(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ヤージュニャヴァルキヤ - Wikipedia コンテンツにスキップ

ヤージュニャヴァルキヤ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤージュニャヴァルキヤが『ブラフマン』をジャナカおう場面ばめん

ヤージュニャヴァルキヤYājñavalkya[1], かんやく: まつりかわころもせん)は、インド哲学てつがくにおけるウパニシャッド最大さいだい哲人てつじん、「ひじりせん」ともしょうされる古代こだいインド哲人てつじん。およそ紀元前きげんぜん750~まえ700ねん人物じんぶつ[1]なま没年ぼつねんしょうウッダーラカ・アールニ弟子でしつたえられ、梵我一如いちにょ哲理てつり先覚せんかくしゃとして著名ちょめいである。太陽たいようしんからさづけられたというしろヤジュル・ヴェーダ創始そうししゃ[1]ヨーガ哲学てつがく元祖がんそともいわれる。おうせんジャナカとものち仏陀ぶっだ思想しそう仏教ぶっきょうみち用意よういしたというせつもある[2]

ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』では、この巨大きょだいうま胎内たいないにあり、太陽たいよう唯一ゆいいつ外界がいかいひかり世界せかい)をのぞうまであるとする世界せかいかんしめしたが、同書どうしょ翻訳ほんやくした高楠たかくす順次郎じゅんじろうはその解説かいせつで「わがヤージュニャヴァルキヤ」とんで絶賛ぜっさんした[3]

概略がいりゃく[編集へんしゅう]

ヤージュニャヴァルキヤは、『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』など初期しょきのウパニシャッド(奥義おうぎしょ)に登場とうじょうする。かれ哲学てつがく中心ちゅうしんアートマンろんである。かれによれば、この世界せかいはすべてアートマンにほかならない。それは唯一ゆいいつのものである。しかし一方いっぽうでは、アートマンは純粋じゅんすい意味いみ認識にんしき主体しゅたいにほかならないのであるから、けっして対象たいしょうにはなりえない。したがってそれは把握はあくすることも表現ひょうげんすることも究極きゅうきょくてきには不可能ふかのうであることをしめし、アートマンは「~ではない、~ではない」(ネーティ、ネーティ)としかいようのないことをいた。


ヴィデーハこくのジャナカおう宮廷きゅうていまねかれた公開こうかい討論とうろんかいにおいて、論敵ろんてき圧倒あっとう最大さいだい論争ろんそう相手あいてヴィダグダ・シャカーリア論破ろんぱしてせんとううし獲得かくとくしたとのエピソードをもっている。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

註釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c 「ヤージュニャバルキヤ」 - 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)
  2. ^ 山際やまぎわおとこへんやく『マハーバーラタ だい7かんだい188ぺーじ
  3. ^ 『ウパニシャット全書ぜんしょ だいかん ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド 解説かいせつ』、大阪おおさか東方とうほう出版しゅっぱん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]