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カースト

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
スペイン植民しょくみんにおけるカーストをえがいた。このかたりがインドのヴァルナとジャーティにも使つかわれるようになった

カースト(英語えいご: Caste[注釈ちゅうしゃく 1])とは、ヒンドゥーきょうにおける身分みぶん制度せいどヒエラルキーヴァルナジャーティヴァルナ・ジャーティせい)をポルトガル英語えいごだが[1]インドでは、現在げんざいも「カースト」でなく「ヴァルナとジャーティ」と[2]本来ほんらいはヒンドゥーのおしえにもとづく区分くぶんであるが、インドではヒンドゥー以外いがい宗教しゅうきょうでも、カーストの意識いしきものがいる[3][4]

紀元前きげんぜん13世紀せいきころに、インド大陸たいりく先住民せんじゅうみん征服せいふくしたアーリアじんしょ部族ぶぞく根付ねつ原始げんし信仰しんこうによる神権しんけん政治せいじもとバラモン祭司さいし)・クシャトリヤ武士ぶし)・ヴァイシャ平民へいみん)・シュードラ隷属れいぞくみん)の4つの身分みぶんくくりがめられヴァルナとして定着ていちゃくした。時代じだいくだるにつれ、さらに世襲せしゅう職業しょくぎょうもとづく現実げんじつうちこん集団しゅうだんであるジャーティへと細分さいぶんされ、おや身分みぶんへとがれていく。今生こんじょうものは、前世ぜんせいごうむくいによりその身分みぶんのもとにまれ、生涯しょうがい役目やくめまっとうすることによって来世らいせぶく保証ほしょうされるという、徹底てっていした宿命しゅくめいかんあつ信仰しんこうしている[5]

法的ほうてき規定きてい[編集へんしゅう]

インドでは、1950ねん制定せいていされたインド憲法けんぽうの17じょうにより、不可ふかさわみん意味いみする差別さべつ用語ようご禁止きんし、カースト全体ぜんたいについてもカーストによる差別さべつ禁止きんし明記めいきしている。またインド憲法けんぽうだい341じょうにより、大統領だいとうりょうれいしゅうもしくはその一部いちぶごとに指定していされたしょカースト(不可ふかさわみん)の総称そうしょうとして、公式こうしきにスケジュールド・カースト(指定していカースト)とぶ。留保りゅうほ制度せいどにより、公共こうきょう機関きかん施設しせつ一定いってい割合わりあい平均へいきん15 - 18%)で優先ゆうせんてき雇用こよう機会きかいあたえられ、学校がっこう入学にゅうがく奨学しょうがくきん制度せいどにも適用てきようされる。制度せいど改善かいぜんむものの、現在げんざいでもカーストはヒンドゥー社会しゃかいふか根付ねついている[2]

なお、インドの憲法けんぽう禁止きんししているのは、あくまでカーストを理由りゆうにした「差別さべつ行為こうい」であり、カーストそのものは禁止きんし対象たいしょうではない。このため、現在げんざいでもカーストは制度せいどとして、人々ひとびとあいだがれている[6]

「カースト」名称めいしょう形成けいせい[編集へんしゅう]

語源ごげん[編集へんしゅう]

カーストという単語たんごはもとポルトガルで「血統けっとう」をあらわかたり「カスタ」(casta) である。ラテン語らてんごの「カストゥス」(castus)(純粋じゅんすいなもの、ざってはならないもの。てんじて純血じゅんけつ)に起源きげんつ。

植民しょくみん主義しゅぎにおける呼称こしょう[編集へんしゅう]

だい2かいきゅうクシャトリヤの子孫しそんであるラージプート戦士せんし集団しゅうだん(1876ねん

15世紀せいきポルトガルじんがインド現地げんち身分みぶん制度せいどであるヴァルナとジャーティを同一どういつして「カースト」とんだ[2]。そのため、「カースト」は歴史れきしてき脈々みゃくみゃく存在そんざいしたというよりも、植民しょくみん時代じだい後期こうきとく20世紀せいきにおいて「構築こうちく」または「捏造ねつぞうされたもの」ともいわれる[7]。インドの植民しょくみんについては「イギリスりょうインド帝国ていこく」を参照さんしょう

植民しょくみん支配しはいそうイギリスじんは、インド土着どちゃく制度せいどしき野蛮やばん慣習かんしゅうであるとあげつらうことで、文明ぶんめいによる植民しょくみん支配しはい正当せいとうしようとした[7]。ベテイユは「インド社会しゃかいかくたる階層かいそう社会しゃかいだという議論ぎろんは、帝国ていこく支配しはい絶頂ぜっちょう確立かくりつされた」と指摘してきしている[7]。インド伝統でんとう制度せいどであるヴァルナとジャーティの制度せいど体系たいけい流動的りゅうどうてきでもあり、固定こていてき不平等ふびょうどう構造こうぞうというより、運用うんよう原則げんそくとでもいうべきもので、伝統でんとう制度せいどにはたとえば異議いぎもうての余地よちなどものこされていた[7]。ダークス、インデン、オハンロンらによれば「カースト制度せいど」はむしろイギリスじん植民しょくみん支配しはい欲望よくぼうによって創造そうぞうされてきたものと主張しゅちょうしている[7]。またこのような植民しょくみん主義しゅぎによって、カーストは「人種じんしゅ」「人種じんしゅ差別さべつ」とも混同こんどうされていったといわれる[7]

ホカートは、カーストと認定にんていされた「ジャーティ」は、実際じっさいには非常ひじょう弾力だんりょくてきで、あらゆるるい共通きょうつう出自しゅつじししうるものと指摘してきしている[7]

カーストに対応たいおうするインド在来ざいらい概念がいねんとしては、ヴァルナとジャーティがある。外来がいらい概念がいねんであるカーストがインド社会しゃかい枠組わくぐみのなかにまれたとき、家系かけい血統けっとう親族しんぞく組織そしき職能しょくのう集団しゅうだん商家しょうか同族どうぞく集団しゅうだんどう業者ぎょうしゃ集団しゅうだん隣保りんぽ組織そしき友愛ゆうあいてきなサークル、宗教しゅうきょう集団しゅうだん宗派しゅうは組織そしき派閥はばつなど、さまざまな意味いみ内容ないよう範疇はんちゅうまれ、概念がいねん膨張ぼうちょうがみられた。

ヴァルナ・ジャーティせい

日本にっぽん国内こくないにおいて、カーストせいを、インド在来ざいらい用語ようごであるヴァルナ・ジャーティせいという名称めいしょうえようという提案ていあんもあるが、藤井ふじいあつしは、ヴァルナがジャーティを包摂ほうせつするという見方みかた反対はんたいしており、きん現代げんだいのインドにおいて、カーストおよびカーストせいすでにそれ自体じたいとしての意味いみってしまった以上いじょう、これを容易よういかたり置換ちかんすべきでないとしている[1]

インドにおけるカースト:ヴァルナ[編集へんしゅう]

ヒンドゥー社会しゃかい原理げんり[編集へんしゅう]

ヒンドゥーきょう儀式ぎしきであるヤジナ。ほのおなか供物くもつれられている(みなみインド)
バラモン(インドネシア、バリ島ばりとう

カーストは一般いっぱん基本きほんてき分類ぶんるいヴァルナ - varṇa)が4つあるが、そのなかには非常ひじょうこまかい定義ていぎがあり、結果けっかとして非常ひじょうおおくのジャーティそののカーストが存在そんざいしている。カーストは身分みぶん職業しょくぎょう規定きていする。カーストはおやからがれるだけであり、誕生たんじょうにカーストの変更へんこうはできない。ただし、現在げんざい人生じんせい結果けっかによってはつぎなまたかいカーストにがれる。現在げんざいのカーストは過去かこせい結果けっかであるから、れて人生じんせいのテーマをきるべきだとされる。カーストとは、ヒンドゥーきょう根本こんぽんてき世界せかいかんである輪廻りんね転生てんせい(サンサーラ)かんによって基盤きばん強化きょうかされている社会しゃかい原理げんりといえる[2]

一方いっぽうアーリア文化ぶんか登場とうじょう以前いぜん先住民せんじゅうみん信仰しんこう文化ぶんか残存ざんそんしており、ヒンドゥーカーストはかならずしも究極きゅうきょく自己じこ規定きていでも、また唯一ゆいいつ行動こうどう基準きじゅんであったわけでもないという指摘してきもある[8]

ヴァルナの枠組わくぐ
ブラフミン(サンスクリットでブラーフマナ、おとうつして婆羅門ばらもんバラモン〕)
神聖しんせいしょくけたり、儀式ぎしきおこなえる。ブラフマン同様どうようちからつとわれる。「司祭しさい」とも翻訳ほんやくされる。
クシャトリヤ
おう貴族きぞくなど武力ぶりょく政治せいじりょくつ。「王族おうぞく」「戦士せんし」とも翻訳ほんやくされる。
ヴァイシャ
製造せいぞうぎょうなどにける。「市民しみん」とも翻訳ほんやくされる。
シュードラ(スードラ)
古代こだいでは、一般いっぱんてきひと忌避きひする職業しょくぎょうにしかけなかったが、時代じだい変遷へんせんとともに中世ちゅうせいごろには、ヴァイシャおよびシュードラのりょうヴァルナと職業しょくぎょう関係かんけい変化へんかしょうじ、ヴァイシャは売買ばいばいを、シュードラはのうまきぎょう手工業しゅこうぎょうなど生産せいさん従事じゅうじする広汎こうはんな「大衆たいしゅう」をすようになった。「労働ろうどうしゃ」とも翻訳ほんやくされる。
ヴァルナをたないひとびと
ヴァルナにぞくさないひとびと(アウト・カースト)もおり、アチュートという。「不可ふかさわみん(アンタッチャブル)」とも翻訳ほんやくされる。不可ふかさわ賎民せんみんは「指定していカースト」ともいわれる。1おくにんもの人々ひとびとがアチュートとして、インド国内こくないらしている。かれ自身じしんは、自分じぶんたちのことを「ダリット」 (Dalit) とぶ。ダリットとはこわされたみん (Broken People) という意味いみで、近年きんねんではダリットの人権じんけんもとめるうごきが顕著けんちょとなっている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

発祥はっしょう[編集へんしゅう]

アーリアじんがカースト制度せいどヴァルナ (種姓すじょう)つくった理由りゆうすでにかなり研究けんきゅうされている。制度せいど発足ほっそくは「純血じゅんけつアーリアじん」「混血こんけつアーリアじん」「原住民げんじゅうみん程度ていど分類ぶんるいであったとされ、「混血こんけつアーリアじん」を混血こんけつによって1 - 2階層かいそう程度ていどけたため、全体ぜんたいで3 - 4の階層かいそう設定せっていした[9]。そのアーリアじんはこの政策せいさく宗教しゅうきょうれ、ヴァルナに制度せいどとして確立かくりつさせた。海外かいがい著名ちょめい社会しゃかい学者がくしゃ人類じんるい学者がくしゃ歴史れきしはカーストの人種じんしゅ起源きげん否定ひていしている[10]

宗教しゅうきょうとのかかわり[編集へんしゅう]

仏教ぶっきょう
紀元前きげんぜん5世紀せいき仏教ぶっきょう開祖かいそであるゴータマ・シッダッタ(釈迦しゃか)は、カースト制度せいどつよ反対はんたいして一時いちじてき勢力せいりょくをもつことができたが、5世紀せいき以後いご勢力せいりょくうしなっていったため、カースト制度せいどがさらにヒンドゥーきょう教義きょうぎとしておおきなちからをつけていき、イスラム教いすらむきょう勃興ぼっこうなどから13世紀せいきにはインドから仏教ぶっきょうがほぼ姿すがた[5]、カースト制度せいど社会しゃかいてきつよ意味いみつようになった。
インドの仏教ぶっきょうは、衰退すいたいしていく過程かていでヒンドゥーきょう一部いちぶとしてまれた。仏教ぶっきょう開祖かいそ釈迦しゃかヴィシュヌかみまれわりの一人ひとりであるとされ、かれは「人々ひとびと混乱こんらんさせるためにやってきた」ことになっている。その衰退すいたい過程かていで、仏教徒ぶっきょうとはヒンドゥーきょう最下位さいかいのカーストにまれていったとわれる。それは、かれらがヒンドゥーの庇護ひごした生活せいかつをすることをけられなかったためである。
インド独立どくりつ1956ねんより、インド仏教ぶっきょう復興ふっこう運動うんどうによって50まんにん不可ふかさわみんらが仏教ぶっきょうへと改宗かいしゅうし、仏教徒ぶっきょうとはインドにおいて一定いってい社会しゃかいてき勢力せいりょくとして復活ふっかつしている[5]
キリスト教きりすときょう
イエズスかいがインドでキリスト教きりすときょう布教ふきょうしたさいは、方便ほうべんとしてカーストをんだ。宣教師せんきょうしらは、それぞれの布教ふきょう対象たいしょうしゃをカーストごとい、上位じょういカーストにたいする布教ふきょう担当たんとうしゃはイエズスかい内部ないぶでも上位じょういしゃ下位かいカーストにたいする布教ふきょう担当たんとうしゃ下位かいしゃとみせかける演技えんぎおこなった。
イスラム教いすらむきょう
ムガル帝国ていこくにおけるイスラム教いすらむきょう経済けいざいりょく政治せいじりょく武力ぶりょくによる発展はってんのなかで、ヒンドゥーきょうからの改宗かいしゅうしゃおおかったのは、下位かいのカーストからし、自由じゆうになるのが目的もくてきでもあった。

だいえい帝国ていこく植民しょくみん支配しはい時代じだい[編集へんしゅう]

だいえい帝国ていこく植民しょくみん以前いぜんのインドは、伝統でんとう制度せいどであるヴァルナとジャーティの制度せいど体系たいけい流動的りゅうどうてきでもあり、固定こていてき不平等ふびょうどう構造こうぞうというより、運用うんよう原則げんそくとでもいうべきもので、伝統でんとう制度せいどにはたとえば異議いぎもうての余地よちなどものこされていたが、イギリス植民しょくみん支配しはいによって、インド社会しゃかいのカースト進行しんこうした。イギリスりょうインド帝国ていこく権力けんりょくはヴァルナの序列じょれつ調停ちょうていやくたしたのであり、国勢調査こくせいちょうさ報告ほうこくしゃ地誌ちしはジャーティの序列じょれつにしばしば言及げんきゅうし、また、司法しほう序列じょれつ証明しょうめいとなる慣行かんこう登録とうろくして、随時ずいじ裁可さいかあたえていた。このように、序列じょれつひろ社会しゃかいてきひろげていく要因よういんひとつには植民しょくみん支配しはいがあった[1]。しかし、他方たほうでは、近代きんだいとともにカーストせい批判ひはんつよまって、1919ねんインド統治とうちほうでは不可ふかさわみんにも議席ぎせきあたえられた[11]。イギリスじん支配しはい階級かいきゅういただくにあたって、欧米おうべい諸国しょこく外国がいこくじん上級じょうきゅうカースト出身しゅっしんしゃ同等どうとうあつか慣習かんしゅうしょうじた。これはのインド独立どくりつにおいて、カーストによる差別さべつ憲法けんぽう禁止きんしするおおきな要因よういんとなった。

カースト差別さべつ撤廃てっぱい運動うんどう

19世紀せいき後半こうはんから20世紀せいき初頭しょとうにかけて、アーリヤ・サマージブラフモ・サマージなど、カースト差別さべつ撤廃てっぱいうたうヒンドゥーきょう改革かいかく運動うんどうまれた。

アーリアじん征服せいふくされたドラヴィダ民族みんぞくというアイデンティティーから「バラモン運動うんどう」が正義せいぎとうみなみインド自由党じゆうとう)などによって展開てんかいした[12]1925ねんにはバラモン運動うんどうには限界げんかいがあるとしてラーマスワーミ・ナーイッカル先住民せんじゅうみんぞくであるドラヴィダ民族みんぞく自尊じそんすべきであるという自尊じそん運動うんどうをはじめ、カーストせい否定ひていした[12]

こうした運動うんどうキリスト教きりすときょう影響えいきょうにてカースト差別さべつ撤廃てっぱいうたったが、それが唯一ゆいいつ目的もくてきというわけでもなかったため、一過いっかせいわったが、今日きょうのカーストの排除はいじょおよ廃絶はいぜつにつながっていった。

現代げんだい状況じょうきょう[編集へんしゅう]

都市としでは、カーストの意識いしき曖昧あいまいになってきており、ヒンドゥー教徒きょうとながらも自分じぶんぞくするカーストをらないひとすらもいるが、農村のうそんではカーストの意識いしき根強ねづよのこり、その意識いしききたインドよりもみなみインドつよい。アチュートの人々ひとびとにヒンドゥーきょうからしたり、宗教しゅうきょう改宗かいしゅうすすめたりする人々ひとびと運動うんどうもある。[よう出典しゅってん]

職業しょくぎょうとカースト[編集へんしゅう]

武人ぶじん階級かいきゅうクシャトリアの肖像しょうぞう
(1835ねん
火葬かそうじょうはたらくアンタッチャブルの少年しょうねん2015ねんネパールパシュパティナートにて)
庶民しょみん階級かいきゅうヴァイシャ(1873ねん

農業のうぎょうすべてのジャーティにひらかれており、したがって、様々さまざまなジャーティが様々さまざまかたち農業のうぎょう参加さんかする。たね会社かいしゃでは「カースト」関連かんれん詳細しょうさい書類しょるいじょうらんでさえなくなっていて、法律ほうりつじょう禁止きんしされている。また1970年代ねんだい以降いこう都市とし近代きんだい産業さんぎょう急速きゅうそく進展しんてん職業しょくぎょう選択せんたく自由じゆう拡大かくだいをもたらし、近代きんだいてき工場こうじょう様々さまざまなジャーティによってになわれる。 ここでは世襲せしゅうてき職業しょくぎょう継承けいしょうというジャーティの機能きのうひとつは、すでにりたなくなってきている。

カーストや指定してい部族ぶぞく対象たいしょうとした留保りゅうほ制度せいど・「リザベーション・システム」は、インド憲法けんぽうにも明確めいかく規定きていされ、インドの行政ぎょうせい機関きかん指定していしたカーストと指定してい部族ぶぞく対象たいしょうとして、教育きょういく機関きかんへの入学にゅうがく優先ゆうせんわくもうけられている。国営こくえい企業きぎょう職員しょくいん優先ゆうせん就職しゅうしょくわく議会ぎかい議席ぎせき公務員こうむいんと、1950ねんでは20%だったものが、93ねんには49.5%にまでげられた。優遇ゆうぐう対象たいしょうがいひとは、これはぎゃく差別さべつだと反対はんたいしている。

インド陸軍りくぐんは、兵士へいしをカーストや信仰しんこうする宗教しゅうきょう出身しゅっしん地域ちいきべつに27以上いじょう連隊れんたいとして編成へんせいしている。これは、それぞれの社会しゃかい集団しゅうだん団結だんけつさせ、連隊れんたいあいだ競争きょうそう意識いしきたかめる目的もくてきがある[13]

一方いっぽう民間みんかんではタタ財閥ざいばつリライアンス財閥ざいばつひとしが、インド・ダリット商工しょうこう会議かいぎしょ (DICCI) を支援しえんしている。

近代きんだい産業さんぎょうにおけるあらたな差別さべつ問題もんだい[編集へんしゅう]

近代きんだい工業こうぎょうにおける職業しょくぎょう選択せんたく自由じゆうけんは、とく情報じょうほう技術ぎじゅつ(IT)産業さんぎょうにおいてめざましい。電気でんきパソコンさえあればだれでもチャンスをられるため、カーストをわず門戸もんこひらいている[14]。1970年代ねんだいにはすでアメリカシリコンバレーにてインドじんソフトウェア技術ぎじゅつしゃ活躍かつやくし、1980年代ねんだいにはインド本土ほんどにおいてもアメリカ企業きぎょう下請したうぎょう安価あんかはじめ、1990年代ねんだい初頭しょとうには、インドが自由じゆう主義しゅぎ経済けいざい解放かいほうしたことにより、それはいちじるしく飛躍ひやくげた[15]

しかし、アメリカにて活躍かつやくするインドじんIT技術ぎじゅつしゃあいだにおいては、現地げんちにて従事じゅうじするインドじん労働ろうどうしゃのおよそ3にん2人ふたりがカースト差別さべつけていることが2018ねん、アメリカを拠点きょてんとするダリット組織そしき「エクティラボ」の調査ちょうさにて判明はんめいされている[16]。また2020ねんには、ネットワーク機器きき大手おおてシスコシステムズにて、上位じょういカースト出身しゅっしんしゃ2めい上司じょうしにより下位かいカースト出身しゅっしんのエンジニアが昇進しょうしんはばまれたとの訴訟そしょう問題もんだいへと発展はってんしている[17]。これをけて大手おおてテクノロジー企業きぎょうAppleは、業界ぎょうかいさきんじてカースト差別さべつ禁止きんし就業しゅうぎょう規則きそく明示めいじした。またアメリカでは、教育きょういく機関きかんにおいてもカリフォルニア州立しゅうりつ大学だいがくイーストベイにてカースト差別さべつ問題もんだいされたことにより、どう大学だいがくおよびハーバード大学だいがくとう複数ふくすう教育きょういく機関きかんが、カースト差別さべつ禁止きんしとした。さらに2023ねん3がつには、カリフォルニアしゅうにおいてカーストにもとづく差別さべつ禁止きんしとする最初さいしょしゅうにするための法案ほうあん「SB 403」が提出ていしゅつされた[16]

インド本国ほんごくにおいても、2000年代ねんだいなかばにおこなわれた、ベンガルールにて従事じゅうじするソフトウェア技術ぎじゅつしゃへのヒアリング調査ちょうさによると、調査ちょうさ対象たいしょうしゃ132にんのうち、じつに48%がバラモン出身しゅっしんしゃであり、再生さいせいぞくばれる上位じょういカーストにあたるバラモン・クシャトリア・ヴァイシャを包括ほうかつすると、その割合わりあいは71%にのぼることが判明はんめいされている。また対象たいしょうしゃおや学歴がくれきは、父親ちちおやの80%、母親ははおやの56%が大卒だいそつ以上いじょうであり、技術ぎじゅつしゃの36%がインド5大都市だいとしにあたるデリームンバイコルカタチェンナイ、ベンガルール出身しゅっしんとされ、29%がマイスールプネーなど2きゅう出身しゅっしん[注釈ちゅうしゃく 2]であり、農村のうそん出身しゅっしんしゃはわずか5%であることがわかった[16]

研究けんきゅうしゃ指摘してきでは、技術ぎじゅつしゃらが留保りゅうほ制度せいどつよ反発はんぱつしているという事実じじつから[注釈ちゅうしゃく 3]IT産業さんぎょう内部ないぶにて出身しゅっしんカーストをうことを嫌悪けんおする風潮ふうちょう根強ねづよく、正確せいかくなデータはほとんど掌握しょうあくされていない[15]

しかし、インドじん創業そうぎょうしゃによる有名ゆうめいIT企業きぎょうおおくが、バラモンなどのカースト上位じょうい創業そうぎょうしゃである実情じつじょうもあり[15]、「IT産業さんぎょうひとしく能力のうりょく主義しゅぎで、下剋上げこくじょうができる」という世間せけんのイメージどおりであるとはがたい。

選挙せんきょとカースト[編集へんしゅう]

保守ほしゅてき農村のうそん地帯ちたいであるパンジャブしゅうでは、国会こっかい議員ぎいん選挙せんきょに、だい地主じぬしと、カースト制度せいど廃止はいし運動うんどう立候補りっこうほした場合ばあいだい地主じぬしってしまうという。現世げんせいだい地主じぬし奉仕ほうしすれば、来世らいせではいカーストにまれわれるとしんじられているからである。このように1950ねんインド憲法けんぽう施行しこうによる共和きょうわこく成立せいりつによるカースト全廃ぜんぱいもカーストはのこっており、それがインド経済けいざい発展はってんさまたげになっているというこえもインド国内こくないにてかれる。

児童じどうとカースト[編集へんしゅう]

児童じどう労働ろうどう問題もんだいストリートチルドレン問題もんだいは、インドにおいては解決かいけつ早急そうきゅうもとめられるまでになっている。ダリットの子供こどもは、寺院じいん売春ばいしゅん強制きょうせいされていると国際こくさい連合れんごう人権じんけん委員いいんかいでは報告ほうこくされている[18]児童じどう労働ろうどう従事じゅうじしゃやストリートチルドレンの大半たいはんは、下級かきゅうカースト出身しゅっしんしゃ圧倒的あっとうてきおお一方いっぽう児童じどう労働ろうどう雇用こようしゃ上級じょうきゅうカースト出身しゅっしんで、教育きょういくのある富裕ふゆうそう大半たいはんである、と報告ほうこくされる。

子供こども売春ばいしゅん重労働じゅうろうどう従事じゅうじさせ逮捕たいほされても、逮捕たいほされた雇用こようしゃ上級じょうきゅうカースト出身しゅっしんしゃであったがために無罪むざい判決はんけつけたり、起訴きそ猶予ゆうよ起訴きそといったかたち起訴きそすらもされない、インド国内こくない刑務所けいむしょない受刑じゅけいしゃ大半たいはんが、下級かきゅうカースト出身しゅっしんしゃめられているという報告ほうこくもある。1990年代ねんだい後半こうはん、インド政府せいふ児童じどう労働ろうどう禁止きんしやストリートチルドレンの保護ほご政策せいさく実行じっこうし、2006ねん10月、児童じどう家事かじ労働ろうどう従事じゅうじ禁止きんしされた。

結婚けっこんとカースト[編集へんしゅう]

インド憲法けんぽううえカースト同士どうし結婚けっこんみとめられているが、ヒンドゥー教徒きょうと結婚けっこんは、おなじカーストか、ちかいカーストないでの結婚けっこんこのましいとされ、見合みあ結婚けっこんおおい。ぎゃくに、恋愛れんあい結婚けっこんカースト同士どうし結婚けっこんえつつあるとはいえ、現在げんざい一部いちぶ大都市だいとしでしかることができない。

ダヘーズなどのヒンドゥーきょう慣習かんしゅうのこっている。ダヘーズとは花婿はなむこりょうよめ持参じさんきん)として、花婿はなむこがわ支払しはらわれる金銭きんせんすが、金額きんがくすくない場合ばあい殺害さつがい事件じけん発展はってんすることもある[19]1961ねんにダヘーズは法律ほうりつでは禁止きんしされているが、風習ふうしゅうとしてのこっている[19]

自殺じさつとカースト[編集へんしゅう]

元々もともとカーストはおやからがれるだけであり、まれたのちにカーストはえられないがために、現在げんざい人生じんせい結果けっかによってつぎなまたかいカーストにがるしかなく、現在げんざいのカーストは過去かこせい結果けっかであるから、れて人生じんせいのテーマをきる以外いがいい、とされる。

だがこれは、現代げんだいインド、とく南部なんぶにて下級かきゅうカースト出身しゅっしんしゃ自殺じさつものすう増加ぞうか要因よういんになっている。教育きょういくのある下級かきゅうカースト出身しゅっしんしゃ自殺じさつえらぶ、というジレンマ発生はっせいしているわけだが、信教しんきょう自由じゆう教育きょういく充実じゅうじつ側面そくめんにあるため、インドじん思想しそう根幹こんかんにカーストをくことができない、という事実じじつ示唆しさしているともえる。

カーストせい影響えいきょうは、ヒンドゥーきょうとカーストのむすきがつよいためインドの社会しゃかい根幹こんかん形成けいせいしているが、現代げんだいインドではカーストの否定ひていがインド社会しゃかい基礎きそになっている、というインドのヒンドゥー教徒きょうとから矛盾むじゅん発生はっせいしている。自殺じさつ問題もんだいについてインド政府せいふ対応たいおうは、後手ごてまわっているのが実情じつじょうである。[よう出典しゅってん]

改宗かいしゅう問題もんだい[編集へんしゅう]

改宗かいしゅうしてヒンドゥー教徒きょうとになることは可能かのうであり歓迎かんげいされる。しかし宗教しゅうきょうから改宗かいしゅうした場合ばあいは、最下位さいかいカーストのシュードラにしかはいることができない。まれわりがその基本きほんてきかんがえとしてつよくあり、努力どりょくによりつぎせいうえのカーストにまれることがすすめられる。現在げんざい最下位さいかいのカーストにぞくする人々ひとびとは、なんらかの必要ひつようせいあつりょくにより、ヒンドゥーきょうまれた人々ひとびと子孫しそんおおい。

ヒンドゥーきょうから宗教しゅうきょう改宗かいしゅうすることによって、カースト制度せいどから解放かいほうされることもあり、1981ねんミーナークシプラムむら不可ふかさわみんが、抗議こうぎ意味いみふくめてイスラム教いすらむきょう改宗かいしゅうした[12]。また、ジャイナきょうシクきょうゾロアスターきょうでは、現実げんじつてき影響えいきょうりょくちからにより、その社会しゃかいてき地位ちいまり、ヒンドゥー制度せいどから解放かいほうされているため、カースト上位じょういでない富裕ふゆうそう支持しじされている。

しかし近年きんねん、イスラムとヒンドゥー・ナショナリズム勢力せいりょくあらそいが激化げきかし、1993ねんには衝突しょうとつテロ事件じけんこるようになり、1998ねんばくだんテロ事件じけんでは56めい死亡しぼうした[12]。こうしたことを背景はいけいに、タミル・ナードゥしゅうでカーストせい根絶こんぜつうったえてきたぜんインド・アンナー・ドラヴィダ進歩しんぽ連盟れんめい(AIADMK)は2002ねん不可ふかさわみんキリスト教きりすときょうイスラム教いすらむきょう改宗かいしゅうすることを禁止きんしする強制きょうせい改宗かいしゅう禁止きんしほう制定せいていした[12]。その2006ねんドラヴィダ進歩しんぽ連盟れんめい(DMK)が、タミル・ナードゥしゅう政権せいけん掌握しょうあくすると、強制きょうせい改宗かいしゅう禁止きんしほう廃止はいしされた[12]

また、現代げんだいインドにおける仏教ぶっきょう復興ふっこうは、カースト差別さべつ否定ひていおも原動力げんどうりょくとなっている。ヒンドゥー・ナショナリズム限界げんかい露呈ろていしていく一方いっぽうで、ビームラーオ・ラームジー・アンベードカル支持しじ勢力せいりょく拡大かくだいし、アンベードカルが提唱ていしょうした「ダリット」(差別さべつしゃ)というアイデンティティ獲得かくとくされてもいる[12]

なおインドでは、ヒンドゥー以外いがい宗教しゅうきょうでも、カーストの意識いしきものがいるので、ヒンドゥー教徒きょうとでないことが、かならずしもカースト否定ひてい意味いみするわけではない[3][4]

その世界せかいのカースト[編集へんしゅう]

ミャンマー[編集へんしゅう]

カレンぞく(ヤンゴン)

ミャンマーカレンぞくは、タイ王国おうこくとの国境こっきょう地帯ちたい居住きょじゅうする民族みんぞくである。かれらは、キリスト教きりすときょう宣教師せんきょうしやイギリス植民しょくみん政府せいふらによって下位かいカースト人口じんこう(low-caste people)やよごれたみん(dirty-feeders)としてあつかわれたとしている[20]

ネパール[編集へんしゅう]

ネパールパシュパティナート火葬かそうじょうはたら隠亡おんぼう男性だんせい隠亡おんぼうはカーストではアンタッチャブルに分類ぶんるいされる)

ネパールではヒンドゥー教徒きょうとおおく、インドと同様どうよう伝統でんとうてきにカースト制度せいどゆうしていた。しかし、ネパールの多数たすうであるパルバテ・ヒンドゥーつたえるカーストは、インドのものとは若干じゃっかんことなる。また、ネパールの少数しょうすう民族みんぞくネワールマデシもまた独特どくとくのカースト制度せいどつ。ネパールのカーストは現地げんち民族みんぞく生活せいかつふかむすびついているため複雑ふくざつであり、2015ねんネパールだい地震じしんでは、上位じょういカーストのいえ邸宅ていたくさきえられ、下位かいカーストのいえ後回あとまわしにされたという報告ほうこくもある[注釈ちゅうしゃく 4][21]

ネパールでは、1854ねんムルキー・アインほうによってカースト制度せいど導入どうにゅうされた[22]上級じょうきゅうカーストはインド・アーリアけいバフンつぎチェトリだいさんモンゴロイドけいのマトワリ、不浄ふじょう階層かいそうとしてナチュネ(ダリット)がある[22]

ネパール内戦ないせんたたかったネパールのマオイスト主力しゅりょくは、山岳さんがく地帯ちたいのマトワリといわれる[22]

ネパールのダリット「カミ」は、寺院じいんはいることや共同きょうどう井戸いどからみずむことなどが禁止きんしされている[23]

バリ島ばりとう[編集へんしゅう]

マジャパヒト王国おうこく領域りょういき

インドネシアではイスラム教いすらむきょう多数たすうめるが、かつてはクディリ王国おうこくマジャパヒト王国おうこくなど、ヒンドゥーきょうほうじる国家こっかさかえていた。その伝統でんとういまバリ島ばりとうなどでは、仏教ぶっきょうイスラム教いすらむきょう土着どちゃく信仰しんこう影響えいきょうけて変質へんしつしたバリ・ヒンドゥーともに、独特どくとくのカーストがつたえられている。

バリのカーストで特徴とくちょうてきなのは、いわゆる不可ふかさわみん相当そうとうする身分みぶんいことである。元々もともとバリ島ばりとうでは身分みぶん曖昧あいまいであり、オランダ植民しょくみん支配しはいはじまり、徴税ちょうぜいのためにカーストを整備せいびするまで、カーストそのものの区別くべつ曖昧あいまい状態じょうたいであった[24]

ヤジディきょう[編集へんしゅう]

中東ちゅうとうクルドじん一部いちぶしんじられているヤジディきょうは、改宗かいしゅうきんじ、輪廻りんね転生てんせいしんじ、きびしいカーストせいっている宗教しゅうきょうである。ヤジディきょうのルーツは、すうせんねんまえインドさかのぼるとする見解けんかいがある[25]

国連こくれん人権じんけん委員いいんかいとカースト差別さべつ問題もんだい[編集へんしゅう]

2001ねん9月3にちみなみアフリカダーバンひらかれた国連こくれんはん人種じんしゅ主義しゅぎ差別さべつ撤廃てっぱい世界せかい会議かいぎ (UNWCAR)NGOフォーラム宣言せんげんにおいては、主要しゅよう議題ぎだいひとつとして、みなみアジアのダリット、日本にっぽん差別さべつ部落ぶらくみんナイジェリアのオスじん・オルじんセネガルのグリオットじんなどのカースト制度せいどあつかわれたが、最終さいしゅう文書ぶんしょにはまれなかった[18]

2002ねん国際こくさい連合れんごう人種じんしゅ差別さべつ撤廃てっぱい委員いいんかいにおける会合かいごうで、一般いっぱんてき勧告かんこく29『けいもとづく差別さべつ』が策定さくていされ、インドのカースト差別さべつふく差別さべつが、国際こくさい人権じんけんほうにいわれるところの人種じんしゅ差別さべつひとつであることが明記めいきされた。2007ねんには中央大学ちゅうおうだいがく法科ほうか大学院だいがくいん横田よこた洋三ようぞうソウル大学だいがく女性じょせい研究所けんきゅうじょてい鎮星が、国連こくれん人権じんけん擁護ようご促進そくしんしょう委員いいんかいにて『職業しょくぎょうせいけいもとづく差別さべつ[26]』にかんする特別とくべつ報告ほうこくおこない、バングラデシュ、ネパールの実態じったいとともに、差別さべつ撤廃てっぱいのための指針ししん提示ていじされた[27]

2011ねんユニセフ差別さべつ形態けいたいひとつとしてカーストをげ、ひくいカーストにまれたことで世界せかいの2おく5せんまんにん差別さべつけていると推計すいけいしている[28]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 19世紀せいきまでの英語えいごつづりは cast であった。語源ごげんは、ポルトガル航海こうかいものインドにした社会しゃかい慣行かんこうたいしてあたえたカスタ(Casta)である。
  2. ^ 現在げんざいにおいてはプネーも人口じんこう500まん以上いじょうの1きゅう都市としふくまれる。
  3. ^ IT産業さんぎょう従事じゅうじしゃおおくが留保りゅうほ制度せいどによって、公務員こうむいんしょく高級こうきゅう官僚かんりょうとう花形はながたしょくまでもていカーストに不当ふとううばわれたという被害ひがい意識いしきっていることが、その理由りゆうである。
  4. ^ かつて皮革ひかく製品せいひん製造せいぞうになっていた立場たちばであった「サルキ」や鍛冶たんやの「カミ」、縫製ほうせいの「ダマイ」はカーストのなか最下さいかそうとされており、いまもその存在そんざい差別さべつときには侮辱ぶじょく侮蔑ぶべつする市民しみん見受みうけられる。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c 藤井ふじい(2007)
  2. ^ a b c d 山上さんじょうしょうどう世界せかい問題もんだい研究所けんきゅうじょレクチャーシリーズ(10)インド理解りかいのキーワード : ヒンドゥーイズム」『世界せかいまど : 京都産業大学きょうとさんぎょうだいがく世界せかい問題もんだい研究所けんきゅうじょしょほうだい11ごう京都産業大学きょうとさんぎょうだいがく世界せかい問題もんだい研究所けんきゅうじょ、1995ねん、108-125ぺーじCRID 1520009409567375104hdl:10965/00007012ISSN 09125213 
  3. ^ a b インドのイスラーム教徒きょうととカースト制度せいど”. 京都大学きょうとだいがく人文じんぶん科学かがく研究所けんきゅうじょところほう人文じんぶんだいよんはちごう (2001ねん3がつ31にち). 2019ねん1がつ11にち閲覧えつらん
  4. ^ a b “「名誉めいよ殺人さつじん」で15さいむすめのどかき殺害さつがい父親ちちおや逮捕たいほ インド”. AFPBB News. (2017ねん3がつ23にち). https://www.afpbb.com/articles/-/3122506 2019ねん1がつ11にち閲覧えつらん 
  5. ^ a b c 奈良ならけん (2020ねん9がつ11にち). “インドのカースト最下さいかそう、ヒンドゥーきょうてて仏教ぶっきょうへ 日本にっぽんからそう後押あとおし”. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ. https://globe.asahi.com/article/13714295 2023ねん5がつ29にち閲覧えつらん 
  6. ^ 高倉たかくら嘉男よしお (2020ねん8がつ20日はつか). “インドでは映画えいが世界せかいにおいても「カースト」が存在そんざいする”. クーリエ・ジャポン. https://courrier.jp/columns/209602/ 2020ねん8がつ22にち閲覧えつらん 
  7. ^ a b c d e f g サブハードラ・チャンナ「インドにおけるカースト・人種じんしゅ植民しょくみん主義しゅぎ」『人種じんしゅ概念がいねん普遍ふへんせいう』人文書院じんぶんしょいん,2005所収しょしゅう)
  8. ^ 谷口たにぐちすすむよしベンガルにおける部族ぶぞくとカーストをめぐって」『東京外国語大学とうきょうがいこくごだいがく論集ろんしゅうだい86かん東京外国語大学とうきょうがいこくごだいがく、2013ねん7がつ、175-204ぺーじCRID 1390295658309924864doi:10.15026/73472hdl:10108/73472ISSN 0493-4342 
  9. ^ NewGuinea Tapeworms and Jewish Grandmothers (By ROBERT S. DESOWITZ)
  10. ^ http://www.hindu.com/2001/03/10/stories/05102523.htm
  11. ^ 「カーストせい谷川たにがわ昌幸まさゆき
  12. ^ a b c d e f g 志賀しが美和子みわこ〈3. ワーキングペーパー : 2012年度ねんどだい2かい 国内こくないシンポジウム論文ろんぶん〉セキュラリズムと「カースト問題もんだい」の変容へんよう : タミル・ナードゥしゅう場合ばあい」『2012年度ねんど 研究けんきゅう報告ほうこくしょ』、龍谷大りゅうこくだいがくアジア仏教ぶっきょう文化ぶんか研究けんきゅうセンター、2013ねん3がつ、397ぺーじCRID 1050289631618329984hdl:10519/5802 
  13. ^ わたしは〇〇にん】(7)ぐん統合とうごう ささえるカーストべつ編成へんせい朝日新聞あさひしんぶん朝刊ちょうかん2020ねん1がつ7にち国際こくさいめん)2020ねん1がつ9にち閲覧えつらん
  14. ^ D-Com(ディシジョン・コンパス). “世界せかいのIT業界ぎょうかいささえるインド だつカーストで成功せいこうもとめる精神せいしん起爆きばくざいに(2ページ) | D-Com(ディシジョン・コンパス)”. project.nikkeibp.co.jp. 2022ねん10がつ20日はつか閲覧えつらん
  15. ^ a b c インドのIT産業さんぎょう「カーストは無関係むかんけい」のだい誤解ごかい”. 池亀いけがめあや (2021ねん11月24にち). 2023ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  16. ^ a b c インドの「カースト差別さべつ」を明示めいじてき禁止きんしする法案ほうあんがアメリカ・カリフォルニアしゅう提出ていしゅつされる”. 株式会社かぶしきがいしゃOSA (2023ねん4がつ17にち). 2023ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  17. ^ Paresh Dave (2022ねん8がつ17にち). 焦点しょうてん:カーストとシリコンバレー、IT企業きぎょうわれる差別さべつ対応たいおう. ロイタろいた通信つうしん. https://jp.reuters.com/article/tech-caste-idJPKBN2PN052 2023ねん5がつ16にち閲覧えつらん 
  18. ^ a b [1]ヒューライツ大阪おおさか資料しりょうかん
  19. ^ a b 西村にしむら祐子ゆうこインドにおける「ダウリこう : 婚姻こんいんほう財産ざいさんけんおよびカーストないこん視点してんから」『駒澤大学こまざわだいがく外国がいこく語部かたりべ研究けんきゅう紀要きようだい34かんだい1ごう駒澤大学こまざわだいがく、2005ねん3がつ、387-409ぺーじCRID 1050282813207730176ISSN 03899845NAID 120006610629 
  20. ^ Yule and Burnell (1903ねん). “Hobson-Jobson”. p. 163. 2013ねん1がつ20日はつか閲覧えつらん
  21. ^ “カースト制度せいど最下さいかそう出身しゅっしん 日本にっぽん研修けんしゅう生活せいかつおく女性じょせい. 神戸こうべ新聞しんぶん. (2018ねん9がつ15にち). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201809/0011641960.shtml 2018ねん9がつ15にち閲覧えつらん 
  22. ^ a b c 山本やまもと勇次ゆうじネパールのカースト社会しゃかいにおける観光かんこう産業さんぎょう社会しゃかいてき弱者じゃくしゃ」『日本にっぽん文化ぶんか人類じんるい学会がっかい研究けんきゅう大会たいかい発表はっぴょう要旨ようししゅうだい2008かん日本にっぽん文化ぶんか人類じんるい学会がっかい、2008ねん、29ぺーじCRID 1390282680688194304doi:10.14890/jasca.2008.0.29.0ISSN 2189-7964 
  23. ^ カーストあいだ結婚けっこん給付きゅうふきん差別さべつ対策たいさくで ネパール”. AFPBB News. (2006ねん8がつ26にち). https://www.afpbb.com/articles/-/2621140?pid=4358520 2013ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん 
  24. ^ バリ島ばりとう宗教しゅうきょうバリ・ヒンドゥーをろう”. バリ島ばりとう旅行りょこう.com. 2013ねん5がつ19にち閲覧えつらん
  25. ^ Rania Abouzeid (2014ねん9がつ4にち). “イラク、聖地せいちわれるヤジディ教徒きょうと. ナショナルジオグラフィック. http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9678/?ST=m_news 2016ねん6がつ13にち閲覧えつらん 
  26. ^ 英語えいご表記ひょうきDiscrimination based on work and descent
  27. ^ 職業しょくぎょうせいけいもとづく差別さべつ問題もんだいかんする特別とくべつ報告ほうこくしゃ最終さいしゅう報告ほうこくしょ
  28. ^ Discrimination”. 国際こくさい連合れんごう児童じどう基金ききん (2011ねん1がつ1にち). 2011ねん12月1にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]