航海こうかい

航海こうかい（こうかい）とは船舶せんぱくにより海上かいじょうを航行こうこうすることであり、船旅ふなたびである。

有史ゆうし以前いぜん

• 紀元前きげんぜん2000年ねんごろから、ポリネシア人ひとが、貝殻かいがらとココヤシの葉脈ようみゃくを組くみ合あわせた海図かいず作成さくせいと目視もくしによる天体てんたい観測かんそく（ウェイファインディング）を開始かいしする。4世紀せいきごろ最さい東ひがし端はしの拠点きょてんであるフィジーから東ひがしに3000kmも離はなれたタヒチに帆船はんせんで到達とうたつ、さらにイースター島とう、北きたに4000km離はなれたハワイ諸島しょとうなどの離島りとうにも達たっした。1世紀せいき、ないし9世紀せいきごろにはアフリカ東部とうぶのマダガスカル島しまへの移住いじゅうにも成功せいこうしている。

探索たんさくを目的もくてきとした航海こうかい

• 1405年ねん-1433年ねん、明あきらの鄭てい和かずによる7次じにわたる航海こうかいでは、最終さいしゅう的てきにアフリカ東海岸ひがしかいがんのケニアにまで到達とうたつしている。鄭てい和かずが用もちいた船舶せんぱくは最長さいちょう120mに達たっしていた。1498年ねんにポルトガル人じんがアフリカ東海岸ひがしかいがんに到達とうたつした際さいには、鄭てい和かずの船ふねの1/3程度ていどという「小ちいさな」船ふねであったため、現地げんち人じんに全まったく感銘かんめいを与あたえなかった。

• 1418年ねん-1498年ねん、ポルトガルのエンリケ航海こうかい王子おうじの命いのちによるインド洋よう航路こうろの発見はっけん。イスラム世界せかいに依存いぞんしない貿易ぼうえきを見みつけることが目的もくてきだった。最終さいしゅう的てきにはヴァスコ・ダ・ガマがインドに到達とうたつした。

• 1492年ねん-1504年ねん、イタリアのクリストファー・コロンブスによる4次じにわたる西にし回まわり航路こうろの開拓かいたく。インドへ到達とうたつするために大西洋たいせいようを横断おうだんし、新大陸しんたいりくを発見はっけんする。

• 1517年ねん-1522年ねん、ポルトガルのフェルディナンド・マゼランによる世界せかい一周いっしゅう。

• 1768年ねん-1780年ねん、イギリスのジェームズ・クックによる南太平洋みなみたいへいよう探検たんけん。航海こうかいは3次じにわたった。

関連かんれん項目こうもく

• 航法こうほう - 航海こうかい術じゅつ
• 大だい航海こうかい時代じだい