ラーダー

ラーダー

• インド神話しんわに登場とうじょうする女性じょせい。
  • 英雄えいゆうクリシュナの恋人こいびと。以下いかに説明せつめい。

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ラーダー クリシュナ

ラーダーとクリシュナ
（ラヴィ・ヴァルマ画が・1890年ねん）

伝説でんせつ

ラーダー (Rādhā) は、インド神話しんわに登場とうじょうする美うつくしい牧まき女おんな（ゴーピー）。ヴリンダーヴァナの牛うし飼かいアーヤナゴーシャの妻つま。ラクシュミー女神めがみの化身けしんであるともいわれる。ヒンドゥー教きょうの数かずある神かみ々の中なかで最もっとも親したしまれている英雄えいゆうであるクリシュナの恋人こいびと。伝説でんせつによれば、幼おさないクリシュナは悪あく王おうカンサの追及ついきゅうから逃のがれるために牛うし飼かいのカンダに預あづけられて育そだち、青年せいねんになると非常ひじょうにハンサムな男子だんしになったので多おおくの牛うし飼かいの娘むすめたちに愛あいされたが、クリシュナが最もっとも愛あいした牧まき女おんながラーダーであった。

古ふるいクリシュナ伝説でんせつである「バーガヴァタ・プラーナ」では、クリシュナと牧まき女おんな達たちの話はなしはあるがラーダーの名なは出でてこない。9世紀せいき頃ごろからクリシュナの恋人こいびととして知しられるようになり、12世紀せいき頃ごろの詩人しじんジャヤデーヴァが『ギータ・ゴーヴィンダ』において、ラーダーとクリシュナの恋こいを官能かんのう的てきに描えがいたことで有名ゆうめいになった。現在げんざいのインドでもクリシュナとラーダーの愛あいを描えがいた細密さいみつ画がは非常ひじょうに多おおい

クリシュナとラーダーの愛あいに対たいする信仰しんこう

ラーダーは年長ねんちょうの既婚きこんの女性じょせいであり、クリシュナとの愛あいは世俗せぞく的てきには不義ふぎとなる。しかし笛ふえの名手めいしゅであるクリシュナが夜よるに吹ふく笛ふえの音おとにひかれて外出がいしゅつするラーダーの行動こうどうは、神かみへの純粋じゅんすいな親愛しんあいの表あらわれであって伝統でんとう的てきな社会しゃかい的てき義務ぎむを超こえるもので、「人間にんげんの最高さいこうの精神せいしん性せいである個我こがの神かみに対たいする希求ききゅうの感情かんじょう」とされる。 クリシュナチャイタニヤ(1488-1533)は、ラーダーとクリシュナの愛情あいじょうを中心ちゅうしん課題かだいとする「ガウリーヤ・ヴァイシュナヴァ派は」を樹立じゅりつした。この派はの教義きょうぎでは、両者りょうしゃの愛情あいじょうは極きわめて官能かんのう的てきであるが超越ちょうえつ的てきで現世げんせい的てきでない愛情あいじょうとされ、「ラーダーとクリシュナの神々こうごうしい愛あいの遊戯ゆうぎ(リーラー)を精神せいしん的てきな、すなわち完成かんせいされた体からだで至福しふく感かんを伴ともなって常つねに経験けいけんすること」が解脱げだつであるとしている。

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  ラーダーとクリシュナ（1914年ねん画が）
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  ラーダーとクリシュナのイラスト
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  ラーダー（1970年代ねんだい画が）
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  ラーダーを祀まつる寺院じいん（コルカタ）

外部がいぶリンク

• ラーダー