タクシャカ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
タクシャカのぞう

タクシャカ (サンスクリット: तक्षक Takṣaka) は、インド神話しんわ登場とうじょうするへびおうナーガラージャ)。カシュヤパせんカドゥルーあいだまれた1000のナーガ1人ひとり。ナーガぞくなかでもとく狡猾こうかつとされる。インドラかみ友人ゆうじん英雄えいゆうアルジュナまごであるパリクシットおうころした。のちに仏教ぶっきょうれられてはちだい竜王りゅうおうひとつとなり、漢語かんごされてとくまたとなった。

概要がいよう[編集へんしゅう]

あるときパリクシットおうはシャミーカせんれいしっした行為こういをしたために、その息子むすこシュリンギンによって7にち以内いない蛇王じゃおうタクシャカによってまれてぬというのろいをかけられた。これをったパリクシットおうはタクシャカがちかづけないようにうみ巨大きょだいはしらて、そのうえ宮殿きゅうでんて、厳重げんじゅう警備けいびしてんだ。またへびどくせんもん医者いしゃであるひじりせんんだ。タクシャカは宮殿きゅうでんかう途中とちゅう聖者せいじゃきそって、自分じぶんどく聖者せいじゃおとることをると、おう以上いじょう謝礼しゃれい約束やくそくしてかえってもらった。さらにタクシャカは仲間なかまのナーガをんで聖者せいじゃけさせ、おう果物くだもの献上けんじょうさせ、自分じぶん昆虫こんちゅうけてその果物くだものなかひそんだ。おう献上けんじょうされた果物くだものったとき、果実かじつからへび姿すがたもどり、おう首筋くびすじみついてころした。

パリクシットおう息子むすこジャナメージャヤは、ちちほうむるとナーガぞくへの復讐ふくしゅう開始かいしした。かれひじりせんたちをあつめ、へび犠牲ぎせいささげるサルパサトラというきょう犠をおこなわせた。このまつりによってナーガぞくのほとんどがほろんだが、タクシャカは1人ひとりインドラしん宮殿きゅうでんんだ。ほのおがインドラしんせまったとき、かみ々はマナサー女神めがみたすけをもとめ、マナサーは息子むすこアースティーカにめいじて仲裁ちゅうさいさせたため、ナーガぞく滅亡めつぼうのがれたという。

タクシャカはまた、パウシャおう王妃おうひ大切たいせつにしている1ついイヤリングぬすもうとしたことがあったが、これには失敗しっぱいしている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]