(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ガンガー - Wikipedia コンテンツにスキップ

ガンガー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガンガー
ガンジスがわ女神めがみ
ガンガー
ワニ(クンビーラ)にったガンガー女神めがみニューデリー国立こくりつ博物館はくぶつかん所蔵しょぞう
デーヴァナーガリー गंगा
サンスクリットかたり Gaṅgā
位置いちづけ デーヴィー
配偶はいぐうしん シヴァあるいはヴィシュヌ
おや ヒマヴァットちち
兄弟きょうだい パールヴァティーあね
子供こども シャーンタヌとのあいだビーシュマ
ヴァーハナ クンビーラ
テンプレートを表示ひょうじ

ガンガーGaṅgā, गंगा, つねかわ(ごうが))は、ヒンドゥーきょうつたわる、ガンジスがわ神格しんかくした女神めがみ。インドではかわ自体じたいも「ガンガー」とばれ、「ガンジス」は英語えいごからの借用しゃくようである[ちゅう 1]。「ははなるガンガーGangamataji)」ともばれる。ものヴァーハナ)はワニクンビーラ

神話しんわ

[編集へんしゅう]

ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく山神さんじんヒマヴァットむすめとしてまれ天界てんかいそだったうつくしい女神めがみパールヴァティーいもうとであるが、パールヴァティー(ウマー)のあねとするせつもある。

神話しんわによると、はじめはガンガーはヴィシュヌかみあしゆびからながて、天界てんかいにあるブラフマーまち周囲しゅういしゅうっていた。賢者けんじゃバギーラタは、あやまってカピラせんいかりにふれころされた祖先そせんれい浄化じょうかするために必要ひつようなガンガーの聖水せいすい地上ちじょうにもたらそうと、ヒマラヤ山中さんちゅう修業しゅうぎょうんだ。ガンガー女神めがみはそのねがいをれたが、天界てんかいから地上ちじょう落下らっかするガンガーの奔流ほんりゅうめられるのはシヴァかみのみであるとつたえた。バギーラタはカイラスやまおもむきシヴァしんいのりをささねがいをききとどけられた。シヴァしん地上ちじょう落下らっかするガンガーをゆたかなかみめヒマラヤ山中さんちゅうそそいだ。バギーラタの先祖せんぞのこはいはそのみず浄化じょうかされ、れい天国てんごくのぼることができた。それ以来いらい、ガンガーはせいなるかわとして地上ちじょう人々ひとびとめぐみをもたらしつづけているとされる[2]。この神話しんわけて、シヴァしんぞうかみなかにガンガーが描出びょうしゅつされているものがられる。

ヴィシュヌあるいはシヴァのつまというせつもある。ヴィシュヌははじめサラスヴァティーラクシュミー、ガンガーという3にんつまっていたが、3にんあいだあらそいがえなかったので、やがてやりきれなくなって、サラスヴァティーをブラフマーに、ガンガーをシヴァにあたえ、ヴィシュヌ自身じしんはラクシュミーをつまにしたという[3][4][5]

信仰しんこう

[編集へんしゅう]

ガンジスがわ(ガンガー)は現在げんざいでも「せいなるかわ」としてヒンドゥー教徒きょうと信仰しんこう対象たいしょうであり、このかわみず沐浴もくよくすればすべてのつみきよしめられ、死後しごのこはいをこのかわながせば永遠えいえんかえされる輪廻りんねから解脱げだつできるとしんじられている。

ガンガーをあつかった絵画かいが

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ ガンガーのは、『リグ・ヴェーダ』のなかでは比較的ひかくてき成立せいりつあたらしいだい1かんだい10かんてくる[1]

出典しゅってん

  1. ^ 石川いしかわひろし「アーリア文化ぶんかけん形成けいせい展開てんかい内藤ないとう雅雄まさお中村なかむら平治へいじ/へんみなみアジアの歴史れきしふくあいてき社会しゃかい歴史れきし文化ぶんか-』有斐閣ゆうひかく、2006ねん、33ぺーじ
  2. ^ 森本もりもと達雄たつお『ヒンドゥーきょう―インドのひじりぞく中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、2003ねん、162ぺーじ 
  3. ^ 世界せかい宗教しゅうきょう辞典じてん編纂へんさんしょ/へん世界せかい宗教しゅうきょう辞典じてんつくもとしゃ、1953ねん、222ぺーじ
  4. ^ 渡辺わたなべあきらひろし仏像ぶつぞう百態ひゃくたいあわ交新しゃ、1964ねん、65ぺーじ
  5. ^ もりゆたか壁画へきが美女びじょ六興ろっこう出版しゅっぱん、1975ねん、129ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]