ドラゴンスピリット

ドラゴンスピリット

ジャンル	縦たてスクロールシューティング
対応たいおう機種きしゅ	アーケード (AC) 対応たいおう機種きしゅ一覧いちらん X68000 (X68) PCエンジン (PCE) Amiga Amstrad CPC (CPC) コモドール64 (C64) ZX Spectrum (ZX) Atari ST (ST) PC/AT互換ごかん機き (DOS) iアプリ Wii Nintendo Switch (NSW) PlayStation 4 (PS4)
開発元かいはつもと	ナムコ
発売はつばい元もと	ナムコ
ディレクター	YOKO BOSS
デザイナー	OJISAN TRIO PLUS 1
プログラマー	田中たなか京太きょうた
音楽おんがく	細江ほそえ慎まき治おさむ
美術びじゅつ	石川いしかわ達也たつや MACCHAN ARAKAWA DA!
シリーズ	ドラゴンスピリットシリーズ
人数にんずう	1 - 2人ふたり（交互こうごプレイ）
メディア	業務ぎょうむ用よう基板きばん （2.88メガバイト）
稼働かどう時期じき	198706201987年ねん6月がつ20日はつか 発売はつばい日び一覧いちらん X68 198809231988年ねん9月がつ23日にち PCE 198812161988年ねん12月16日にち 1989111989年ねん11月 Amiga,CPC,C64,ZX 1989年ねん ST 1990年ねん DOS 1991年ねん iアプリ 200305232003年ねん5月がつ23日にち Wii（PCE版ばんの移植いしょく） 200707022007年ねん7月がつ2日にち 200707062007年ねん7月がつ6日にち 200711132007年ねん11月13日にち Wii（AC版ばんの移植いしょく） 200909082009年ねん9月がつ8日にち PS4/NSW（AC版ばんの移植いしょく） 202203032022年ねん3月がつ3日にち
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう） ESRB：E（6歳さい以上いじょう） PEGI：7
コンテンツ アイコン	Mild Fantasy Violence Violence
デバイス	8方向ほうこうレバー 2ボタン
システム基板きばん	マザーボードシステム87
CPU	MC6809 (@ 1.536 MHz) MC6809 (@ 1.536 MHz) HD63701 (@ 1.536 MHz)
サウンド	MC6809 (@ 1.536 MHz) YM2151 (@ 3.57958 MHz) Namco CUS30 (@ 96 kHzきろへるつ) DAC
ディスプレイ	ラスタースキャン 縦たてモニター 224×288ピクセル 60.61Hz パレット24ビットRGB
売上うりあげ本数ほんすう	7ポイント （1987年度ねんどテーブルゲームベストインカム4位い）

『ドラゴンスピリット』(DRAGON SPIRIT) は、1987年ねん6月がつ20日はつかに稼動かどうを開始かいしした、ナムコ（現げん:バンダイナムコエンターテインメント）のアーケード用よう縦たてスクロールシューティングゲーム。略称りゃくしょうはドラスピ。

オリジナルであるアーケード版ばんはマザーボードシステム87用ようのソフトとして制作せいさく、稼働かどう当初とうしょは「ロマンシング・シューティングゲーム」と銘打めいうたれていた。後のちにプレイヤー操作そうさキャラ「ブルードラゴン」の移動いどう速度そくどが上あげられるなどの変更へんこうを施ほどこされたニューバージョンが追加ついかされた。

続編ぞくへんとして1989年ねんにファミリーコンピュータ用ようソフトとして発売はつばいされた『ドラゴンスピリット 新あらたなる伝説でんせつ』、1990年ねんに主おもにシステム的てきな部分ぶぶんを継承けいしょうしアップグレードしたアーケードゲーム作品さくひん『ドラゴンセイバー』がある。

概要がいよう

同社どうしゃの代表だいひょう的てきな縦たてスクロールシューティングゲーム『ゼビウス』（アーケード版ばんは1983年ねん稼働かどう開始かいし）から5年ねんぶりに発表はっぴょうされた縦たてスクロールシューティングゲームである。ゲーム内容ないようはブルードラゴンへと変身へんしんした主人公しゅじんこうのアムルを操作そうさし、魔王まおうザウエルを倒たおして攫さらわれたミッドガルド王国おうこくの王女おうじょアリーシャを救出きゅうしゅつする事ことを目的もくてきとしている。

当時とうじのシューティングゲームとしては、ファンタジー的てきな世界せかい観かんと、それまでは敵てき扱あつかいだったドラゴンを自じ機きとして採用さいようしたことやライフ+自じ機きストック制せいなどが斬新ざんしんであった。『ゼビウス』同様どうよう、空そらの敵てき（対空たいくう）と地上ちじょうの敵てき（対地たいち）は別々べつべつのボタンで攻撃こうげきするシステムになっており、クリアには相応そうおうの習熟しゅうじゅくが求もとめられる。

開発かいはつはナムコ自社じしゃ内ないの研究けんきゅう開発かいはつセクションで行おこなわれた。音楽おんがくは後のちに同社どうしゃのアーケードゲーム『オーダイン』（1988年ねん）や『アサルト』（1988年ねん）を手掛てがける事こととなる細江ほそえ慎まき治おさむが担当たんとう（作曲さっきょくの最初さいしょ期きはアルバイトとして勤務きんむしていたが後のちに社員しゃいんとなった。詳くわしくは副ふく節ふし#音楽おんがくや細江ほそえの項目こうもく先さきを担当たんとう）。

アーケード版ばんはゲーム誌し『ゲーメスト』の企画きかく「ゲーメスト大賞たいしょう」にて大賞たいしょう5位い、ベストエンディング賞しょう2位いを獲得かくとく、PCエンジン版ばんはゲーム誌し『ファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂でんどう入いりを獲得かくとくしている。

1988年ねんにホビーパソコン・X68000に移植いしょくされたのを端緒たんしょとし、同年どうねんには家庭かてい用ようゲーム機き・PCエンジン版はんとしてもリリース。その後ごも時代じだいごとの最新さいしんゲーム機きや携帯けいたい電話でんわ（フィーチャーフォン）版ばんに、アーケード版ばんや家庭かてい用ようゲーム機き移植いしょく版ばんが移植いしょくされている（詳細しょうさいは副ふく節ふし#移植いしょく版ばんを参照さんしょう）。

ゲーム内容ないよう

システム

1回かいダメージを受うけただけではミスとならず、2回かいないし3回かい（ディップスイッチで変更へんこう可能かのう）ダメージを受うけるとミスとなり、一定いってい地点ちてんまで戻もどされる（ライフは回復かいふくする）。残ざん機きストックが無なくなるとゲームオーバー。ストックは得点とくてんで2回かいエクステンドがあり、更さらにアイテムによるエクステンドがある。

全ぜん9エリアで構成こうせいされており、各かくエリアの最後さいごでスクロールがストップしボスが現あらわれる。エリア9の最後さいごに登場とうじょうするザウエルを倒たおすと、1978年ねんに発表はっぴょうされた『ジービー』から始はじまるナムコゲームの歴史れきしが見みられるエンディングが始はじまる。

ニューバージョンでの主おもな変更へんこう点てんは、ドラゴンの移動いどう速度そくど向上こうじょう（各かく方向ほうこうに25％アップ）、ドラゴンの当あたり判定はんていの緩和かんわ（敵てき弾だんのみ)、ゲーム開始かいし時じのステージセレクト追加ついか、コンティニュー時じのパワーアップ、エリア1序盤じょばんの削除さくじょである。

アイテム

アイテムによるパワーアップシステムがあり、卵たまごによるパワーアップとそれ以外いがいのパワーアップがある。

卵たまご以外いがいのアイテムは白しろく点滅てんめつする敵てきを倒たおした時ときに出現しゅつげんする。パワーアップは、ファイアーブレスのようにダメージを受うけるまで有効ゆうこうなものと、アースクエイクのように一時いちじ的てきに効果こうかがあるものがある。

ダメージを受うけると首くびの数かず・ショットの攻撃こうげき力りょくは1段階だんかい下さがり、卵たまご以外いがいのパワーアップは一部いちぶを除のぞき失うしなわれる。

以下いかにアイテムのリストを示しめす。

卵たまご

地上ちじょうの卵たまごを破壊はかいすると、色いろ付つきの玉たまが出現しゅつげんする。青玉せいぎょく・赤玉あかだまの2種類しゅるいあり、卵たまごの色いろと同おなじものが出現しゅつげんする。また白しろく点滅てんめつする敵てきを倒たおしても出でてくる場合ばあいがある。

青玉せいぎょくは、取とるたびにブルードラゴンの首くびの数かずが1本ほん増ふえ、一いち度どに放はなつショット数すうが増ふえる（最大さいだい3本ほん、それぞれデュアルヘッド、トリプルヘッドと呼称こしょう）。デュアルヘッド以降いこうは空中くうちゅうと地上ちじょうの同時どうじ攻撃こうげきも可能かのうになる。首くびの数かずに比例ひれいして攻撃こうげき力りょくも増ますが、首くびが3本ほんになるとブルードラゴン自体じたいの当あたり判定はんていが非常ひじょうに大おおきくなってしまうため、2本ほんに留とめるプレイヤーも少すくなくない。

赤あか玉だまは、1つ取とるごとにゲージが増ふえ、ゲージ3つにつき対空たいくうショットのグラフィックが変化へんかし性能せいのうが強化きょうかされる（最大さいだい2段階だんかい）。ゲージのストックはミスをしても失うしなわれることはない。1段階だんかい目めは攻撃こうげき力りょくが初期しょき状態じょうたいの2倍ばいとなり、2段階だんかい目めは攻撃こうげき力りょく4倍ばいになるだけでなく敵てきを貫通かんつうするほか、左右さゆう方向ほうこうの位置いちがブルードラゴンに合あわせて移動いどうするワインダー性能せいのうも持もつようになる。パワーアップ2段階だんかい目めの状態じょうたいは攻撃こうげき力りょくが高たかい反面はんめんブレス座標ざひょうの同期どうきが合あわず、ブレス根元ねもとの部分ぶぶんに当あたり判定はんていがない。ブルードラゴンの至近しきん距離きょり、つまり口先くちさきに攻撃こうげきの当あたり判定はんていが無ないので、使つかい辛からくプログラム上じょうの欠陥けっかんとなっている。それにより青玉せいぎょく同様どうように、1段だん強化きょうかにとどめるプレイヤーも少すくなくない。

ファイアーブレス

赤あか玉だまの2段階だんかいアップ状態じょうたいの攻撃こうげき力りょくを更さらに2倍ばいにした、直線ちょくせん状じょうに放はなつ対空たいくう攻撃こうげき（威力いりょく16倍ばい、グラフィックは赤あか玉だま2段階だんかいとほぼ同おなじ）。赤あか玉だまの2段階だんかいアップと同様どうようの欠点けってんを持もつが、こちらの方ほうが攻撃こうげき時間じかんが長ながく攻撃こうげき力りょくも高たかいのでやや使つかいやすい。グビラ以外いがいの対空たいくう属性ぞくせいのボスには極きわめて有効ゆうこうで、最終さいしゅうエリアのボスであるザウエルを含ふくめて数すう秒びょうで倒たおすことができる。

ブルードラゴンの色いろがグリーンになる。

ワイドファイアー

対空たいくうショットが3方向ほうこうに広ひろがる。最もっとも外側そとがわの首くびだけが斜ななめ方向ほうこうのショットを撃うつので、ショットの数かずは首くびの数かずが1・2・3の時ときにそれぞれ3・4・5となる。ワイドファイアーの状態じょうたいでは赤あか玉だまを取とっても効果こうかが無なく、ファイアーブレス・ホーミングファイアーとは排他はいた的てき選択せんたくとなる。

エリア1では出現しゅつげんしない。

ブルードラゴンの色いろがシルバーになる。

スモールドラゴン

その名なの通とおりブルードラゴンが小ちいさくなる。当あたり判定はんていが小ちいさくなることでダメージを受うけにくい反面はんめん、首くびが一本いっぽんだけになるため火力かりょくに劣おとる。青玉せいぎょく以外いがいのパワーアップと併用へいようでき、青玉せいぎょくを取とると通常つうじょうのサイズに戻もどってしまう。ワイドファイアーと併用へいようすると対空たいくうの火力かりょく不足ふそくをかなり補おぎなうことができ、最強さいきょう形態けいたいの一ひとつと言いえる。

エリア2以降いこうで出現しゅつげんする。

ホーミングファイアー

一定いってい時間じかん、空中くうちゅうショット発射はっしゃ後ごに一定いってい距離きょりで複数ふくすうの弾たまに分裂ぶんれつし、自動じどう追尾ついびするショットを撃うつことができる。追尾ついび性能せいのうはあまり良よくない。ファイアーブレス・ワイドファイアーとは排他はいた的てき選択せんたくとなるので、効果こうかが切きれたときにそれらはキャンセルされ、通常つうじょうのショットに戻もどってしまう。

ブルードラゴンの色いろがゴールドになる。

アースクエイク

一定いってい時間じかん画面がめん上じょうにいる地上ちじょうの敵てきを殲滅せんめつする。ブルードラゴンがダメージを受うけても効果こうかは持続じぞくする。

エリア1では出現しゅつげんしない。

パワーウィング

一定いってい時間じかん無敵むてきになる。空中くうちゅうの敵てきには体当たいあたりすることで大だいダメージを与あたえられる。敵てきの弾たまは跳はね返かえす。壁かべにぶつかった場合ばあいはダメージを受うける。

エリア1では出現しゅつげんしない。

ダイア

100ptsのボーナス（PCエンジンでは1000pts）。

ゴールド

10000ptsのボーナス。

エクステンド

3個こ取とるとブルードラゴンのストックが一ひとつ増ふえる。エクステンドのストックはブルードラゴンのストック表示ひょうじに並ならんで卵たまご・雛ひなのイラストで表示ひょうじされ、ユニークなことにゲームオーバーになっても（コンティニューでなくとも）次つぎのゲームに引ひき継つがれる（これは『ギャプラス』と同どう仕様しよう）。

エリア9の終盤しゅうばんで数多かずおおく出現しゅつげんするため、わざと最終さいしゅうボスであるザウエル戦せん・直前ちょくぜんのヒュドラー戦せんにて、ミスをしてやり直なおすことで得点とくてん稼かせぎが可能かのう。

パワーダウン

ダメージを受うけた場合ばあいと同おなじパワーダウンを受うける（首くび数すう及および火力かりょくレベルマイナス1、特殊とくしゅ形態けいたいのキャンセル）。ダメージを受うけるわけではない。

エリア4以降いこうで出現しゅつげんし、エリア9では大量たいりょうに出現しゅつげんする。

マジックアイ

エリア8のみに登場とうじょうする地上ちじょうの黄色きいろい卵たまごを破壊はかいすると出でてくる特殊とくしゅな卵たまご。このエリアでは視界しかいが非常ひじょうに狭せまいが、取とることで視界しかいが一定いってい時間じかん広ひろがる。取とり逃にがしがなければ、次つぎの卵たまごが出でる頃ころに効果こうかが切きれる。

その他た

ゲームクリア直後ちょくごのノンプレイアブルデモで、アリーシャがアムルに駆かけ寄よるシーンで聞きこえる「アムルゥ〜!」の声こえは、当時とうじナムコ社員しゃいんだった人物じんぶつ（名前なまえは未み公表こうひょう）に頼たのんでサンプリングしてもらったという逸話いつわが残のこっている。ちなみにこのシーンでは、アリーシャが、まだ変身へんしんを解といていないブルードラゴンに対たいして「アムルゥ〜!」と叫さけんでいる。ファンからは「声こえを出だすのが早はやいのでは 」というツッコミもあったようだが、電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ「ドラゴンスピリットの本ほん」のコミックでは、以下いかのような会話かいわがあり、違和感いわかんのないような解釈かいしゃくが成なされている。

アムル「なぜブルードラゴンが私わたしだとわかったのですか?」
アリーシャ「あなたが来きてくれると信しんじていましたから……」

製作せいさくスタッフによる漫画まんが小しょう冊子さっしが、ナムコ直営ちょくえいのゲームセンターで配布はいふされたことがある。

設定せってい

ストーリー

太古たいこの昔むかし、太陽たいよう神しんアーリアと聖ひじり龍りゅうブルードラゴンが悪あくの限かぎりをつくしていた闇やみの魔王まおうザウエルを氷河ひょうが地帯ちたいの奥深おくふかくに封ふうじ込こめ、世界せかいは平和へいわを取とり戻もどした。しかし、人々ひとびとがその恩恵おんけいを忘わすれたため、太陽たいよう神しんアーリアの力ちからが弱よわまり、ザウエルは復活ふっかつした。復活ふっかつの生贄いけにえとしてミッドガルド王国おうこくの王女おうじょアリーシャを選えらんだ。アリーシャの生誕せいたん祭さいの日ひに魔物まものたちを使つかって、姫ひめを連つれ去さってしまった。ミッドガルド王国おうこくの国境こっきょう守備しゅび隊長たいちょうアムルはアーリアの導みちびきによって得えた聖せい剣けんを翳かざし、その力ちからによってブルードラゴンとなってザウエルを倒たおしアリーシャを救すくい出だすために飛とび立たつ。

ステージ構成こうせい

AREA 1：古生代こせいだい - THE PALEOZOIC ERA

海洋かいようとカルストからなるエリア。

• ボス：プレシオザウルス

AREA 2：火山かざん - VOLCANO

溶岩ようがんの流ながれる火山かざん地帯ちたい。

ボス前まえに「スモール」を取とっていると、ボス出現しゅつげん時じに無条件むじょうけんでダメージを受うけるバグが存在そんざいする。

• ボス：ラウンドフィーニックス

AREA 3：密林みつりん - JUNGLE

鬱蒼うっそうと樹木じゅもくが茂しげる密林みつりん。途中とちゅうの破壊はかい不可能ふかのうな蔦つたは上手うまく誘導ゆうどうしなければならない。

• ボス：グリテリアス

AREA 4：砂漠さばく - GRAVE YARD

前半ぜんはんは砂漠さばく、後半こうはんは白骨はっこつが散ちらばる渓谷けいこく地帯ちたい。

• ボス：デスガーデアン

AREA 5：洞窟どうくつ - CAVE ROAD

移動いどう可能かのうな場所ばしょを極端きょくたんに制限せいげんする動うごく岩いわ壁かべのある洞窟どうくつ。

壁かべに接触せっしょくするとダメージを受うける。

• ボス：ペーレントスパイダー

AREA 6：氷河ひょうが - GLACEIR LAND

流氷りゅうひょうの浮うかぶ海うみから氷こおりの壁かべが行ゆく手てを遮さえぎる氷河ひょうがへと続つづく。最後さいごは再ふたたび海上かいじょうへ。途中とちゅうで壁かべを壊こわしながら進すすむシーンがある。

壁かべに接触せっしょくするとダメージを受うける。ファミコン版ばんでは高速こうそくスクロールが追加ついかされている。

• ボス：グビラ

AREA 7：深海しんかい - DEEP SEA

エリア6までは空そらを飛とんでいたがここでは海中かいちゅうを進すすむ。海中かいちゅうで様々さまざまな魚さかな型がたの魔物まものと戦たたかうが、途中とちゅうで出でてくるシェルフィッシュは、倒たおした後のちも当あたり判定はんていがあり、こちらの炎ほのおを遮断しゃだんしてしまう厄介やっかいな敵てき。後半こうはんには3WAY弾だんを連射れんしゃしてくるモーレイという敵てきの猛攻もうこうが待まつ。

• ボス：シーデビル

AREA 8：暗黒あんこく - DARK QUARTERS

視界しかいがブルードラゴン前方ぜんぽうの一部いちぶのみに制限せいげんされる暗黒あんこくの洞穴どうけつ。敵てき弾だんも見みえなくなるが、敵てき自体じたいは暗闇くらやみでも視認しにんできる。ボス戦せんでは視界しかい制限せいげんはなくなる。

ファミコン版ばんはアーケード版ばんのような進行しんこうでは無なく（マジックアイも無ない）、ステージ全体ぜんたいが暗くらくなったり、明あかるくなったりの繰くり返かえしというステージ構成こうせいとなる。

• ボス：ターンアウェインガード

AREA 9：魔ま宮みや - DARK CASTLE

壁かべやトラップが多おおい複雑ふくざつな迷宮めいきゅう。ただし壁かべに接触せっしょくしてもダメージを受うけない。壁かべとスクロールに挟はさまれるとミスになるが、レバーを下したに入いれているとそのまま抜ぬける事ことが可能かのう。巨大きょだいな槍やりのブービー・トラップは壁かべ寄より根元ねもと部分ぶぶんにいればダメージを受うけない。ファミコン版ばんではステージ6と同様どうように高速こうそくスクロールする場面ばめんがある他ほか、ブービートラップはアーケード版ばんと異ことなり、刃先はさきに触ふれると壁かべ根元ねもとでもダメージを受うける。

ファミコン版ばんではゲームOPでここからはじまり、いきなりザウエル戦せんとなる（アーケード版ばんほど強つよくはない）が、そこでザウエルを倒たおすか、やられる（ステージ途中とちゅうでも）かで、ブルードラゴン編へん、ゴールドドラゴン編へんのどちらかに進すすめる。また、最終さいしゅうボスのガルダは、第だい1形態けいたいを倒たおすと、第だい2形態けいたいが現あらわれるが、ブルードラゴン編へんでしか出でてこない。

• ボス：ヒュドラー、ザウエル、ガルダ（ファミコン版ばん）

いずれのボスも倒たおすのに時間じかんをかけていると画面がめん外がいから永久えいきゅうパターン防止ぼうしキャラクター「デルターヴェルン」が次々つぎつぎと飛来ひらいする。

移植いしょく版ばん

この節ふしでは発売はつばい当時とうじの社名しゃめいで記載きさい（一部いちぶの長ながい社名しゃめいのみ、略記りゃっきする場合ばあいあり）。

No.	タイトル	発売はつばい日び	対応たいおう機種きしゅ	開発元かいはつもと	発売はつばい元もと	メディア	型式けいしき	備考びこう	出典しゅってん
1	ドラゴンスピリット	198809231988年ねん9月がつ23日にち	X68000	電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ	マイコンソフト	5"-2HDフロッピーディスク2枚まい	-
2	ドラゴンスピリット	198812161988年ねん12月16日にち 1989年ねん	PCエンジン	ナムコ	ナムコ	2メガビットHuCARD	NC63003 TGX020016
3	Dragon Spirit	1989年ねん	Amiga Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum	Consult Software	Domark Software	フロッピーディスク	-
4	Dragon Spirit	1990年ねん	Atari ST	Consult Software	Domark Software	フロッピーディスク	-
5	Dragon Spirit	1991年ねん	PC/AT互換ごかん機き	Consult Software	Domark Software	フロッピーディスク	-
6	ナムコミュージアム Vol.5	199702281997年ねん2月がつ28日にち 1997111997年ねん11月 1998021998年ねん2月がつ	PlayStation	ナムコ	ナムコ	CD-ROM	SLPS-00705 SLUS-00417 SCES-00702	アーケード版ばんの移植いしょく OLDバージョン、NEWバージョンを収録しゅうろく
7	ナムコミュージアム Vol.5 PlayStation the Best	199910281999年ねん10月がつ28日にち	PlayStation	ナムコ	ナムコ	CD-ROM	SLPS-91162	廉価れんか版ばん
8	ドラゴンスピリット	200305232003年ねん5月がつ23日にち	mova505iシリーズ （iアプリ）	ナムコ	ナムコ	ダウンロード （アプリキャロットナムコ）	-	505iシリーズ発売はつばいと同時どうじに配信はいしん開始かいしされた
9	Namco Museum 50th Anniversary Arcade Collection ナムコミュージアム アーケードHITS! Namco Museum 50th Anniversary Arcade Collection	200508302005年ねん8月がつ30日にち 200601262006年ねん1月がつ26日にち 200603312006年ねん3月がつ31日にち	PlayStation 2	ナムコ	ナムコ	DVD-ROM	SLPS-25590 SLUS-21164 SLES-53957	アーケード版ばんの移植いしょく NEWバージョンを収録しゅうろく
10	ナムコミュージアム VOL.2	200602232006年ねん2月がつ23日にち	PlayStation Portable	ナムコ	ナムコ	UMD	-	アーケード版ばんの移植いしょく NEWバージョンを収録しゅうろく
11	ドラゴンスピリット	200707022007年ねん7月がつ2日にち 200707062007年ねん7月がつ6日にち 200711132007年ねん11月13日にち	Wii	バンナム	バンナム	ダウンロード （バーチャルコンソール）	PBAE PBAP PBAJ	PCエンジン版ばんの移植いしょく。 日本にっぽんでは2019年ねん1月がつ31日にち配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう。
12	ナムコミュージアム バーチャルアーケード	200811042008年ねん11月4日にち 200905152009年ねん5月がつ15日にち 200911052009年ねん11月5日にち	Xbox 360	バンナム	バンナム	DVD-ROM	2RD-00001 21022	アーケード版ばんの移植いしょく NEWバージョンを収録しゅうろく
13	ドラゴンスピリット	200909082009年ねん9月がつ8日にち	Wii	バンナム	バンナム	ダウンロード （バーチャルコンソールアーケード）	-	アーケード版ばんの移植いしょく。 OLDバージョンを収録しゅうろく。 日本にっぽんでは2019年ねん1月がつ31日にち配信はいしん・発売はつばい終了しゅうりょう。
14	ナムコミュージアム VOL.2	201101122011年ねん1月がつ12日にち	PlayStation Portable (PlayStation Network)	バンナム	バンナム	ダウンロード （ゲームアーカイブス）	-	アーケード版ばんの移植いしょく
15	ナムコミュージアム VOL.5	201312182013年ねん12月18日にち	PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network)	バンナム	バンナム	ダウンロード （ゲームアーカイブス）	NPJJ-00692	リメイク版ばん
16	ドラゴンスピリット	202003192020年ねん3月がつ19日にち	PCエンジン mini	エムツー	KDE ※本体ほんたいの発売はつばい元もと	プリインストール	-	本体ほんたいにあらかじめ収録しゅうろくされる58作品さくひんの1タイトル。
17	ドラゴンスピリット	202203032022年ねん3月がつ3日にち	PlayStation 4 Nintendo Switch	ナムコ	ハムスター	ダウンロード (アーケードアーカイブス)	-	アーケード版ばんの移植いしょく OLDバージョン、NEWバージョンを収録しゅうろく

X68000版はん

横よこ画面がめん仕様しようで移植いしょくされ、一部いちぶのオブジェクトなどが省略しょうりゃくされていたりするものの、当時とうじの家庭かてい用ようの移植いしょく版ばんとしてはアーケード版ばんの仕様しようをほぼ網羅もうらしており最もっとも再現さいげん度どが高たかかった。またオプションでは縦たて画面がめんに近ちかいアスペクト比ひでの表示ひょうじならびに実際じっさいにディスプレイの向むきを変更へんこうして遊あそぶ縦たて画面がめんモードや、旧きゅうバージョンとニューバージョンを任意にんいに選択せんたくできるなど細こまかい仕様しようも移植いしょくされている。FM音源おんげん部分ぶぶんのサウンドドライバはオリジナルの物ものがそのまま再生さいせいできる仕様しようになっており、波形なみかたメモリ音源おんげん（通称つうしょうナムコPSG）部分ぶぶんはADPCMによって再現さいげんしている。BGMはほぼモノラル仕様しようのオリジナルに対たいし、ドラムスなどのパートを積極せっきょく的てきにパンポットを振ふる等とうステレオ効果こうかを出だすよう変更へんこうされたほか、サウンドトラックで追加ついかされた部分ぶぶんが反映はんえいされている。原作げんさくとの相違そうい点てんとして、ハイスコア更新こうしん時じの効果こうか音おんの削除さくじょ、効果こうか音おんがモノラルである、9面めんでの幾いくつかのアーチなど、ゲームの進行しんこうに関係かんけいないオブジェクトの削除さくじょなどがある。オリジナルでは未み使用しようだった「Omake」はアリーシャ姫ひめのイラストを背景はいけいしたロード中ちゅうの画面がめんで使つかわれた。オリジナルの短みじかいフレーズをループする曲きょくが追加ついかされており、午前ごぜん0時じから1時じの間あいだに起動きどうした場合ばあいのロード画面がめん、ならびに、エンディングの移植いしょくスタッフのクレジット表示ひょうじの際さいに利用りようされている。当初とうしょ2HDディスク3枚まい組ぐみの予定よていであったが、データの圧縮あっしゅくなどにより最終さいしゅう的てきには2枚まいに収おさまりディスクの入いれ替かえ等とうはしなくても遊あそべるようになっている。それらの仕様しよう変更へんこうの結果けっか、当初とうしょ収録しゅうろくされる予定よていだったデモプレイについては収録しゅうろくされない形かたちとなった。初期しょきロットではゴールドのスコアが加算かさんされないというバグがあった。

また付録ふろくとして、ドラゴンスピリットのロゴを配はいしたサテン調ちょうのバナー（縦たて50センチ、横よこ30センチ）が同どう梱こりされていた。

PCエンジン版はん

当時とうじのROM容量ようりょうの制約せいやくから「AREA 7:深海しんかい」「AREA 8:暗黒あんこく」の2エリアがカットされている。その他たOPシーンカットなど細こまかい仕様しようや演出えんしゅつなど変更へんこう部分ぶぶんもあるが、ゲーム性せいは概おおむね良好りょうこうに移植いしょくされていた。

家庭かてい用ようということで4:3画面がめんをフルに使つかう仕様しようとなっているが、いわゆる「隠かくしコマンド」を使つかった裏うら技わざを発動はつどうさせると、両りょうサイド画面がめんが若干じゃっかん縮ちぢまり、アーケード版ばんの3:4画面がめん比率ひりつに似にせた状態じょうたいでプレイ出来できる。

エンドロールではスタッフ名めいが流ながれた後のち、オマケとしてアーケード版ばんになぞらえる形かたちで、ナムコの家庭かてい用ようゲーム機き用ようソフト）のタイトル名めいがスクロールされる。

PlayStation版はん

『ナムコミュージアムVol.5』にオールドバージョンとニューバージョンが収録しゅうろく。画面がめんモードは横よこ画面がめんの他ほかにも縦たて画面がめんモードを選択せんたくできる。各かくエリア開始かいし前まえにローディングが入はいる都合つごう上じょうエリア間あいだのつながりがシームレスではなく、クリア後ごに画面がめんの切きり替かえが行おこなわれるなどの微妙びみょうな違ちがいがある。

PlayStation 2版はん

『ナムコミュージアム アーケードHITS!』にニューバージョンを収録しゅうろく。

PlayStation Portable版はん

『ナムコミュージアム Vol.2』にニューバージョンを収録しゅうろく。本体ほんたいを縦たてにして遊あそべる縦たて画面がめんモードやショットのオート連射れんしゃ機能きのうなどがある。

PlayStation 3版はん

• 2009年ねん1月がつ29日にち バンダイナムコゲームス

『ナムコミュージアム.comm』に収録しゅうろく。PlayStation Storeでのダウンロード販売はんばいのみ（1200円えん CERO：A 全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）。現在げんざいの主流しゅりゅうであるハイビジョンモニターでの表示ひょうじに対応たいおうするために、プレイ画面がめんのサイズや配置はいちのレイアウトを自由じゆうに設定せっていできる。ゲームの進行しんこう状じょう況きょうに合あわせて壁紙かべがみや、PlayStation Home向むけのリワードアイテム（アバター用ようの服ふくや、自宅じたくに配置はいちできるゲーム筐体きょうたいなど）が獲得かくとくできるようになっている。2009年ねん6月がつ26日にちのバージョンアップ (Ver1.01) により、PlayStation 3のトロフィー機能きのうにも対応たいおう。

Wii（バーチャルコンソール）版ばん

PCエンジン版ばんを2007年ねん11月13日にちより配信はいしん（要よう600Wiiポイント）。アーケード版ばんのオールドバージョンをバーチャルコンソールアーケードで2009年ねん9月8日にちより配信はいしん。一覧いちらん表ひょうに記載きさいしたとおり、両方りょうほうともに2019年ねん1月がつ31日にちをもって配信はいしん・発売はつばいを終了しゅうりょう（既すでに購入こうにゅうして個人こじんの記録きろく媒体ばいたいなどに収おさめたコンテンツについては、当面とうめんはプレイ可能かのう）。

PCエンジン mini版はん

コナミデジタルエンタテインメントが2020年ねんに一部いちぶECサイト限定げんていで販売はんばいした復刻ふっこく系けいゲーム機き。PCエンジン系けいゲームが58作品さくひんあらかじめ収録しゅうろくされており、このうちの1作さくとして、本ほん作さくのPCエンジン版ばんが移植いしょくされている。

当初とうしょの収録しゅうろくタイトル発表はっぴょう時じには含ふくめられていなかったが、「追加ついか発表はっぴょう」という形かたちで、旧きゅうナムコのPCエンジンソフトが5作品さくひん収録しゅうろくされる事ことになり、本ほん作さくもその中なかに含ふくまれることとなった。

PCエンジン版ばんの隠かくしモード「縦たて画面がめんモード」を発動はつどうさせるためのコマンドは、アーケード版ばんよりも大幅おおはばに簡略かんりゃく化かされている。（メニュー画面がめんで本ほん作さくを選えらびセレクトボタンを押おしながら起動きどう）

アーケードアーカイブス版はん

オールドバージョンとニューバージョンが収録しゅうろくされているほか、「こだわり設定せってい」ではゲームスピードの調整ちょうせいとエリア4のボスの原作げんさく挙動きょどうの再現さいげんの有無うむを設定せってい可能かのう。

その他た

各かくキャリアの携帯けいたいアプリにも移植いしょくされ配信はいしんされている。ゲームはまったく異ことなるものだがLCD版ばんも発売はつばいされていた。またMSX2版はんも発売はつばいが予定よていされていたが、諸般しょはんの事情じじょうで開発かいはつ中止ちゅうしとなった。

音楽おんがく

本ほん作さくで使用しようされたBGMは当時とうじのプレイヤーからの評価ひょうかが高たかく、ゲーム中ちゅうの効果こうか音おんの音量おんりょうが小ちいさいためBGMはき取きとりやすくなっている。開発かいはつ時じにソフトウェアテストスタッフとしてアルバイト勤務きんむしていた細江ほそえ慎まき治おさむ（後ごの株式会社かぶしきがいしゃスーパースィープ代表だいひょう取締役とりしまりやく）は、この作品さくひんでのサウンド製作せいさくの成果せいかが認みとめられナムコに正社員せいしゃいん登用とうようされた。

ゲームプレイ中ちゅうにハイスコアを更新こうしんしている間あいだは、そのプレイ中ちゅうに敵てきを撃うったりアイテムを取とるなどしてスコアを加算かさんすると、それらの効果こうか音おんのほかに別べつの効果こうか音おん（サービスモード → サウンドテストのPSG NUMBER 06）が新あらたに加くわわる。

ビクター音楽おんがく産業さんぎょう（現在げんざいのJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント）より発売はつばいされたナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.2(VDR-5222)にBGMが収録しゅうろくされた際さい、手違てちがいによりチャンネルの左右さゆうが逆ぎゃくになって収録しゅうろくされた。

アーケード版ばんのサービスモードのサウンドテストおよび、PSP版ばん『ナムコミュージアム VOL.2』では未み使用しよう曲きょくも含ふくめて全すべてのBGMを聞きくことができる。

続編ぞくへんである『ドラゴンセイバー』においては、前作ぜんさくで製作せいさくされ使用しよう、または未み使用しようの曲きょくのいくつかがアレンジされて用もちいられた。更さらに隠かくしコマンドによってプレイ中ちゅうのBGMを前作ぜんさくの『ドラゴンスピリット』のものに変更へんこうすることも可能かのうだった。またこれら『ドラゴンセイバー』で用もちいられた『ドラゴンスピリット』のBGMは、ビクター音楽おんがく産業さんぎょう（現在げんざいのJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント）より発売はつばいされた2枚まい組ぐみCD『ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVol.4 ドラゴンセイバー』（VICL-40014〜15）に収録しゅうろくされている。ただし、収録しゅうろくされているのは『ドラゴンスピリット』のRound01〜Round06までのBGMと、エンディング曲きょく、ネームエントリー曲きょく、海上かいじょう（未み使用しよう曲きょく）のみ。また、収録しゅうろく曲きょく順じゅんもゲームのラウンド順じゅんとは異ことなっている。

エリア3のBGMは、PSP『リッジレーサーズ』のBGM「Synthetic Life」のサビ部分ぶぶんに使つかわれている。

サウンドトラック

ナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティ Vol.2（ビクター音楽おんがく産業さんぎょう、VDR-5222）

オリジナル曲きょくを収録しゅうろく。

ナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティ Vol.4（ビクター音楽おんがく産業さんぎょう、VDR-5282）

アレンジを収録しゅうろく。

ドラゴンスピリット 〜エモーショナル・サウンド・オブ・ナムコット〜（アポロン音楽おんがく工業こうぎょう・コンピュージック、BY30-5208）

PCエンジン版ばんのオリジナル曲きょくを収録しゅうろく。

細江ほそえ慎まき治おさむWORKS VOL.1 〜ドラゴンスピリット〜（スィープレコード、SRIN-1096）

オリジナル曲きょくを収録しゅうろく。

太鼓たいこの達人たつじん オリジナルサウンドトラック「サントラ2008」

アレンジを収録しゅうろく。

スタッフ

アーケード版ばん

• キャラクター・デザイン：MACCHAN
• モンスター・デザイン：TATSUYA（石川いしかわ達也たつや）
• グラフィック・デザイン：ARAKAWA DA!
• 作曲さっきょく：MEGATEN HOSOE（細江ほそえ慎まき治おさむ）
• ゲーム・プログラム：KYOTA（田中たなか京太きょうた）
• テクニカル・サポート：FRESH YAMA TAKE& HARD WARE ENGINEER STAFF、DEVIL NAKAMURA、SEXY AKINA
• ゲーム・デザイン：OJISAN TRIO PLUS 1
• ディレクター：YOKO BOSS
• スペシャル・ゲスト：TAKKY TAKAHASHI
• マネージメント：UNCLE ASHINAGA
• スペシャル・サンクス：THE LATE MR.SHOUICHI "CHIEF" FUKATANI（深谷ふかや正一しょういち）

PCエンジン版ばん

• キャラクター・デザイン：MACCHAN、ARAKAWA DA!
• 音楽おんがく：細江ほそえ慎まき治おさむ、ASTRON ISHII（石井いしい悦夫えつお）、KAWAGEN（川元かわもと義徳よしのり）、THUNDER NOGUCHI
• メイン・プログラマー：OTENBA KID
• ゲスト・プログラマー：HAL/UDA（宇田川うだがわ晴久はるひさ）
• サウンド・プログラマー：TOSHI KABASAN
• プロデューサー：GREATIST ASAYAN
• スペシャル・サンクス：KYONTA、KAZUCHAN、YOHKUN

ドラゴンスピリット 新あらたなる伝説でんせつ

ドラゴンスピリット 新あらたなる伝説でんせつ
DRAGON SPIRIT THE NEW LEGEND

ジャンル	縦たてスクロールシューティング
対応たいおう機種きしゅ	ファミリーコンピュータ
開発元かいはつもと	ナウプロダクション
発売はつばい元もと	ナムコ バンダイ
プロデューサー	根来ねごろ司つかさ
音楽おんがく	前川まえかわ征ただし克かつ
シリーズ	ドラゴンスピリットシリーズ
人数にんずう	1人ひとり
メディア	2メガビットロムカセット
発売はつばい日び	198904141989年ねん4月がつ14日にち 1990061990年ねん6月がつ
対象たいしょう年齢ねんれい	Switchパッケージソフト版ばんはCERO-B

『ドラゴンスピリット 新あらたなる伝説でんせつ（英えい題だい: Dragon Spirit: The New Legend）』は1989年ねん4月がつ14日にちに発売はつばいされたファミリーコンピュータ用ようゲームソフト。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第だい55弾だん。開発かいはつはナウプロダクション。ストーリー的てきには続編ぞくへんにあたる。

アーケード同様どうよう全ぜん9ステージだが、BGMや敵てきキャラクターなどでカットされた部分ぶぶんは多おおく、グラフィックは他た機種きしゅ版ばんと比較ひかくすれば大おおきく劣おとるものの、先さきに発売はつばいされたPCエンジン版ばんでカットされたステージや、OPと動うごき、巫女ふじょ（ステージ6までの順じゅんにシーラ、ライラ、シルキー、トーラ、ユニコ、エリス）との会話かいわシーン、ステージ間あいだでのライフ回復かいふく、エクステンド等とうのオリジナルの追加ついか要素ようそが多数たすうある。さらに初心者しょしんしゃ向むけのイージーモードもあり、ライフゲージの最大さいだい値ちが多おおく、フルオート連射れんしゃ、ステージ数すうも少すくなくするなどアレンジを加くわえている。また、ブルードラゴンモードでエンディングを迎むかえると、レイスの妹いもうとイリスがドラゴンの頭あたまに乗のった姿すがたが描えがかれたクレジットロールになるが、この時ときにセレクトボタンを20回かい連打れんだするとイリスのスカートが捲まくれ上あがり、ドラゴンがにやけた表情ひょうじょうになるという隠かくし技わざが存在そんざいする。

2020年ねん6月18日にちに発売はつばいされた『ナムコットコレクション』（海外かいがい版ばんは『NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1』）に移植いしょく収録しゅうろくされている（細こまかい仕様しようについては同どう項目こうもくを参照さんしょう）。

ストーリー

ブルードラゴンによってザウエルは倒たおされ、ミッドガルド王国おうこくに平和へいわが戻もどり、アムルとアリーシャは結むすばれた。二人ふたりの間あいだに双子ふたごの兄妹きょうだいが生うまれ、兄あにをレイス、妹いもうとをイリスと名付なづけられたが、ザウエルとの戦たたかいで受うけた傷きずが元もとで、アムルは病やまいに伏ふした。やがてザウエルを凌しのぐ邪神じゃしんガルダが目覚めざめて地上ちじょう支配しはいに乗のり出だし、ブルードラゴンに倒たおされた魔物まものたちも復活ふっかつし、その復活ふっかつの生いけ贄にえにイリスをさらった。レイスは父ちちと同おなじく太陽たいよう神しんアーリアの聖せい剣けんを手てにし、新生しんせいブルードラゴンとなって、ガルダとの戦たたかいに向むかった。

追加ついかアイテム

• 赤あか玉だま・エクステンドは1個いっこで有効ゆうこうになり、最大さいだい火力かりょく時じのみフルオート連射れんしゃになる。
• ホーミングファイヤー・マジックアイが廃止はいし。ダイア・ゴールドはボーナスに統合とうごう。
• スピードアップ

ブルードラゴンのスピードが上あがる。ミスするまで持続じぞくする。

• スモールオプション

スモールドラゴンの効果こうかに加くわえ、左右さゆうに無敵むてきのドラゴン型がたオプションが追加ついかされる。攻撃こうげき力りょくは3本ほん首相しゅしょう当とう。ダメージ・パワーダウンでスモールドラゴンになる。実質じっしつ最強さいきょう装備そうびで、最終さいしゅうボスもこの装備そうびでならある方法ほうほうで秒びょう殺ころせするほど。

• パワーボム

対地たいちショットが着弾ちゃくだんするたびに地上ちじょうの敵てきが殲滅せんめつする。一定いってい時間じかん持続じぞくする。

• ファイアードラゴン

ファイアードラゴンに変身へんしんし、対空たいくうショットがワイドファイヤー（攻撃こうげき力りょくはファイアーブレス）になり、さらに無敵むてきになる。一定いってい時間じかん持続じぞくするが、効果こうかが切きれると1本ほん首くびのブルードラゴンに戻もどる。

移植いしょく版ばん

No.	タイトル	発売はつばい日び	対応たいおう機種きしゅ	開発元かいはつもと	発売はつばい元もと	メディア	備考びこう
1	ナムコットコレクション	202006182020年ねん6月がつ18日にち	Nintendo Switch	B.B.スタジオ エムツー	バンナム	ダウンロード ゲームカード	ファミコン版ばんの移植いしょく
2	NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1	INT 202006182020年ねん6月がつ18日にち	Nintendo Switch（日本にっぽん国外こくがい） PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam)	B.B.スタジオ エムツー	バンナム	ダウンロード	NES版ばんを収録しゅうろく

評価ひょうか

評価ひょうか
レビュー結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか オールゲーム (AC) (PCE) Computer and Video Games 94% (PCE) 82% (ST) 81% (ZX) エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー 25/40点てん (FC) Eurogamer 6/10点てん (Wii) ファミ通ふぁみつう 32/40点てん (PCE) （ゴールド殿堂でんどう） 26/40点てん (FC) IGN 7/10点てん (PCE) NintendoLife (Wii) Your Sinclair 67% (ZX) マル勝しょうPCエンジン 29/40点てん (PCE) PC Engine FAN 23.71/30点てん (PCE) Aktueller Software Markt 9/12点てん (PCE) 5.8/12点てん (Amiga) 5.8/12点てん (ST) ファミリーコンピュータMagazine 20.69/30点てん (FC) The Games Machine 64% (Amiga) 63% (CPC) 65% (ST) 30% (C64) 70% (ZX) Amstrad Action 81% (CPC) ACE 795/1000点てん (ST) 795/1000点てん (ZX) Commodore Format 78% (C64)
受賞じゅしょう 媒体ばいたい 受賞じゅしょう 第だい1回かいゲーメスト大賞たいしょう 大賞たいしょう5位い ベストエンディング賞しょう2位い プレイヤー人気にんき5位い ゲーメスト ザ・ベストゲーム 第だい6位い （1991年ねん）

アーケード版ばん

• ゲーム誌し『ゲーメスト』の企画きかく「第だい1回かいゲーメスト大賞たいしょう」（1987年度ねんど）で、読者どくしゃ投票とうひょうにより大賞たいしょう5位いを獲得かくとくしている。その他たに、テーブルゲームベストインカムで4位い、ベストエンディング賞しょうで2位い、プレイヤー人気にんきで5位いを受賞じゅしょうしている。

• ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』（1991年ねん）において、それまでの全ぜんアーケードゲーム作品さくひんを対象たいしょうとした読者どくしゃ投票とうひょうでは第だい6位いを獲得かくとく、同誌どうしではそれまでの多おおくのゲームにおいて敵てきとして登場とうじょうしていたドラゴンを主人公しゅじんこうに抜擢ばってきした事ことに関かんして、「これはゲームの世界せかいではまさに逆転ぎゃくてんの発想はっそう」と称賛しょうさんした。

• ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』（1998年ねん）では『名作めいさく・秀作しゅうさく・天才てんさい的てきタイトル』と認定にんていされた「ザ・ベストゲーム」に選定せんていされ、同書どうしょではファンタジックな世界せかい観かんが多おおくのプレイヤーに強つよい印象いんしょうを与あたえた事ことを指摘してきし、さらに本ほん作さくの特徴とくちょうとして地形ちけい効果こうかをもったステージの存在そんざいを指摘してきした。またエンディングのグラフィックや音楽おんがくが感動かんどう的てきであると称賛しょうさんした上うえで、スタッフロールの後のちに流ながれるナムコクロニクルも含ふくめて、「これこそがこのおゲームを名作めいさく足たらしめた最大さいだいの理由りゆうではないだろうか」と絶賛ぜっさんした。

PCエンジン版ばん

• ゲーム誌し『ファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では8・8・9・7の合計ごうけい32点てん（満まん40点てん）でゴールド殿堂でんどうを獲得かくとく、レビュアーからは他た機種きしゅ版ばんと比較ひかくした上うえで、「グラフィック的てきにはアーケード版ばんやX68000版はんに比くらべるとちょっと地味じみ」、「たしかにキャラクターは小ちいさいし、BGMも地味じみ」等とうと処理しょり速度そくどが遅おそくなる事ことやキャラクターサイズの大おおきさ、音楽おんがくなどに対たいして一部いちぶ不満ふまんの声こえが挙あがったが、他た機種きしゅ版ばんと比較ひかくしない場合ばあいでの見解けんかいは、「オリジナルのことさえ考かんがえなければ、傑作けっさくだと思おもう」、「気分きぶんをリフレッシュさせてくれる、よくできたシューティングゲーム」、「サウンドやキャラクターの動うごきは、とてもよくできている」と概おおむね肯定こうてい的てきな意見いけんが挙あげられた。また、移植いしょくに際さいして縦たて画面がめんから横よこ画面がめんに変更へんこうされる事ことに関かんして「横よこ画面がめんにしたときのことをしっかり考かんがえた動うごきや、テンポのよさがそれを補おぎなっている」という評価ひょうかも挙あげられた。

• その他たのゲーム誌しでは、『マル勝しょうPCエンジン』では7・7・7・8の合計ごうけい29点てん、『PC Engine FAN』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは以下いかの通とおりとなっており、23.71点てん（満まん30点てん）となっている。また、この得点とくてんはPCエンジン全ぜんソフトの中なかで58位い（485本ほん中ちゅう、1993年ねん時点じてん）となっている。同どう雑誌ざっし1993年ねん10月がつ号ごう特別とくべつ付録ふろくの「PCエンジンオールカタログ'93」では、アーケード版ばんと比較ひかくしてエリア数すうの減少げんしょうやオープニングの削除さくじょなどが不評ふひょうであった事ことを指摘してきした上うえで、「移植いしょくは良好りょうこう。シューティングを苦手にがてにしている人ひとでも、楽たのしめる難易なんい度どだ」と肯定こうてい的てきに評価ひょうかされている。

項目こうもく	キャラクタ	音楽おんがく	操作性そうさせいわる	熱中ねっちゅう度ど	お買かい得度とくど	オリジナリティ	総合そうごう
得点とくてん	4.11	4.13	3.85	4.13	3.86	3.63	23.71

ファミリーコンピュータ版ばん

ゲーム誌し『ファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では7・6・8・5の合計ごうけい26点てん（満まん40点てん）、ゲーム誌し「ファミリーコンピュータMagazine」の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿ぼ」での評価ひょうかは以下いかの通とおりとなっており、20.69点てん（満まん30点てん）となっている。

項目こうもく	キャラクタ	音楽おんがく	操作性そうさせいわる	熱中ねっちゅう度ど	お買かい得度とくど	オリジナリティ	総合そうごう
得点とくてん	3.60	3.54	3.55	3.45	3.31	3.24	20.69

関連かんれん書籍しょせき

ドラゴンスピリットの本ほん（電波でんぱ新聞しんぶん社しゃ、1989年ねん4月がつ30日にち発売はつばい）

マイコンBASICマガジン別冊べっさつ。イラスト、マンガ、フィギュア写真しゃしん、小説しょうせつ、楽譜がくふなどを掲載けいさい。

小説しょうせつドラゴン・スピリット 蒼あおき竜りゅうと赤あか輪わの勇者ゆうしゃ（不破ふわ悠ゆう介かい、双葉社ふたばしゃ、1990年ねん発売はつばい）

ゲームをベースにしつつ、ゲームとは異ことなる設定せっていと、アレンジを加くわえたノベルズ版ばん。同おなじ系統けいとうのノベルズ作品さくひんとして、『ドラゴンバスター』がある。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

出典しゅってん

外部がいぶリンク

• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト ドラゴンスピリット(PS4版はん)
• ハムスターアーケードアーカイブス公式こうしきサイト ドラゴンスピリット(Nintendo Switch版ばん)
• バーチャルコンソールアーケード ドラゴンスピリット
• バーチャルコンソール ドラゴンスピリット（PCエンジン版ばん） - 2010年ねん12月時点じてんのArchiveキャッシュを使用しよう。
• Nintendo Switchソフト『ナムコットコレクション』バンダイナムコエンターテインメント公式こうしきサイト
  • タイトルラインナップ >『ドラゴンスピリット』紹介しょうかいページ
• Dragon Spirit（英語えいご） - MobyGames

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• 1989年ねんのコンピュータゲーム
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