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NG (ゲーム情報じょうほう)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

NG』(エヌジー)とは、かつてナムコ(バンダイナムコエンターテインメント)が発行はっこうしていた広報こうほう正式せいしき名称めいしょうは『namco COMMUNITY MAGAZINE NG』。「NG」は「ナムコガイド」のりゃく[1]1983ねん創刊そうかんされ[1]、ナムコ直営ちょくえいゲームセンターとう無料むりょう配布はいふされた。現在げんざいでいうフリーマガジンにあたる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

季刊きかん時代じだいは、発行はっこうされていた1980年代ねんだい前半ぜんはん - 中盤ちゅうばんにかけてがいわゆる「ナムコ黄金おうごん[2]しょうされる年代ねんだいにあたる。発行はっこうは1・4・7・10がつの25にちとされていたが、実際じっさい店舗てんぽとどくのはなんにち前後ぜんごすることもあった。初期しょき予算よさん都合つごうもあって発行はっこう部数ぶすうすくなかったため、店舗てんぽによっては店員てんいんなか常連じょうれんきゃくにしかわたらないという状況じょうきょうもよくあった。当時とうじはまだアーケードゲームをあつか定期ていき刊行かんこうぶつは『AMライフ』くらいしかなく、メーカーが直接ちょくせつ発行はっこうする情報じょうほうという特殊とくしゅせいとナムコブランドの人気にんきあいまって、アーケードゲーム好事家こうずかあいだでは情報じょうほうという側面そくめんとともに、貴重きちょうな「ナムコグッズ」としてっているだけでうらやましがられるステータスシンボルてき要素ようそがあった。

原則げんそくとしてナムコ直営店ちょくえいてんのみでの配布はいふだったが、一部いちぶのシングルロケ(ナムコは機器ききのリースのみで経営けいえい独自どくじ店舗てんぽ)での配布はいふもあったほか、郵送ゆうそうでの定期ていき購読こうどく実費じっぴぶん切手きって送付そうふすることによって、バックナンバーや最新さいしんごう郵送ゆうそうせも可能かのうだった(実質じっしつてきにはフリーペーパーであるものの、定価ていか設定せっていされており郵送ゆうそうにはこの定価ていか実費じっぴとして必要ひつようだった。また、実際じっさい有料ゆうりょう頒布はんぷしていた時期じき店舗てんぽもあった)。また、月刊げっかん初期しょきにはファミコンブームとかさなってたこともあってか、おもちゃとうでもナムコ(ナムコット)のゲームの販促はんそくよう本誌ほんし配布はいふされるれいもあった。

会社かいしゃとファンとの交流こうりゅうでもあったことから、ゲーム開発かいはつしゃ直接ちょくせつ回答かいとうする質問しつもんコーナーや読者どくしゃ投稿とうこうページもあり、初期しょき投稿とうこうしゃなかには田尻たじりさとしなど、現在げんざいでは著名ちょめいなゲーム開発かいはつしゃやゲームライター、雑誌ざっし編集へんしゅうしゃなどの名前なまえ見受みうけられる。掲載けいさいしゃにはオリジナルTてぃーシャツなどがおくられたり、頒布はんぷようカレンダーがあまったとしには応募おうぼしゃにプレゼントするなどファンサービスは旺盛おうせいだった。ゲームに関係かんけいする記事きじのほか、ものとして発行はっこう当時とうじナムコ社員しゃいんだった冨士ふじひろしの「午後ごごくに」や「迷廊かんのチャナ」、大場おおばのショートSFが掲載けいさいされていたこともあった。

ナムコは1986ねんよりテレホンサービスを運営うんえいしていたが、その担当たんとうはNG本誌ほんし読者どくしゃ投稿とうこうコーナー担当たんとうしゃ兼任けんにんしていた(マッコウ「マッコウのテレフォンインフォメーション」、マカちゃん「マカちゃん・キュージくんのナムコテレフォンだい作戦さくせん」、S「NG元気げんき日記にっき」)。

なお、NGのファンクラブ「NGクラブ」も存在そんざいした。月刊げっかんNo.17で編集へんしゅうしゃより募集ぼしゅうおこなわれたものの、そのいちねん半音はんおん沙汰ざたく、1989ねんなつごろより活動かつどう開始かいし全国ぜんこく支部しぶ展開てんかいし、NGとはべつ会報かいほう発行はっこうされた。また、どうクラブのメンバーが取材しゅざい誌面しめん登場とうじょうすることもあった。本部ほんぶには漫画まんがデビューまえ広江ひろえあやたけし在籍ざいせきしていた。[よう出典しゅってん]

おも構成こうせい[編集へんしゅう]

新作しんさくゲーム紹介しょうかい」や「特集とくしゅう記事きじ(「キャンプ特集とくしゅう」など、アウトドア志向しこうのものもあった)」などのほか、以下いかのような記事きじ構成こうせいされていた。

  • トピックス(表紙ひょうしうら
  • 付録ふろく
  • インターフェース(のちにハードウェアサポートと改称かいしょう
    • 開発かいはつ担当たんとうしゃ直接ちょくせつ質問しつもんこたえる。遠藤えんどうまさしん企画きかくしたとわれる。
    • 月刊げっかん以降いこうもNo.14まで連載れんさい。のちにNo.29より、ゲーム開発かいはつについて解説かいせつする「ナムコ・教養きょうよう講座こうざ OS」も連載れんさいされた。
  • 全国ぜんこくロケーション(店舗てんぽ紹介しょうかい→ロケーション・ネットワーク(月刊げっかん以降いこう
    • 全国ぜんこく各地かくちのナムコ直営店ちょくえいてんへの取材しゅざいレポート。
  • 図画ずが工作こうさく教室きょうしつ
    • Mr.ドットマン」によるドット講座こうざのちにフルスクラッチモデルの製作せいさく解説かいせつおこなった。
  • ロボット
  • ラジオはアメリカン
  • マンガ
  • 読者どくしゃ投稿とうこうページ
    • NG TALK(季刊きかん時代じだい)→元気げんき新聞しんぶん月刊げっかん以降いこう
    • 月刊げっかん以降いこうは「京極きょうごくいんしずかおおとり先生せんせい書道しょどうじゅく」「ことわざ予備校よびこう」など、企画きかくぶつのコーナーが増加ぞうかした。
  • ナムコグッズ通信つうしん販売はんばいカタログ
    • 季刊きかん時代じだい巻末かんまつ掲載けいさい
  • あそび」をクリエイトするコラム VOICE OF PLAY
    • 月刊げっかん創刊そうかんごうより開始かいしされた、著名ちょめいじんへのインタビュー。No.13を最後さいご一時期いちじき途絶とだえるが、No.21 - 26までの短期間たんきかん復活ふっかつした。
  • NGファンアンケート
    • 月刊げっかん以降いこう巻末かんまつ掲載けいさいされたアンケート。ここからまれた記事きじ企画きかくもある。
  • WHAT'S NAMCO?
    • No.13より不定期ふていき連載れんさい広報こうほうながらナムコらしさを内外ないがい内容ないようで、とき読者どくしゃ挑発ちょうはつてきなメッセージを掲載けいさいするなど波紋はもんんだが、No.26を最後さいご掲載けいさいされなくなった。
  • チャレンジマン'88
    • 1988ねん4がつ1にち - 1989ねん3月31にちあいだ読者どくしゃいちねんとおして目標もくひょうてて実行じっこうする企画きかく。No.16にて募集ぼしゅうおこない、No.29の最終さいしゅう報告ほうこくをもって終了しゅうりょう
  • ゲームインプレッションコーナー
    • No.33より開始かいし毎回まいかいめられたナムコゲームについて読者どくしゃ採点さいてん募集ぼしゅうし、NG読者どくしゃ代表だいひょう(NGクラブメンバー)が意見いけんをまとめ、開発かいはつ担当たんとうしゃからコメントをもらう企画きかく

刊行かんこうリスト[編集へんしゅう]

季刊きかん(1983ねん - 1986ねん[編集へんしゅう]

A5ばんしょう冊子さっしで、40ページ前後ぜんこう構成こうせいされていた。

  • 創刊そうかんごう特集とくしゅう記事きじ ゼビウス(1983ねん2がつ15にち発行はっこう[1]
  • 2ごうマッピー
    • 海賊版かいぞくばん(デッドコピー)の見分みわかたや、社長しゃちょう中村なかむら雅哉まさや)のいちにち紹介しょうかい
  • 3ごう:エレメカ
  • 4ごうリブルラブル
  • 5ごうギャプラス
  • 6ごうドルアーガのとう
  • 7ごうパックランド
  • 8ごう:ナムコット
  • 9ごう科学万博かがくばんぱく つくば'85
    • ナムコはマスコットキャラクターである「コスモ星丸ほしまる」のロボットの製作せいさく、および会場かいじょうない星丸ほしまるランド」のゲームセンター部分ぶぶん出展しゅってん担当たんとうした。
    • 風営法ふうえいほう改正かいせい施行しこうされ、ゲームセンターが規制きせい対象たいしょうになったことにたいしての「しん風営法ふうえいほうかんがえる」という特集とくしゅうページがある。
  • 10ごう:ナムコ創立そうりつ30周年しゅうねん(1)
  • 11ごう:ナムコ創立そうりつ30周年しゅうねん(2)
  • 12ごう:ナムコ創立そうりつ30周年しゅうねん(3)
  • 13ごうトイポップ
  • 14ごうイシターの復活ふっかつ

月刊げっかん(1986ねん - 1989ねん[編集へんしゅう]

1986ねん11月からほん体裁ていさいがA5ばんからB5ばん大型おおがたされ月刊げっかんとなった。月刊げっかんともな定価ていか150えんとなったが、一部いちぶ直営店ちょくえいてんでは無料むりょう配布はいふされていた。

月刊げっかん創刊そうかんごう:1986ねん11がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.2:1986ねん12がつごう

<ゲーム紹介しょうかい>

No.3:1987ねん1がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.4:1987ねん2がつごう

No.5:1987ねん3がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.6:1987ねん4がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.7:1987ねん5がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

  • さんまのめい探偵たんてい
  • ファミリージョッキー

No.8:1987ねん6がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.9:1987ねん7がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

  • ドラゴンスピリット

No.10:1987ねん8がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.11:1987ねん9がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

  • デジタル・デビル物語ものがたり 女神めがみ転生てんせい
  • クエスター

No.12:1987ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.13:1987ねん11がつごう

No.14:1987ねん12がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.15:1988ねん1がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.16:1988ねん2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

  • 独眼竜どくがんりゅうせいむね

No.17:1988ねん3がつごう

No.18:1988ねん4がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.19:1988ねん5・6がつ合併がっぺいごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.21:1988ねん7がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.22:1988ねん8がつごう 情熱じょうねつ増幅ぞうふくごう

  • 三国志さんごくし 中原なかはら覇者はしゃ
  • ファイナルラップ
  • ドラゴンスピリット
  • メルヘンメイズ
  • 河野こうのひかりインタビュー

No.23:1988ねん9がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.24:1988ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.25:1988ねん11がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.26:1988ねん12がつごう

<ゲーム紹介しょうかい>

No.27:1989ねん1・2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.28:1989ねん3・4がつごう

  • NGのロゴが変更へんこうフェリオスのキャラクターであるアルテミスのポスターが付録ふろくとしていた

<ゲーム紹介しょうかい>

なお、No.20は存在そんざいしない。

隔月かくげつかん(1989ねん - 1993ねん[編集へんしゅう]

No.29:1989ねん6がつごう

  • 表紙ひょうしから月刊げっかん文字もじえる

<ゲーム紹介しょうかい>

No.30:1989ねん8がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.31:1989ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.32:1989ねん12がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.33:1990ねん2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.34:1990ねん4がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.35:1990ねん6がつごう

  • はな万博ばんぱく開催かいさい読者どくしゃ前号ぜんごう付録ふろくのおめんけさせ、ドルアーガのとうまえ集合しゅうごうさせる企画きかくおこなった。

No.36:1990ねん8がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.37:1990ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.38:1990ねん12がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

  • ドラゴンセイバー

No.39:1991ねん2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.40:1991ねん4がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.41:1991ねん6がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.42:1991ねん8がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.43:1991ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.44:1991ねん12がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.45:1992ねん2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.46:1992ねん4がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.47:1992ねん6がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.48:1992ねん8がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.49:1992ねん10がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.50:1992ねん12がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.51:1993ねん2がつごう
<ゲーム紹介しょうかい>

No.52:1993ねん4がつごう

休刊きゅうかん[編集へんしゅう]

『NG』休刊きゅうかん季刊きかんNOURS』(ノワーズ)が発行はっこうされ、52ごう刊行かんこうされた。バンダイとの合併がっぺい、『B-NOURS』(ビィ・ノワーズ)と改称かいしょうし12ごう刊行かんこうされた。知的ちてきエンターテインメントをくちとした構成こうせいで、最新さいしんゲーム情報じょうほうのみならず、映画えいが音楽おんがく、ショップなど一般いっぱんエンターテインメント情報じょうほう掲載けいさい。ナムコと読者どくしゃあそごころ交流こうりゅうするマガジンで、ヤングアダルトを中心ちゅうしん幅広はばひろ読者どくしゃそうから好評こうひょう[3]。ロケーションを紹介しょうかいするページや、読者どくしゃからの投稿とうこう掲載けいさいするページは『NG』時代じだいから継続けいぞくして存在そんざいした。

『B-NOURS』は2009ねん4がつ発行はっこうの12ごうをもって休刊きゅうかんし、『季刊きかんNG』から26ねんつづいた歴史れきし終止符しゅうしふたれた[4]

2010ねん開始かいしのリメイクシリーズ「ナムコジェネレーションズ」では、ロゴに『NG』の後期こうきロゴが引用いんようされた。

2021ねんAmazonのオンデマンド・プリントサービス「Merch by Amazon」にバンダイナムコが参加さんか、『NG』の前期ぜんきロゴ・後期こうきロゴがプリントされたTてぃーシャツが販売はんばいされた[5]

書籍しょせき[編集へんしゅう]

ザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全かんぜん保存ほぞんばん!NG総集編そうしゅうへん&特別とくべつ編集へんしゅうごうソフトバンクISBN 4-89052-585-8、1994ねん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c “「NG」創刊そうかんごう. ゲームマシン. アミューズメント通信つうしんしゃ (208): p. 4. (1983ねん3がつ15にち). 1983-03-15. https://onitama.tv/gamemachine/pdf/19830315p.pdf 
  2. ^ だい8かい ナムコ黄金おうごん時代じだい(前編ぜんぺん)”. エンターブレイン. 2012ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  3. ^ ノワーズバックナンバー
  4. ^ 「ビィ・ノワーズ」休刊きゅうかんのおらせ (PDF)
  5. ^ 石山いしやまひろしぶんまわし (2021ねん7がつ20日はつか). “バンダイナムコ公式こうしきストア「LIFESTYLE MART」がMerch by Amazonにオープン!”. GAME Watch. インプレス. 2021ねん7がつ21にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]