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NGC 6240

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
NGC 6240
星座せいざ へびつかい
かけの等級とうきゅう (mv) 13.8[1]
直径ちょっけい 2.1′ × 1.1′[1]
分類ぶんるい I0 pec[1]
位置いち
もと:J2000.0
あかけい (RA, αあるふぁ)  16h 52m 58.871s[1]
あかぬき (Dec, δでるた) +02° 24′ 03.33″[1]
あか方偏かたへんうつり 0.024480[1]
視線しせん速度そくど (Rv) 7339 ± 9 km/s[1]
距離きょり 3おく2770まん光年こうねん(100.5 Mpc)[注釈ちゅうしゃく 1]
カタログでの名称めいしょう
IC 4625, UGC 10592, PGC 59186[1]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

NGC 6240は、研究けんきゅうされた近隣きんりんちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんがである。へびつかい方角ほうがくにある。この銀河ぎんがは、2つのちいさな銀河ぎんが融合ゆうごうしてできた銀河ぎんがである。2つの銀河ぎんが衝突しょうとつにより、2つのかく非常ひじょう分散ぶんさんした構造こうぞう希薄きはく拡張かくちょうループ部分ぶぶんつ1つのおおきな銀河ぎんが形成けいせいされた[2]

2つのかく

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ほし形成けいせい超大ちょうだい質量しつりょうブラックホール

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一般いっぱんてきちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんがのエネルギーげんは、議論ぎろん渦中かちゅうにある。銀河ぎんがからの赤外線せきがいせんは、一般いっぱんほしあいだ物質ぶっしつちり由来ゆらいする。ちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんがは、赤外線せきがいせん領域りょういき異常いじょうあかるさが顕著けんちょである。ちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんが赤外線せきがいせん放出ほうしゅつは、太陽たいようの1ちょうばい以上いじょうおおきい[注釈ちゅうしゃく 2]天文学てんもんがくしゃは、ほし形成けいせいかまたは活動かつどう銀河ぎんがかくちょうだい質量しつりょうブラックホールふくむ)の存在そんざいちり加熱かねつし、このような放射ほうしゃしているとかんがえているが、ほとんどのちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんがには上記じょうきの2つとも存在そんざいするとかんがえられている。しかし、中央ちゅうおうちり可視かしこういき近赤外線きんせきがいせんひかりかくし、またスターバースト銀河ぎんが活動かつどう銀河ぎんがかく理論りろんモデルは、どちらもたようにえるものになるため、ちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんが正確せいかく性質せいしつ調しらべることはむずかしい。NGC 6240は、そのようなちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんが近隣きんりんれいであるため、天文学てんもんがくしゃはそのエネルギーげん理解りかいしようと活発かっぱつ研究けんきゅうがなされている[よう出典しゅってん]

Xせん観測かんそく

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チャンドラによるNGC 6240のX線画せんがぞう。2つの活動かつどう銀河ぎんがかくからのXせん放出ほうしゅつあかるいあおてんとしてえる。 Credit: NASA
Arp 148, VV 340, Arp 256, NGC 6670, NGC 6240, ESO 593-8, NGC 454, UGC 8335, NGC 6786, NGC 17, ESO 77-14, NGC 6050

チャンドラもちいたStefanie Komossaらによる観測かんそくは、2つのかくからのつよかたXせん放出ほうしゅつ検出けんしゅつした。この放射ほうしゃつよさとていイオン化いおんかまたは中性ちゅうせいのイオンからの放出ほうしゅつせん存在そんざいは、どちらのかく活動かつどう銀河ぎんがかくであることをしめしていた[3]。この発見はっけんから、2つの融合ゆうごうする銀河ぎんがのそれぞれの中心ちゅうしんにはもともとブラックホール存在そんざいしたと推測すいそくされ、すうひゃくまんねんつうちに2つのブラックホールはたがいにちかづき、ちょうだい質量しつりょうれんぼしブラックホールとなったと推測すいそくされている[よう出典しゅってん]

最終さいしゅう段階だんかい

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銀河ぎんが合体がったい時間じかんのかかる自然しぜん作用さようであり、重力じゅうりょく影響えいきょうけてじゅうおくねん以上いじょうもかけて合体がったいする。科学かがくしゃはNGC 6240が銀河ぎんが衝突しょうとつまえ最終さいしゅう段階だんかいであると結論けつろんづけている。写真しゃしん証拠しょうこにより銀河ぎんが中心ちゅうしんがしだいに接近せっきんしていることがかっており、そのさいにガスや恒星こうせいふう放出ほうしゅつしている。この恒星こうせいふうやブラックホールの成長せいちょう合体がったい終末しゅうまつ1000~2000まんねんこるとられている[4]

関連かんれん項目こうもく

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  • Arp 220 - べつちょうこう光度こうど赤外線せきがいせん銀河ぎんが融合ゆうごう残骸ざんがい
  • 触角しょっかく銀河ぎんが - 近隣きんりんの1つい融合ゆうごう銀河ぎんが
  • NGC 520 - べつ融合ゆうごう残骸ざんがい

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 距離きょりd=v/H0より計算けいさん。v=視線しせん速度そくど=7339km/s、H0=ハッブル定数ていすう=73.0km/(Mpc・s)。dの単位たんいは[Mpc]。光年こうねんは1pc=3.26光年こうねんより計算けいさん
  2. ^ 単位たんいくと1012Lである。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f g h NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for NGC 6240. 2006ねん8がつ16にち閲覧えつらん
  2. ^ J. W. Fried, H. Schulz (1983). “NGC 6240 - A unique interacting galaxy”. Astronomy and Astrophysics 118: 166-170. Bibcode1983A&A...118..166F. 
  3. ^ S. Komossa, V. Burwitz, G. Hasinger, P.Predehl, J. S. Kaastra, Y. Ikebe (2003). “Discovery of a Binary Active Galactic Nucleus in the Ultraluminous Infrared Galaxy NGC 6240 Using Chandra”. Astrophysical Journal 582 (1): L15-L19. arXiv:astro-ph/0212099. Bibcode2003ApJ...582L..15K. doi:10.1086/346145. 
  4. ^ “Astronomers Unveil Growing Black Holes in Colliding Galaxies”. NASA. (2018ねん11月7にち). オリジナルの2019ねん6がつ15にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190615210254/https://www.nasa.gov/feature/goddard/2018/astronomers-unveil-growing-black-holes-in-colliding-galaxies/ 2019ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん 

外部がいぶリンク

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