RED/レッド

RED/レッド
RED
監督かんとく	ロベルト・シュヴェンケ
脚本きゃくほん	ジョン・ホーバー エリック・ホーバー
原作げんさく	ウォーレン・エリス カリー・ハムナー
製作せいさく	ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ マーク・ヴァーラディアン
製作せいさく総そう指揮しき	ジェイク・マイヤーズ グレゴリー・ノヴェック
出演しゅつえん者しゃ	ブルース・ウィリス モーガン・フリーマン ジョン・マルコヴィッチ メアリー＝ルイーズ・パーカー ヘレン・ミレン
音楽おんがく	クリストフ・ベック
撮影さつえい	フロリアン・バルハウス
編集へんしゅう	トム・ノーブル
製作せいさく会社かいしゃ	サミット・エンターテインメント ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ DCエンターテインメント
配給はいきゅう	サミット・エンターテインメント ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公開こうかい	2010年ねん10月15日にち 2011年ねん1月がつ29日にち
上映じょうえい時間じかん	111分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$58,000,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$199,006,387 $90,380,162 12.2億おく円えん
次つぎ作さく	REDリターンズ

『RED/レッド』（原題げんだい：RED）は、2010年ねんのアメリカ映画えいが。DCコミックスのインプリントであるオマージュ・コミックから出版しゅっぱんされた同名どうめいのグラフィックノベルを原作げんさくとしたアクション映画えいが。

タイトルであり、作中さくちゅうにも登場とうじょうする「RED」とは、「引退いんたいした超ちょう危険きけん人物じんぶつ（Retired Extremely Dangerous）」を意味いみする。

ストーリー

元もとCIAの腕利うでききエージェントであったフランクは、現在げんざいは引退いんたいし、田舎いなかで一いち人にんのんびりと刺激しげきのない年金ねんきん暮くらしをしていた。唯一ゆいいつの楽たのしみは、年金ねんきん事務所じむしょの電話でんわ担当たんとうサラとの会話かいわであり、相思相愛そうしそうあいになっていた。サラと会あう約束やくそくを取とり付つけたその日ひの夜よる、フランクは武装ぶそうした集団しゅうだんに家いえを襲おそわれる。全員ぜんいんを返かえり討うちにするも敵てきの正体しょうたいは掴つかめず、サラにも危害きがいが及およぶ可能かのう性せいを考慮こうりょして、フランクは彼女かのじょの下したへ向むかう。追手おってが迫せまり時間じかんが惜おしいフランクはサラを拘束こうそくし、強引ごういんに連つれ出だす。最初さいしょは抵抗ていこうする彼女かのじょであったが、命いのちを狙ねらわれていることを知しってフランクに従したがうようになる。一方いっぽう、CIAの現役げんえきエージェントであるクーパーは、上司じょうしよりフランクの殺害さつがいを命令めいれいされる。

かつてのCIAの同僚どうりょうで盟友めいゆうのジョーの情報じょうほうから、襲撃しゅうげき者しゃ達たちが、先頃さきごろ起おこったニューヨークの女性じょせい記者きしゃの殺害さつがい犯はんと同おなじと判明はんめいする。フランクは記者きしゃが残のこした情報じょうほうから命いのちを狙ねらわれている者ものたちのリストを入手にゅうしゅし、シンガーという男おとこを除のぞいて既すでに殺害さつがいされていることを知しるが、その矢先やさきにジョーが殺ころされたという連絡れんらくを受うける。フランクは、次つぎにかつての同僚どうりょうマーヴィンを頼たより、狙ねらわれている者もの達たちが1981年ねん秋あきのグアテマラでの作戦さくせん関係かんけい者しゃであると知しる。マーヴィンを伴ともないシンガーの許もとを訪おとずれるフランクらであったが、情報じょうほうを得える前まえにCIAの襲撃しゅうげきを受うけ、シンガーは殺ころされてしまう。

すべてを知しるには古巣ふるすのCIA本部ほんぶに行いくしかないとし、フランクはロシア諜報ちょうほう員いんであった宿敵しゅくてき・イヴァンを頼たよる。イヴァンの助たすけでCIA本部ほんぶに潜入せんにゅうしたフランクは、グアテマラ作戦さくせんの極秘ごくひ情報じょうほうを得えるがクーパーと鉢合はちあわせし、彼かれを退しりぞけてCIA本部ほんぶを脱出だっしゅつするも、重傷じゅうしょうを負おう。そこで治療ちりょうのため、元もとMI6の女殺おんなごろし屋やヴィクトリアの許もとへ赴おもむくが、そこで実じつは生いきていたジョーも合流ごうりゅうする。そして手てに入いれた資料しりょうから、作戦さくせんの関係かんけい者しゃだが唯ただ一命いちめいを狙ねらわれていない軍需ぐんじゅ産業さんぎょう界かいの大物おおものダニングに目めをつける。

フランク、ジョー、マーヴィン、ヴィクトリアの「RED」達たちは、ダニングの屋敷やしきに潜入せんにゅうし、彼かれを脅おどして情報じょうほうを吐ぬかせる。全すべての黒幕くろまくは現役げんえき副ふく大統領だいとうりょうで次期じき大統領だいとうりょう候補こうほのロバート・スタントンであり、1981年ねん当時とうじ、現場げんば指揮しき官かんの彼かれが行おこなった虐殺ぎゃくさつ事件じけんの隠蔽いんぺいのためにCIAを利用りようして関係かんけい者しゃを暗殺あんさつしていたのだった。ところが、フランクらがダニングの屋敷やしきにいることがCIAにばれて彼かれらの襲撃しゅうげきを受うけてしまい、フランク、マーヴィン、ヴィクトリアの3人にんはイヴァンの助たすけで脱出だっしゅつに成功せいこうするも、ジョーは身代みがわりとなって死しに、サラはCIAに捕つかまってしまう。

フランク、マーヴィン、ヴィクトリアにイヴァンを加くわえた4人にんはスタントンのパーティに潜入せんにゅうし、彼かれを襲撃しゅうげきする。混乱こんらんの中なかで副ふく大統領だいとうりょうの誘拐ゆうかいを成功せいこうさせたフランクは、クーパーにサラとの交換こうかんを要求ようきゅうし、クーパーはサラを連つれて指定していされた場所ばしょに赴おもむく。だが、そこにダニングとその一味いちみが襲撃しゅうげきをかけ、真しんの黒幕くろまくは自分じぶんであると明あかした上うえで、用よう済ずみとなったスタントンを殺害さつがいする。すべてを察さっしたクーパーはダニングの要求ようきゅうに従したがうフリをしてフランクを助たすけ、駆かけつけたヴィクトリアらと共ともにダニングとその仲間なかまたちを始末しまつする。

助たすけ出だしたサラと愛あいを確たしかめ合あうフランクであったがイヴァンは協力きょうりょくの見返みかえりを求もとめ、後日ごじつ、フランクは再ふたたび危険きけんな戦場せんじょうへ赴おもむくのであった。

キャスト

※括弧かっこ内ないは日本語にほんご吹替

• フランク・モーゼズ - ブルース・ウィリス（磯部いそべ勉つとむ）
• ジョー・マシス - モーガン・フリーマン（坂口さかぐち芳かおる貞さだ）
• マーヴィン・ボッグス - ジョン・マルコヴィッチ（樋浦ひうら勉つとむ）
• ヴィクトリア - ヘレン・ミレン（沢田さわだ敏子としこ）
• ウィリアム・クーパー - カール・アーバン（川島かわしま得とく愛あい）
• サラ・ロス - メアリー＝ルイーズ・パーカー（山やま像ぞうかおり）
• イヴァン・シモノフ - ブライアン・コックス（石田いしだ太郎たろう）
• ロバート・スタントン - ジュリアン・マクマホン（大滝おおたき寛ひろし）
• アレクサンダー・ダニング - リチャード・ドレイファス（小島こじま敏彦としひこ）
• シンシア・ウィルクス - レベッカ・ピジョン（勝かち生せい真ま沙子いさご）
• ヘンリー - アーネスト・ボーグナイン（藤本ふじもと譲ゆずる）
• ガブリエル・シンガー - ジェームズ・レマー（秋元あきもと羊ひつじ介かい）
• その他たの日本語にほんご吹ふき替かえ - 佐々木ささき啓あきら夫おっと、志村しむら知幸ともゆき、すずき紀子のりこ、中田なかた隼人はやと、佐藤さとう美一よしかず、名村なむら幸太郎こうたろう、堂坂どうさか晃あきら三さん、杉村すぎむら憲司けんじ、たなか久美くみ、合田あいだ絵利えり

製作せいさく

2008年ねん6月がつ、サミット・エンターテインメントはホーバー兄弟きょうだいの脚本きゃくほんによる映画えいが化か計画けいかくがあることが発表はっぴょうされた。企画きかくはロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラによるものである。

2009年ねん4月がつまでに、ブルース・ウィリスを主演しゅえんのフランク役やくにするために交渉こうしょうがされていた。7月、更さらにモーガン・フリーマンを共演きょうえん者しゃに、ロベルト・シュヴェンケを監督かんとくにするために交渉こうしょう中ちゅうであると報ほうじられた。11月、ヘレン・ミレンがフリーマンとウィリスと共演きょうえんすると報ほうじられた。また、同月どうげつ、ジョン・C・ライリー、メアリー＝ルイーズ・パーカー、ジュリアン・マクマホン、アーネスト・ボーグナイン、リチャード・ドレイファス、ブライアン・コックスへも交渉こうしょう中ちゅうであることが明あきらかとなった。

2009年ねん12月、サミット・エンターテインメントは公開こうかい日びは2010年ねん10月22日にちの予定よていであると発表はっぴょうした（後のちに1週間しゅうかん前倒まえだおしとなる10月がつ15日にちに変更へんこう）。また、同月どうげつにジェームズ・レマー、カール・アーバンの出演しゅつえんが明あきらかとなった。2010年ねん1月がつ、降板こうばんしたジョン・C・ライリーに代かわってジョン・マルコヴィッチが出演しゅつえんすることがわかった。

主要しゅよう撮影さつえいは2010年ねん1月がつ18日にちにカナダのトロントで始はじまった。3月にはニューオーリンズのフレンチ・クオーターでも行おこなわれた。8月にはルイジアナ州しゅうで追加ついか撮影さつえいが行おこなわれた。

公開こうかい

マーケティング

2010年ねん6月がつにティーザー予告よこくが公開こうかいされた。翌よく7月がつにはコミコン・インターナショナルで予告よこくが公開こうかいされた。ワールドプレミア上映じょうえいは10月11日にちにロサンゼルスのチャイニーズ・シアターで行おこなわれた。

批評ひひょう家かの反応はんのう

Rotten Tomatoesによると、70%（179名めい中ちゅう126名めい）の評論ひょうろん家かが本ほん作さくに肯定こうてい的てきな評価ひょうかを下くだし、また、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてんで6.3点てんとなった。他たに、Metacriticでの平均へいきんスコアは、34のレビューで100点てん満点まんてん中ちゅう60点てんだった。

ロジャー・イーバートは4つ星ほし満点まんてんで2つ星ほしを与あたえ、「良よくも悪わるくもない」と評ひょうした。

興行こうぎょう成績せいせき

北米ほくべいの3081館かんで公開こうかいされ、公開こうかい初はつ週末しゅうまつ3日間にちかんで2,250万まんドルを稼かせぎ、『ジャッカス 3D』に次ついで初はつ登場とうじょう2位いとなった。

受賞じゅしょう・ノミネート

第だい15回かいサテライト賞しょうのミュージカル・コメディ映画えいが賞しょう、ミュージカル・コメディ映画えいが主演しゅえん男優だんゆう賞しょう（ジョン・マルコヴィッチ）、ミュージカル・コメディ映画えいが主演しゅえん女優じょゆう賞しょう（メアリー＝ルイーズ・パーカー）、第だい68回かいゴールデングローブ賞しょうの作品さくひん賞しょう（ミュージカル・コメディ部門ぶもん）にノミネートされた。

テレビ放送ほうそう

回数かいすう	テレビ局てれびきょく	番組ばんぐみ名めい（放送ほうそう枠わく名めい）	放送ほうそう日び	放送ほうそう時間じかん	放送ほうそう分数ぶんすう	視聴しちょう率りつ
1	フジテレビ	土曜どようプレミアム	2014年ねん10月25日にち	21:00 - 23:10	130分ふん
2	テレビ朝日てれびあさひ	日曜にちよう洋画ようが劇場げきじょう	2015年ねん11月1日にち	21:15 - 23:25		8.9%
3	テレビ東京てれびとうきょう	午後ごごのロードショー	2020年ねん11月6日にち	13:35 - 15:40	125分ふん

• 視聴しちょう率りつはビデオリサーチ調しらべ、関東かんとう地区ちく・世帯せたい・リアルタイム。

続編ぞくへん

詳細しょうさいは「REDリターンズ」を参照さんしょう

続編ぞくへんの計画けいかくが進すすめられており、サミット・エンターテインメントがホーバー兄弟きょうだいに再ふたたび脚本きゃくほん執筆しっぴつを依頼いらいした。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト（日本語にほんご）
• RED/レッド - allcinema
• RED/レッド - KINENOTE
• Red - オールムービー（英語えいご）
• Red - IMDb（英語えいご）