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リボソームRNA

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
RRNAから転送てんそう
リボソームRNA(rRNA)
様々さまざま種類しゅるいのrRNAをえがいた
識別しきべつ
そののデータ
リボ核酸かくさん種類しゅるい Gene; rRNA
PDB構造こうぞう PDBe

リボソームRNAリボソーム構成こうせいするRNAであり、RNAとしては生体せいたいうちでもっとも大量たいりょう存在そんざいする(7 - 8わり程度ていど)。通常つうじょうrRNAと省略しょうりゃくして表記ひょうきされる。

原核げんかく生物せいぶつでは沈降ちんこう係数けいすう由来ゆらいする命名めいめいで、23S5Sがリボソームだいサブユニット(50Sサブユニット)にふくまれる。またしょうサブユニット(30Sサブユニット)には16S rRNAふくまれる。クレン細菌さいきん(5Sが独立どくりつしている)をのぞき16S、23S、5Sのじゅんならんだオペロン構造こうぞうっている。

かく生物せいぶつだいサブユニット(60Sサブユニット)には一般いっぱんに28Sと5.8S、5S rRNA、しょうサブユニット(40Sサブユニット)には18S rRNAがふくまれるが、たねによってその数字すうじには若干じゃっかんちがいがある。 ヒトにおいてはこのうち28S、5.8S、18S RNAはひとつの転写てんしゃ単位たんい由来ゆらいする。これはrRNA前駆ぜんくたいばれるやく2 kbのRNAであり、RNAポリメラーゼIによってかく小体こてい転写てんしゃされる。転写てんしゃされたrRNA前駆ぜんくたいは、snoRNAなどの様々さまざまなRNAやタンパク質たんぱくしつはたらきをうけて、不要ふよう部分ぶぶんのぞかれ、また修飾しゅうしょくけてrRNAになる。一方いっぽう、5S RNAはRNAポリメラーゼIIIにより転写てんしゃされる。 rRNAはタンパク質たんぱくしつ合成ごうせい触媒しょくばい反応はんのう活性かっせい中心ちゅうしん形成けいせいしているとかんがえられている。

リボソームの構成こうせい[1]
リボソーム粒子りゅうし 粒子りゅうし構成こうせい rRNA タンパク質たんぱくしつ
70Sリボソーム(原核げんかく生物せいぶつ 50Sサブユニット 5S, 23S 34しゅ
30Sサブユニット 16S 21かぶ
70Sリボソーム(細菌さいきん[2] 50Sサブユニット 5S, 23S 40しゅ
30Sサブユニット 16S 28かぶ
80Sリボソーム(かく生物せいぶつ 60Sサブユニット 28S, 5.8S, 5S 46しゅ
40Sサブユニット 18S 32しゅ

関連かんれん用語ようご

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参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ 田村たむら隆明たかあき松村まつむら正實まさみ基礎きそ分子生物学ぶんしせいぶつがくだい2はん)』 東京とうきょう化学かがく同人どうじん、2002ねん、P.101
  2. ^ Lecompte, O., Ripp, R., Thierry, J.C., Moras, D., and Poch, O. (2002). “Comparative analysis of ribosomal proteins in complete genomes: An example of reductive evolution at the domain scale”. Nucleic Acids Research 30: 5382–5390. PMID 12490706.