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SQL Anywhere

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

SAP SQL AnywhereきゅうSybaseしゃ日本にっぽんではアイエニウェア・ソリューションズ株式会社かぶしきがいしゃ)の中核ちゅうかくてき製品せいひんであり、みから中小ちゅうしょう規模きぼ用途ようとけの関係かんけいデータベース管理かんりシステム (RDBMS) 製品せいひんであり、現在げんざいはヨーロッパ最大さいだいきゅうのソフトウェア企業きぎょうSAPしゃRDBMS製品せいひんラインナップの1つである。

かつては Watcom SQL、Sybase SQL AnywhereSybase Adaptive Server Anywhere、Sybase SQL Anywhere Studioという製品せいひんめいでもリリースされていた。

機能きのう

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SAP SQL Anywhereの動作どうさするプラットフォームははばひろく、 WindowsWindows CEMac OS XLinuxAIXHP-UXSolaris、ArmようLinux(Raspberry PI)ひとし様々さまざまUNIXプラットフォームで動作どうさする。データベースは最低さいてい2つのファイルで構成こうせいされ、このファイルはプラットフォームあいだ相互そうご互換ごかんせいち、あるデータベースをちがうプラットフォームのSAP SQL Anywhereで使用しようするさいはファイルをコピーで使用しようすることが出来できる。 ODBCJDBCADO.NET、ODataなど一般いっぱんてき接続せつぞくインターフェイスのほかPHPPerlにも接続せつぞくようのライブラリが提供ていきょうされている。

データベースエンジンストアドプロシジャトリガ参照さんしょう整合せいごうせいくだりレベルのロック、データレプリケーション機能きのうこう可用性かようせい機能きのう、データ連携れんけい機能きのうインメモリ機能きのう、イベント機能きのう時間じかんやデータベースの状況じょうきょう変化へんかあらかじ設定せっていしたアクションを実行じっこうとう中小ちゅうしょう規模きぼけでりながらエンタープライズけデータベースの機能きのういちとおふくむ。プロシジャひとし開発かいはつもちいるSQL書式しょしきとしては独自どくじのSQL Anywhere SQL(Watcom SQL)書式しょしきSybase ASE互換ごかんTransact SQL書式しょしき利用りようすることができる。

格納かくのうされるデータとクライアントサーバあいだ通信つうしん暗号あんごうすることが出来できる。

みや中小ちゅうしょう規模きぼでの使用しようをターゲットに開発かいはつされたため稼働かどうちゅうにスループットを最大さいだいにするように自身じしんのパラメータを自動じどう調整ちょうせいする自動じどうチューニング機能きのうがある。さきげたデータベースファイルの互換ごかんせい以外いがいに、データベースシステムの配布はいふおこなさいもインストーラーを使用しようせず必要ひつよう実行じっこうファイルとライブラリをそのまま配布はいふさきにコピーするだけで配布はいふ出来できるなどの機能きのうがある。

他社たしゃふくめただい規模きぼなRDBMSシステムとSQL Anywhereデータベースあいだ変更へんこう差分さぶんベースのデータレプリケーションを提供ていきょうするデータ同期どうきテクノロジ(MobiLink)もふくまれる。

用途ようと

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SAP SQL Anywhereは、みデータベースとして、とくにアプリケーションのデータストアとしてさまざまな場面ばめん使用しようされている。たとえば、中小ちゅうしょう規模きぼ業務ぎょうむパッケージ、ネットワーク管理かんり製品せいひん、バックアップ製品せいひん、そしてハンディターミナルPOSレジといった機器きき内部ないぶ使用しようされている。最小限さいしょうげん管理かんり使用しようできることがこの製品せいひん際立きわだった特徴とくちょうであり、さきげた機器きき内部ないぶやモバイルでの用途ようとから中小ちゅうしょう企業きぎょうのデータベースサーバーとして使用しようすることが出来できる。付属ふぞくのデータ同期どうきテクノロジを使用しようして、データをエッジがわ一時いちじ保管ほかんする用途ようとにも使用しようされる。

ふくまれる製品せいひん

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SAP SQL Anywhereには複数ふくすう製品せいひんふくまれており、これらは別々べつべつ購入こうにゅうすることもできる。

SQL Anywhere:上記じょうき参照さんしょう

Ultralite: UltraliteはSQL Anywhereからデータベースサーバー機能きのう削除さくじょし、フットプリントを削減さくげん個人こじん利用りようとくしたサブセットばんであり、ライブラリのかたち提供ていきょうされる。アプリケーションをビルドするさい一緒いっしょにビルドすることでアプリケーションとともにデータベース機能きのう使用しようすることが出来できる。これはサーバープロセスを起動きどうすることができないスマートフォン(iOS/Android)やスペックがひくいマシンでもちいられる。なお、この製品せいひん日本にっぽんでは「Ultra Light」という製品せいひんめい提供ていきょうされている。

Mobilink: MobilinkはSAP HANAやSAP ASE、SQL Anywhereならびに他社たしゃRDBMSとSQL Anywhere/Ultraliteあいだのデータを同期どうきさせるミドルウェア製品せいひんである。 セッションベースのデータ同期どうきであり、リアルタイムに常時じょうじデータをおなじにさせることを目的もくてきとしたソリューションではない。本社ほんしゃ多数たすう支社ししゃあいだ、あるいは店舗てんぽサーバーと多数たすうPOSレジあいだのデータしゅう配信はいしんプラットフォームとしてもちいられている。この製品せいひん日本にっぽんでは「Mobile Link」という製品せいひんめい提供ていきょうされている。

SQL Remote: SQL RemoteはMobilink同様どうようのRDBMSとSQL AnywhereならびにUltraliteあいだのデータを同期どうきさせるミドルウェア製品せいひんである。 この製品せいひんではデータの送受信そうじゅしんにメッセージもしくはファイルをもちいている。この製品せいひん現在げんざい製品せいひんサポートはおこなわれているが、上記じょうきMobilinkが後継こうけい製品せいひんというあつかいになっている。

歴史れきし

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  • 初版しょはんはWatcomよりWatcom SQLとしてリリースされた。
  • Version 3: 1992ねん
  • 1993ねんにPowersoftしゃによりWatcomしゃ買収ばいしゅうされ、Watcom SQLは同社どうしゃ開発かいはつツールPowerBuilderにもバンドルされるようになる。
  • Version 4: 1994ねん - ストアドプロシジャ, データベーストリガ追加ついかされる
  • 1995ねん、PowerSoftしゃSybaseにより買収ばいしゅうWatcom SQLSQL Anywhere製品せいひんめい変更へんこう
  • Version 5: 1995ねん - SQL Remote 、GUI管理かんりツールが追加ついかされる
  • Version 6: 1998ねん - Adaptive Server Anywhere (ASA)へ製品せいひんめい変更へんこう複数ふくすうプロセッササポート,Javaオブジェクトのサポート。
  • Version 6.0.2: 1999ねん - MobiLink, Parm OSWindows CEけにUltraLiteが追加ついかされる。
  • Version 7: 2000ねん - 動的どうてきキャッシュ管理かんり、タスクスケジューリング、イベントハンドリング、新規しんき管理かんりツール追加ついか
  • Version 8: 2001ねん - オプティマイザの改良かいりょう、データ暗号あんごう通信つうしん暗号あんごう
  • Version 9: 2003ねん - インデックスコンサルタント、みHTTPサーバ機能きのう追加ついか
  • Version 10: 2006ねん - SQL Anywhere再度さいど名称めいしょう変更へんこうこう可用性かようせい機能きのう内部ないぶ並列へいれつ処理しょり、マテリアライズド・ビューの追加ついか
  • Version 11: 2008ねん - フルテキスト検索けんさく機能きのうBlackBerry動作どうさプラットフォームに追加ついか
  • Version 12: 2010ねん - 地理ちりデータ機能きのう追加ついか
  • Version 16: 2013ねん - セキュリティまわりのアーキテクチャを一新いっしん権限けんげんけいがSybase製品せいひん統一とういつされる)
  • Version 17: 2015ねん - SAPからはつのリリース。製品せいひん名称めいしょうSAP SQL Anywhereとなる。

外部がいぶリンク

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