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参照さんしょう整合せいごうせい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
参照さんしょう整合せいごうせい強制きょうせい適用てきようされていない関係かんけいデータベースれい。このれいでは、アルバム関係かんけい変数へんすう (アルバムテーブル) の外部がいぶキー (artist_id) の存在そんざいしないアーティストを参照さんしょうしているものがある。換言かんげんすれば、外部がいぶキーに、対応たいおうする被参照ひさんしょう関係かんけい変数へんすうしゅキー存在そんざいしないものがある。ここでなにこっているかというと、"Aerosmith" とばれるアーティストが artist_id が "4" で存在そんざいしていたが、このアーティストがアーティスト関係かんけい変数へんすうから削除さくじょされてしまったのである。しかし、アルバム "Eat the Rich" はこのアーティストを参照さんしょうしている。参照さんしょう整合せいごうせい強制きょうせい適用てきようされれば、このようなことはこり未然みぜんふせがれる。

参照さんしょう整合せいごうせい (さんしょうせいごうせい、えい: referential integrity) は、コンピュータ関係かんけいデータベース関係かんけいモデルにおいて2つの関連かんれんしあった関係かんけい変数へんすう (ひょう、テーブル) のあいだ一貫いっかんせい (データ完全かんぜんせい) をいう。 参照さんしょう整合せいごうせいは、おおくの場合ばあいしゅキーもしくはしゅキー以外いがい候補こうほキーと、外部がいぶキーの、わせにより、強制きょうせい適用てきようされる。 参照さんしょう整合せいごうせい強制きょうせい適用てきようされると、外部がいぶキーが宣言せんげんされた関係かんけい変数へんすう外部がいぶキーを構成こうせいする属性ぞくせい (れつ、カラム) は、その関係かんけい変数へんすうおやとなる関係かんけい変数へんすうしゅキーのもしくはしゅキー以外いがい候補こうほキーのとして存在そんざいしなければならない。 たとえば、べつ関係かんけい変数へんすう外部がいぶキーにより参照さんしょうされているくみ (タプル、くだり)削除さくじょすることは、参照さんしょう整合せいごうせい破壊はかいしてしまうことになるため、関係かんけいデータベース管理かんりシステム (RDBMS) は参照さんしょう整合せいごうせいたもつべく通常つうじょう削除さくじょ実行じっこう阻止そしする。 例外れいがいとして、参照さんしょうしている外部がいぶキーをふくくみ連鎖れんさして削除さくじょすることをともなって、削除さくじょ実行じっこうできる場合ばあいがあり、この場合ばあい参照さんしょう整合せいごうせいたもたれる。 外部がいぶキーにより参照さんしょうされているくみ削除さくじょすることができるかどうかは、データ定義ていぎ言語げんご (DDL) による参照さんしょう整合せいごうせい制約せいやく定義ていぎにより定義ていぎされる。

社員しゃいんデータベース社員しゃいんぞくする部署ぶしょ情報じょうほう保持ほじしている。 社員しゃいん関係かんけい変数へんすう (社員しゃいんテーブル) の「部署ぶしょ番号ばんごう属性ぞくせい外部がいぶキーとして宣言せんげんされており、部署ぶしょ関係かんけい変数へんすうしゅキーとして宣言せんげんされている「部署ぶしょ番号ばんごう属性ぞくせい参照さんしょうしている。 ある部署ぶしょげん勤務きんむしている社員しゃいん存在そんざいする場合ばあい、その部署ぶしょ情報じょうほう部署ぶしょ関係かんけい変数へんすうから削除さくじょすることは、参照さんしょう整合せいごうせい破壊はかいすることになるため、関係かんけいデータベース管理かんりシステム (RDBMS) により削除さくじょ実行じっこう阻止そしされるであろう (参照さんしょう整合せいごうせい制約せいやく連鎖れんさ削除さくじょ許可きょかしていない場合ばあい) 。

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