(Translated by https://www.hiragana.jp/)
内(ウチ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

うちみ)ウチ

デジタル大辞泉だいじせんうち」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

うち【うち


(「なか」ともく)ある一定いってい区域くいき範囲はんいなか
仕切しきられた内側うちがわ内部ないぶ。「いえうち」⇔そとそと
中心ちゅうしんまたは手前てまえったほう。「うちシュート
㋒ある範囲はんいふくまれるもの。「会員かいいんうちからさがす」「これも仕事しごとうち」「くるしいうちにもいがあった」
がいからえないところ。うら。「うちさぐると、問題もんだいがあるらしい」
しんなかしん内心ないしん。「はらうちさぐる」「うちめたおもい」
㋕ある数量すうりょうのなか。「みっつのうちからひとつをえらぶ」
㋖ある時間じかんのなか。以内いない。あいだ。「一瞬いっしゅんうちえた」「試合しあいにちうちせまる」「わかうち苦労くろうする」
自分じぶん所属しょぞくしているものをいう。
㋐(「」ともく)自分じぶん一員いちいんとしてぞくするいえ。また、他人たにんいえふくめて、一般いっぱん家庭かてい家族かぞくをいう。「うち貧乏びんぼう苦労くろうした」「うちじゅうでかける」「よそのうち
㋑(「」ともく)自分じぶんおっと、また、つま。「うち相談そうだんしてからにします」
自分じぶん所属しょぞくするところ。「うち会社かいしゃ」⇔よそ
手紙てがみ署名しょめいで、つまおっとえて「うち」とき、代筆だいひつであることをしめす。
(「いえ」ともく)建物たてものとしてのいえ家屋かおく。「いいうちんでいる」
(「うら」ともく。「…のうちに」のかたちで)物事ものごとおこなわれる状況じょうきょうあらわす。「暗黙あんもくうち理解りかいしあう」「かい成功せいこううちわる」
仏教ぶっきょうかんすること。仏教ぶっきょう以外いがいとく儒教じゅきょうを「そとそと・ほか」というのにたいしていう。
ひとつづきの時間じかんとくに、現世げんせいというかぎられた時間じかん
たまきはる―のかぎりはたいらけくやすくもあらむを」〈まんはちきゅうなな
内面ないめん内輪うちわ。うちとけためん
そとほかには仁義じんぎれい智信とものぶ五常ごじょうまもりつつ、―にはまた、花鳥風月かちょうふうげつ詩歌しか管絃かんげんせんらとし」〈うたいけいせい
宮中きゅうちゅう内裏だいりだいり
きみはまづ―にまいきゅうひて」〈みなもと若紫わかむらさき
天皇てんのう
「―のわたらせきゅうふを、たてまつらせきゅうふらむ心地ここち」〈まくらいちはち
だい一人称いちにんしょう人代名詞じんだいめいし。わたし。わたくし。自分じぶん関西かんさい地方ちほうで、おお女性じょせいもちいる。「うちいややわ」
アクセント17はウチ。
[用法ようほう]うち・なか――ある仕切しきりで区切くぎられた空間くうかん平面へいめんなどをあらわ場合ばあいは、「そとさむかったが、部屋へやうちなか)にはあたたかくえていた」のように、「うち」も「なか」もおなじように使つかうが、「うち」のほうがやや文語ぶんごてきないいかたである。◇ある状態じょうたいにあることをしめす「あめなかあるく」「いそがしいなか無理むりたのむ」などは「うち」にえられない。また「なかゆび」のように順序じゅんじょなかあいだしめすときも「うち」とはいわない。◇「大勢おおぜい応募おうぼしゃうちなか)からえらばれたひと」のように「うち」「なか」は、また、ある範囲はんいしめすこともある。この場合ばあい、ある時間じかん範囲はんいないであることをしめす「あさ、まだくらうち出発しゅっぱつした」や、事柄ことがらがある範囲はんいふくまれることをしめす「苦労くろうするのも勉強べんきょううちだ」などでは、「うち」を「なか」でえることはできない。
[しもせっ]足元あしもとあかるいうち蝙蝠かわほりこうもりとりうちしたかわかぬうち自慢じまん高慢こうまん馬鹿ばかばかうちはらうち卑下ひげ自慢じまんうちくろいうち目高めだかさかなととうち夜目よめよめ遠目とおめとおめかさかさうち
[類語るいご]1なか内面ないめん内部ないぶ内側うちがわあいだむね内方ないほう内奥ないおう/(2家庭かていいえいえホームマイホーム所帯じょたい世帯せたい一家いっか家内かないスイートホームファミリー家族かぞくたくおうちいえ貴家きか/(3いえいえ家屋かおくハウスいえわたくしわたしあたくしあたしあたいあっしわらわわらわあちき自分じぶんぼくおれおれおれとうおいらおらわし当方とうほう此方こちらこちらこっちこちとらわれじんごじんやからはい手前てまえてめえわがやから拙者せっしゃどもそれがしぼう不肖ふしょうふしょう小生しょうせい愚生ぐせい迂生うせいうせい

ない【うち】[漢字かんじ項目こうもく

おとナイ) ダイかん) [くんうち
学習がくしゅう漢字かんじ]2ねん
〈ナイ〉
ある範囲はんいのうちがわ。「内外ないがい内臓ないぞう内部ないぶ内面ないめん内容ないよう案内あんない以内いない屋内おくない管内かんない圏内けんない構内こうない国内こくない車内しゃない体内たいない町内ちょうない
仲間なかまうち。組織そしきくになか。「内訌ないこうないこう内政ないせい内戦ないせん内紛ないふん内乱ないらん
家庭かていつま。「内室ないしつ内助ないじょ家内かない
宮中きゅうちゅう朝廷ちょうてい。「うちきょうないぐ内帑ないどないど
表立おもてだたないさま。うちうち。「内示ないじ内情ないじょう内定ないてい内偵ないてい内密ないみつ
なかれる。「内服ないふく内用ないよう
〈ダイ〉
うちがわ。「宇内うない海内かいだい境内けいだい
宮中きゅうちゅう。「内裏だいり参内さんだい入内じゅだいじゅだい
〈うち〉「内側うちがわ内金うちきんうちきん内幕うちまく幕内まくうち身内みうち
のり]ただ・ちか・のぶ・はる・まさ・みつ
難読なんどくうちうちべり河内かわうちかわちうちさわそこひ内匠たくみたくみ

だい【うち】[漢字かんじ項目こうもく

ない

ない【うち

うち。なか。内部ないぶ。「ディスクうち情報じょうほう

出典しゅってん 小学館しょうがくかんデジタル大辞泉だいじせんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい

精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてんうち」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

うち【うち

  1. [ 1 ] 名詞めいし
    1. 空間くうかんてき平面へいめんてきに、ある範囲はんい区画くかく限界げんかいなどのなか、すなわち、外側そとがわでないほうをいうかたり。⇔そと
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「おもしろき 今城いましろ(いまき)の禹知(ウチ)は 忘らゆましじ」(出典しゅってん日本書紀にほんしょき(720)ひとしあかりよんねんいちがつ歌謡かよう)
      2. そとにはさんこくなんあり、うちには姦臣かんしんあつまれり」(出典しゅってんもと物語ものがたり(1220ころか)した)
    2. かこみおおわれた内部ないぶおくまったところ。そとからえない部分ぶぶん
      1. (イ) 表面ひょうめん外部がいぶでないほうをひろくいうかたり
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「でむしょらざるあいだねずみうんひけらく、うち(うち)とみりょうとみりょう(ほらほら)」(出典しゅってん古事記こじき(712)じょう)
      2. (ロ) 御簾みす(みす)きょく(つぼね)などの内部ないぶ
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うちよりかはらけださせきゅうふとて」(出典しゅってん宇津うつたもつ物語ものがたり(970‐999ごろぞうひらけ)
      3. (ハ) いえ屋敷やしき内部ないぶ
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ひとつうちなれど、ふみにきつづけていひつかはしたるを」(出典しゅってん隆信たかのぶしゅう(1204ごろ詞書ことばがき)
    3. 一定いってい時間じかんあいだ
      1. (イ) いちつづきの時間じかん。また、それにふくまれるあるとき
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「はるうら(うち)たのしきおわり(をへ)うめはな手折たおりをきつつあそぶにあるべし」(出典しゅってん万葉集まんようしゅう(8Cいちきゅうよんいちななよん)
        2. 「やどりしてはる山辺やまべにねたるよるゆめうちにもはなぞちりける〈紀貫之きのつらゆき〉」(出典しゅってん古今ここん和歌集わかしゅう(905‐914)はるいちいちなな)
      2. (ロ) ( 「げん(うつ)」におなじかという ) 現世げんせいという(かぎられた)時間じかんきているあいだ現世げんせい
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「たまきはる うち(うち)かぎりは ひらめけく やすくもあらむを」(出典しゅってん万葉集まんようしゅう(8Cはちきゅうなな)
      3. (ハ) ( おお用言ようげん連体れんたいがたけ、「に」をともなって形式けいしき名詞めいしのようにもちいる ) ある状態じょうたい動作どうさ継続けいぞくしているあいだべつのことがこるのをいうのにもちいる。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「くやしがるうちに、よるになりて」(出典しゅってんひだり日記にっき(935ごろうけたまわひらねんがつななにち)
    4. 程度ていど分量ぶんりょうなどで、ある限度げんどえていないこと。以下いか以内いない
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「とし廿にじゅうとしよりうちのひとじゅうにん」(出典しゅってん宇津うつたもつ物語ものがたり(970‐999ごろ吹上ふきあげじょう)
      2. たかさはななしゃくがうちなり」(出典しゅってん方丈ほうじょう(1212))
    5. 複数ふくすうのもののなか。あるしゅるいぞくするひと。また、ものごと。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「おのれれをばそのうちにれられぬ」(出典しゅってん宇津うつたもつ物語ものがたり(970‐999ごろ嵯峨さがいん)
    6. ひと精神せいしん心理しんり気持きもちしんなかむねのうち。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「いきどほる しんの宇知(ウチ)おも うれしびながら」(出典しゅってん万葉集まんようしゅう(8Cいちきゅうよんいちよん)
      2. 宿善しゅくぜんないにもよほしぜんえんがいにあらはれて」(出典しゅってんもと物語ものがたり(1220ころか)じょう)
    7. 朝廷ちょうていかんするひとやものごとを直接ちょくせつうことをはばかって間接かんせつてきしめかたり
      1. (イ) 宮中きゅうちゅう禁中きんちゅう内裏だいり。おおうち。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「其被勑推いち。雖かんとうじょめんいち以上いじょうとくいれうち」(出典しゅってんれいかい(718)ごく)
      2. (ロ) 天皇てんのうみかど
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ひだりはうちの御歌おうたなりけり」(出典しゅってん延喜えんぎじゅうさんねんていいん歌合うたあわせ(913))
    8. 仏者ぶっしゃ立場たちばで、自分じぶんたちのがわかんすることをいうかたり仏教ぶっきょう以外いがいとく儒教じゅきょうを「そと(そと・ほか)」とするのにたいする。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うちには五戒ごかいをたもって慈悲じひさきとし、そとには五常ごじょうをみださず」(出典しゅってん平家ひらか物語ものがたり(13Cまえ)
    9. 表立おもてだたない、個人こじんてきなものごとをいうかたり私的してき事柄ことがらのまわり。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「さればさん夫人ふじんりゃくはちじゅういち女御にょうごありて、うちきみたすたてまつる」(出典しゅってんもと物語ものがたり(1220ころか)した)
    10. ( いえ ) ( (ハ) からてんじて ) いえ建物たてもの家庭かてい
      1. (イ) 自分じぶんいえ家庭かてい。わが
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うちでもえぼしかみしもきづめにして」(出典しゅってんたまちりしょう(1563))
        2. 失礼しつれいですが、わたしは、たく(ウチ)なんともさるおけませんでしたから」(出典しゅってん当世とうせい書生しょせい気質きしつ(1885‐86)〈坪内つぼうち逍遙しょうようはち)
      2. (ロ) 一般いっぱんいえ家庭かてい商店しょうてんなどについてもいう。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「しんしつしずか手玉てだまらすも たまのごと りたるきみうち(うち)にともうせ」(出典しゅってん万葉集まんようしゅう(8Cいちいちさん)
        2. 「ここのうちのにくもずいぶんいいけれども」(出典しゅってんやすらくなべ(1871‐72)〈仮名垣魯文かながきろぶん)
      3. (ハ) ( (イ)から ) 比喩ひゆてきに、自分じぶんぞくするところ。「うちの社長しゃちょう」「うちのチーム」
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うち(ウチ)親方おやかた一緒いっしょに」(出典しゅってんはなあいだうぐいす(1887‐88)〈末広鉄腸すえひろてっちょうじょう)
      4. (ニ) 外出がいしゅつしないでいえにいること。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「馬鹿ばかげ貴様きさまうちだとったらう。こん急用きゅうようがあってそとたとうんふがいい」(出典しゅってんはなあいだうぐいす(1887‐88)〈末広鉄腸すえひろてっちょうした)
    11. おななか配偶はいぐうしゃ
      1. (イ) つま内儀ないぎ家内かない他人たにんつまをいう場合ばあいは「おうちさま」「おうちさん」などのかたちもちいる。また、書状しょじょうなどで、おっとしたしるし、つま自身じしんもちいることもおおい。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「みなもとのかつたようち」(出典しゅってん武田たけだ勝頼かつより夫人ふじん願文がんもん署名しょめい天正てんしょういちねん(1584)がついちきゅうにち)
        2. 「おふくろさまやおうちさまか」(出典しゅってん滑稽本こっけいぼん浮世うきよ風呂ふろ(1809‐13)よん)
      2. (ロ) 自分じぶんおっと。うちのひと。うちの。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うち(ウチ)たいきにしかられました」(出典しゅってん洒落本しゃれぼんきつね竇這いれ(1802))
    12. ( おおく「に」をともなって形式けいしき名詞めいしとしてもちいる。…という条件じょうけん範囲はんいないにあるのから )
      1. (イ) そのなかでもとくに。そればかりか。そのうえに。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「さやうのことかけてもおぼしたたぬうちに、いみじく色好いろごのみとまつりしものを」(出典しゅってん:落窪物語ものがたり(10Cいち)
      2. (ロ) とはいうものの。にもかかわらず。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「したよりきえゆること、ゆきのごとくなるうちに」(出典しゅってん徒然草つれづれぐさ(1331ごろいちろくろく)
    13. ( 「うら」「うら」を訓読くんどくしたものか。おおく「の」をけてもちいられる ) 物事ものごと経過けいかするあいだ状況じょうきょう環境かんきょうなどをしめすのにもちいる。終始しゅうしそのようなさまであるあいだ。「暗黙あんもくのうちに」
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「事態じたい平和へいわうら回復かいふくせしめむとし」(出典しゅってん米国べいこくおよ英国えいこくたいする宣戦せんせん詔書しょうしょ昭和しょうわいちろくねん(1941)いちがつはちにち)
    14. かく(くるわ)なか。なか。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「きつうよい(ゑ)ふてござんすゆえりゃく〉うちからおかご(かご)にめさせます」(出典しゅってん浄瑠璃じょうるりよどみこい出世しゅっせたきいさお(1709ごろじょう)
  2. [ 2 ] 代名詞だいめいし 自称じしょう関西かんさい中心ちゅうしんとする方言ほうげんしゅとして婦女子ふじょしもちいる。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「神酒みきは屹度(きっと)うちがましてげらあな」(出典しゅってんうし部屋へやにおいひ(1916)〈正宗まさむね白鳥しらとりいち)

うちかたり

( 1 )「うち」は[ いち ]のように「閉鎖へいさてき内部ないぶ」の上代じょうだいからもつため、本来ほんらいほかたいしてひらくことをしない「しん」や、内的ないてき現象げんしょうとしてかんがえられる「ゆめ」などとむすびついてよくもちいられた。
( 2 )「うち」は閉鎖へいさてきをもつ「かくれる」「こめる」「かごむ」「うずもる」などの動詞どうし共存きょうぞんしやすく、ぎゃくに「明示めいじてき中心ちゅうしん」のをもつ「なか」はそれらと共存きょうぞんしにくい。


ない【うち

  1. 名詞めいし
  2. うち。なか。内部ないぶ内側うちがわおく。⇔そと(がい)
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ひかり波長はちょういちみりめーとるせんぶんいち乃至ないしさんせんぶんいち範囲はんいないにあるのでなければ」(出典しゅってん物理ぶつりがく感覚かんかく(1917)〈寺田てらだ寅彦とらひこ〉)
  3. 仏語ふつご
    1. (イ) 仏教ぶっきょう以外いがいおしえにたいして仏教ぶっきょうおしえ、あるいは仏教ぶっきょうない自己じこ立場たちばをさす。また、世間せけんたいする出世間しゅっせけん。⇔そと(げ)
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「そとまなぶるものは、仏法ぶっぽうそしり、うちもの外典げてんうたてみす」(出典しゅってん日本にっぽん霊異れいい(810‐824)じょう)
      2. [その文献ぶんけん]〔南本みなみもと涅槃ねはんけいいち
    2. (ロ) 六根ろっこん、またはろく識などの識(しん)をさす。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「といよりどころしんないさかいいちげんたださかいいち耶。こたえ。其境からだどおり内外ないがいいちそとないゆう。識唯ざいうち」(出典しゅってん大乗だいじょう法相ほうしょうけんかみあきら(822ごろ)
  4. 身体しんたい内部ないぶ内臓ないぞう
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うち(ナイ)あくひ、うち(ナイ)ねつゆうなど、うち(ナイ)と唱ふ。医書いしょがいよこしまとう対語たいご也」(出典しゅってん譬喩ひゆつき(1786)さん)
  5. ないじん(内陣ないじん」のりゃく
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「太刀たち多聞たもんのつるぎ、かたな八幡はちまんしんざし、ないのはしらてをかせ」(出典しゅってんさいわいわか烏帽子えぼしおり室町むろまちまつ近世きんせいはつ))

うつ【うち

  1. 造語ぞうご要素ようそ 名詞めいしうえいて、内側うちがわ内部ないぶえる。「うつあし」「うつもも」「うつほ」など。

出典しゅってん 精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい

日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけいうち」の解説かいせつ

うち
よもぎない

[現在地げんざいちめい]亀田かめだぐん戸井といまち瀬田来せたらいまち

天保てんぽうさとちょうにみえる地名ちめいで、小安おやすおやすむら持場もちばひとつ。よもぎ内川うちかわしも流域りゅういきげん瀬田来せたらいせたらい神社じんじゃ近傍きんぼうにあたる。とおるじゅうねんしょに「しつか哥 あずか茂木もぎない かわしり」とみえる。天明てんめい元年がんねんいちななはちいちの「松前まさきこころざし」に「ヨモキナイ」、「ひろめかり」には「よもぎない」としるされる。「蝦夷えぞ巡覧じゅんらん筆記ひっき」によると「ヨモキナヱ」は「此辺がんヒラ切立きったて也、とうしょだいゴロタはま」であった。

出典しゅってん 平凡社へいぼんしゃ日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけい日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけいについて 情報じょうほう

関連かんれんをあわせて調しらべる