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内外(ナイガイ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

内外ないがいみ)ナイガイ

デジタル大辞泉だいじせん内外ないがい」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

ない‐がい〔‐グワイ〕【内外ないがい

うちとそと。「学校がっこう内外ないがい
国内こくない国外こくがい。「内外ないがい同胞どうほう
数量すうりょう時間じかんなどをあらわかたりのあとにいて、その数値すうちちかあらわかたり前後ぜんご。くらい。「いち週間しゅうかん内外ないがいでできがる」
[類語るいご](2諸国しょこく列国れっこく各国かっこく万国ばんこく両国りょうこく列強れっきょう世界せかい万邦ばんぽう国際こくさい社会しゃかい中外ちゅうがい四海しかいしかい八紘はっこうはっこう宇内うないうだい/(3ざっとおよそかれこれやくほぼ程度ていどくらいばかりほどほうかた見当けんとうプラスマイナス

ない‐げ【内外ないがい

(スル)
うちそと。ないがい。
つくどうじゅうまち見下みくだして―に鳥居とりいてたり」〈盛衰せいすいさんさん
おく表向おもてむ
「―につけたる執権しっけんしんとぞみえし」〈平家ひらかいち
朝廷ちょうてい貴人きじんいえなどに出入でいりすること。
「―ゆるされたるわかおとこども」〈まくらいち〇〉
仏語ふつご内典ないてん外典げてんげてんまた、うちきょう外教がいきょうげきょう

うち‐と【うちそと

うちそと内輪うちわのことと表向おもてむきのこと。
「おずかしながら―のことが取締とりしまりちで」〈木下きのした尚江なおえ良人りょうじん自白じはく
仏教ぶっきょう儒教じゅきょう仏教ぶっきょうがわからみていうかたり
内外ないがいうちとみや」のりゃく
その前後ぜんご。ほぼそれぐらい。
「さるほどきみさんじゅうが―にて」〈かんしょうなな

うち‐そと【内外ないがい

内部ないぶ外部がいぶ。ないがい。「いえ内外ないがい掃除そうじする」
数量すうりょうがほぼその程度ていどであること。
じゅうねんの―なにしてくらせばとて」〈浮・永代ながよぞうよん

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん内外ないがい」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

うち‐と【内外ないがい

  1. 名詞めいし
  2. 内側うちがわ外側そとがわ内部ないぶ外部がいぶおくきと表向おもてむき。私的してき公的こうてき。うちほか。ないがい。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「うちとなるひとしんども、ものにおそはるるやうにて、あひせんはんしんもなかりけり」(出典しゅってんたけ物語ものがたり(9Cまつ‐10Cはつ))
    2. 兵衛ひょうえかんへむかふ。内外ないがい(うちと)さむらい(さぶらひ)あり」(出典しゅってん平家ひらか物語ものがたり(13Cまえはち)
  3. ( ━する ) ゆるされておくきに出入でいりすること。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「方々かたがたみな内外ないがいきゅうへるうちにも」(出典しゅってん栄花物語えいがものがたり(1028‐92ごろ)もとのしづく)
  4. うちと(内外ないがい)のみや」のりゃく
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「かたそぎの千木ちぎ内外ないがいにかはれどもちかひはおなじいせの神風かみかぜ度会わたらいちょうとう〉」(出典しゅってん風雅ふうが和歌集わかしゅう(1346‐49ごろ神祇じんぎいち)
  5. 仏教ぶっきょう儒教じゅきょう
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「内外ないがい(ト)みちきゅうふるに、しんおんためつかまつはれ」(出典しゅってんかんさとし院本いんぽん三宝さんぼう(984)じょ)
  6. あるものごとの前後ぜんご。そのちかく。付近ふきんおお数量すうりょうてきなものについてもちいられる。ないがい。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「さんまちがうちとのものははづさずつようけり」(出典しゅってん平家ひらか物語ものがたり(13Cまえいちいち)
    2. としもみな廿にじゅうがうちとなり」(出典しゅってん:たまきはる(1219))
  7. ( 「と(そと)」はかるえたかたり ) なか。→うちと(内外ないがい)のもの

ない‐げ【内外ないがい

  1. 名詞めいし ( 「げ」は「そと」の呉音ごおん )
  2. ないがい(内外ないがい
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「八幡やはた若宮わかみや参向さんこうす〈りゃく内外ないがい(ナイゲ)鳥居とりいてたり」(出典しゅってん源平げんぺい盛衰せいすい(14Cまえさんさん)
  3. うちきと表向おもてむき。また、内心ないしん外面がいめん
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「みなもと左衛門尉さえもんのじょうわたりとて一門いちもんなりけるが、内外ないがい(ナイゲ)けてさるしければ」(出典しゅってん源平げんぺい盛衰せいすい(14Cまえいちきゅう)
  4. ( ━する ) 朝廷ちょうてい貴人きじんいえなどに出入でいりすること。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「なにか。かかる宮仕みやづかえつかうまつるひとには、うちげをこそゆるしきゅうはめ」(出典しゅってん宇津うつたもつ物語ものがたり(970‐999ごろぞうひらけじょう)
  5. 内典ないてん外典げてん(げてん)うちきょう外教がいきょう(げきょう)内外ないがいてん
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「内外ないがい(ナイゲ)いのりさまざまなりといへども」(出典しゅってんきむかたな本保ほんぼもと(1220ころか)じょう)
  6. うちそと(げい)
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「凡内外ないがい以上いじょうみことのり授」(出典しゅってんれいかい(718)せんじょ)
  7. うちかんそとかん(げかん)
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「凡任内外ないがい文武ぶんぶかんいち」(出典しゅってんれいかい(718)せんじょ)

ない‐がい‥グヮイ内外ないがい

  1. 名詞めいし
  2. 内側うちがわ外側そとがわ内部ないぶぞくするものと外部がいぶぞくするもの。いえみせうちのこととそとのこと。国内こくない国外こくがい。うちと。ないげ。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「内外ないがいにたがはず、不思議ふしぎなる歟」(出典しゅってん(1275))
    2. 「わたくしなく内外ないがい(ナイグヮイ)ともにつとめければ」(出典しゅってん浮世草子うきよぞうし西鶴さいかくとめ(1694))
    3. [その文献ぶんけん]〔春秋しゅんじゅうひだりでんじょうおおやけさんいちねん
  3. 数量すうりょう時間じかんなどをあらわすかたりいて、それにちかいことをしめかたり。ぐらい。そこそこ。前後ぜんご
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「いま参議さんぎ殿どのきょう大輔だいすけ殿どのも、じゅうねんまえまではひゃくきん内外ないがいちょうなりしが」(出典しゅってん明治めいじひかり(1875)〈石井いしい富太郎とみたろうへん)

うち‐そと【内外ないがい

  1. 名詞めいし
  2. うちとそと。内部ないぶ外部がいぶ。うちと。ないがい。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「内外ないがい(ウチソト)のとりさばき世上せじょうのそしりをおもことなく」(出典しゅってん浮世草子うきよぞうし人倫じんりんいとくず(1688)わらわあげ)
    2. そん(ごぞんじ)したださいますとお内外ないがい(ウチソト)いそがしいもンですから」(出典しゅってんはしら(1904)〈木下きのした尚江なおえ)
  3. だいたいの程度ていどあらわすかたり前後ぜんご。ないがい。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「惣領そうりょう男子だんしさへじゅうさいのうちそとにて」(出典しゅってんきのえようぐんかん(17Cはつしなさんさん)

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普及ふきゅうばん どおり内外ないがい」のみ・字形じけい画数かくすう意味いみ

内外ないがい】ないがい(ぐわい)

うちそと内部ないぶ外部がいぶ。〔ひだりでんじょうさんじゅういちねんまもる(はい)ふうかしわふね)にいわく、威儀いぎ棣棣(ていてい)として (かぞ)ふべからずと。君臣くんしん上下じょうげ(しやうか)、兄弟きょうだいそと大小だいしょうみな威儀いぎるをげんふなり。

どおりうち」の項目こうもく

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