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平(タイラ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

ひらたみ)タイラ

デジタル大辞泉だいじせんたいら」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

たいら【たいら】[姓氏せいし

姓氏せいしいち皇族こうぞくたまものせい豪族ごうぞくで、桓武かんむかんむたいら仁明にんみょうにんみょうたいら文徳ふみのりもんとくたいらひかり孝平たかひらなどのながれがある。もっとさかえたのは桓武かんむたいら葛原くずはらかつらばら親王しんのうながれで、こうむねおうたかむねおう子孫しそん中央ちゅうおう貴族きぞくとしてさかえ、高望王たかもちおうたかもちおう子孫しそんのうち、一族いちぞく関東かんとう勢力せいりょくきずいてのちの鎌倉かまくら幕府ばくふ中核ちゅうかくめた。また、高望王たかもちおうまご維衡これひら子孫しそん伊勢いせ根拠地こんきょちとして伊勢いせたいらとよばれ、たいら政権せいけん樹立じゅりつしてえたが、文治ぶんじ元年がんねん(1185)壇ノ浦だんのうらたたか滅亡めつぼうした。
[せつ]「たいらせい人物じんぶつ
平敦盛たいらのあつもりたいらのあつもり
平景清たいらのかげきよたいらのかげきよ
平兼盛たいらのかねもりたいらのかねもり
平清盛たいらのきよもりたいらのきよもり
平国香たいらのくにかたいらのくにか
平維衡たいらのこれひらたいらのこれひら
平維茂たいらのこれもちたいらのこれもち
平維盛たいらのこれもりたいらのこれもり
たいら貞文さだふみたいらのさだふん
平貞盛たいらのさだもりたいらのさだもり
平滋子たいらのしげこたいらのしげこ
平重衡たいらのしげひらたいらのしげひら
平重盛たいらのしげもりたいらのしげもり
平高望たいらのたかもちたいらのたかもち
平忠常たいらのただつねたいらのただつね
平忠度たいらのただのりたいらのただのり
平忠正たいらのただまさたいらのただまさ
平忠盛たいらのただもりたいらのただもり
平時子たいらのときこたいらのときこ
平時忠たいらのときただたいらのときただ
平徳子たいらのとくこたいらのとくこ
平知盛たいらのとももりたいらのとももり
平教経たいらののりつねたいらののりつね
平教盛たいらののりもりたいらののりもり
平将門たいらのまさかどたいらのまさかど
平政子たいらのまさこたいらのまさこ
平正盛たいらのまさもりたいらのまさもり
平宗盛たいらのむねもりたいらのむねもり
平康頼たいらのやすよりたいらのやすより
平良たいらもんたいらのよしかど
平頼盛たいらのよりもりたいらのよりもり

へい【たいら】[漢字かんじ項目こうもく

おとヘイかん) ビョウ(ビャウ)() ヒョウ(ヒャウ)(慣) [くんたいら ひら
学習がくしゅう漢字かんじ]3ねん
〈ヘイ〉
凹凸おうとつ傾斜けいしゃがない。たいら。「平原ひらはら平坦へいたんへいたん平地ひらち平版へいはん平面へいめん平野へいや水平すいへい地平ちへい扁平へんぺいへんぺい
たいらにする。「平身へいしん平定へいてい平伏へいふく
一様いちようで、かたよりがない。「平均へいきん平衡へいこう公平こうへい
とくわった様子ようすがなく、おだやかである。「平安へいあん平穏へいおん平気へいき平静へいせい平和へいわ昌平しょうへい太平たいへい治平じへい不平ふへい和平わへい
特別とくべつことのないこと。ふだん。普通ふつう。「平日へいじつ平常へいじょう平素へいそ平熱へいねつ平凡へいぼん平民へいみん
四姓しせいいちひらたたいら。「平家ひらか源平げんぺい
平方へいほう平方根へいほうこん。「平米へいべい開平かいへい
〈ビョウ〉かたよりがない。「平等びょうどう
〈ヒョウ〉漢字かんじ四声しせいいち平声ひょうしょうひょうしょう。「ひら平仄ひょうそくひょうそく
〈ひら(びら)〉「平手ひらて平家ひらかひらや平仮名ひらがな生平おいだいらきびら
のり]おさむ・さね・たか・つね・とし・なり・なる・はかる・ひとし・まさる・もち・よし
難読なんどくなんたいらなんぴん半平はんぺんはんぺん平伏へいふくひれふ

ひら【たいら


たいらであること。また、そのもの。「ひらた」「ひらたみ」「ひらた
普通ふつうであること。みであること。また、組織そしきなどで、役職やくしょくについていないこと。「入社にゅうしゃ以来いらいひらたあまんじている」「ひらたさむらい
建物たてものだいむねおおむね平行へいこう側面そくめん。⇔つま
平椀ひらわんひらわん」のりゃく。おひら。
平土間ひらどま」のりゃく
平織ひらおりひらお」のりゃく
接頭せっとう動作どうさせい名詞めいしいて、ただひたすらに…する、のあらわす。「ひらたあやまり」「ひらため」

ひょう〔ヒヤウ〕【たいら

平声ひょうしょうひょうしょう」のりゃく
たいら調ちょうひょうじょう」のりゃく

ひょう【たいらへい】[漢字かんじ項目こうもく

ひら〉⇒へい
へい〉⇒へい

びょう【たいらへい】[漢字かんじ項目こうもく

ひら〉⇒へい
へい〉⇒へい

たいら【たいら】[地名ちめい

福島ふくしまけんいわき地名ちめい中心ちゅうしん地区ちく近世きんせい安藤あんどうらの城下町じょうかまちとして発展はってんきゅうたいら

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてんたいら」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

ひら【たいら

  1. [ 1 ] 名詞めいし
    1. ( かたちどう ) たいらであること。平坦へいたんででこぼこがないこと。また、そのさま。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「のさまいとひらにみじかくかわらぶきにて、とうめき」(出典しゅってん枕草子まくらのそうし(10Cおわりいちろくいち)
    2. ( かたちどう ) なみであること。普通ふつうであること。特別とくべつでないこと。また、そのさまやそのもの。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「たいらのほしいときにせうずるしゅのわるいを魯薄と異名いみょううんたぞ」(出典しゅってんたまちりしょう(1563)なな)
      2. ひらた(ヒラ)座敷ざしきではなり我儘わがまま振舞ふるまってゐる春代はるよも、旦那だんなまえには」(出典しゅってん今年ことしちく(1919‐27)〈里見さとみなつしも枯)
    3. ある組織そしきのなかにいて、役職やくしょくにつかず指揮しきけんをもっていないこと。また、そのさまやそのひと
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「むかうは支店してんちょう令嬢れいじょうで、こっちはひらた(ヒラ)書記しょきだった」(出典しゅってん桐畑きりばたけ(1920)〈里見さとみ弴〉好敵手こうてきしゅ)
    4. 建物たてものだいむね平行へいこう側面そくめん。⇔はし(つま)
    5. ひらおり(平織ひらおり」のりゃく
    6. ひらわん(平椀ひらわん」、また、「ひらざら(平皿ひらざら」のりゃく。おひら。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「近所きんじょ出入でいりのかかどもたかわん家具かぐつぼひらた(ヒラ)るすちゃつまでとりさばき」(出典しゅってん浮世草子うきよぞうし好色こうしょくにんおんな(1686))
    7. ひらどま(平土間ひらどま」のりゃく
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「此中も太夫たゆういちよりたいら(ヒラ)さんまでつづきさじき、きゃく大身たいしんとおぼしく」(出典しゅってん談義だんぎほん八景はっけい聞取ききと法問ほうもん(1754))
    8. ひらがわら(ひらかわら」のりゃく
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「むねひらめ(ヒラ)ゆびがえったが、爰でむかしかわら根性こんじょうこつせるところさ」(出典しゅってん滑稽本こっけいぼん大千世界だいせんせかい楽屋がくやさがせ(1817)した)
    9. ひらてん(たいらてん」のりゃく
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「添削てんさくいにしえほうは、ちょう珍重ちんちょうひらめ、このみっつのそとなし。〈りゃくたいら勿論もちろんてんとおりにして、べつ子細しさいなし」(出典しゅってん俳諧はいかいしみいと(1704))
    10. ひらしゅう(たいらしゅう」「ひらざむらい(平侍ひらざむらい」などのりゃく
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「諸家しょかこれないたいらさるしゅちゅうは、花園はなぞのえん)、橋本はしもと三条さんじょう)〈りゃく藤原ふじわらみなもとの庶流、家筋いえすじやくこれたいらさるなり」(出典しゅってん光台ひかりだい一覧いちらん(1775か)さん)
    11. さかなたい(たい」の異名いみょう
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「たい(たい)りゃくまた俗語ぞくごに、ひらとうん」(出典しゅってん日本にっぽんしゃくめい(1699)ちゅう)
    12. ひら(曹白ぎょ
  2. [ 2 ] 造語ぞうご要素ようそ
    1. 名詞めいしうえけて、たいらであるあらわす。「ひら茶碗ちゃわん」「平屋ひらや」など。
    2. 名詞めいしうえけて、なみである、特別とくべつでないのあらわす。「ひら百姓ひゃくしょう」「平侍ひらざむらい」など。
  3. [ 3 ] 接頭せっとう 動作どうさせいをもったかたりうえけて、ただいちずに、ひたすらにのえる。「ひらあやまり」「ひらし」など。

た‐いら‥ひらたいら

  1. ( 「ひら(たいら)」に接頭せっとう「た」のいたものか )
  2. [ 1 ] 形容動詞けいようどうしナリ活用かつよう
    1. 高低こうてい凹凸おうとつのないさま。傾斜けいしゃ起伏きふくのないさま。ひらたいさま。たいらか。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「浮渚ざい(うきじまり)ひらしょ(タヒラ)たして〈たて於浮なぎさざいひらしょ、此をばはねくわだてなんじすりなし陀毗邏而陀陀こころざし(うきじまりタヒラにたたし)うんふ〉」(出典しゅってん日本書紀にほんしょき(720)神代かみよ)
      2. 「おしなべてみねもたひらになりななむやまなくはつきはいらじを」(出典しゅってん伊勢物語いせものがたり(10Cまえはち)
    2. 平均へいきんであるさま。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「此の公債こうさい利子りしが〈りゃくふんひらめ(タヒラ)じょうったで」(出典しゅってん新浦島しんうらしま(1895)〈幸田こうだ露伴ろはんはち)
    3. 性格せいかくいているさま。気分きぶんなどにむらがなく安定あんていしているさま。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「幾分いくぶんしん平坦へいたん(タヒラ)になった」(出典しゅってん都会とかい(1908)〈生田いくた葵山きざん荒野あらの)
    4. ひざやあしなどのかまえをくずして、らくなすわりかたをするさま。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「さあ、みんなひらた(タイラ)ひらめ(タイラ)に。〈りゃく屋敷やしきはやしき、爰はここじゃ、ひらた(タイラ)にしきゅうへ」(出典しゅってん洒落本しゃれぼん辰巳たつみえん(1770))
  3. [ 2 ] 名詞めいし こよみじゅうじきひとつ。婚礼こんれい転宅てんたくとうにはよしたねまき、みぞほりとうにはきょうという
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「けんとは仕立したてきりかたちよく、ひらた(タイラ)表紙ひょうしに凹(むら)もなく」(出典しゅってん人情本にんじょうぼん春色しゅんしょくうめほまれ(1832‐33)じょ)
  4. [ 3 ] 福島ふくしまけんいわき地名ちめいきゅうたいら夏井川なついがわしも流域りゅういきめる。慶長けいちょうななねんいちろく鳥居とりいいちまんせき城下町じょうかまちとなり、のち、内藤ないとうななまんせき井上いのうえろくまんせき安藤あんどうまんせきにゅうふう常磐ときわ炭田たんでん開発かいはつすすむにつれてはまどおだいいち消費しょうひ都市とし発展はってんした。昭和しょうわいちねんいちきゅうさんなな市制しせいどうよんいちねん周辺しゅうへん市町村しちょうそん合併がっぺいしていわき成立せいりつ市役所しやくしょかれ中心ちゅうしんとなる。

たいらかたり

( 1 )名義めいぎしょう」や「いろるいしょう」では「たいら」に「タヒラ」と「タヒラカ」のくん併記へいきされているが、訓点くんてん資料しりょうなどではたいらえびすをタヒラカとくんれいおおい。
( 2 )「たいら」と「たいらか」の意味いみちがいははっきりしないが、抽象ちゅうしょうてき物事ものごとについてはおおく「たいらか」がもちいられた。


へい【たいら

  1. 名詞めいし
  2. ( かたちどう ) 高低こうていやでこぼこがないこと。また、水平すいへいであること。また、そのさま。たいら。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「かたるには、のりほうとし、たいらるにはじゅんもってし、じきるには、なわのりとす」(出典しゅってん小学しょうがく読本とくほん(1874)〈榊原さかきばら那珂なか稲垣いながき)
    2. [その文献ぶんけん]〔淮南ワイナンほんけいくん
  3. ( かたちどう ) ごくあたりまえであること。とくにかわったことがなく、おだやかであること。わだかまりのないこと。また、そのさま。平穏へいおん
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「たいらをうるにたいらをみるなり」(出典しゅってんせい法眼ほうげんぞう(1231‐53)夢中むちゅうせつゆめ)
    2. [その文献ぶんけん]〔そうぬすめ跖〕
  4. ( かたちどう ) りょくなどの平衡へいこうたもつこと。また、そのさま。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「まれ臘の平和へいわ列国れっこく権衡けんこうたいらるにり」(出典しゅってん経国けいこく美談びだん(1883‐84)〈矢野やの龍渓りゅうけい)
  5. ねつかんなどのよんのいずれをもそなえたもの。てんじて、いろいろな要素ようそそなえながら、くせのないこと。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「おんなねつもの也。女郎じょろうさまはたいらのものなり」(出典しゅってん随筆ずいひつどく(1724ごろじょう)
    2. [その文献ぶんけん]〔本草ほんぞう綱目こうもくじょれいじょうますくだ浮沈ふちん

ひょうヒャウたいら

  1. 名詞めいし ( 「ひょう」は「たいら」の慣用音かんようおん )
  2. ひょうしょう(平声ひょうしょう
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「づるひざ病者びょうしゃ五言上句第二字与だい九字くじいちしたどう平上たいらかみにゅう是也これや」(出典しゅってん作文さくぶん大体だいたい(1108ころか))
  3. ひょうじょう(たいら調ちょう」のりゃく。〔じつあくたしょう(13‐14C)〕

たいらたひらたいら

  1. [ いち ] 姓氏せいしひとつ。
  2. [ ] 平安へいあん初期しょき天皇てんのうから皇子おうじせいたまわってまれたもろりゅうひとつ。桓武かんむたいら仁明にんみょうたいらぶん徳平とくひらひかり孝平たかひらなどがあり、なかでも桓武かんむ天皇てんのう皇子おうじ葛原くずはら親王しんのうながれをくむものがふるくからさかえた主流しゅりゅうで、とく伊勢いせ地盤じばんきずいた平維衡たいらのこれひら一流いちりゅう伊勢いせたいらばれ、せいもり忠盛ただもりころから中央ちゅうおう政界せいかい進出しんしゅつ清盛きよもりのときに政権せいけんについて勢力せいりょくきわめたが、みなもと頼朝よりともとのこうそうそうもりだい壇ノ浦だんのうらほろんだ。伊勢いせたいら以外いがいしょりゅう地方ちほう土着どちゃくして、鎌倉かまくら幕府ばくふ有力ゆうりょく御家人ごけにんとなった。へいけ。へいし。

たいらぎたひらぎたいら

  1. 名詞めいし ( 動詞どうし「たいらぐ(たいら)」の連用形れんようけい名詞めいし ) たいらぐこと。なかなおり。和睦わぼく平和へいわ
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ふところおうおそれ太子たいしひとしただしてひらたきをもとめぞ」(出典しゅってんさんたいまぼろしくもしょう(1527))

ひらか【たいら

  1. 名詞めいし あさ下駄げたひら足駄あしだ。また、駒下駄こまげたおお東北とうほく地方ちほうでいう。ひらかけ。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「くだんのひらかさしはきて」(出典しゅってん御伽草子おとぎぞうし弁慶べんけい物語ものがたり未刊みかん国文こくぶん資料しりょう所収しょしゅう)(室町むろまちまつ))

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日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけいたいら」の解説かいせつ

ひらた
たいら

現在げんざいたいら比定ひていされる。えいただしななねんいちいち〇)岩城いわきつねたかし佐竹さたけよししゅん江戸えどどおりみやび通泰みちやす父子ふしあいだ調停ちょうていしており、よんがつにち佐竹さたけよししゅん書状しょじょう秋田あきたはん家蔵かぞう岩城いわき文書ぶんしょに「内々うちうち此度たいらへもまいり年来ねんらい御礼おれいとう雖申とどけこう」とみえる。磐城いわき系図けいずつづけぐんしょ類従るいじゅうによれば、岩城いわきつねたかしが「文明ぶんめいじゅう五癸卯年従白土移飯野平」とみえる。天文てんもん年間ねんかんいちさんおもわれるいちがつにち岩城いわき重隆しげたか書状しょじょう秋田あきたはん家蔵かぞう岩城いわき文書ぶんしょに「みちけんいちづけ而、時分じぶんたいら打越うちごし」とある。天正てんしょういちきゅうねんいちきゅういちいちがつきゅうにち白土しらつち隆良たかよし書状しょじょうどう文書ぶんしょによれば、石田いしだ三成みつなりは「今日きょうたいらちゃくあいだ」とみえ、佐竹さたけ義宣よしのぶたいして「ひら歟、富岡とみおかざいじんこうヘ」とめいじている。


ひらた
へい

中世ちゅうせい史料しりょうにみえる地名ちめいで、げん平荘へいそうへいそうまち比定ひていされる。かんひさしねんいちさんよんさんおうながねんあやまりか)五月ごがつにち印南いなみ庄内しょうない報恩ほうおんほうおん寺領じりょう殺生せっしょう禁断きんだんさだめた地域ちいきのなかにたいらがみえるが(「赤松あかまつ義則よしのりしょあん報恩寺ほうおんじ文書ぶんしょ、この文書ぶんしょ検討けんとう余地よちがある。えい正一しょういちななねんいち〇)はちがつにち赤松あかまつよしむら奉行ぶぎょうじん連署れんしょ奉書ほうしょどう文書ぶんしょでもたいらがみえ、当地とうちなどをながれる加古川かこがわ殺生せっしょう禁断きんだんさだめられているにもかかわらず、やなもうけるものがいるとして、その交名注進ちゅうしん益田ますだますだむら名主なぬし沙汰ざた人中ひとなかめいじている。

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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)たいら」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ひらめ富山とやまけん
たいら

富山とやまけん南西なんせい東礪波ひがしとなみぐん(ひがしとなみぐん)にあったきゅうむらめいたいらむら(むら))。現在げんざいみなみ砺(なんと)中央ちゅうおうみなみりをめるいち地区ちく。2004ねん平成へいせい16)東礪波ひがしとなみぐん城端じょうはた(じょうはな)まち井波いなみ(いなみ)まち福野ふくの(ふくの)まち上平かみひら(かみたいら)むら利賀とが(とが)むら井口いぐち(いのくち)むら西礪波にしとなみぐん福光ふくみつ(ふくみつ)まち合併がっぺい市制しせい施行しこうしてみなみ砺市となる。しょう(しょう)川上かわかみりゅう五箇山ごかさん(ごかやま)の一山いちやまむらで、段丘だんきゅう山腹さんぷくなる斜面しゃめん集落しゅうらく散在さんざいする。庄川しゃがわ沿いに飛騨ひだ(ひだ)(岐阜ぎふけん)につうずる国道こくどう156ごうはしり、中心ちゅうしん地区ちく下梨しもなし(しもなし)で304ごう分岐ぶんきする。かつては祖山そやま(そやま)から便船びんせん祖山そやまダムの湖水こすいくだって庄川しゃがわまち砺波となみ)につうじた。大正たいしょう末期まっきからの庄川しょうがわ電源でんげん開発かいはつむら姿すがた変貌へんぼう(へんぼう)し、下梨しもなしから下流かりゅう連続れんぞくした湖水こすいとなっている。庄川しょうがわ左岸さがん高位こうい段丘だんきゅうじょう相倉あいのくら(あいのくら)には合掌がっしょう(がっしょう)みやつこ民家みんかやく20けんがあり、合掌がっしょう集落しゅうらく越中えっちゅう五箇山ごかさん相倉あいのくら集落しゅうらく)としてくに史跡しせき指定していされ、たいらむら相倉あいのくら伝統でんとうてき建造けんぞうぶつぐん保存ほぞん地区ちくとして重要じゅうよう伝統でんとうてき建造けんぞうぶつぐん保存ほぞん地区ちく歴史れきしてき町並まちなみ保存ほぞん地区ちく)に選定せんていされている。また、相倉あいのくらは「白川郷しらかわごう五箇山ごかさん合掌がっしょうづく集落しゅうらく」として世界せかい遺産いさん世界せかい文化ぶんか遺産いさん)に登録とうろくされている。上梨かみなし(かみなし)地区ちく合掌がっしょうづくり村上むらかみ田向たむかい(たむかい)地区ちくはね(はば)くに重要じゅうよう文化財ぶんかざい。このほか、白山しろやまみや本殿ほんでんくに重要じゅうよう文化財ぶんかざい)、加賀かがはん流刑りゅうけい小屋こやけん指定してい有形ゆうけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい)があり、白山しろやまみや祭礼さいれいなどにえんじられる「むぎふし(むぎやぶし)(むぎぶし)」「こきりこぶし」の芸能げいのうは「五箇山ごかさんうたおどり」としてくに選択せんたく無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい一帯いったい五箇山ごかさん県立けんりつ自然しぜん公園こうえんいき観光かんこうきゃくおおい。

深井ふかい三郎さぶろう

『『越中えっちゅう五箇山ごかさんたいらむらじょう下巻げかん(1983~1985・たいらむら)』



ひらめ福島ふくしまけん
たいら

福島ふくしまけんはまどお南東なんとうにあるいわき中心ちゅうしん地区ちくきゅうたいら地名ちめいについては、平泉ひらいずみ(ひらいずみ)せつたいら(たいらうじ)せつ飯野いいのたいら(いいのだいら)せつなどがある。中世ちゅうせい岩城いわき(いわき)所領しょりょう近世きんせいは1602ねん慶長けいちょう7)鳥居とりい築城ちくじょう、その鳥居とりい内藤ないとう井上いのうえ安藤あんどうらのひらはん城下町じょうかまちとして発展はってんし、1871ねん明治めいじ4)にはいわ城平じょうひらけん(いわきたいらけん)の県庁けんちょうかれた。ふるくからりく前浜まえはま街道かいどうつうじる交通こうつう要地ようちでもあった。1937ねん昭和しょうわ12)市制しせい施行しこうし、その飯野いいの神谷かみや(かべや)などのむら々、豊間とよま(とよま)まちなどと合併がっぺいしたが、1966ねん昭和しょうわ41)54まち5むら合併がっぺいしていわき成立せいりつし、たいらはその中心ちゅうしんとなった。JRいわきえききゅうたいらえき)の周辺しゅうへんには、市役所しやくしょくにけん出先でさき機関きかん市立しりつ美術館びじゅつかんなどおおくの都市とし機能きのう集積しゅうせきする。商店しょうてん大型おおがたてんおおい。はまどお地区ちく行政ぎょうせい経済けいざい文化ぶんか中心ちゅうしんとしての性格せいかくい。

原田はらだ さかえ

『『概説がいせつたいら』(1959・ひら市役所しやくしょ)』


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ひらた
たいら

富山とやまけん南西なんせいみなみ砺市南部なんぶきゅうむらいき飛騨ひだ山地さんち庄川しょうがわうえ流域りゅういきにあり,みなみ岐阜ぎふけんせっする。 2004ねん城端じょうはなまち上平かみひらむら利賀とがむら井波いなみまち井口いぐちむら福野ふくのまち福光ふくみつまち合体がったいしてみなみ砺市となった。五箇山ごかさん一部いちぶで,ながあいだほとんど隔絶かくぜつされた山村さんそんであった。昭和しょうわ初期しょきからはじまった庄川しょうがわ水系すいけい電源でんげん開発かいはつともな道路どうろ整備せいびにより,生活せいかつ様式ようしきわるとともに人口じんこう減少げんしょうした。相倉あいのくら合掌がっしょうづくり集落しゅうらくくに史跡しせき指定してい,1995ねん世界せかい遺産いさん文化ぶんか遺産いさん登録とうろくされた。産業さんぎょう河岸かわぎし段丘だんきゅううえ米作べいさくなる傾斜けいしゃめん畑作はたさく,イワナ,ニジマスの養殖ようしょく和紙わし製造せいぞう民宿みんしゅくぎょうなどがおこなわれている。南部なんぶ山岳さんがく丘陵きゅうりょう地帯ちたい五箇山ごかさん県立けんりつ自然しぜん公園こうえんぞくしている。

ひらた
たいら

福島ふくしまけん南東なんとう,いわき中心ちゅうしん地区ちくきゅうめい。 1966ねん近隣きんりん市町村しちょうそん合体がったいしていわきとなる。慶長けいちょう7 (1602) ねん鳥居とりい築城ちくじょう幕末ばくまつには安藤あんどう3まんせき城下町じょうかまちとして繁栄はんえい。その常磐ときわ炭田たんでん開発かいはつすすむにつれて発展はってんはまどお南部なんぶ文教ぶんきょう商業しょうぎょう行政ぎょうせい中心ちゅうしん工業こうぎょうひら地区ちく周辺しゅうへん工業こうぎょう団地だんちがみられる。農業のうぎょうしゅ産業さんぎょうけんぬま (かしこぬま) はウナギの生息せいそくとして天然記念物てんねんきねんぶつ指定してい磐城いわき海岸かいがん県立けんりつ自然しぜん公園こうえんぞくする。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディアたいら」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ひらめ【たいら】

福島ふくしまけんいわきいち地区ちく。1937ねん市制しせいきゅうたいら地区ちくで,1966ねん合併がっぺいによりいわきとなった。夏井川なついがわ段丘だんきゅうじょう市街しがいがあり,近世きんせい城下町じょうかまち明治めいじ以降いこう常磐ときわ炭田たんでん中心ちゅうしんとして発展はってん常磐線じょうばんせん磐越東線ばんえつとうせん分岐ぶんきてんで,商業しょうぎょう活発かっぱつ機械きかい・ガラス・製糸せいし工場こうじょうもある。→磐城いわきひらはん
関連かんれん項目こうもく磐越東線ばんえつとうせん

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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてんたいら」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ひらめ (たいら)

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食器しょっき調理ちょうり器具きぐがわかる辞典じてんたいら」の解説かいせつ

ひら【たいら

平椀ひらわん(ひらわん)」のりゃく。⇒平椀ひらわん

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動植物どうしょくぶつめいよみかた辞典じてん 普及ふきゅうばんたいら」の解説かいせつ

ひらめ (ヒラ)

学名がくめいIlisha elongata
動物どうぶつ。ニシン海水かいすいぎょ

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