イスラエル軍ぐん、再ふたたび学校がっこう空爆くうばく　30人にん死亡しぼう　行いき場ばを失うしなう避難ひなん民みん

　パレスチナ自治じち区くガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくは27日にち、中部ちゅうぶデルバラーの野戦やせん病院びょういんにイスラエル軍ぐんの空爆くうばくがあり、少すくなくとも30人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうした。野戦やせん病院びょういんは避難ひなん民みんが身みを寄よせる学校がっこうの施設しせつ内ないに設置せっちされていた。

　中東ちゅうとうの衛星えいせいテレビ「アルジャジーラ」によると、デルバラーの大だい規模きぼ病院びょういん「アルアクサ殉教者じゅんきょうしゃ病院びょういん」には多おおくの負傷ふしょう者しゃが運はこび込こまれている。イスラエル軍ぐんが学校がっこうや病院びょういんへの空爆くうばくを繰くり返かえしていることに国際こくさい社会しゃかいの批判ひはんが高たかまっているが、軍ぐんはイスラム組織そしきハマスが作戦さくせんの指揮しき所しょとして使用しようしていたと主張しゅちょうしている。

　イスラエル軍ぐんはガザ地区ちく南部なんぶハンユニスでも攻撃こうげきを強つよめており、27日にちには退避たいひ要求ようきゅう地域ちいきを拡大かくだいした。住民じゅうみんの避難ひなん先さきに指定していした「人道じんどう地区ちく」も含ふくまれる。軍ぐんはハンユニスの南方なんぽうからロケット弾だんを発射はっしゃしているとハマスを非難ひなんしたが、度重たびかさなる退避たいひ要求ようきゅうにより住民じゅうみんの生活せいかつ環境かんきょうは悪化あっかしている。

　ガザ保健ほけん当局とうきょくは27日にち、昨年さくねん10月がつの戦闘せんとう開始かいし以降いこう、ガザ側がわの死者ししゃは3万まん9258人にんになったと発表はっぴょうした。

　国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかん（UNRWA）は26日にち、ガザ住民じゅうみんの9割わりが戦闘せんとうにより避難ひなん生活せいかつを強しいられていると指摘してき。多おおくの人ひとは破壊はかいされた建物たてものや砂浜すなはまやゴミが積つみ重かさなるエリアにテントを張はることを余儀よぎなくされ、「人々ひとびとは行いき場ばを失うしなっている」とした。【エルサレム松岡まつおか大地だいち】