iri、バンドメンバーと駆かけ抜ぬけたツアー東京とうきょう公演こうえんで新曲しんきょく披露ひろう「自分じぶんを奮ふるいたせて今いまを抜ぬけきりたい」

iriの全国ぜんこくツアー「iri Spring Tour 2021」の東京とうきょう公演こうえんが5月29日にちに東京とうきょう・USEN STUDIO COASTで行おこなわれた。

4月がつ28日にちの神奈川かながわ・CLUB CITTA'公演こうえんを皮切かわきりにスタートした「iri Spring Tour 2021」は、iriにとって2021年ねん初はつのライブツアー。新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいに伴ともなう緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発令はつれいを受うけ5月がつ9日にちの大阪おおさか・なんばHatch公演こうえんは7月がつ2日にちに延期えんきとなったが、8都市としを回まわる今こんツアーのファイナルとしてこの日ひUSEN STUDIO COAST公演こうえんが開催かいさいされた。

ステージに颯爽さっそうと登場とうじょうしたiriは、サポートメンバーであるGeorge（Manipulator / MOP of HEAD）、村岡むらおか夏彦なつひこ（Key）、堀ほり正輝まさき（Dr）、村田むらたシゲ（B / □□□）を従したがえ1曲きょく目め「ナイトグルーヴ」を披露ひろう。アコースティックギターを爪弾つまびきながらダイナミックな歌声うたごえとともにフロアいっぱいのオーディエンスを歓迎かんげいした。続つづいてiriはフロアライクな楽曲がっきょく「Coaster」、鋭するどく刺さすようなバンドサウンドが観客かんきゃくを圧倒あっとうした「Night Dream」、シンセリフが印象いんしょう的てきなミディアムナンバー「Corner」、エモーショナルなリリックが胸むねに迫せまる「半はん疑うたぐじゃない」を次々つぎつぎとパフォーマンス。会場かいじょうをぐるりと見渡みわたすと、「すごい。こんな景色けしき、いつぶりだろうな」「こんな状況じょうきょうの中なか、こうやって足あしを運はこんでくれてありがとう」と笑顔えがおを見みせる。そしてファンとアイコンタクトを取とったり手てを振ふり合あったりと交流こうりゅうを楽たのしんだあと、エレキギターを手てにマイクの前まえへ。自みずからが奏かなでるアルペジオから3月がつに発表はっぴょうされた楽曲がっきょく「はじまりの日ひ」をスタートさせ、バンドメンバーが織おり成なす温あたたかなアンサンブルに乗のせてまっすぐな歌声うたごえを響ひびかせた。

メロウなナンバー「room」「回まわる」、タイトなリズムが心地ここちよい「Keep on trying」を経へて繰くり出だされた「Only One」では、iriが鮮あざやかなライトに照てらされながら高揚こうよう感かんあふれるステージを展開てんかい。サビのパートでは彼女かのじょのボーカルに呼応こおうするように観客かんきゃくが手てを高たかく掲かかげ、思おもい思おもいに体からだを揺ゆらした。その後ごとびきりダンサブルな「Runaway」、うねるようなベースラインが光ひかった「Sparkle」、疾走しっそう感かんのある2ステップナンバー「doyu」が畳たたみかけられ、ラブバラード「会あいたいわ」ではiriがスポットライトを浴あびながら情感じょうかん豊ゆたかな歌声うたごえを披露ひろう。また「飛行ひこう」では、緩ゆるやかなリズムに身みを委ゆだねたiriが語かたりかけるようにリリックを歌うたい上あげ、村岡むらおかが奏かなでる繊細せんさいなピアノの音色ねいろがフロア全体ぜんたいを優やさしく包つつみ込こんだ。

ライブ終盤しゅうばん、「24-25」のイントロが流ながれ始はじめると客席きゃくせきからは大おおきなハンドクラップが。続つづく「Wonderland」「rhythm」で会場かいじょうの熱気ねっきが最高潮さいこうちょうに達たっしたあと、iriが「今日きょうはファイナルだからさ……」と口くちを開ひらき、6月16日にちに新曲しんきょく「渦うず」を配信はいしんリリースすることを発表はっぴょう。この曲きょくが「Only One」に代かわり国際こくさいファッション専門せんもん職しょく大学だいがくのテレビCMソングに使用しようされていることに触ふれながら、「コロナ禍かでしんどさを感かんじている中なか、自分じぶんを奮ふるいたせてなんとかこの状況じょうきょうを抜ぬけきりたいという思おもいを描えがいた曲きょくです。聴きいてください」と語かたった彼女かのじょは、バンドメンバーによる力強ちからづよい演奏えんそうとともに同どう曲きょくの初はつパフォーマンスを行おこない公演こうえんの幕まくを下おろした。