更新こうしん:2024ねん03がつ27にち 15:13
かね

大人おとなけのおもちゃ」がれまくる理由りゆう。2だいメーカーは“競技きょうぎ”でさらなるたかみに

 中小ちゅうしょう企業きぎょうコンサルタントの不破ふわさとしもうします。だい企業きぎょうから中小ちゅうしょう企業きぎょうまで幅広はばひろ経営けいえい支援しえんおこなった経験けいけんかし、「有名ゆうめい企業きぎょうられざるいちめん」をげておつたえしていきます。  玩具おもちゃメーカーが好調こうちょうです。国内こくない代表だいひょうする2だいメーカーのバンダイナムコホールディングス、タカラトミーは、ともに2023ねん4-9月の売上うりあげだか過去かこ最高さいこうとなりました。  おもちゃはギフト需要じゅようふくらむ下期しもき数字すうじびる傾向けいこうがありますが、両社りょうしゃともに上期かみきですでにこうスタートをっています。  業績ぎょうせき伸長しんちょう寄与きよしているのが、「大人おとなけのおもちゃ」です。
バンダイナムコ

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ゲームとくらべて安定あんていかんのあるトイホビー事業じぎょう

 バンダイナムコのトイホビー事業じぎょうの2023ねん4-9月の売上うりあげだかは、前期ぜんき17.1%ぞうの2498おくえん2023年度ねんど上半期かみはんき売上うりあげだかが、はじめて5000おくえん突破とっぱしました。その半分はんぶんほどをトイホビーがかせいでおり、2わりちか増収ぞうしゅう会社かいしゃ全体ぜんたい業績ぎょうせきだい貢献こうけんしています。  バンダイナムコの主力しゅりょく事業じぎょうは2つ。玩具おもちゃとゲームです。2022年度ねんどは「ELDEN RING」が、世界せかい累計るいけい出荷しゅっか本数ほんすう2000まんほんというとんでもない記録きろくてました。このゲームはバンダイナムコが海外かいがい販売元はんばいもとつとめていました。その恩恵おんけいけて、2022年度ねんど上半期かみはんきのゲーム事業じぎょう売上うりあげだかは2000おくえんちかくまでび、トイホビー事業じぎょうかたならべました。  ゲーム事業じぎょうはヒット要因よういん左右さゆうされ、業績ぎょうせき安定あんていしづらい傾向けいこうがあります。バンダイナムコの2023ねん4-9月のゲーム事業じぎょう売上うりあげだかは、前年ぜんねん同期どうきあいだ10.1%げんの1743おくえんでした。減収げんしゅうあなめたのがトイホビー事業じぎょうであり、今期こんきはそのつよさを際立きわだたせています。

ONE PIECEのカードゲームが好調こうちょう

バンダイナムコ

トイホビーIPべつ売上うりあげだか ※補足ほそく資料しりょうより筆者ひっしゃ作成さくせい

 トイホビーは今期こんき上半期かみはんき過去かこ最高さいこう売上うりあげ達成たっせいしています。  好調こうちょうだったのが、大人おとなけのおもちゃ。IPべつ売上うりあげだかると、おおきく数字すうじばしているものが2つあります。ONE PIECEとガンダムです。上半期かみはんき売上うりあげだかはONE PIECEが前年ぜんねんの2.4ばいとなる300おくえん、ガンダムが15.3%ぞうの347おくえんでした。  ONE PIECE FILM REDが2022ねん8がつ公開こうかいされ、シリーズ史上しじょう最高さいこうとなる1500まんにんちか観客かんきゃく動員どういんすう記録きろく昨年さくねん日本にっぽんちゅうがONE PIECEブームにきあがりました。  バンダイナムコは、映画えいが公開こうかいわせた絶妙ぜつみょうなタイミングである2022ねん7がつに「ONE PIECEカードゲーム」を発売はつばいしていました。このカードは、従来じゅうらいのコアなカードゲームファンだけでなく、ONE PIECEきのライトユーザーの獲得かくとくにも成功せいこうしました。今後こんご定期ていきてき大会たいかい開催かいさいし、ファンの定着ていちゃくおこなうとしています。「ONE PIECEカードゲーム」がキラーコンテンツのひとつとなるのか、注目ちゅうもくしたいところです。
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ガンダムSEEDの新作しんさく増収ぞうしゅう拍車はくしゃがかかる?
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フリーライター。だい企業きぎょうから中小ちゅうしょう企業きぎょうまで幅広はばひろ経営けいえい支援しえんおこなった経験けいけんかし、経済けいざい金融きんゆう関連かんれんする記事きじ執筆しっぴつちゅう得意とくい領域りょういき外食がいしょく、ホテル、映画えいが・ゲームなどエンターテインメント業界ぎょうかい
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