Image

Image[data]

配列はいれつ data で与あたえられる画素がそ値ちを持もつラスタ画像がぞうを表あらわす．

Image[graphics]

グラフィックスオブジェクトからラスタ画像がぞうを作成さくせいする．

Image[obj,options]

指定していオプションを使つかった画像がぞうを返かえす．

詳細しょうさいとオプション

  • 画像がぞうはカメラあるいは撮像さつぞうデバイスでキャプチャした画素がその矩形くけい格子こうしである．画像がぞうは，一般いっぱんに，圧縮あっしゅくされてTIFF，JPEG，PNG等とうの形式けいしきで保存ほぞんされる．
  • Image[…]はノートブックに画像がぞうとして表示ひょうじされる．
  • Image[data]は data の連続れんぞくする行くだりをページの縦たて方向ほうこうに，連続れんぞくする列れつを横よこ方向ほうこうに並ならべる．
  • Image[data]では，data の各かく要素ようそで任意にんい数すうのチャンネルの値ねを指定していすることができる．
  • data の要素ようそは次つぎのいずれでもよい．
  • v0（黒くろ）から 1（白しろ）までのグレーレベルとして描画びょうがする
    {r,g,b}0から1までの赤あか，緑みどり，青あおの値ねとして描画びょうがする
    {c1,c2,c3,…}等間隔とうかんかくの色相しきそうで表あらわされるチャンネル値ち
    color特定とくていの色いろ
  • 入力にゅうりょく配列はいれつ data は，List，NumericArray，SparseArray等ひとしとして与あたえることができる．
  • Image[data]はデフォルトで任意にんいの実数じっすうを扱あつかうが，表示ひょうじするのは0から1までの値ねである．
  • Image[data,"type"]を使つかって指定していされたデータタイプの画像がぞうを作つくることができる．data 中なかの値ねは丸まるめや切捨きりすて等とうによって指定していのタイプに強制きょうせいされる．デフォルトで，"Real32"が仮定かていされる．
  • 次つぎは，"type"の可能かのうな設定せっていである．
  • "Bit"0か1の整数せいすう
    "Byte"0から255までの整数せいすう
    "Bit16"0から65535までの整数せいすう
    "Real32"単精度たんせいど実数じっすう（32ビット）
    "Real64"倍精度ばいせいど実数じっすう（64ビット）
  • Image[image,"type"]はタイプ間あいだの変換へんかんに使用しようできる．
  • Imageは，AtomQのような関数かんすうやパターンマッチの目的もくてきでは，未み加工かこうオブジェクトして扱あつかわれる．
  • 次つぎのオプションを指定していすることができる．
  • AlignmentPointCenter揃そろえるためのグラフィックス中ちゅうのデフォルト点てん
    BaselinePositionAutomatic周囲しゅういのテキストのベースラインとどのように揃そろえるか
    ColorSpace Automaticデータにどの色いろ空間くうかんを仮定かていするか
    ImageResolution Automatic表示ひょうじやエキスポートに使用しようする解像度かいぞうど
    ImageSize Automatic画像がぞうの表示ひょうじサイズ
    Interleaving Automaticチャンネルがインターリーブされていると仮定かていするかどうか
    Magnification Automatic表示ひょうじ画像がぞうをどのように拡大かくだいするか
    MetaInformation <||>画像がぞうに関連付かんれんづけられたメタ情報じょうほう
  • ColorSpace->cs はデータ中ちゅうの値ねが特定とくていの色いろ空間くうかん cs の座標ざひょうであると解釈かいしゃくするように指定していする．ColorSpace->Automaticは値ねが任意にんいのチャンネル強度きょうどであるとして扱あつかう．
  • Image[graphics]は事実じじつ上じょうRasterize[graphics,"Image"]を使つかって graphics をラスタライズする．
  • Image[Raster[…]]はRasterオブジェクトを画像がぞうに変換へんかんする．
  • Image[image,opts]は事実じじつ上じょう画像がぞうのオプションをリセットする．
  • 直接ちょくせつ画像がぞうに，Log，Plus，Mean等ひとしの算術さんじゅつおよび統計とうけい演算えんざんを使つかうことができる． »
  • ImageのInformationには次つぎの特性とくせいが含ふくまれることがある．
  • "Channels"画像がぞうチャンネルの数かず
    "ColorSpace"データに仮定かていする色いろ空間くうかん
    "DataType"もとになっているデータタイプ
    "ImageDimensions"画素がそ次元じげん
    "Interleaving"データがインターリーブされて保存ほぞんされているかどうか
    "Transparency"画像がぞうに透明とうめい度ど（アルファ）チャンネルがあるかどうか

予備よび知識ちしき

  • Imageは，インターネット等とうで見みられる多おおくのデジタル画像がぞう形式けいしき（GIF，PNG，JPG等とう）の統一とういつされた記号きごう表現ひょうげんを与あたえる．特とくに，Imageオブジェクトには，ラスタ画像がぞうを表あらわす値ねの二に次元じげん配列はいれつ（または値ねのリスト）が含ふくまれる．画像がぞうは，デジタル写真しゃしん，テキストや画像がぞうのデジタル化か，科学かがく的てき可視かし化か，その他た幅広はばひろい分野ぶんやでしばしば見みることができる．画像がぞう中ちゅうのデータは，その画像がぞうがバイナリ画像がぞうか，グレースケールか，RGBあるいはCMYKか，アルファチャンネルを含ふくむか，等とうによってさまざまな値ねを取とる．
  • 出力しゅつりょくに際さいして，Imageは値ねの二に次元じげん配列はいれつとしてではなく，実際じっさいの画像がぞうの絵えとなる．ImageオブジェクトはExportを使つかってさまざまな標準ひょうじゅん的てき画像がぞう形式けいしきにエキスポートすることができる．また，多おおくの形式けいしきの画像がぞうが，Importを使つかってImageオブジェクトとしてインポートできる．Imageは，外部がいぶアプリケーションからドラッグアンドドロップでノートブックに挿入そうにゅうすることもできる．
  • Image関数かんすうを適用てきようすることで，任意にんいのGraphics式しきを画像がぞうに変換へんかんすることができる．同様どうように，Rasterを適用てきようすることで，画像がぞうを他たのGraphicsプリミティブと一緒いっしょに表示ひょうじするのに適てきしたラスタ式しきに変換へんかんすることができる．関数かんすうShowを使つかって二に次元じげんベクトルグラフィックス（あるいはGraphicsオブジェクト）をImageオブジェクトと組くみ合あわせることができる，
  • 画像がぞう中ちゅうの画素がそ値ちの配列はいれつはImageDataを使つかって得えることができる．ImageDimensionsは，Imageオブジェクトに関連かんれんしたラスタの画素がそ次元じげんを与あたえる．ImageTypeは，画像がぞうの各かく画素がそを内部ないぶ的てきに表あらわすために使つかわれる数かずの型かたを表あらわすラベルを与あたえる．Imageそれ自身じしんを使つかって画像がぞうをある型かたから別べつの型かたに変換へんかんすることができる．また，ImageAdjustを使つかって実じつ数値すうち画像がぞうのすべての値ねを0から1の間あいだにすることができる．画像がぞうが含ふくんでいるチャンネル数すうは，関数かんすうImageChannelsを使つかって得えることができる．
  • Imageオブジェクトの役やくに立たつオプションには，ColorSpace，Interleaving，ImageResolution，ImageSize，Magnification等ひとしがある．

例題れいだい

すべて開ひらくすべて閉とじる

例れい  (3)

3×3配列はいれつからグレースケールの画像がぞうを作成さくせいする：

3D配列はいれつからRGBチャンネル画像がぞうを作つくる：

ファイルからインポートして画像がぞうを作つくる：

画像がぞうについての情報じょうほうを得える：

スコープ  (18)

基本きほん的てきな用法ようほう  (3)

画像がぞうをインポートする：

画像がぞうタイプを8ビット整数せいすうから64ビット実数じっすうに変更へんこうする：

グラフィックスをビットマップ画像がぞうに変換へんかんする：

画像がぞうの作成さくせい  (11)

ファイルからインポートする：

領域りょういきから作成さくせいする：

データの2D配列はいれつからグレースケールの画像がぞうを作つくる：

デフォルトで，データは0から1までであると仮定かていされ，画像がぞうタイプの"Real32"が生成せいせいされる：

3Dのデータ配列はいれつからカラー画像がぞうを作成さくせいする：

色いろの配列はいれつから画像がぞうを作成さくせいする：

"Byte"タイプの画像がぞうを作つくる：

3×3配列はいれつからバイナリ画像がぞうを作成さくせいする：

SparseArrayオブジェクトから画像がぞうを作成さくせいする：

Graphicsオブジェクトからラスタ画像がぞうを作成さくせいする：

Graphics3Dオブジェクトから画像がぞうを作成さくせいする：

GeoGraphicsオブジェクトから画像がぞうを作成さくせいする：

算術さんじゅつおよび統計とうけい演算えんざん  (4)

2つの画像がぞうの線形せんけい結合けつごうを作成さくせいする：

画像がぞう中ちゅうのエッジをハイライトする：

画像がぞうについて統計とうけい測度そくど値ちを計算けいさんする：

システムオプション"IndeterminateValue"の値ねは，ComplexInfinityやIndeterminateを含ふくむ画像がぞうに保存ほぞんできない値ねの置おき換かえに使つかわれる．

デフォルトで0が使つかわれる：

ベキ乗じょうを使つかった動作どうさを見みる：

"IndeterminateValue"オプションの現行げんこう値ちを変更へんこうする：

デフォルトの0にリセットする：

オプション  (21)

ColorSpace  (8)

デフォルトで，データから画像がぞうを生成せいせいする際さいは，特定とくていの色いろ空間くうかんは仮定かていされない：

ImageColorSpaceで画像がぞうの色いろ空間くうかんをチェックする：

色いろ空間くうかんを指定していする：

ランダムなRGBカラーの画像がぞうを生成せいせいする：

アルファチャンネルを持もつランダムなRGB画像がぞう：

ランダムなグレーレベルの画像がぞうを生成せいせいする：

アルファチャンネルを持もつランダムなグレーレベルの画像がぞう：

ランダムなCMYK画像がぞう：

CIE XYZ画像がぞう：

任意にんい数すうのチャンネル画がある画像がぞうはColorSpace->Automaticで保存ほぞんされる：

画像がぞうのチャンネルは，その色いろ空間くうかんで期待きたいされる数かずと一致いっちしなければならない：

画像がぞう中ちゅうの画素がそ値ちの解釈かいしゃくを変かえる：

ColorConvertを使つかって画素がそ値ちを新あらたな空間くうかんに変換へんかんする：

ImageResolution  (3)

デフォルトの倍率ばいりつのとき，ImageResolution72はスクリーンの1インチに72画素がそ入はいることを意味いみする：

解像度かいぞうどを変更へんこうすると画像がぞうの表示ひょうじサイズ全体ぜんたいに影響えいきょうする：

ImageResolutionの値ねは何なんらかの関数かんすうによって自動的じどうてきに設定せっていされているかもしれない：

ImageSize  (3)

明示めいじ的てきな幅はばの設定せっていを持もつ画像がぞう：

ImageSize->Automaticのとき，画像がぞうは実際じっさいのサイズより大おおきくなったり小ちいさくなったりする：

ImageSize->Allとしてすべての画像がぞうを実際じっさいのサイズで見みる：

画像がぞうの表示ひょうじサイズを設定せっていする：

幅はばと高たかさの両方りょうほうを指定していすると，縦横じゅうおう比ひが一致いっちしない場合ばあいに余白よはくが加くわえられる：

Interleaving  (3)

デフォルトで，インターリーブされたデータが仮定かていされる：

Optionsを使つかってInterleaving設定せっていを抽出ちゅうしゅつする：

平面へいめんデータから画像がぞうを作成さくせいする：

3つの色いろ平面へいめんで保存ほぞんされたデータの画像がぞう：

インターリーブ画像がぞうを平面へいめん画像がぞうに変更へんこうする：

Magnification  (2)

明示めいじ的てきな拡大かくだい率りつのある画像がぞう：

ImageSizeとMagnificationは，両方りょうほうとも画像がぞうサイズを制御せいぎょする：

両方りょうほうが設定せっていされている場合ばあいは，ImageSizeの指定していが使つかわれる：

MetaInformation  (2)

画像がぞうにカスタムのメタ情報じょうほうを加くわえる：

Optionsを使つかってメタ情報じょうほうを抽出ちゅうしゅつする：

Importはファイルに保存ほぞんされたメタデータをMetaInformationオプションに入いれる：

アプリケーション  (2)

バイナリ画像がぞうを使つかってセルオートマトンの評価ひょうかを可視かし化かする：

高度こうど地図ちずを可視かし化かする：

特性とくせいと関係かんけい  (8)

Imageオブジェクトは原子げんし的てきであり，分割ぶんかつすることができない：

0未満みまんの値ねはすべて黒くろで，1より大おおきい値ねはすべて白しろで表示ひょうじされる：

範囲はんい外がいの値ねがある画像がぞうについては，ImageAdjustを使つかってすべての値ねが0から1までになるようにスケールする：

異ことなる画像がぞうタイプは異ことなるビットの深ふかさを使用しようする．圧縮あっしゅくには小ちいさいビット深度しんどを使つかう：

バイナリ画像がぞうを配列はいれつ規則きそくに変換へんかんする：

Rasterizeを使つかって任意にんいの式しきから画像がぞうを作成さくせいする：

RandomImageを使つかって画素がそ値ちがランダムなImageを作成さくせいする：

ConstantImageは，一定いっていの色いろのImageを作成さくせいすることができる：

LinearGradientImageとRadialGradientImageを使つかって勾配こうばい画像がぞうを作成さくせいすることができる：

Wolfram Research (2008), Image, Wolfram言語げんご関数かんすう， https://reference.wolfram.com/language/ref/Image.html （2019年ねんに更新こうしん）.

テキスト

Wolfram Research (2008), Image, Wolfram言語げんご関数かんすう， https://reference.wolfram.com/language/ref/Image.html （2019年ねんに更新こうしん）.

CMS

Wolfram Language. 2008. "Image." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/Image.html.

APA

Wolfram Language. (2008). Image. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Image.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_image, author="Wolfram Research", title="{Image}", year="2019", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Image.html}", note=[Accessed: 22-August-2024 ]}

BibLaTeX

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