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「寝ても取れない疲れ」の原因は朝? 自律神経が整う“起きてすぐの3つの習慣” | PHPオンライン|PHP研究所
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てもれないつかれ」の原因げんいんあさ自律じりつ神経しんけいととのう“きてすぐの3つの習慣しゅうかん

小林こばやし弘幸ひろゆき順天堂大学じゅんてんどうだいがく医学部いがくぶ教授きょうじゅ

2022ねん06がつ13にち 公開こうかい

「寝ても取れない疲れ」の原因は朝? 自律神経が整う“起きてすぐの3つの習慣”

「よくねむれない」「たくさんたのにつかれがれない」おおくのひと睡眠すいみんかんしてなやみをかかえています。順天堂大学じゅんてんどうだいがく医学部いがくぶ教授きょうじゅ小林こばやし弘幸ひろゆきによれば、こういった問題もんだい原因げんいん自律じりつ神経しんけいのバランスのみだれにあるそう。そこで、今回こんかい自律じりつ神経しんけいととのえる3つの習慣しゅうかん紹介しょうかいします。

本稿ほんこうは、小林こばやし弘幸ひろゆきちょ名医めいい実践じっせんする「つかれない」健康けんこうほう』(PHP新書しんしょ)より、一部いちぶ抜粋ばっすい編集へんしゅうしたものです。

 

つかれているのにねむれない」のは危険きけん信号しんごう

50さいぎたころから、睡眠すいみんあさくなり、ぐっすりねむれた感覚かんかくられないひとおおくなります。夜中よなか、トイレにきるのも、睡眠すいみんあさくなっているあかしです。

睡眠すいみんしつ悪化あっかするのも、自律じりつ神経しんけいはたらきが低下ていかしているためにこる症状しょうじょうです。とくに、「つかれているのにねむれない」というのは、心身しんしんからの危険きけん信号しんごうかんがえてください。

つかれているのにねむれない。ねむってもつかれがとれない。明日あした大事だいじ予定よていがあるのにねむれない。夜中よなかめると、心配しんぱいごとがかんでねむれない。

こうした状態じょうたいは、精神せいしんてきなストレスによってわるつかれがたまってくるとこる睡眠すいみん障害しょうがいです。ほぼ100パーセント、ストレスによる自律じりつ神経しんけいみだれが原因げんいんといえるでしょう。

うらかえせば、自律じりつ神経しんけいはたらきをただせば、ぐっすりねむれるようになるということです。なお、つかれているといつまでもねむっていたい気持きもちになりますが、睡眠すいみん時間じかんながいほど「よくねむれた」ということにはなりません。

アメリカでやく110まんにん対象たいしょうとした睡眠すいみん時間じかん健康けんこうかんするだい規模きぼ調査ちょうさおこなわれています。結果けっか、もっとも死亡しぼうりつひく睡眠すいみん時間じかんは、「6.5~7.4あいだ」という結果けっかています。

つまり、健康けんこうてき睡眠すいみん時間じかんとは、だいたい7あいだ前後ぜんこうということです。また、日本にっぽんでもやく11まんにん対象たいしょうとした同様どうよう調査ちょうさおこなわれています。ここでも「7あいだ前後ぜんこう睡眠すいみん最適さいてき」と報告ほうこくされています。

もっとも、これは調査ちょうさにおける平均へいきんてき数字すうじで、最適さいてき睡眠すいみん時間じかんには、個人こじんがあります。7あいだ前後ぜんこうというのは、1つの目安めやすとしてかんがえてください。

おぼえておいてほしいのは、「ねむればねむるほどつかれがとれる」というわけではないこと。長時間ちょうじかんねむることで、かえって自律じりつ神経しんけいのバランスがくずれ、睡眠すいみんしつわるくなる、ということもあるのです。

重要じゅうようなのは、「ぐっすりねむれた」という自分じぶん感覚かんかく良質りょうしつ睡眠すいみんは、自律じりつ神経しんけいのバランスをととのえていくことで、かならずとれるようになっていきます。

 

あさえれば、自律じりつ神経しんけいわる

ぜひ見直みなおしてほしいことがあります。あさごしかたです。自律じりつ神経しんけいにとっていちばん重要じゅうよう時間じかんたいが、あさだからです。あさえれば、自律じりつ神経しんけいはさらによい状態じょうたいへと確実かくじつわっていきます。

なぜでしょうか。あさは、自律じりつ神経しんけいわるときあいだたいだからです。ひとねむっているあいだ通常つうじょうふく交感神経こうかんしんけい優位ゆういになっています。

そして、朝日あさひのぼっていくのにあわせるように、交感神経こうかんしんけい優位ゆうい状態じょうたいへとだんだんわっていきます。このスイッチがわるときあいだたいであるあさは、自律じりつ神経しんけいみだれやすい状態じょうたいにあるのです。

それにもかかわらず、ギリギリにきてあわただしくあさ時間じかんごしてしまうと、どうなるでしょうか。

交感神経こうかんしんけいたたこすようなかたちになり、えがうまくいかなくなります。こうなると、いちにちちゅう自律じりつ神経しんけいのバランスがみだれ、つかれやすくなります。しかも、意欲いよくかず、集中しゅうちゅうりょくけ、イライラしやすくなってしまうのです。

これでは、今日きょうというたのしめなくなります。この状態じょうたいふせぐことが必要ひつようです。そのためには、自律じりつ神経しんけいえがうまくいくよう、あさ時間じかんをゆっくりとごすこと。すると、そのあとの活動かつどうもスムーズで、心身しんしんともによい状態じょうたいいちにちごせるようになります。

つまり、あさごしかたには、自律じりつ神経しんけいえのスイッチの役目やくめがあるのです。

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