Tonga

全国ぜんこくぜんこく早期そうきそうき警報けいほうけいほうシステム導入どうにゅうどうにゅう及および防災ぼうさいぼうさい通信つうしんつうしん能力のうりょくのうりょく強化きょうかきょうか計画けいかくけいかく

トンガはサイクロンや地震じしんじしんの脅威きょういきょういにさらされ、それに伴ばんともなう津波つなみつなみ発生はっせいはっせいリスクが高こうたかい環境かんきょうかんきょうにあります。トンガ気象きしょうきしょう局きょくきょくから情報じょうほうじょうほう配信はいしんはいしん機関きかんきかんや住民じゅうみんじゅうみんへの情報じょうほうじょうほう伝達でんたつでんたつに必要ひつようひつような機器ききききには不足ふそくふそくがあり、またトンガ放送ほうそうほうそう局きょくきょくの設備せつびせつびも老朽ろうきゅうろうきゅう化かかしているため、離島りとうりとうへの連絡れんらくれんらく体制たいせいたいせいが不十分ふじゅうぶんふじゅうぶんで、住民じゅうみんじゅうみん避難ひなんひなんにかかる対策たいさくたいさくに遅おそおくれが出ででています。この協力きょうりょくきょうりょくではトンガ全土ぜんどぜんどにおいて、防災ぼうさいぼうさい無線むせんむせんシステム、音響おんきょうおんきょう警報けいほうけいほうシステムおよびトンガ放送ほうそうほうそう局きょくきょくの機材きざいきざい・施設しせつしせつの整備せいびせいびを行くだりおこなうことにより、防災ぼうさいぼうさい体制たいせいたいせいの強化きょうかきょうかを図ずはかりました。これにより、津波つなみつなみ警報けいほうけいほうの住民じゅうみんじゅうみんへの到達とうたつとうたつ所要しょようしょよう時間じかんじかんが最大さいだいさいだい90分ぶんふんから8分ぶんふん以下いかいかに、津波つなみつなみハザード地域ちいきちいきにおけるサイレン音おとおん到達とうたつとうたつ人口じんこうじんこうが約やくやく1万まんまん3千せんせん人ひとにんから約やくやく6万まんまん7千せんせん人ひとにんに改善かいぜんかいぜんすると見込みこみみこまれています。

離島りとうりとう間あいだあいだ連絡れんらくれんらく船ふねせん建造けんぞうけんぞう計画けいかくけいかく

トンガの離島りとうりとう間あいだあいだ連絡れんらくれんらく船ふねせんは、生活せいかつせいかつに必要ひつようひつような物資ぶっしぶっしを離島りとうりとうに供給きょうきゅうきょうきゅうし、人々ひとびとひとびとを往来おうらいおうらいさせる地域ちいきちいき振興しんこうしんこうの重要じゅうようじゅうようなライフラインとなっていますが、政府せいふせいふ所属しょぞくしょぞくの連絡れんらくれんらく船ふねせんであるオロバハ号ごうごうは老朽ろうきゅうろうきゅう化かかが著しるいちじるしく、船体せんたいせんたいの腐食ふしょくふしょく、諸しょしょ機器ききききの故障こしょうこしょうの頻発ひんぱつひんぱつ、安全あんぜんあんぜん設備せつびせつびの不備ふびふびなどにより安全あんぜんあんぜんな運航うんこううんこうが困難こんなんこんなんな状況じょうきょうじょうきょうになっていました。この協力きょうりょくきょうりょくでは、新しんあらたな離島りとうりとう間あいだあいだ連絡れんらくれんらく船ふねせん（全長ぜんちょうぜんちょう53メートル、総トン数そうとんすうそうとんすう1,500トン、400人ひとにん乗ののり）の建造けんぞうけんぞうとともに、貨物かもつかもつコンテナ、フォークリフトなどの機材きざいきざいの整備せいびせいびを支援しえんしえんしました。これにより、同国どうこくどうこくにおける許容きょようきょよう安全あんぜんあんぜん貨物かもつかもつ運送うんそううんそう能力のうりょくのうりょくが向上こうじょうこうじょうし、離島りとうりとうのライフラインの安定あんていあんてい・増強ぞうきょうぞうきょうに寄与きよきよしました。

国内こくないこくない輸送ゆそうゆそう船用せんようせんよう埠頭ふとうふとう改善かいぜんかいぜん計画けいかくけいかく

トンガのタプ島しまとうヌクアロファ港みなとこうでは、3埠頭ふとうふとうを使つかいつかい分ぶんわけており、大型おおがたおおがた船舶せんぱくせんぱくはクイーン・サロテ埠頭ふとうふとうに接岸せつがんせつがんしていますが、コンテナヤードで乗客じょうきゃくじょうきゃくの乗降じょうこうじょうこうを行くだりおこなっており、貨物かもつかもつの荷役にやくにやく作業さぎょうさぎょうと動どうどう線せんせんが交錯こうさくこうさくするため、安全あんぜんあんぜん性せいせいが危惧きぐきぐされていました。また、国際こくさいこくさい貨物かもつかもつと国内こくないこくない貨物かもつかもつの荷役にやくにやく手続てつづきてつづきが同どうおなじところで行くだりおこなわれているので非ひひ効率こうりつこうりつな状況じょうきょうじょうきょうでした。この協力きょうりょくきょうりょくでは、同港どうこうどうこうの小型こがたこがた国内こくないこくない輸送ゆそうゆそう船用せんようせんようが利用りようりようするファウア埠頭ふとうふとうに、旅客りょかくりょかくターミナルおよび岸壁がんぺきがんぺき、泊地はくちはくちなどを新設しんせつしんせつし、大型おおがたおおがた国内こくないこくない輸送ゆそうゆそう船用せんようせんようの埠頭ふとうふとうを整備せいびせいびしました。同港どうこうどうこうの国際こくさいこくさい・国内こくないこくない貨物かもつかもつの荷役にやくにやく作業さぎょうさぎょう分離ぶんりぶんりにより荷役にやくにやく効率こうりつこうりつが改善かいぜんかいぜんされ、旅客りょかくりょかくの安全あんぜんあんぜん性せいせい確保かくほかくほに寄与きよきよしました。

風力ふうりょくふうりょく発電はつでんはつでんシステム整備せいびせいび計画けいかくけいかく

トンガはエネルギー資源しげんしげんに乏とぼしとぼしく、輸入ゆにゅうゆにゅうディーゼル燃料ねんりょうねんりょうに依存いぞんいぞんしています。そのため、国際こくさいこくさい的てきてきな石油せきゆせきゆ価格かかくかかくの変動へんどうへんどう等ひとしとう外部がいぶがいぶ要因よういんよういんの影響えいきょうえいきょうを大だいおおきく受うけており、エネルギー安全あんぜんあんぜん保障ほしょうほしょう上うえじょうの脆弱ぜいじゃくぜいじゃく性せいせいを抱だきかかえています。また、輸送ゆそうゆそうコストも割高わりだかわりだかとなることから、電力でんりょくでんりょく料金りょうきんりょうきんが高こうたかくなり、国家こっかこっか財政ざいせいざいせいや国民こくみんこくみんの負担ふたんふたんとなっています。同国どうこくどうこく政府せいふせいふは、多様たようたような電力でんりょくでんりょく供給きょうきゅうきょうきゅう源みなもとげんを確保かくほかくほし、安定あんていあんてい的てきてきな電力でんりょくでんりょく供給きょうきゅうきょうきゅうを実現じつげんじつげんするため、2020年としねんまでに電力でんりょくでんりょく供給きょうきゅうきょうきゅうの50パーセントを再生さいせいさいせいエネルギーで賄まかないまかなうことを目標もくひょうもくひょうに再生さいせいさいせい可能かのうかのうエネルギーの導入どうにゅうどうにゅうを進すすむすすめています。この協力きょうりょくきょうりょくでは、トンガタプ島しまとうにおいて風力ふうりょくふうりょく発電はつでんはつでん設備せつびせつびおよび系統けいとうけいとう安定あんていあんてい化かか装置そうちそうち等ひとしとうを整備せいびせいびしました。これにより、再生さいせいさいせい可能かのうかのうエネルギーの導入どうにゅうどうにゅう促進そくしんそくしん、電力でんりょくでんりょく供給きょうきゅうきょうきゅう源みなもとげんの多様たようたよう化かかを図ずはかり、同国どうこくどうこくのエネルギーの安定あんていあんてい供給きょうきゅうきょうきゅうを目指もくしめざします。

太陽光たいようあきらたいようこうを活用かつようかつようしたクリーンエネルギー導入どうにゅうどうにゅう計画けいかくけいかく

電力でんりょくでんりょくの多おおおおくをディーゼル発電はつでんはつでんで賄まかないまかなっているトンガ。石油せきゆせきゆなどの燃料ねんりょうねんりょうは、ほぼすべてを輸入ゆにゅうゆにゅうに頼よりゆきたよっていますが、原油げんゆげんゆ価格かかくかかくが高騰こうとうこうとうするたびに電力でんりょくでんりょく不足ふそくふそくに陥おちいおちいり、同国どうこくどうこくの電力でんりょくでんりょくセクターは非常ひじょうひじょうに脆弱ぜいじゃくぜいじゃくな状況じょうきょうじょうきょうです。またババウ諸島しょとうしょとう、トンガタプ諸島しょとうしょとうの一部いちぶいちぶは未みみ電化でんかでんか地域ちいきちいきで、こうした離島りとうりとう部ぶぶの電化でんかでんかには再生さいせいさいせい可能かのうかのうエネルギーの導入どうにゅうどうにゅうが望もちのぞまれます。この協力きょうりょくきょうりょくでは、太陽光たいようあきらたいようこう発電はつでんはつでん関連かんれんかんれん機材きざいきざいを供与きょうよきょうよし、技術ぎじゅつぎじゅつ者ものしゃの育成いくせいいくせいを支援しえんしえんしました。これにより、同国どうこくどうこくの電化でんかでんか率りつりつの向上こうじょうこうじょう、エネルギー源みなもとげんの多様たようたよう化かか、再生さいせいさいせい可能かのうかのうエネルギー利用りようりようの意識いしきいしき啓発けいはつけいはつに寄与きよきよしました。

ヌクアロファ上水道じょうすいどうじょうすいどう整備せいびせいび計画けいかくけいかく

トンガの首都しゅとしゅとヌクアロファでは、配水はいすいはいすい管かんかんの破損はそんはそんなどの老朽ろうきゅうろうきゅう化かかが進すすむすすみ、漏水ろうすいろうすい率りつりつは50パーセント近ちかちかくに達いたるたっしていました。また、ポンプの故障こしょうこしょうなどにより水圧すいあつすいあつが低下ていかていかし、汚染おせんおせん水みずすいが配水はいすいはいすい管かんかんに流入りゅうにゅうりゅうにゅうするなど保健ほけんほけん衛生えいせいえいせい上うえじょうも大だいおおきな問題もんだいもんだいとなっていました。この協力きょうりょくきょうりょくでは、浄水じょうすいじょうすい場ばじょうの整備せいびせいびや配水はいすいはいすい管かんかんの更新こうしんこうしんおよび増設ぞうせつぞうせつ、既存きそんきそん給水きゅうすいきゅうすい管かんかんの復旧ふっきゅうふっきゅうや機材きざいきざいの整備せいびせいびを支援しえんしえんしました。これにより、給水きゅうすいきゅうすい量りょうりょうが少すくなすくなかった地域ちいきちいきに対たいたいしても24時ときじ間あいだあいだの安定あんていあんてい給水きゅうすいきゅうすいが実現じつげんじつげんするなど、同国どうこくどうこくの給水きゅうすいきゅうすい状じょうじょう況きょうきょうの改善かいぜんかいぜんに寄与きよきよしました。

マイクログリッドシステム導入どうにゅうどうにゅう計画けいかくけいかく

トンガは、温室おんしつおんしつ効果こうかこうかガスの排出はいしゅつはいしゅつ削減さくげんさくげんとエネルギー安全あんぜんあんぜん保障ほしょうほしょうの向上こうじょうこうじょうを図ずはかるため、「トンガ・エネルギー・ロードマップ2010-2020」を策定さくていさくていし、さらなる再生さいせいさいせい可能かのうかのうエネルギーの導入どうにゅうどうにゅうに取ととり組くみくんでいます。しかし、太陽光たいようあきらたいようこうや風力ふうりょくふうりょくなどによる電力でんりょくでんりょくを大量たいりょうたいりょう導入どうにゅうどうにゅうした場合ばあいばあい、安定あんていあんてい的てきてきな電力でんりょくでんりょく供給きょうきゅうきょうきゅうが難なんむずかしく、また電力でんりょくでんりょく系統けいとうけいとうの周波数しゅうはすうしゅうはすうが変動へんどうへんどうするため、電力でんりょくでんりょくの品質ひんしつひんしつ維持いじいじが困難こんなんこんなんでした。この協力きょうりょくきょうりょくでは、太陽光たいようあきらたいようこう発電はつでんはつでんモジュール、マイクログリッド制御せいぎょせいぎょ設備せつびせつび、系統けいとうけいとう安定あんていあんてい化かか設備せつびせつびシステムなどの整備せいびせいびを支援しえんしえんしました。これにより、同国どうこくどうこくの電力でんりょくでんりょく系統けいとうけいとうの安定あんていあんてい化かかに寄与きよきよしました。

ヴァイオラ病院びょういんびょういん改善かいぜんかいぜん整備せいびせいび計画けいかくけいかく

トンガ唯一ゆいいつゆいいつの高度こうどこうど医療いりょういりょうサービス機関きかんきかんであるヴァイオラ病院びょういんびょういんは1971年としねんに開設かいせつかいせつされましたが、経年けいねんけいねんにより病院びょういんびょういん施設しせつしせつの老朽ろうきゅうろうきゅう化かかが進すすむすすみ、また手術しゅじゅつしゅじゅつ室しつしつやベッドの不足ふそくふそく、院内いんないいんない感染かんせんかんせんの危険きけんきけん性せいせい、医療いりょういりょう装置そうちそうちの故障こしょうこしょうの頻発ひんぱつひんぱつ、浄化槽じょうかそうじょうかそうの容量ようりょうようりょう不足ふそくふそくなどのさまざまな問題もんだいもんだいが指摘してきしてきされ、緊急きんきゅうきんきゅうに改善かいぜんかいぜんが必要ひつようひつような状況じょうきょうじょうきょうでした。この協力きょうりょくきょうりょくでは、最さいもっとも重要じゅうようじゅうよう性せいせいが高こうたかい中央ちゅうおうちゅうおう診療しんりょうしんりょう棟むねとうと産科さんかさんか・外科げかげか病棟びょうとうびょうとうの新築しんちくしんちくおよび医療いりょういりょう機材きざいきざいの整備せいびせいびを支援しえんしえんしました。これにより医療いりょういりょう活動かつどうかつどうが全ちょんぜん効率こうりつこうりつ的てきてきかつ安全あんぜんあんぜんに行くだりおこなえるようになり、同国どうこくどうこくにおける保健ほけんほけん医療いりょういりょうサービスの向上こうじょうこうじょうに貢献こうけんこうけんしました。