Yemen

コミュニティー母子ぼしぼし栄養えいようえいよう・保健ほけんほけんプロジェクト

1人ひとりひとり当とうあたりのGNI550米べいあめりかドルの最貧さいひんさいひん国くにこく・イエメン。保健ほけんほけん指標しひょうしひょうもサブサハラ・アフリカ並なみなみに低ひくひくく、人口じんこうじんこうの7割わりわり以上いじょういじょうが居住きょじゅうきょじゅうする山岳さんがくさんがく地帯ちたいちたいや砂漠さばくさばくなどの地方ちほうちほう部ぶぶでは、医療いりょういりょう施設しせつしせつへのアクセスが困難こんなんこんなんです。また女性じょせいじょせいは、女性じょせいじょせいヘルスワーカーの不足ふそくふそく、移動いどういどう時ときじでの身内みうちみうち男性だんせいだんせいの同伴どうはんどうはん必須ひっすひっすといった慣習かんしゅうかんしゅうなどで、医療いりょういりょうサービスを受うける機会きかいきかいが制限せいげんせいげんされ、結果けっかけっかとしてその子ここどもの健康けんこうけんこうにも大だいおおきな負まけまけの影響えいきょうえいきょうが及およんでいました。この協力きょうりょくきょうりょくでは、地域ちいきちいきの保健ほけんほけんボランティアの育成いくせいいくせいなどを支援しえんしえんしました。これにより、保健ほけんほけん施設しせつしせつへのアクセスが困難こんなんこんなんな村むらむらで母子ぼしぼしへ栄養えいようえいよう・保健ほけんほけんサービス提供ていきょうていきょうの強化きょうかきょうかに寄与きよきよしました。

女子じょしじょし教育きょういくきょういく向上こうじょうこうじょうプロジェクトフェーズ2

世界せかいせかいで最さいもっとも基礎きそきそ教育きょういくきょういくアクセスの男女だんじょだんじょ格差かくさかくさが大だいおおきい国くにくにの一いちひとつであるイエメン。初等しょとうしょとう教育きょういくきょういく（1〜6年とし生せいねんせい）の純じゅんじゅん就学しゅうがくしゅうがく率りつりつは男子だんしだんし85パーセントに対たいたいし、女子じょしじょしは65パーセントであり、成人せいじんせいじん識字しきじしきじ率りつりつは男性だんせいだんせい76パーセントに対たいたいし、女性じょせいじょせいは39パーセントに留とめとどまっていました（2009年としねん）。日本にっぽんにっぽんは2005年としねん6月つきがつより3年としねん半はんはんの期間きかんきかんで「タイズ州しゅうしゅう地域ちいきちいき女子じょしじょし教育きょういくきょういく向上こうじょうこうじょう計画けいかくけいかく」を実施じっしじっしし、学校がっこうがっこう・地域ちいきちいき住民じゅうみんじゅうみん主体しゅたいしゅたいの女子じょしじょし教育きょういくきょういくを促進そくしんそくしんする学校がっこうがっこう運営うんえいうんえいモデル（BRIDGE）を開発かいはつかいはつしました。この協力きょうりょくきょうりょく（フェーズ2）では、フェーズ1においてタイズ州しゅうしゅうで開発かいはつかいはつされたBRIDGEモデルを全国ぜんこくぜんこくに普及ふきゅうふきゅうするための支援しえんしえんを実施じっしじっししました。

職業しょくぎょうしょくぎょう訓練くんれんくんれんシステム改善かいぜんかいぜん計画けいかくけいかくプロジェクト

イエメンでは、近年きんねんきんねんの急激きゅうげききゅうげきな人口じんこうじんこう増加ぞうかぞうかにより若年じゃくねんじゃくねん層そうそうの労働ろうどうろうどう力ちからりょく人口じんこうじんこうが急増きゅうぞうきゅうぞうした結果けっかけっか、失業しつぎょうしつぎょう率りつりつが大幅おおはばおおはばに増加ぞうかぞうかしました。また、石油せきゆせきゆ産業さんぎょうさんぎょうへの依存いぞんいぞんを減げんへらし新しんあらたに産業さんぎょうさんぎょうを振興しんこうしんこうさせていく必要ひつようひつようがあります。そのため、イエメン政府せいふせいふは、失業しつぎょうしつぎょう率りつりつの抑制よくせいよくせいと産業さんぎょうさんぎょう振興しんこうしんこうに必要ひつようひつような人材じんざいじんざい育成いくせいいくせいのために、若年じゃくねんじゃくねん労働ろうどうろうどう力ちからりょくを対象たいしょうたいしょうとした職業しょくぎょうしょくぎょう訓練くんれんくんれんの質しつしつの向上こうじょうこうじょう・量りょうりょうの拡大かくだいかくだいを国家こっかこっか的てきてき優先ゆうせんゆうせん課題かだいかだいと位置いち付づけいちづけています。日本にっぽんにっぽんは、サナア市ししダハバン校こうこうを訓練くんれんくんれん実施じっしじっしサイトとし、中等ちゅうとうちゅうとう教育きょういくきょういく後のちごレベルの自動車じどうしゃじどうしゃ整備せいびせいび科かかについて、労働ろうどうろうどう市場いちばいちばニーズを満みつるみたす訓練くんれんくんれん運営うんえいうんえいモデルを作さくつくるための支援しえんしえんを行くだりおこなっています。

小中学校しょうちゅうがっこうしょうちゅうがっこう建設けんせつけんせつ計画けいかくけいかく（第だいだい2期きき）

イエメンでは、非ひひ識字しきじしきじ率りつりつが全ちょんぜん人口じんこうじんこうの約やくやく56パーセントと依然いぜんいぜんとして高こうたかく、初等しょとうしょとう教育きょういくきょういく就学しゅうがくしゅうがく率りつりつは学齢がくれいがくれい期ききの子供こどもこども数かずすうの約やくやく55パーセントと低ひくひくい状況じょうきょうじょうきょうにあります。特とくとくに、全ちょんぜん人口じんこうじんこうの8割わりわりを占うらないしめる地方ちほうちほう居住きょじゅうきょじゅう者ものしゃについては、小中学校しょうちゅうがっこうしょうちゅうがっこうの数かずかずが著しるいちじるしく不足ふそくふそくしていることから、非ひひ識字しきじしきじ率りつりつは都市としとし居住きょじゅうきょじゅう者ものしゃに比ひくらべて約やくやく2倍ばいばいに達いたるたっしています。この協力きょうりょくきょうりょく（第だいだい2期きき）では、特とくとくに学校がっこうがっこう不足ふそくふそくが深刻しんこくしんこくで緊急きんきゅうきんきゅうな対応たいおうたいおうを要ようようするタイズ州しゅうしゅうとイッブ州しゅうしゅうにおいて、学校がっこうがっこう施設しせつしせつの建設けんせつけんせつと教育きょういくきょういく用ようよう機材きざいきざいの供与きょうよきょうよを支援しえんしえんしました。これにより、初等しょとうしょとう教育きょういくきょういく就学しゅうがくしゅうがく率りつりつの向上こうじょうこうじょうと非ひひ識字しきじしきじ率りつりつの低下ていかていかに寄与きよきよしました。

教科書きょうかしょきょうかしょ印刷所いんさつしょいんさつしょ機材きざいきざい整備せいびせいび計画けいかくけいかく

識字しきじしきじ率りつりつが全ちょんぜん人口じんこうじんこうの約やくやく54パーセントと低ひくひくく、初等しょとうしょとう教育きょういくきょういく就学しゅうがくしゅうがく率りつりつも学齢がくれいがくれい期ききの子供こどもこどもの約やくやく55パーセントと低ひくひくい状況じょうきょうじょうきょうにあるイエメン。この原因げんいんげんいんとして、就学しゅうがくしゅうがく適齢てきれいてきれい児童じどうじどう数かずすうの増加ぞうかぞうかに比ひくらべて小学校しょうがっこうしょうがっこうが不足ふそくふそくしていることに加かくわえ、教科書きょうかしょきょうかしょの配布はいふはいふが追おいおいつていないことがあげられます。日本にっぽんにっぽんは、特とくとくに教科書きょうかしょきょうかしょの不足ふそくふそくが深刻しんこくしんこくな東部とうぶとうぶにおいて教科書きょうかしょきょうかしょ印刷いんさついんさつを行くだりおこなうため、ムカッラ印刷所いんさつしょいんさつしょの建設けんせつけんせつを支援しえんしえんしました。この協力きょうりょくきょうりょくにより、より多おおおおくの小中学校しょうちゅうがっこうしょうちゅうがっこうにおいて教科書きょうかしょきょうかしょを利用りようりようした授業じゅぎょうじゅぎょうが実施じっしじっしされるようになり、教育きょういくきょういくの質しつ的てきしつてき向上こうじょうこうじょうに貢献こうけんこうけんしました。また、印刷所いんさつしょいんさつしょの建設けんせつけんせつにより、周辺しゅうへんしゅうへん地域ちいきちいきの住民じゅうみんじゅうみんに新しんあらたな雇用こようこようを創出そうしゅつそうしゅつしました。

ノクム道路どうろどうろ建けんけん機ききセンター機能きのうきのう強化きょうかきょうか計画けいかくけいかく

ノクム道路どうろどうろ建設けんせつけんせつ機械きかいきかいセンターは、1992年度ねんどねんどに日本にっぽんにっぽんの無償むしょうむしょう資金しきんしきん協力きょうりょくきょうりょくにより建設けんせつけんせつされ、道路どうろどうろ建設けんせつけんせつ公社こうしゃこうしゃ（GCRB）の道路どうろどうろ建設けんせつけんせつ機械きかいきかい修理しゅうりしゅうりのための中央ちゅうおうちゅうおう工場こうじょうこうじょうとして稼動かどうかどうしてきました。しかしながら、設立せつりつせつりつ後のちご15年としねんを経けいへた現在げんざいげんざいでは、機械きかいきかいの老朽ろうきゅうろうきゅう化かかが目め立りつめだち、建けんけん機ききの稼働かどうかどう率りつりつが低下ていかていかしています。日本にっぽんにっぽんは、同どうどうセンターの道路どうろどうろ建けんけん機ききの修理しゅうりしゅうり・整備せいびせいびのための設備せつびせつび機材きざいきざいを更新こうしんこうしん・増強ぞうきょうぞうきょうし、センター職員しょくいんしょくいんに機材きざいきざいの操作そうさそうさ、維持いじいじ管理かんりかんり方法ほうほうほうほうに関せきかんする技術ぎじゅつぎじゅつ指導しどうしどうを行くだりおこなうことにより、GCRBが保有ほゆうほゆうする道路どうろどうろ建けんけん機ききの稼働かどうかどう率りつりつの向上こうじょうこうじょうを図ずはかります。

南部なんぶなんぶイエメン結核けっかくけっかく対策たいさくたいさく拡充かくじゅうかくじゅう計画けいかくけいかく

イエメンでは1997年としねん時点じてんじてんで毎年まいとしまいとし4,700人ひとにん程度ていどていどの結核けっかくけっかく患者かんじゃかんじゃが発生はっせいはっせいしており、WHOと日本にっぽんにっぽんの支援しえんしえんの下したもとで、直接ちょくせつちょくせつ監視かんしかんし下したかの短期たんきたんき化学かがくかがく療法りょうほうりょうほう（対面たいめんたいめん指導しどうしどうにより数かずすうヵ月かげつかげつに渡わたりわたり薬剤やくざいやくざい投与とうよとうよを施ほどこせほどこし完治かんじかんじ率りつりつを高こうたかめる治療ちりょうちりょう手法しゅほうしゅほう）の導入どうにゅうどうにゅうを進すすむすすめていました。しかし旧きゅうきゅう南みなみみなみイエメン地域ちいきちいきでは、医療いりょういりょう従事じゅうじじゅうじ者ものしゃの養成ようせいようせい施設しせつしせつがなく、結核けっかくけっかく対策たいさくたいさくが遅おそおくれていました。この協力きょうりょくきょうりょくでは、旧きゅうきゅう南みなみみなみイエメン地域ちいきちいきを対象たいしょうたいしょうとした結核けっかくけっかく対策たいさくたいさく官かんかんの研修けんしゅうけんしゅう・訓練くんれんくんれんと結核けっかくけっかく検査けんさけんさ・研究けんきゅうけんきゅうのための施設しせつしせつ「アデン結核けっかくけっかく対策たいさくたいさくセンター」の建設けんせつけんせつを支援しえんしえんしました。結核けっかくけっかく対策たいさくたいさく官かんかんの育成いくせいいくせいを通つうつうじ、結核けっかくけっかく患者かんじゃかんじゃの早期そうきそうき発見はっけんはっけんおよび治療ちりょうちりょうの改善かいぜんかいぜんに貢献こうけんこうけんしました。

国立こくりつこくりつサヌア大学だいがくだいがく中央ちゅうおうちゅうおう研究けんきゅうけんきゅう室しつしつ研究けんきゅうけんきゅう機材きざいきざい整備せいびせいび計画けいかくけいかく

イエメンは、日本にっぽんにっぽんの通商つうしょうつうしょうルートであるアデン湾わんわんに面めんめんし、湾岸わんがんわんがんの大だいだい産油さんゆさんゆ地帯ちたいちたいに隣接りんせつりんせつしています。その安定あんていあんていは石油せきゆせきゆ資源しげんしげんの輸入ゆにゅうゆにゅうの多おおおおくを湾岸わんがんわんがん産油さんゆさんゆ国くにこくに依存いぞんいぞんしている日本にっぽんにっぽんにとって非常ひじょうひじょうに重要じゅうようじゅうようです。国立こくりつこくりつサヌア大学だいがくだいがくはイエメンの最高さいこうさいこう学府がくふがくふとして高等こうとうこうとう教育きょういくきょういく分野ぶんやぶんやの中心ちゅうしんちゅうしんであり、人材じんざいじんざい育成いくせいいくせいに大だいおおきな役割やくわりやくわりを果はてはたしています。日本にっぽんにっぽんは、同どうどう大学だいがくだいがくの中央ちゅうおうちゅうおう研究けんきゅうけんきゅう室しつしつにおいて、環境かんきょうかんきょう汚染おせんおせん物質ぶっしつぶっしつの分析ぶんせきぶんせき・研究けんきゅうけんきゅうに取ととり組くみくむために必要ひつようひつような機材きざいきざいの整備せいびせいびを支援しえんしえんしました。これにより、環境かんきょうかんきょう汚染おせんおせん分野ぶんやぶんやでの研究けんきゅうけんきゅう振興しんこうしんこうや人材じんざいじんざい育成いくせいいくせいが期待きたいきたいされます。