大震災の津波、宮古で38・9m…明治三陸上回る
東日本大震災の津波が、岩手県宮古市の重茂半島で38・9メートルの高さまで達していたことが、東京海洋大学の岡安章夫教授の調査で分かった。
岸から400メートル離れた同半島の姉吉漁港近くの山の斜面で、津波によって木が倒れていることを発見した。
斜面を駆け上がった津波の遡上高として、明治三陸地震(1896年)の記録を初めて抜いた。明治三陸地震では、同県大船渡市の綾里地区の38・2メートルが最大記録。東日本大震災では、宮古市田老地区の小堀内漁港近くでも37・9メートルの遡上高が確認されている。
(2011年4月15日13時26分 読売新聞)