“お約束やくそく”な失言しつげん癖へきは宣伝せんでん用よう　ビジネス上手じょうずなジャッキー・チェン

　中華ちゅうか圏けんでは“失言しつげんキング”の異名いみょうを持もつ香港ほんこんスター、ジャッキー・チェン（59）。その空気くうきを読よまない裏うらには、ある意図いとがあるのだという‥‥。

「地震じしんと津波つなみは世界せかいを救すくう」

　こうい放いはなったのは、10月23日にち、最新さいしん作さく映画えいが「ライジング・ドラゴン」のキャンペーンで訪米ほうべい中ちゅうのジャッキー・チェンであった。

　映画えいが関係かんけい者しゃがこう話はなす。

「この発言はつげんで、ジャッキーの地元じもとの香港ほんこん市民しみんから『また失言しつげんか』『香港ほんこんの恥はじだ』『いい加減かげんにしてくれ』と批判ひはんが殺到さっとうしていました。今年ことし1月がつにも、ジャッキーは香港ほんこんインタビューで『アメリカは世界せかい最大さいだいの汚職おしょく国家こっかだ』と失言しつげんをし、反感はんかんを買かったばかりですよ」

　ところが、大手おおて広告こうこく代理だいり店てん関係かんけい者しゃは、ジャッキーのこれらの発言はつげんの意図いとをこう分析ぶんせきする。

「この失言しつげんはPR戦略せんりゃくですよ。全ぜん世界せかいに共通きょうつうする事柄ことがらを狙ねらって発言はつげんしていますからね。世界せかい各国かっこくのメディアが『映画えいがキャンペーン中ちゅうにジャッキーが失言しつげんした！』って騒さわぎ立たてると同時どうじに『ジャッキーの映画えいがが公開こうかいされます』と宣伝せんでんしているのと同おなじですから」

　ジャッキーの宣伝せんでん戦略せんりゃくに、世界中せかいじゅうのメディアがまんまとのせられてしまったということか！？