脳のうの手術しゅじゅつ中ちゅうに患者かんじゃがギター演奏えんそう、歌うたも　ブラジル

（ＣＮＮ） ブラジルの病院びょういんでこのほど、３３歳さいの男性だんせい患者かんじゃが脳腫瘍のうしゅよう（しゅよう）の摘出てきしゅつ手術しゅじゅつを受うけている最中さいちゅう、ギターを奏かなでてビートルズなどの曲きょく６曲きょくを歌うたう珍事ちんじが見みられた。

この男性だんせいは銀行ぎんこう員いんのアンソニー・クルカンプ・ディアスさんで、術後じゅつごに痛いたみは感かんじなかったと述のべた。手術しゅじゅつでは腫瘍しゅようの９０％を取とり除のぞくのに成功せいこうした。

執刀しっとうした複数ふくすうの医師いしによると、ディアスさんは手術しゅじゅつ中ちゅう、覚醒かくせい状態じょうたいを続つづけ、話はなしもしていた。腫瘍しゅようの除去じょきょの影響えいきょうで言語げんご機能きのうや運動うんどう機能きのうなどに障害しょうがいが出でることを警戒けいかいしつつ、手術しゅじゅつを進すすめるために必要ひつような措置そちだったという。

同どう病院びょういんの麻酔ますい科か医いによると、脳のう組織そしきには痛いたみに対たいするセンサー機能きのうがないが、皮膚ひふや周囲しゅういの組織そしきにはある。このため、今回こんかいの手術しゅじゅつでは患者かんじゃを覚醒かくせいさせ続つづけ、痛いたみを感かんじさせない状態じょうたいを維持いじすることが課題かだいになったという。

ディアスさんはブラジルのＣＮＮ系列けいれつ局きょく「ＴＶてれびグロボ」の取材しゅざいに、腫瘍しゅようは息子むすこが生うまれる数日すうじつ前まえに見付みつかったと説明せつめい。手術しゅじゅつ中ちゅうにギターを弾ひいて歌うたうアイデアは手術しゅじゅつの前日ぜんじつに思おもい付ついたという。

歌うたったのはビートルズの「イエスタデイ」、ブラジルの曲きょく数すう曲きょくに息子むすこに捧ささげるために作つくったというオリジナルの曲きょく。ディアスさんは過去かこ２０年ねん、ギターを弾ひき続つづけており、アコーディオン、キーボード、トランペットやフルートもこなすという。