失業 率 3%時代 の予感
2005
90年代 初頭 に2%であった失業 率 は、02年 後半 には5.5%にまで上昇 した。しかもこの間 、景気 回復 局面 においてさえ、失業 率 が低下 することはなかった。ところが2003年 以降 、失業 率 は急速 に低下 し始 め、05年 6月 には4.2%と、3%台 をうかがう水準 にまで低下 してきたのである(7月 は4.4%とやや上昇 )。日本 の失業 率 は再 び、先進 国 の中 でも最低 の部類 に戻 ってきたことになる。
失業 率 を「15-64歳 」(生産 年齢 人口 )と「65歳 以上 」に分 けてみると、低下 が顕著 なのは15-64歳 である。65歳 以上 の失業 率 は過去 数 年 、概 ね2%台 前半 で推移 しており、全体 の失業 率 に大 きな影響 を与 えていない。
そこで、2003年 以降 における15歳 -64歳 失業 率 の低下 の背景 を探 ってみると、景気 回復 を反映 して就業 者 が増加 し始 めたこともさることながら、人口 がすでに減少 し始 めていることが影響 しているという結果 が得 られる。日本 の人口 は2006年 をピークにして減少 に転 じると見 られるが、15-64歳 の生産 年齢 人口 に限 ってみれば、すでに96年 以降 減少 し始 めており、04年 には前年 比 -0.4%までマイナス幅 が拡大 しているのである(総務 省 「人口 推計 」による)。05年 には-0.6%、06~09年 は-0.8%までマイナス幅 が拡大 する見込 みである(国立 社会 保障 ・人口 問題 研究所 「日本 の将来 推計 人口 」の中位 推計 による)。こうした15-64歳 人口 (生産 年齢 人口 )の減少 傾向 の強 まりは、労働 需給 の逼迫 要因 であり、今後 も失業 率 に強 い押 し下 げ圧力 として働 き続 けることになる。しかも、景気 が回復 傾向 を続 ける公算 が高 まっていることを考 え合 わせると、失業 率 は3%台 を目指 す可能 性 が小 さくない。
失業 率 の低下 は、賃金 や消費 者 センチメントの回復 に繋 がるだけでなく、家計 の金融 資産 におけるリスク・アセットの高 まりをもたらす可能 性 がある。そうした兆候 は、すでに表 れつつある。
そこで、2003
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