本文ほんぶんへジャンプ
リサーチ
コンサルティング
システム
事例じれい紹介しょうかい
大和総研だいわそうけんの強つよみ
セミナー・イベント
先端せんたんテクノロジーに基もとづく新あらたな価値かちの創出そうしゅつ
大和総研だいわそうけんの品質ひんしつ向上こうじょうへの取とり組くみ
最新さいしんのレポート・コラム
ピックアップ
経済けいざい分析ぶんせき
金融きんゆう資本しほん市場いちば分析ぶんせき
政策せいさく分析ぶんせき
法律ほうりつ・制度せいど
金融きんゆう経済けいざい教育きょういく等とう
コンサルティングレポート
コラム
大和やまとインデックス・統計とうけい情報じょうほう
研究けんきゅう員いん
コンサルタント
大和やまとスペシャリストレポート
書籍しょせき
刊行かんこう物ぶつ
雑誌ざっし掲載けいさい・新聞しんぶん寄稿きこう
サステナビリティの取とり組くみ
次世代じせだい社会しゃかいへの貢献こうけん
環境かんきょう指針ししん
会社かいしゃ概要がいよう・役員やくいん一覧いちらん
ご挨拶あいさつ
大和総研だいわそうけんの歩あゆみ
グループ会社かいしゃ
拠点きょてんのご案内あんない
新卒しんそつ採用さいよう
経験けいけん者しゃ採用さいよう
サイト内ないを検索けんさく
よく検索けんさくされているキーワード
事業じぎょう・ソリューションに関かんするお問とい合あわせ
各種かくしゅコンサルティング、システムソリューションなど事業じぎょう・ソリューションに関かんするお問とい合あわせ、ご相談そうだん
研究けんきゅう員いん・コンサルタントへのお問とい合あわせ
研究けんきゅう員いん・コンサルタントへの取材しゅざい・執筆しっぴつ・講演こうえんのご相談そうだんやご依頼いらい
大和総研だいわそうけん全般ぜんぱんに関かんするお問とい合あわせ
ニュースリリース、会社かいしゃ情報じょうほう、採用さいよう、パブリシティ(書籍しょせき・刊行かんこう物ぶつ)など
ご指摘してき・ご意見いけん等とう
ご利用りようの当社とうしゃシステムに関かんするご指摘してき・お申もうし出でのほか、ご意見いけん等とう
ここから本文ほんぶんです
EUではガス火力かりょくと原子力げんしりょくはサステナブルだが...
EUタクソノミーが新あらたなESGウォッシュを生うみ出だす?
2022年ねん07月がつ19日にち
7月がつ4日にちから7日にちまで行おこなわれていた欧州おうしゅう議会ぎかいの本ほん会議かいぎにて、サステナブルな経済けいざい活動かつどうの定義ていぎを決きめるEUタクソノミー(※1)に関かんする採決さいけつがあった。ガス火力かりょくと原子力げんしりょくがグリーンな経済けいざい活動かつどうであるか否ひか、その基準きじゅんを示しめした規則きそく案あんへの賛否さんぴを問とうものである。 この規則きそく案あんは、2022年ねん2月がつに欧州おうしゅう委員いいん会かいが採択さいたくを決定けってい、同年どうねん7月がつ11日にちまでに欧州おうしゅう議会ぎかいとEU理事りじ会かいから異議いぎが出でなければ、2023年ねん1月がつから適用てきようされる。この異議いぎ申立もうしたては、EU理事りじ会かいでは20ヵ国かこく以上いじょうの反対はんたい、すなわち加盟かめい国こくの7割わり以上いじょうの同意どういが必要ひつようとなる。これに比くらべて半数はんすう以上いじょうの票数ひょうすうで賛否さんぴが決きまる欧州おうしゅう議会ぎかいでの採決さいけつは異議いぎ申立もうしたてが成立せいりつする可能かのう性せいが高たかく、その行ゆく末すえが注目ちゅうもくされていた。 6月14日にちに欧州おうしゅう議会ぎかいの経済けいざい通貨つうか委員いいん会かいと環境かんきょう・公衆こうしゅう衛生えいせい・食品しょくひん安全あんぜん委員いいん会かいの合同ごうどう会議かいぎで規則きそく案あんを拒否きょひする動議どうぎが採択さいたくされ、この拒否きょひ動議どうぎが本ほん会議かいぎへ提出ていしゅつされた。7月6日にちの本ほん会議かいぎで行おこなわれた採決さいけつの結果けっか、賛成さんせい278票ひょう、反対はんたい328票ひょうとなり、拒否きょひ動議どうぎが退しりぞけられた。同月どうげつ11日にちまでにEU理事りじ会かいからの異議いぎ申立もうしたてもなかったため、この規則きそく案あんは予定よてい通どおりに適用てきようされる見込みこみである。すなわち、一定いっていの基準きじゅんを満みたせば、EUではガス火力かりょくと原子力げんしりょくはサステナブルと認みとめられることになる。 ガス火力かりょくは石炭せきたんに比くらべ相対そうたい的てきに温室おんしつ効果こうかガス排出はいしゅつ量りょうは少すくないものの化石かせき燃料ねんりょうであり、原子力げんしりょくは廃棄はいき物ぶつ処理しょりなどの観点かんてんで持続じぞく性せいに疑問ぎもんが呈ていされることが多おおい。今回こんかいの規則きそく案あんでこれらをサステナブルと位置付いちづけたことで、これまでとは経緯けいいの異ことなるESGウォッシュを生うむ可能かのう性せいがある。 もともとESGウォッシュは、ESGへ積極せっきょく的てきに取とり組くんでいると開示かいじしているにもかかわらず、実際じっさいにはそうでないなど、悪わるい意味いみで乖離かいりが生しょうじることを指さす言葉ことばである。しかし、国くに・地域ちいき間あいだでサステナブルの定義ていぎあるいは分類ぶんるい法ほうが異ことなれば、こうした乖離かいりがなくともESGウォッシュが起おこってしまう。 この規則きそく案あんを含ふくむEUタクソノミーはEU域内いきないで適用てきようされるものであり、ESGやサステナブルと題だいする金融きんゆう商品しょうひんはこれを参照さんしょうすることになる。そのため、ガス火力かりょくや原子力げんしりょくがサステナブルであるとする、EU域内いきないの国くに・企業きぎょうによって発行はっこうされた株式かぶしきや債券さいけん、それを含ふくむファンド等とうが世界せかい各地かくちの金融きんゆう市場いちばで取引とりひきされることになる。 ここで問題もんだいとなるのが、株式かぶしきや債券さいけんなど、個別こべつ企業きぎょうが判別はんべつできる金融きんゆう商品しょうひんの場合ばあいはともかく、複数ふくすうの銘柄めいがらが組くみ込こまれるファンドにおいては十分じゅうぶんなESG情報じょうほう開示かいじが行おこなわれていない点てんである。つまり、ESGファンドへ投資とうししたと認識にんしきしていても、その中身なかみが開示かいじされていないために、実際じっさいにはガス火力かりょくや原子力げんしりょくなど、自身じしんの考かんがえるサステナブルとは異ことなるものへ投資とうししているという事態じたいが起おこり得える。 最近さいきんでは、世界せかい的てきにESGウォッシュに関かんする議論ぎろんが活発かっぱつ化かしている(※2)。米国べいこくでは商品しょうひん名めいを想起そうきさせる場合ばあいはポートフォリオの80%以上いじょうがその要素ようそに合致がっちするもので占しめることを求もとめるなど、すでに具体ぐたい的てきな規制きせい内容ないようも検討けんとうされている。しかしどのくらい詳細しょうさいなESG情報じょうほうが開示かいじされることが適切てきせつであるかという議論ぎろんはどの国くに・地域ちいきにおいても決着けっちゃくしていない。 “サステナブルな経済けいざい活動かつどう”の認識にんしきは、世界せかいで共有きょうゆうできる部分ぶぶんもあるが、国くにや地域ちいき、あるいは個人こじんによっても主張しゅちょうが異ことなる場合ばあいもある。従来じゅうらい問題もんだい視しされてきたESGウォッシュだけでなく、“サステナブルな経済けいざい活動かつどう”の認識にんしきの違ちがいによって生しょうじるウォッシュも防ふせぐためには、金融きんゆう商品しょうひんにおけるESG情報じょうほうの開示かいじを検討けんとうする必要ひつようがあるのかもしれない。
(※1)詳細しょうさいは、田中たなか大介だいすけ「分類ぶんるい区分くぶんが拡張かくちょうされるEUタクソノミー」(大和総研だいわそうけんレポート、2022年ねん4月がつ26日にち)などを参照さんしょう。 (※2)鈴木すずき利光としみつ「『グリーンウォッシング』対策たいさく、まずは商品しょうひん名めいから?」(大和総研だいわそうけんコラム、2022年ねん6月がつ28日にち)
このコンテンツの著作ちょさく権けんは、株式会社かぶしきがいしゃ大和やまと総研そうけんに帰属きぞくします。著作ちょさく権けん法ほう上じょう、転載てんさい、翻案ほんあん、翻訳ほんやく、要約ようやく等とうは、大和総研だいわそうけんの許諾きょだくが必要ひつようです。大和総研だいわそうけんの許諾きょだくがない転載てんさい、翻案ほんあん、翻訳ほんやく、要約ようやく、および法令ほうれいに従したがわない引用いんよう等とうは、違法いほう行為こういです。著作ちょさく権けん侵害しんがい等とうの行為こういには、法的ほうてき手続てつづきを行おこなうこともあります。また、掲載けいさいされている執筆しっぴつ者しゃの所属しょぞく・肩書かたがきは現時点げんじてんのものとなります。
経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうの新しん局面きょくめんにおける注目ちゅうもく点てん①
厳きびしい対たい中ちゅう輸出ゆしゅつ管理かんりを実施じっしすれば、国内こくない回帰かいきが進すすんでもGDPは下した振ふれ
2024年ねん09月がつ06日にち
2024年ねん7月がつ消費しょうひ統計とうけい
酷暑こくしょの影響えいきょうもあり個人こじん消費しょうひは前月ぜんげつから減少げんしょう
“Yes she can?” ハリス氏し勝利しょうりのカギは?
討論とうろん会かいで(1)実績じっせき、(2)将来しょうらい像ぞう、(3)スローガンを示しめせるかが重要じゅうよう
「改革かいかくは始はじまったばかり」、東証とうしょうが示しめした方針ほうしん
MBOなどに関かんする企業きぎょう行動こうどう規範きはんの見直みなおしも議論ぎろん
2024年ねん09月がつ04日にち
地域ちいき活性かっせい化かと気候きこう変動へんどう対策たいさく
1996年ねん、日本にっぽんの国民こくみん1人にん当あたりGDPはOECD加盟かめい国こく中ちゅう5位いだった
2024年ねん08月がつ16日にち
日経にっけい平均へいきん株価かぶかはいつ5万まん円えんを超こえるか
2024年ねん06月がつ03日にち
二ふたつの日経にっけい平均へいきん先物さきものの価格かかくから分わかること
2015年ねん01月がつ05日にち
「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」へ
2023年ねん05月がつ22日にち
東京とうきょう23区くでは30代だい子育こそだて世帯せたいの年収ねんしゅう中央ちゅうおう値ちが1,000万まん円えんに迫せまる
2023年ねん10月がつ13日にち
コラム一覧いちらん
キーワード検索けんさく
研究けんきゅう員いん紹介しょうかい
大和総研だいわそうけんの研究けんきゅう員いんを紹介しょうかいします。
コンサルタント紹介しょうかい
大和総研だいわそうけんのコンサルタントを紹介しょうかいします。
研究けんきゅう員いん・コンサルタント
事業じぎょう・ソリューション
大和総研だいわそうけん全般ぜんぱん
大和総研だいわそうけんの研究けんきゅう員いんによる大和やまとスペシャリストレポートページです。大和総研だいわそうけんの研究けんきゅう員いん・エコノミストが話題わだいのトピックスを独自どくじの視点してんでわかりやすく解説かいせつします。
大和総研だいわそうけんの役職やくしょく員いんが執筆しっぴつした書籍しょせきを紹介しょうかいしているページです。
大和総研だいわそうけんの役職やくしょく員いんが執筆しっぴつした刊行かんこう物ぶつを紹介しょうかいしているページです。
サステナビリティ
大和総研だいわそうけんのサステナビリティの取とり組くみの紹介しょうかいページです。