小ちいさなルーティン

仕事しごとで自分じぶんの意見いけんを言いう勇気ゆうきが出でなくてドキドキ。自分じぶんばかりがんばっているのに、評価ひょうかされなくてムカムカ。成果せいかは出でているけれどいつも心しんは落おち着つかなくてモヤモヤ。いずれも仕事しごとをするうえでよく聞きくストレスだ。こうした悩なやみの原因げんいんはどれも「ストレス思考しこう」によるものだという。

本書ほんしょによれば、ストレス思考しこうは「自己じこ肯定こうてい感かん」や「メタ認知にんち力りょく」の低ひくさによって起おこるものだという。たとえば、自己じこ肯定こうてい感かんが低ひくいと、「自分じぶんは能力のうりょくが低ひくい」という思おもいから、「自分じぶんの意見いけんなど言いう価値かちがない」と思おもってしまう。また、自己じこ肯定こうてい感かんが高たかいのにメタ認知にんち力りょくが低ひくければ、「自分じぶんは正ただしいのに評価ひょうかされていない」と思おもいがちだ。メタ認知にんち力りょくが高たかくて仕事しごとがうまくこなせていても、自己じこ肯定こうてい感かんが低ひくいままでは心しんの安寧あんねいは得えられない。こうした状態じょうたいを脱だっしたいのなら、その場ばしのぎの対応たいおうだけでは不十分ふじゅうぶんだ。根本こんぽんから解決かいけつするには、「自己じこ肯定こうてい感かん」と「メタ認知にんち力りょく」を高たかめていくしかない。

本書ほんしょでは、「自己じこ肯定こうてい感かん」と「メタ認知にんち力りょく」を高たかめるための小ちいさなルーティンがふんだんに盛もり込こまれている。文字通もじどおり、ほんの小ちいさな習慣しゅうかんだが、実践じっせんすれば仕事しごとへ向むかう気持きもちが整ととのいそうなものばかりだ。本書ほんしょに掲載けいさいされているストレス思考しこうチェックを受うけてから読よみ進すすめてみよう。ストレスで消耗しょうもうせず、自分じぶんらしく安心あんしんして力ちからを発揮はっきするための方法ほうほうがイメージできるようになることだろう。