電力でんりょくを使つかい過すぎないための新しん手法しゅほう

京きょうセラが取とり組くむ「自動じどうデマンドレスポンス」への取とり組くみが着実ちゃくじつな成果せいかを残のこしている。ネガワット取引とりひき実現じつげんなどの実証じっしょう事業じぎょうに参加さんか。特とくに食品しょくひんスーパーをベースとした試験しけんで大おおきな成果せいかを出だしている。しかし、その裏うらには地道じみちな取とり組くみがあった。京きょうセラ 東京とうきょう事務所じむしょ 研究けんきゅう開発かいはつ本部ほんぶ ソフトウェアラボ システム研究けんきゅう部ぶ責任せきにん者しゃの草野くさの吉よし雅みやび氏しに話はなしを聞きいた。

NEDOと清水建設しみずけんせつはニューヨーク州立しゅうりつ工科こうか大学だいがく内ないのビルを利用りようして、ZEBの実現じつげんに向むけた実証じっしょう試験しけんを開始かいしした。BEMSや燃料ねんりょう電池でんち、太陽光たいようこう発電はつでんシステムをはじめとする日本にっぽんの最新さいしん技術ぎじゅつを導入どうにゅうし、まずは標準ひょうじゅん的てきなビルと比較ひかくして消費しょうひ電力でんりょく量りょうの半減はんげんを目指めざす方針ほうしんだ。

米べいOpowerの日本にっぽん法人ほうじんオーパワージャパンは「新しん電力でんりょくEXPO 2016」に出展しゅってんし、同社どうしゃの電力でんりょく事業じぎょう者しゃ向むけの顧客こきゃくデータ分析ぶんせきサービスをアピールした。同社どうしゃは2007年ねん創業そうぎょうのベンチャー企業きぎょうだが、現在げんざい全ぜん世界せかいで98社しゃ、米国べいこくの上位じょうい電力でんりょく会社かいしゃの75％がそのサービスを利用りようしているという。2013年ねんには東京電力とうきょうでんりょくとの提携ていけいも発表はっぴょうしている。“行動こうどう型がたデマンドレスポンス”を可能かのうにするという同社どうしゃのサービスの詳細しょうさいについて取材しゅざいした。

米国べいこくシカゴにある世界せかい最大さいだい級きゅうの商業しょうぎょうビル「マーチャンダイズマート」に、ジョンソンコントロールズが蓄電ちくでんシステムを導入どうにゅうした。同どうビルではデマンドレスポンスにより、年間ねんかんの電力でんりょく消費しょうひ量りょうを約やく35％削減さくげんできるようになる見込みこみだ。

川崎かわさき市しとアズビルは電力でんりょく利用りよう合理ごうり化かの取とり組くみとして、冬季とうき使用しよう電力でんりょくのデマンドレスポンス（DR）の実証じっしょうを実施じっしし、空調くうちょう設備せつびの電力でんりょく消費しょうひ削減さくげんによりベースライン（基準きじゅん値ち）に対たいして最大さいだいで16.8％の削減さくげんを達成たっせいする成果せいかを得えた。

米国べいこくシカゴにある世界せかい最大さいだい級きゅうの商業しょうぎょうビル「マーチャンダイズマート」に、ジョンソンコントロールズが蓄電ちくでんシステムを導入どうにゅうした。同どうビルではデマンドレスポンスにより、年間ねんかんの電力でんりょく消費しょうひ量りょうを約やく35％削減さくげんできるようになる見込みこみだ。

大阪おおさか府ふ豊中とよなか市しにある「よみうり文化ぶんかセンター」を建たて替かえた新あらたな商業しょうぎょう施設しせつに、自動じどうデマンドレスポンスシステムが導入どうにゅうされた。関西電力かんさいでんりょくからの電力でんりょく需要じゅようの抑制よくせい要請ようせいに応おうじてバックヤード部分ぶぶんの空調くうちょうを自動じどう調整ちょうせいする。

住友電気工業すみともでんきこうぎょうは横浜よこはま市内しないの製造せいぞう拠点きょてんに設置せっちした蓄電池ちくでんち、太陽たいよう電池でんち、ガスコージェネレーションを組くみ合あわせたシステムを使つかって、デマンドレスポンスの実証じっしょうプログラムに取とり組くんだ。アグリゲータからの指令しれいを受うけて、要求ようきゅうどおりの電力でんりょく量りょうを1時じ間あいだにわたって自動的じどうてきに削減さくげんすることができた。

神奈川かながわ県けんの川崎かわさき市しがBEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）を活用かつようした地域ちいきの節電せつでん対策たいさくに取とり組くむ。川崎かわさき駅えきの周辺しゅうへん地域ちいきを対象たいしょうに、市庁舎しちょうしゃと民間みんかんのビルの電力でんりょく使用しよう量りょうを統合とうごう型がたのBEMSで一括いっかつ管理かんりする実証じっしょう実験じっけんを10月がつから開始かいしする予定よていだ。最大さいだい20％の電力でんりょくピークカットを目指めざす。

これから夏なつの節電せつでん対策たいさくの準備じゅんびが本格ほんかく化かする。重要じゅうようなのは昼間ひるまに増大ぞうだいする電力でんりょく需要じゅようのピークカットだ。横浜よこはま市しは冬ふゆの夕方ゆうがたに6棟むねの大だい規模きぼビルを対象たいしょうにしたピークカットの実証じっしょう実験じっけんで最大さいだい22％の電力でんりょく需要じゅようを削減さくげんした。同様どうようの実験じっけんを夏なつの昼間ひるまにも実施じっしして効果こうかを検証けんしょうする。

地域ちいき単位たんいで効率こうりつ良よく電力でんりょくを使つかうことを目指めざして多様たような実証じっしょう実験じっけんが続つづいている「けいはんなエコシティ次世代じせだいエネルギー・社会しゃかいシステム実証じっしょうプロジェクト」で、CEMS（地域ちいきエネルギー管理かんりシステム）と連携れんけいしたBEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）の稼働かどうが本格ほんかく的てきに始はじまった。

「北九州きたきゅうしゅうスマートコミュニティ創造そうぞう事業じぎょう」の一環いっかんとして、市内しないの博物館はくぶつかんの消費しょうひ電力でんりょくをBEMSで制御せいぎょする実証じっしょう実験じっけんが始はじまった。地域ちいきのエネルギーを管理かんりするシステムと連れん系けいし、来場らいじょう者しゃにとって快適かいてきな空間くうかんを維持いじしながら、展示てんじ品ひんを保護ほごするという難むずかしい要求ようきゅうに応こたえるシステムの完成かんせいを目指めざす。

大成建設たいせいけんせつは、自社じしゃの研究けんきゅう拠点きょてんに直流ちょくりゅうの電力でんりょくを供給きょうきゅうするシステムを導入どうにゅうした結果けっか、10％程度ていどの節電せつでん効果こうかを得えられたことを明あきらかにした。交流こうりゅうと直流ちょくりゅうの変換へんかん回数かいすうを減へらし、電力でんりょく損失そんしつを抑おさえた結果けっかだ。

給湯きゅうとう器きメーカーのノーリツは7月がつ〜9月がつの3か月げつ間あいだに、最大さいだい使用しよう電力でんりょく（ピーク）を約やく20％削減さくげんした。関西電力かんさいでんりょくの管内かんないにある事業じぎょう所しょを中心ちゅうしんに、太陽光たいようこうやガスコージェネレーションによる発電はつでん、LED照明しょうめいによる節電せつでん、さらにデマンドコントローラによるピークカットも実施じっしした。

BEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）の導入どうにゅう事例じれいを紹介しょうかいする連載れんさいの第だい1回かい目めは、JR東日本ひがしにっぽんグループが運営うんえいする東北とうほく3県けんの主要しゅような駅えきビル4か所しょに導入どうにゅうしたケースを取とり上あげる。BEMSを中心ちゅうしんとした節電せつでん対策たいさくにより、2011年度ねんどの電力でんりょく使用しよう量りょうを18％削減さくげんした。

自社じしゃで開発かいはつしたBEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）の導入どうにゅう施設しせつを拡大かくだい中ちゅうの清水建設しみずけんせつが、研究所けんきゅうじょの2棟むねのビルを連携れんけいした節電せつでんに取とり組くんでいる。7月がつ10日とおか〜31日にちの22日間にちかんで、電力でんりょくのピーク値ちをBEMS導入どうにゅう前まえの2010年ねんと比くらべて38％も削減さくげんする効果こうかを上あげた。

昨夏さくなつに東京電力とうきょうでんりょくと東北電力とうほくでんりょくの管内かんないで設定せっていされた節電せつでん目標もくひょう15％をBEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）を駆使くししてクリアした企業きぎょうがある。ボウリングなどのレジャー施設しせつを展開てんかいするラウンドワンだ。今夏こんかは西日本にしにほんの店舗てんぽにもBEMSを拡大かくだいして15％の節電せつでんに取とり組くむ。

大おおきな電力でんりょくを消費しょうひする施設しせつと言いえば、工場こうじょうだ。金属きんぞくを溶解ようかいする工程こうていなどが入はいっていると、消費しょうひ電力でんりょく量りょうはぐんと上あがる。ファスナー製造せいぞう大手おおてのYKKと富士通ふじつうは、共同きょうどうで工場こうじょう向むけのエネルギー管理かんりシステムを開発かいはつし、本格ほんかく稼働かどうを始はじめた。

経済けいざい産業さんぎょう省しょうは「BEMSアグリゲータ」を通とおしてBEMSの普及ふきゅうを推進すいしんしている。中小ちゅうしょうビルの消費しょうひ電力でんりょく量りょうをアグリゲータがまとめて管理かんりして、ピーク時じの電力でんりょく消費しょうひ量りょうを抑おさえることが狙ねらいだ。鹿島建設かしまけんせつは昨夏さくなつの節電せつでん活動かつどうで得えた知見ちけんを生いかし、快適かいてきさを損そこなわずにピークカットを可能かのうにするシステムを開発かいはつした。

米べいOpowerの日本にっぽん法人ほうじんオーパワージャパンは「新しん電力でんりょくEXPO 2016」に出展しゅってんし、同社どうしゃの電力でんりょく事業じぎょう者しゃ向むけの顧客こきゃくデータ分析ぶんせきサービスをアピールした。同社どうしゃは2007年ねん創業そうぎょうのベンチャー企業きぎょうだが、現在げんざい全ぜん世界せかいで98社しゃ、米国べいこくの上位じょうい電力でんりょく会社かいしゃの75％がそのサービスを利用りようしているという。2013年ねんには東京電力とうきょうでんりょくとの提携ていけいも発表はっぴょうしている。“行動こうどう型がたデマンドレスポンス”を可能かのうにするという同社どうしゃのサービスの詳細しょうさいについて取材しゅざいした。

BEMSアグリゲータ幹事かんじ会社かいしゃが提供ていきょうするシステムについて解説かいせつする特集とくしゅうの第だい7回かい。今回こんかいはNECが提供ていきょうするシステム「Butics-Es」を紹介しょうかいする。このシステムはビル全体ぜんたいだけでなく、さまざまな種類しゅるいの機器ききの消費しょうひ電力でんりょくを計測けいそくし、グラフなどの形かたちでデータをユーザーに提示ていじし、無駄むだを見みつけやすくなている。空調くうちょう機器ききを単純たんじゅんに止とめるだけでなく温度おんど設定せってい変更へんこうなど、自由じゆうに機器ききを制御せいぎょできる点てんも特長とくちょうだ。

BEMSアグリゲータ幹事かんじ会社かいしゃが提供ていきょうするシステムを紹介しょうかいする特集とくしゅうの第だい5回かい。今回こんかいはパナソニックESエンジニアリングが提供ていきょうするシステム「ECO-SAS DR」を採とり上あげる。このシステムは一定いっていの目標もくひょう値ち（デマンド値ち）を超こえないように機器ききを制御せいぎょするだけでなく、消費しょうひ電力でんりょく量りょうの集計しゅうけい結果けっかをさまざまな形式けいしきで提示ていじすることで節電せつでん意識いしき向上こうじょうを狙ねらうなど、多様たような機能きのうを持もっている。

BEMSアグリゲータ幹事かんじ会社かいしゃが提供ていきょうするシステムの特長とくちょうを解説かいせつする特集とくしゅうの第だい3回かい。今回こんかいはイーエムシーが提供ていきょうするシステム「EGW+plus」について解説かいせつしていく。同社どうしゃはBEMSのシステムをなるべく最小限さいしょうげんにとどめており、ユーザーにとって導入どうにゅうしやすいものになっている。

BEMSアグリゲータ幹事かんじ会社かいしゃが提供ていきょうするシステムの特長とくちょうを解説かいせつしていく特集とくしゅうの第だい1回かい。日本にっぽんテクノが提供ていきょうするシステムについて解説かいせつしていく。同社どうしゃは機器ききの完全かんぜん自動じどう制御せいぎょよりも、消費しょうひ電力でんりょく量りょうの見みえる化かで一人ひとり一いち人にんの節電せつでん意識いしきを高たかめることに重点じゅうてんを置おいている。

京きょうセラが取とり組くむ「自動じどうデマンドレスポンス」への取とり組くみが着実ちゃくじつな成果せいかを残のこしている。ネガワット取引とりひき実現じつげんなどの実証じっしょう事業じぎょうに参加さんか。特とくに食品しょくひんスーパーをベースとした試験しけんで大おおきな成果せいかを出だしている。しかし、その裏うらには地道じみちな取とり組くみがあった。京きょうセラ 東京とうきょう事務所じむしょ 研究けんきゅう開発かいはつ本部ほんぶ ソフトウェアラボ システム研究けんきゅう部ぶ責任せきにん者しゃの草野くさの吉よし雅みやび氏しに話はなしを聞きいた。

　NTTグループなどの通信つうしんインフラ構築こうちくを手掛てがける日本にほんコムシスと、BAS（ビルオートメーションシステム）やBEMS（ビルエネルギー管理かんりシステム）を展開てんかいするネットワーク・コーポレーション（以下いか、NWC）は2015年ねん9月がつ17日にち、東京とうきょう都内とないで会見かいけんを開ひらき、既設きせつの中小ちゅうしょう規模きぼビルを中心ちゅうしんとしたBAS／BEMS事業じぎょうで協業きょうぎょうすると発表はっぴょうした。

中小ちゅうしょう規模きぼのビルを対象たいしょうにエネルギー管理かんり体制たいせいを整備せいびする目的もくてきで始はじまったBEMS（ビル向むけエネルギー管理かんりシステム）の補助ほじょ金きん制度せいどが10月がつ末まつで終了しゅうりょうした。予定よていの実施じっし期間きかんを4カ月かげつも前倒まえだおししたとはいえ、申請しんせい件数けんすうは1年ねん6カ月かげつの累計るいけいで6728件けんにとどまり、目標もくひょうの1万まん件けんを大幅おおはばに下回したまわる結果けっかになった。

2012年度ねんどから2年間ねんかんの予定よていで実施じっし中ちゅうの補助ほじょ金きんが4カ月かげつも早はやく終了しゅうりょうすることになった。BEMS/HEMS（ビル/家庭かてい向むけエネルギー管理かんりシステム）と定置ていち用ようリチウムイオン蓄電池ちくでんちの導入どうにゅうを補助ほじょする制度せいどだが、復興ふっこう関連かんれん予算よさんを厳格げんかくに執行しっこうするために期間きかんを短縮たんしゅくして106億おく円えんを国庫こっこに返還へんかんする。