グアテマラの概要がいよう

日本にっぽんからグアテマラへの直行ちょっこう便びんはなく、アメリカもしくはメキシコ経由けいゆで渡航とこうするのが一般いっぱん的てきです。日本にっぽんとの時差じさはマイナス15時じ間あいだですので、日本にっぽんとは朝あさと晩ばんが反対はんたいになります。

グアテマラシティは標高ひょうこうが高たかいため年中ねんじゅう温暖おんだんで、とても住すみやすい気候きこうであることから「常春とこはるの郡ぐん」と呼よばれています。日本にっぽんと同おなじく火山かざん国こくのため、地震じしんが多おおく温泉おんせんもあります。一方いっぽうで、火山かざん噴火ふんかの回数かいすうは日本にっぽんよりも多おおいことから、同おなじ火山かざん国こくとして日本にっぽんはグアテマラにて防災ぼうさいに関かんする技術ぎじゅつ協力きょうりょくプロジェクトを実施じっししています。

マヤ文明ぶんめいが栄さかえた国くにとして広ひろく知しられています。マヤ文明ぶんめいは中米ちゅうべい各地かくちで都市とし国家こっかを築きずき、それぞれ独立どくりつした生活せいかつをしていました。そのため、遺跡いせきにも様々さまざまな建築けんちく様式ようしきがあり、各かく都市としの個性こせいが表あらわれています。ユネスコ世界せかい複ふく合あい遺産いさんである「ティカル国立こくりつ公園こうえん」にはマヤ文明ぶんめい最大さいだいの遺跡いせきがあります。

また、首都しゅとグアテマラ市しから車くるまで約やく1時じ間あいだの場所ばしょにあるアンティグア市しは、世界せかい遺産いさんに登録とうろくされています。アンティグア市しはかつてスペイン植民しょくみん地ち時代じだいに栄さかえた小ちいさな町まちで、今いまでも多おおくの観光かんこう客きゃくが訪おとずれています。

グアテマラは国民こくみん全体ぜんたいの約やく4割わりがマヤ文明ぶんめいを起源きげんとする先住民せんじゅうみん（22の言語げんごの部族ぶぞくに分わかれている）が占しめており、その多おおくが独自どくじの民族みんぞく衣装いしょうであるウィピル（上衣うわぎ）やコルテ（スカートになる布ぬの）を纏まつわっています。その色いろや柄えは地域ちいきによって異ことなり、マヤ特有とくゆうの意味いみが込こめられた衣装いしょうは、彼女かのじょ達たちのアイデンティティと誇ほこりを表あらわしています。特とくに、伝統でんとう的てきな手織ておりの手法しゅほうで時間じかんをかけて作つくられた色いろ鮮あざやかなウィピルは現在げんざいもマヤの女性じょせい達たちの生活せいかつ着ぎとして着用ちゃくようされ、多おおくの観光かんこう客きゃくの目めを楽たのしませてくれています。

日本にっぽんでの主食しゅしょくは米こめですが、グアテマラでは古代こだいよりトウモロコシを主食しゅしょくとしてきました。グアテマラシティより北西ほくせいに位置いちするキチェの民族みんぞくによって書かかれたと言いわれている「ポポルブフ」の神話しんわでは、「人ひとは神かみによりトウモロコシから創造そうぞうされた」とあり、トウモロコシの神かみを崇あがめる石碑せきひがグアテマラの遺跡いせきで発見はっけんされています。

「トルティーヤ」は、石いしうす等とうですり潰つぶして作つくられたトウモロコシの粉こなを水みずで練ねり、薄焼うすやきパンのように丸まるく平ひらたく焼やきあげます（直径ちょっけい15cm、厚あつみ2～3mm程度ていど）。トルティーヤは、インゲン豆まめを煮にてすり潰つぶした料理りょうり「フリホーレス」と一緒いっしょに食たべられることが多おおく、グアテマラ人じんにとってはトルティーヤとフリホーレスの組合くみあわせは、朝あさ・昼ひる・晩ばんと欠かかせない食たべ物ものとなっています。その他たにも、肉にくシチュー（ペピヤン）、トマトソース、アボカド等とう色々いろいろな料理りょうりと一緒いっしょに食たべるのが一般いっぱん的てきです。

このような日々ひびの生活せいかつや文化ぶんか的てきな側面そくめんは青年せいねん海外かいがい協力きょうりょく隊員たいいんのブログ等とうからも垣間見かいまみえるのぜひのぞいてみてください。

グアテマラというと、治安ちあんが良よくないイメージがあるかもしれません。しかし、近年きんねんグアテマラ政府せいふは治安ちあん改善かいぜんを努力どりょくしています。グアテマラ人じんにとって「警察官けいさつかん」は恐こわい存在そんざいですが、それを払拭ふっしょくすべく親したしみやすい存在そんざいになることも含ふくめ、日本にっぽんの地域ちいき警察けいさつの活動かつどうや考かんがえ方かたを根付ねつかせる動うごきが出でてきています。JICAでも技術ぎじゅつプロジェクトを通つうじて日本にっぽん式しき地域ちいき警察けいさつ普及ふきゅうを目指めざして奮闘ふんとうしています。