Zimbabwe

5S-KAIZEN-TQM手法しゅほうによる医療いりょうサービスの質しつ向上こうじょうプロジェクト

ジンバブエにおける保健ほけん医療いりょう分野ぶんやの状況じょうきょうは、HIV、結核けっかく、マラリア等とうの感染かんせん症しょうによる死亡しぼう率りつは依然いぜんとして高たかい一方いっぽう、非ひ感染かんせん性せい疾患しっかんも主おもな死因しいんとなりつつあります。2015年ねんまでの開発かいはつ目標もくひょうであったミレニアム開発かいはつ目標もくひょう（MDGs）の乳児にゅうじ死亡しぼう率りつ削減さくげん、HIV／エイズやマラリア等とうの蔓延まんえん防止ぼうしに引ひき続つづき2030年ねんまでの持続じぞく可能かのうな開発かいはつ目標もくひょう（SDGs）を達成たっせいするためには、今後こんごも保健ほけん医療いりょうサービスの質しつ向上こうじょうを含ふくむさまざまな改善かいぜんが必要ひつようです。 本ほん事業じぎょうは、ジンバブエの中央ちゅうおう病院びょういん及および州しゅう病院びょういんにおいて、保健ほけん児童じどう福祉ふくし省しょう質しつ管理かんり患者かんじゃ安全あんぜん局きょく（QAPS局きょく）及および州しゅう保健ほけん局きょくの各かく病院びょういんに対たいする 5S-KAIZEN-TQM 手法しゅほうを活用かつようした病院びょういんマネジメントの指導しどう・監督かんとく能力のうりょく強化きょうかと各かく病院びょういんの実施じっし監理かんり体制たいせいを強化きょうかします。これにより、対象たいしょう病院びょういんの病院びょういんマネ ジメントの向上こうじょうを図はかり、もって対象たいしょう病院びょういんの保健ほけん医療いりょうサ-ビスの質しつ向上こうじょうを目指めざします。 （１）上位じょうい目標もくひょう：保健ほけん児童じどう福祉ふくし省しょう QAPS 局きょくの指導しどうの下した、対象たいしょう病院びょういんの保健ほけん医療いりょうサービスの質しつが向上こうじょうする （２）プロジェクト目標もくひょう：保健ほけん児童じどう福祉ふくし省しょう QAPS 局きょくの指導しどうの下した、対象たいしょう病院びょういんの病院びょういんマネジメントが向上こうじょうする職場しょくば改善かいぜんチーム（以下いか「WIT」）の機能きのう評価ひょうかスコア4が 70％以上いじょうになる （３）成果せいか 成果せいか 1： 対象たいしょう病院びょういんの 5S-KAIZEN-TQM 手法しゅほうの継続けいぞく的てきな実施じっしのため、QAPS 局きょくおよび州しゅう保健ほけん局きょくの能力のうりょくが強化きょうかされる 成果せいか 2：5S-KAIZEN-TQM 手法しゅほうが対象たいしょう病院びょういんに導入どうにゅうされる 成果せいか 3：5S-KAIZEN-TQM 手法しゅほうを継続けいぞくするための院内いんない M&S（病院びょういん内ないでのモニタリング・スーパービジョン）制度せいどが確立かくりつされ機能きのうする

チトゥンギザ市し下水げすい処理しょり改善かいぜん計画けいかく

ジンバブエのチトゥンギザは、マニャメ川上かわかみ流域りゅういきにあり、首都しゅとハラレ市しの衛星えいせい都市としとして近年きんねん著いちじるしく成長せいちょうしています。しかし同どう首都しゅと圏けんでは、人口じんこう急増きゅうぞう、急速きゅうそくな都市とし化かと産業さんぎょうの発展はってんに伴ともない生活せいかつ排水はいすい、産業さんぎょう排水はいすいなどが増加ぞうかしており、チトゥンギザの下水げすい処理しょり施設しせつが処理しょり能力のうりょくを超こえ、水質すいしつ汚濁おだくが深刻しんこく化かしていました。この協力きょうりょくでは、同市どうしに新あらたな下水げすい処理しょり施設しせつの建設けんせつと、3ヵ所かしょの既存きそんポンプ施設しせつの改修かいしゅうを支援しえんしました。これにより、首都しゅと圏けんの飲料いんりょう水源すいげんにおける汚濁おだくの軽減けいげんと、限かぎられた水域すいいき流量りゅうりょうを補填ほてんするため、下水げすい処理しょり水すいの河川かせんへの還元かんげんに寄与きよしました。

チルンド橋きょう建設けんせつ計画けいかく（ジンバブエ）

ジンバブエとザンビアの国境こっきょう線せんであるザンベジ川がわに架かかるオットーバイト橋きょうは、1939年ねんに建設けんせつされており、老朽ろうきゅう化かが進行しんこうしていました。また、橋梁きょうりょうへの接続せつぞく道路どうろが2車線しゃせんであるのに対たいして同どう橋梁きょうりょうは1車線しゃせんで、なおかつ55トンの重量じゅうりょう制限せいげんがあるなど、交通こうつうのボトルネックとなっていました。この協力きょうりょくでは、同どう橋梁きょうりょうの100メートル上流じょうりゅうに2車線しゃせんのチルンド橋きょうの建設けんせつを支援しえんしました。これにより、通過つうか車両しゃりょうの制限せいげん撤廃てっぱい、国境こっきょう通過つうか時間じかんの短縮たんしゅく化かが図はかられ、運輸うんゆ交通こうつうの改善かいぜんに寄与きよしました。

ニャコンバ灌漑かんがい事業じぎょうのための灌漑かんがい開発かいはつ計画けいかく

年間ねんかん降雨こうう量りょうが雨季うきに集中しゅうちゅうし、乾季かんきは降雨こうう量りょうが著いちじるしく減少げんしょうするジンバブエでは、農業のうぎょう灌漑かんがいが重要じゅうようです。同国どうこくの農業のうぎょうは、農地のうち面積めんせきが6ヘクタール以下いかの小規模しょうきぼ農家のうかがメイズ、小麦こむぎなど主食しゅしょくとなる作物さくもつを生産せいさんしており、食料しょくりょうの安定あんてい供給きょうきゅうを担になっています。このため、小規模しょうきぼ農家のうか向むけの灌漑かんがい開発かいはつが求もとめられていました。この協力きょうりょくでは、小規模しょうきぼ農家のうかが営農えいのうしているニャコンバ灌漑かんがい地区ちくにポンプ場じょう、灌漑かんがい施設しせつ、排水はいすい路ろ、洪水こうずい用よう防御ぼうぎょ擁よう壁かべなどの建設けんせつおよび改修かいしゅうと、トラクター・排はい土ど板いた・モーターバイクなどの整備せいびを支援しえんしました。これにより、安定あんてい的てきな灌漑かんがい用水ようすいの供給きょうきゅうを図はかり、同どう地区ちくの小規模しょうきぼ農家のうかの農業のうぎょう生産せいさん量りょう向上こうじょうに寄与きよしました。

チトゥンギザ市上しじょう下水げすい・廃棄はいき物ぶつ管理かんり改善かいぜんプロジェクト

ジンバブエの首都しゅと近郊きんこうに位置いちするチトゥンギザ市しでは、水源すいげん不足ふそくから十分じゅうぶんな飲料いんりょう水すいが供給きょうきゅうされておらず、また下水道げすいどう施設しせつは老朽ろうきゅう化かのために十分じゅうぶんに機能きのうしていませんでした。また、廃棄はいき物ぶつ管理かんりも十分じゅうぶんではなく、これらによる同どう市民しみんの生活せいかつ環境かんきょうへの悪影響あくえいきょうが懸念けねんされていました。この協力きょうりょくでは、上下じょうげ水すい・廃棄はいき物ぶつ管理かんり改善かいぜんのためのマスタープランの作成さくせいおよびフィージビリティ—スタディの支援しえんをしました。これにより、同市どうしの衛生えいせい環境かんきょうの改善かいぜんに寄与きよしました。

地理ちり空間くうかん情報じょうほうデータベース整備せいびプロジェクト

ジンバブエの首都しゅとハラレでは、急激きゅうげきな人口じんこう増加ぞうかに伴ともなう都市としインフラ整備せいびが十分じゅうぶんではなかった結果けっか、各種かくしゅインフラの機能きのう不全ふぜんによる交通こうつう渋滞じゅうたいおよび環境かんきょう汚染おせんならびに公共こうきょうサービス不足ふそくなどをもたらしています。都市としインフラの整備せいびに欠かかすことのできない地形ちけい図ずは30年ねん前まえに作成さくせいされたもので、作成さくせいには多額たがくの費用ひようを要ようすることからも更新こうしんされていません。この協力きょうりょくでは、ハラレおよび周辺しゅうへん地域ちいきにおいて、縮尺しゅくしゃく5,000分ぶんの1のデジタル地形ちけい図ずおよびデジタルオルソフォトなどの地理ちり空間くうかん情報じょうほうの整備せいび、測量そくりょう局きょくの地理ちり空間くうかん情報じょうほう整備せいびに係かかる能力のうりょくの強化きょうかを支援しえんします。これにより、将来しょうらい的てきな同どう地域ちいきのインフラの計画けいかく、整備せいび、維持いじ管理かんりに寄与きよします。

マショナランド・マニカランド州しゅう通信つうしん施設しせつ整備せいび事業じぎょう（2）

ジンバブエの既存きそんの通信つうしん施設しせつは、需要じゅように対たいして通信つうしん設備せつびの整備せいびが追おいつかない状態じょうたいにあり、日常にちじょう的てきに電話でんわがつながりにくい状態じょうたいでした。日本にっぽんは、円えん借款しゃっかん事業じぎょう（第だい1期き）により通信つうしん設備せつびの整備せいびを行おこないましたが、その後ごも老朽ろうきゅう化かした通信つうしん施設しせつなどが電話でんわ需要じゅように対応たいおうできない状況じょうきょうが継続けいぞくすることが見込みこまれ、それが企業きぎょう活動かつどうのボトルネックとなり、通常つうじょうの市民しみん生活せいかつにも支障ししょうを来きたすことが懸念けねんされていました。そのため、この協力きょうりょく（第だい2期き）では、マショナランド州しゅうにおいて、交換こうかん機はたや局きょく舎しゃなど電気でんき通信つうしん設備せつびの増設ぞうせつを支援しえんしました。

市場いちば志向しこう型がた農業のうぎょう振興しんこうプロジェクト

ジンバブエの農業のうぎょうにおける主要しゅような担にない手ては、小規模しょうきぼ農家のうかです。政府せいふは、灌漑かんがいができる土地とちをもつ小規模しょうきぼ農家のうかに穀物こくもつや園芸えんげい作物さくもつの生産せいさん量りょう増加ぞうかの支援しえんを行おこなっていますが、適切てきせつな販売はんばい先さきの確保かくほや、栽培さいばい技術ぎじゅつ・収穫しゅうかく時期じきの集中しゅうちゅうを原因げんいんとした生産せいさん量りょう過多かたによる価格かかく暴落ぼうらくなど、様々さまざまな課題かだいに直面ちょくめんしています。2013年ねんの第だい五ご回かいアフリカ開発かいはつ会議かいぎ（TICAD V）開催かいさい以降いこう、「市場いちば志向しこう型がた農業のうぎょう振興しんこう（SHEPアプローチ）」の広域こういき化かがすすめられ、日本にっぽんで研修けんしゅうを受うけたジンバブエ行政ぎょうせい官かんの活動かつどうにより、モデル事業じぎょうが徐々じょじょに軌道きどうに乗のってきたことから、同国どうこくはSHEPアプローチを更さらに広ひろめることを要望ようぼうしています。この協力きょうりょくでは、農業のうぎょう普及ふきゅう機関きかんによるSHEPアプローチに基もとづき、農家のうかの自律じりつ性せいおよび普及ふきゅう員いんの指導しどう能力のうりょくを向上こうじょうさせることにより、指導しどうを受うけた小規模しょうきぼ農家のうかによる市場いちば志向しこう型がた農業のうぎょうの実践じっせんを図はかり、農家のうかの所得しょとく向上こうじょうに寄与きよします。