Honduras

レンピラ県けん及およびエルパライソ県けん母子ぼし保健ほけん医療いりょうサービス整備せいび計画けいかく

ホンジュラスの乳幼児にゅうようじ死亡しぼう率りつおよび妊産婦にんさんぷ死亡しぼう率りつは、中南米ちゅうなんべい諸国しょこくの平均へいきんよりも高たかく、ミレニアム開発かいはつ目標もくひょう（MDGs）の達成たっせいには、なお多おおくの努力どりょくが求もとめられていますが、既存きそんの保健所ほけんじょや保健ほけんポストでは施設しせつの老朽ろうきゅう化かや医療いりょう機材きざいの不足ふそくなど、住民じゅうみんに対たいして必要ひつような医療いりょうサービスを提供ていきょうできていない状況じょうきょうです。この協力きょうりょくでは、レンピラ県けんおよびエルパライソ県けんに、産科さんか、救急きゅうきゅう部門ぶもんを備そなえた1.5次じレベルの医療いりょう施設しせつ「ポリクリニック」を建設けんせつし、診断しんだん・治療ちりょう関連かんれん機器ききなどの機材きざいの調達ちょうたつを支援しえんしました。これにより、二に次じレベルの病院びょういんの混雑こんざつも緩和かんわされ、2県けんにおける母子ぼし保健ほけん医療いりょうサービスの質しつの改善かいぜんに貢献こうけんしました。 ①事業じぎょうの目的もくてき 本ほんプロジェクトはレンピラ県けん及およびエルパライソ県けんの第だい一いち次じ医療いりょう施設しせつ（レパエラ保健ほけん施設しせつ、ダンリ保健ほけん施設しせつ）において施設しせつ建設けんせつ及および医療いりょう機材きざい整備せいびにより、住民じゅうみんへの適切てきせつな保健ほけん医療いりょうサービスの提供ていきょうを図はかり、もって同どう地域ちいきの母子ぼし保健ほけんを含ふくむ保健ほけん医療いりょうサービスの質しつの改善かいぜんに寄与きよするもの。 ② 事業じぎょう概要がいよう １）土木どぼく工事こうじ、調達ちょうたつ機器きき等とうの内容ないよう ・第だい一いち次じ医療いりょう施設しせつ（保健所ほけんじょと県けん病院びょういんの中なか間あいだレベルの機能きのうを有ゆうするポリクリニック）2 ヵ所かしょの建設けんせつ（計けい約やく 1,400 ㎡））②医療いりょう機材きざいの調達ちょうたつ（一般いっぱん撮影さつえい X 線せん装置そうち、超ちょう音波おんぱ診断しんだん装置そうち、高こう圧あつ蒸気じょうき滅菌めっきん器き、超ちょう音波おんぱネブライザ等とう） ２) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容ないよう ・コンサルティング・サービス：詳細しょうさい設計せっけい、入札にゅうさつ支援しえん、施工しこう調達ちょうたつ管理かんり ・ソフトコンポーネント：なし ３) 調達ちょうたつ・施工しこう方法ほうほう：建設けんせつ資機材しきざいは原則げんそく現地げんち調達ちょうたつとし、一部いちぶの設備せつび・電気でんき機器ききは第三国だいさんごくから調達ちょうたつする。医療いりょう機材きざいは原則げんそく現地げんち及および本邦ほんぽう製品せいひんとし、一部いちぶ第三国だいさんごくから調達ちょうたつする。

感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつ管理かんり改善かいぜん計画けいかく

新型しんがたコロナウイルス（COVID-19）が感染かんせん拡大かくだいし、国内こくないの医療いりょう施設しせつにおいては注射ちゅうしゃ筒とうや注射ちゅうしゃ針はり等とうに加くわえ、個人こじん防護ぼうご具ぐ（マスク・ガウン等とう）を含ふくむ感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつの発生はっせい量りょうが急激きゅうげきに増加ぞうかしました。しかし、従来じゅうらいからの収集しゅうしゅう運搬うんぱん車両しゃりょうや処分しょぶん場じょう重機じゅうきが不足ふそくしており、COVID-19等とう感染かんせん症しょうの廃棄はいき物ぶつの増加ぞうかに対応たいおうしきれていない状況じょうきょうにあります。また、感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつが分別ふんべつされないまま一般いっぱん廃棄はいき物ぶつと混在こんざいして保管ほかん・収集しゅうしゅう運搬うんぱんされていることから、医療いりょう従事じゅうじ者しゃや廃棄はいき物ぶつ管理かんり従事じゅうじ者しゃ、周辺しゅうへん住民じゅうみんへの感染かんせんリスクが懸念けねんされており、管理かんり体制たいせいの強化きょうかが必要ひつようとなっています。 本ほん事業じぎょうは、対象たいしょう10における医療いりょう施設しせつ及および自治体じちたいにおいて、感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつ管理かんりに必要ひつような資機材しきざい等とうを整備せいびすることにより、新型しんがたコロナウィルス等とうの対応たいおうで生しょうじた感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつの適切てきせつな処理しょり及および滅菌めっきん・感染かんせん制御せいぎょの基盤きばんを強化きょうかをします。これをもって廃棄はいき物ぶつ由来ゆらいの感染かんせん防止ぼうしにより、ホンジュラスの質しつの高たかい社会しゃかいサービスの普及ふきゅうを目指めざします。 ①事業じぎょうの目的もくてき 本ほん事業じぎょうは、対象たいしょう10県けんにおける医療いりょう施設しせつ及および自治体じちたいにおいて、感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつ管理かんりに必要ひつような資機材しきざい等とうを整備せいびすることにより、新型しんがたコロナ対応たいおうで生しょうじた感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつ等とうの適切てきせつな処理しょり及および滅菌めっきん・感染かんせん制御せいぎょ基盤きばんの強化きょうかを図はかり、もって廃棄はいき物ぶつ由来ゆらいの感染かんせん防止ぼうしを通つうじた、ホンジュラスの質しつの高たかい社会しゃかいサービスの普及ふきゅうに寄与きよするもの。 ② 事業じぎょう内容ないよう ア）機材きざい等とうの内容ないよう： 感染かんせん性せい廃棄はいき物ぶつ滅菌めっきん装置そうち、滅菌めっきん装置そうち一式いっしき設置せっち用ようコンテナ、収集しゅうしゅう・運搬うんぱん管理かんり用よう機材きざい、最終さいしゅう処分しょぶん場じょう用よう機材きざい、収集しゅうしゅう運搬うんぱん用よう容器ようき等とう イ）コンサルティング・サービス／ソフトコンポーネントの内容ないよう： 詳細しょうさい設計せっけい、入札にゅうさつ補助ほじょ、調達ちょうたつ監理かんり、調達ちょうたつ機材きざいの運用うんよう・維持いじ管理かんりに係かかる研修けんしゅう等とう

SDGsに資しする参加さんか型がた自治体じちたい計画けいかく改善かいぜんプロジェクト（FOCAL4）

ホンジュラスにおいて、JICAはこれまで、住民じゅうみんと行政ぎょうせいの幅広はばひろい開発かいはつニーズに応おうじた行政ぎょうせいサービスの計画けいかく的てきかつ円滑えんかつな提供ていきょうに実施じっしするための手法しゅほう（FOCAL）を開発かいはつし、その制度せいど化かと全国ぜんこく普及ふきゅうに向むけた支援しえんを推進すいしんしてきました。この取とり組くみに対たいし、プロセスの制度せいど面めんの強化きょうかに加くわえ、政治せいじ任用にんようによって流動的りゅうどうてきである各かく自治体じちたいの体制たいせいを補強ほきょうし、FOCAプロセスを実践じっせんする人材じんざいを継続けいぞく的てきに育成いくせい・強化きょうかする仕組しくみが求もとめられています。 本ほん事業じぎょうは、FOCLシステムの実施じっし・モニタリング・評価ひょうか体制たいせいを強化きょうかし、運用うんようできる人材じんざいを継続けいぞく的てきに育成いくせいします。またFOCALが開発かいはつのプラットフォームとして利用りようされることにより、中央ちゅうおう政府せいふ機関きかん、自治体じちたい連合れんごう会かい、自治体じちたいの各かく機関きかんがFOCALプロセスを持続じぞく的てきに実施じっしし、もって行政ぎょうせいサービスのデリバリーが改善かいぜんし、住民じゅうみんの生活せいかつ水準すいじゅんが向上こうじょうすることを目指めざします。 （１） 上位じょうい目標もくひょう： FOCALプロセスを通つうじて行政ぎょうせいサービスのデリバリーが改善かいぜんし、住民じゅうみんの生活せいかつ水準すいじゅんの向上こうじょうに貢献こうけんする。 （２） プロジェクト目標もくひょう：中央ちゅうおう政府せいふ機関きかん、自治体じちたい連合れんごう会かい、自治体じちたいの各かく機関きかんが、FOCALプロセスを持続じぞくする。 （３） 成果せいか： 成果せいか１：FOCAL プロセスの事業じぎょう計画けいかく体制たいせい・実施じっし体制たいせい・モニタリング制度せいど・評価ひょうか制度せいどが強化きょうかされる。 成果せいか２：FOCAL プロセスを支ささえる人材じんざいの育成いくせいメカニズムが確立かくりつされる。 成果せいか３：自治体じちたいにおけるFOCALプロセス実施じっしを支援しえんするための自治体じちたい連合れんごう会かい強化きょうか戦略せんりゃくが開発かいはつされ、実施じっしされる。 成果せいか４：FOCALプロセスを地方自治体ちほうじちたいや自治体じちたい連合れんごう会かいの計画けいかく策定さくていプラットフォームとして様々さまざまな機関きかんで認知にんちされ使用しようされる。

国道こくどう一いち号線ごうせん橋梁きょうりょう架かけ替かえ計画けいかく

ホンジュラスでは、陸上りくじょう貨物かもつの大半たいはんが道路どうろで輸送ゆそうされており、物流ぶつりゅうは道路どうろ輸送ゆそうに大おおきく依存いぞんしています。その中なかでも国道こくどう1号線ごうせんは、北きた・中南米ちゅうなんべいを結むすび、陸上りくじょう輸送ゆそうの基幹きかんをなす国際こくさい幹線かんせん道路どうろであるパンアメリカンハイウェイ（PAH）の一部いちぶを構成こうせいし、域内いきない及および同国どうこくの経済けいざいの維持いじ・発展はってん、域内いきない住民じゅうみんの雇用こようや生活せいかつにとって重要じゅうような役割やくわりを担になっています。しかし、国道こくどう1号線ごうせんには1943年ねんに建設けんせつされた大だい規模きぼ橋梁きょうりょうであるグアシロペ橋きょうがあり、損傷そんしょうや劣化れっかが目立めだつとともに、PAH統一とういつ的てきな設計せっけい基準きじゅんを満みたしておらず、架かけ替がえが必要ひつようとなっています。 この協力きょうりょくでは、老朽ろうきゅう化かしたグアシロペ橋きょうの架かけ替がえを行おこなうことにより、域内いきないの物流ぶつりゅう促進そくしん及および橋梁きょうりょうの安全あんぜん性せいの確保かくほを図はかり、当とう国くに及および周辺しゅうへん地域ちいきの生活せいかつ基盤きばんの維持いじや経済けいざい活動かつどうの活性かっせいに寄与きよします。

消防しょうぼう機材きざい拡充かくじゅう計画けいかく

ホンジュラスは近年きんねん、都市とし部ぶの人口じんこう集中しゅうちゅうに比例ひれいして火災かさいが増加ぞうかしています。政府せいふは消防しょうぼう力りょくの増強ぞうきょうを進すすめていますが、人材じんざいの確保かくほと訓練くんれんに予算よさんがかかり、機材きざい更新こうしんが十分じゅうぶんに行おこなえず、消防しょうぼう力りょくの約やく30パーセントを20年ねん以上いじょう経過けいかした消防しょうぼう車両しゃりょうに依存いぞんしている状況じょうきょうでした。この協力きょうりょくでは、テグシガルパ市しやラ・セイバ市しなど20の都市としを対象たいしょうに、消防しょうぼう車両しゃりょう（計けい30台だい）と積載せきさい機材きざいなどの整備せいびを支援しえんしました。これにより全国ぜんこく47消防署しょうぼうしょにおいて適正てきせいな配備はいび台数だいすうが達成たっせいされ、迅速じんそくな火災かさい現場げんばへの到着とうちゃくが可能かのうとなり、対象たいしょう20市しの住民じゅうみんや訪問ほうもん外国がいこく人じんの安全あんぜんに寄与きよしました。

西部せいぶ地域ちいき・開発かいはつ能力のうりょく強化きょうかプロジェクト

ホンジュラス政府せいふは、地方ちほう開発かいはつ・貧困ひんこん緩和かんわの取とり組くみとして、中央ちゅうおうから地方ちほうへの権限けんげん委譲いじょうや資金しきん配分はいぶんなど、地方ちほう分権ぶんけん化かを進すすめてきました。しかし、同国どうこくの地方自治体ちほうじちたいは規模きぼが小ちいさく、予算よさん・人員じんいん・行政ぎょうせい能力のうりょくが限かぎられ、開発かいはつ事業じぎょうの計画けいかく・実施じっし・管理かんりを実施じっしする能力のうりょくが不足ふそくしていたため、市しが複数ふくすう集あつまった市し連合れんごう会かいが全国ぜんこくで形成けいせいされ、各市かくしからの分担ぶんたん金きんにより運営うんえい、市し行政ぎょうせいに対たいする技術ぎじゅつ支援しえんを実施じっししています。本ほん協力きょうりょくは、貧困ひんこんが特とくに著いちじるしい同国どうこく西部せいぶの13市しが構成こうせいするイギート市し連合れんごう会かいとその構成こうせい市しを対象たいしょうとして、市し連合れんごう会かいの技術ぎじゅつ支援しえんを通とおし、市し連合れんごう会かいと市し政府せいふの人材じんざい及および組織そしき強化きょうかを通つうじて、適切てきせつに社会しゃかい的てきなコンセンサスが得えられる形かたちで社会しゃかいインフラ整備せいび事業じぎょうを形成けいせい、実施じっし、運営うんえい、維持いじ管理かんりできる適切てきせつなモデル（FOCALモデル）の構築こうちくを支援しえんしました。その結果けっか、住民じゅうみん参加さんかを得えてFOCALモデルが形成けいせい、継続けいぞく的てきに利用りようされており、市し連合れんごう会かい及および市しの能力のうりょく強化きょうかに寄与きよしました。

第だい7保健ほけん地域ちいきリプロダクティブヘルス向上こうじょうプロジェクト

ホンジュラスは中南米ちゅうなんべい諸国しょこくの中なかで妊産婦にんさんぷ死亡しぼう率りつが最もっとも高たかい国くにの1つであり、同国どうこく政府せいふは、保健ほけんセクターの既存きそん資源しげんを有効ゆうこう活用かつようした保健ほけんサービスの改善かいぜんを図はかろうとしていました。この協力きょうりょくでは、同国どうこくの第だい7保健ほけん地域ちいき（オランチョ県けん）をモデルとして、感染かんせん症しょう・妊産婦にんさんぷ疾患しっかんのコントロール、暴力ぼうりょくの減少げんしょう、生産せいさん年齢ねんれいにある女性じょせいの非ひ感染かんせん症しょうの予防よぼうにおいて、持続じぞく的てきな監督かんとくシステムの強化きょうかや 人的じんてき資源しげんの開発かいはつを支援しえんしました。これにより、モデル地域ちいきにおけるリプロダクティブヘルスサービスの質しつの改善かいぜんに寄与きよしました。

地方ちほう女性じょせいのための小規模しょうきぼ起業きぎょう支援しえんプロジェクト

ホンジュラスは、中米ちゅうべい・カリブ地域ちいきの中なかでも最もっとも貧まずしい国くにの一ひとつであり、総そう人口じんこうの約やく49パーセントが極度きょくどの貧困ひんこん状態じょうたいにあるといわれ（2005年ねん）、貧困ひんこん層そうの大半たいはんは社会しゃかい的てき弱者じゃくしゃ（女性じょせい、子こども、失業しつぎょう者しゃなど）です。就業しゅうぎょう機会きかいの限かぎられた農村のうそん部ぶでは、小規模しょうきぼ起業きぎょうが中長期ちゅうちょうきの所得しょとく向上こうじょうにつながるものとして注目ちゅうもくされていました。この協力きょうりょくでは、貧困ひんこん女性じょせいが地域ちいきのリソースを活用かつようした小規模しょうきぼ事業じぎょうを起業きぎょう・運営うんえいできるよう職業しょくぎょう能力のうりょくの向上こうじょうを支援しえんしました。これにより、対象たいしょう社会しゃかいの人々ひとびとのエンパワーメントの達成たっせいに寄与きよしました。