大阪府立環境農林水産総合研究所は、1919 (大正8)年7月に設立した「大阪府立農事試験場」などの流れを汲む組織で、2007 (平成19) 年4月に環境情報センター・食とみどりの総合技術センター・水産試験場を統合した「大阪府環境農林水産総合研究所」として発足しました。
2012(平成24)年4月には地方独立行政法人として再出発し、2019(令和元)年に設立100周年を迎えました。
地域に根差した試験研究機関として、環境の保全・農林水産業の振興・食品産業の支援・農業者の育成といった幅広い分野で、さまざまな取組を行っています。
令和6年度から開始した第4期中期計画[Wordファイル/52.9KB][PDFファイル/721KB]では、「カーボンニュートラル社会への貢献と気候変動適応」、「ネイチャーポジティブ社会の実現に向けた取組」、「健康・安心で持続可能な暮らしのための環境の確保」、「成長し持続する大阪農業の実現」、「力強い大阪農業を支える多様な担い手の育成に向けた農大改革」、「豊かな大阪湾の保全・再生と恵みの持続的な利用」、「いのちをつむぐ魅力ある食の創造」、「未来社会のいのちをつなぐ昆虫機能の利用」の8の重点テーマを掲げ、研究力の向上・社会貢献・情報発信の増進をめざしています。
当研究所は、大阪の経済や府民の生活の根幹を支える重要な役割を担っているという自負をもち、SDGsやSociety5.0の理念、さらには 2050 年脱炭素社会の実現等を念頭に、環境・農林・水産・食品の4分野がシナジー効果を発揮できる「地域社会に開かれた知と技術の拠点」として更に社会に貢献できるよう努めてまいります。
また 2025 年には「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博の開催が予定されています。これを、脱炭素社会の推進、農林水産・食品分野等の研究成果により当研究所が社会的役割を果たす好機と捉えて、その後の調査研究向上へつなげてまいります。
今後とも、地域や事業者の皆さま・行政機関のご信頼に応えるべく、職員一丸となって邁進して参りますので、当研究所へのご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
理事長 石井 実