【コラム】川本かわもと治おさむ

南野みなみのは移籍いせきして正解せいかい!!ダブルトップ下かで躍動やくどう、持もち味あじ生いきる

[ 2021年ねん2月がつ8日にち 08:00 ]

プレミアリーグサウサンプトン2―3ニューカッスル（ 2021年ねん2月がつ6日にち）

　南野みなみのの新あたらしい魅力みりょくを引ひき出だすいいゴールだった。左ひだりサイドからのパスを相手あいて選手せんしゅ2人にんの間あいだから前まえに出でて受うけた。トラップがイメージより大おおきかったが、バランスを崩くずしながら左足ひだりあしを振ふり抜ぬいた。助走じょそうがついた分ぶん、パワーがボールに乗のった強つよいシュートになった。

　相手あいての間あいだから飛とび出だしてパスを受うけるのは元々もともと得意とくいだが、タイミングも良よかったし、コースも「ここしかない」という絶妙ぜつみょうなシュートだった。もしも足元あしもとにピタリと止とまっていたらもうワンタッチする必要ひつようがあり、逆ぎゃくに強つよいシュートは打うてなかったかもしれない。

　サウサンプトンに移籍いせきし、システムが変かわったことは南野みなみのにはプラスだった。リバプールでは3トップの左ひだりが多おおく、前向まえむきにボールを受うけて前まえのスペースを使つかうことが多おおかった。サウサンプトンは4―2―2―2で、2トップの後うしろにトップ下かを2人にん置おいている。南野みなみのは左ひだりのシャドーで、中央ちゅうおうでプレーすることが多おおい。ゴールを背せにボールを受うけることが多おおかったが、ゴールに近ちかい位置いちでプレーでき、ボールもより多おおく触ふれるのでゴールに絡からめる。この位置いちの方ほうが持もち味あじが出だせて南野みなみののゴールも増ふえると思おもう。

　また南野みなみのはファウルを受うけることが多おおく、チームとしてもいい位置いちでFKをもらえるのは大おおきい。FKが得意とくいなウォードプラウズがいて、セットプレーは大おおきな得点とくてん源げんになっているからだ。この日ひも2点てん目めは南野みなみののパスから得えたFKをウォードプラウズが決きめた。

　日本にっぽん代表だいひょうでもトップ下かをやることがあるが、動うごき方かたは違ちがう。サウサンプトンのやり方かたは動うごきに制約せいやくがあるものの、ゴールに近ちかい位置いちでプレーできることは南野みなみのには好都合こうつごう。周囲しゅういとのコンビネーションが高たかまり精度せいどの高たかいパスが来くるようになればもっとゴールも決きめられる。ゴールは攻撃こうげきの選手せんしゅにとってなによりも説得せっとく力りょくがある。いい移籍いせきだったと思おもう。（元げんジェフ市原いちはら強化きょうか部長ぶちょう）

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