【コラム】川本かわもと治おさむ

天皇杯てんのうはい決勝けっしょう戦せん展望てんぼうキーマンは遠藤えんどうとレアンドロ

[ 2012年ねん12月30日にち 06:00 ]

＜Ｇ大阪おおさか―鹿島かしま＞前半ぜんはん、決勝けっしょうゴールを決きめ、中沢なかざわ（２）と抱だき合あって喜よろこぶＧ大阪おおさか・遠藤えんどう
Photo By スポニチ

天皇杯てんのうはい決勝けっしょうＧ大阪おおさか―柏かしわ
（1月がつ1日にち）
　優勝ゆうしょう争あらそいは戦術せんじゅつ面めんよりも、メンタル面めんの勝負しょうぶになる。広島ひろしまは浦和うらわに０―２で完敗かんぱい。首位しゅい陥落かんらくの可能かのう性せいもあったが、２位いの仙台せんだいが勝利しょうりを逃のがしたことで救すくわれた。チームには「負まけたのに首位しゅいでラッキー」というムードがあり、試合しあい後ごの選手せんしゅの表情ひょうじょうにも暗くらさはなかった。一方いっぽうの仙台せんだいは２点てん差さを追おいつかれての痛いたい引ひき分わけで、心理しんり的てきダメージは大おおきい。本来ほんらいは追おう立場たちばの方ほうが精神せいしん的てきに有利ゆうりだが、今こん節ふしの結果けっかを考慮こうりょすると広島ひろしまの方ほうが気持きもちの整理せいりはしやすいと思おもう。

　一方いっぽうで、残のこりの対戦たいせん相手あいては仙台せんだいの方ほうがくみしやすい印象いんしょうを受うける。Ｊ１残留ざんりゅうが極きわめて厳きびしい状況じょうきょうになった新潟にいがたと、ＡＣＬ出場しゅつじょう権けん獲得かくとくレースにも残留ざんりゅう争あらそいにも無関係むかんけいのＦＣ東京とうきょうが相手あいてだからだ。リーグ終盤しゅうばんでは残留ざんりゅう争あらそいの渦中かちゅうにいるチームとの対戦たいせんが最もっとも難むずかしいが、広島ひろしまはＣ大阪おおさか、神戸こうべとの連戦れんせんが待まっている。両りょうチームともにＪじぇいリーグ優勝ゆうしょう経験けいけんがない（ステージ制覇せいはは除のぞく）だけに、最後さいごまで波乱はらん含ふくみの展開てんかいとなりそうだ。（元げんジェフ市原いちはら強化きょうか部長ぶちょう）

続つづきを表示ひょうじ

明治めいじ安田やすだJ1・J2・J3リーグの全ぜん試合しあいをDAZNで配信はいしん！

バックナンバー

もっと見みる