博士はかせ前期ぜんき課程かてい

環境かんきょう科学かがく研究けんきゅう博士はかせ前期ぜんき課程かてい)の人材じんざい養成ようせい目的もくてきみっつの方針ほうしん

環境かんきょう動態どうたいがく専攻せんこう
人材じんざい養成ようせいかんする目的もくてき・アドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー
環境かんきょう計画けいかくがく専攻せんこう
人材じんざい養成ようせいかんする目的もくてき・アドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー

研究けんきゅう構成こうせい

 環境かんきょう問題もんだい近年きんねん複雑ふくざつ多様たよう度合どあいをつよめており、人類じんるい社会しゃかい将来しょうらい懸念けねんされている。この懸念けねんから、人類じんるい持続じぞくてき生存せいぞん発展はってん可能かのうにする環境かんきょう調和ちょうわした社会しゃかい創造そうぞうと、それをささえる環境かんきょう科学かがく進歩しんぽ、ならびにそれらをにな専門せんもん育成いくせいつよもとめられている。滋賀県立大学しがけんりつだいがく大学院だいがくいん環境かんきょう科学かがく研究けんきゅうは、この社会しゃかいてき要請ようせいこたえるため、平成へいせいねん発足ほっそくした滋賀県立大学しがけんりつだいがく環境かんきょう科学かがく基礎きそに、ユニークな教育きょういく研究けんきゅうシステムにより環境かんきょう科学かがくについての高度こうど学際がくさいてき教育きょういく研究けんきゅうすすめる大学院だいがくいん研究けんきゅうであり、平成へいせい11ねんがつ発足ほっそくした。
 ほん研究けんきゅうでは、環境かんきょうについての総合そうごうてき理解りかいうえに、自然しぜん環境かんきょう動態どうたい解明かいめい環境かんきょう管理かんりおよび環境かんきょう計画けいかくにかかわるかく専門せんもん領域りょういきについて高度こうど専門せんもんてき知識ちしき技術ぎじゅつそなえた研究けんきゅうしゃ職業しょくぎょうじん育成いくせいにあたるとともに、学術がくじゅつ研究けんきゅう推進すいしんはかる。関連かんれん専門せんもん領域りょういきについての重点的じゅうてんてき教育きょういく研究けんきゅう実現じつげんするため、ほん研究けんきゅう環境かんきょう動態どうたいがく専攻せんこう環境かんきょう計画けいかくがく専攻せんこうの2専攻せんこう構成こうせいする。

環境かんきょう動態どうたいがく専攻せんこう

 ほん専攻せんこうは、自然しぜん生態せいたいけい農林のうりん水産すいさん生態せいたいけいについて、人間にんげん活動かつどう気候きこうなど環境かんきょう変化へんかたいする生態せいたいけい動態どうたい生態せいたいけい自然しぜん環境かんきょう構造こうぞうりょう速度そくどとそれら相互そうご関係かんけい変化へんか)を解明かいめいし、自然しぜん環境かんきょうならびに生物せいぶつ生産せいさん環境かんきょう保全ほぜん管理かんり方策ほうさくについて教育きょういく研究けんきゅうすすめる。専門せんもん分野ぶんや対応たいおうする教育きょういく課程かていは、けんみず環境かんきょう領域りょういき環境かんきょう化学かがく領域りょういきからなる生物せいぶつけん環境かんきょう研究けんきゅう部門ぶもんりくいき生態せいたいけい領域りょういき水域すいいき生態せいたいけい領域りょういきからなる生態せいたいけい保全ほぜん研究けんきゅう部門ぶもん生物せいぶつ生産せいさん領域りょういきからなる生物せいぶつ生産せいさん研究けんきゅう部門ぶもんの3研究けんきゅう部門ぶもん構成こうせいする。
 生物せいぶつけん環境かんきょう研究けんきゅう部門ぶもんは、生物せいぶつけん構成こうせい要素ようそとしての地形ちけいみず堆積たいせきぶつについて、地球ちきゅう環境かんきょう地域ちいき環境かんきょうとの関連かんれんにおいて、その動態どうたい究明きゅうめいするとともに、生物せいぶつ生存せいぞん分布ぶんぷ支配しはいする要因よういんとしての環境かんきょうしょ特性とくせい研究けんきゅうし、生態せいたいけい保全ほぜんおよび生物せいぶつ生産せいさん基礎きそ条件じょうけん解明かいめいするとともに、持続じぞく可能かのう生物せいぶつけん環境かんきょう創出そうしゅつをめざす。けん環境かんきょうみず資源しげんみず環境かんきょう環境かんきょう化学かがく植物しょくぶつ栄養えいようみっつの研究けんきゅう領域りょういき構成こうせいする。
 生態せいたいけい保全ほぜん研究けんきゅう部門ぶもんは、湖沼こしょう海洋かいようなど水圏すいけん生態せいたいけい田畑たはた森林しんりんなどりくけん生態せいたいけい、そしてりくけん水圏すいけんをつなぐしゅう水域すいいき生態せいたいけいについて、人間にんげん活動かつどうによる生物せいぶつ群集ぐんしゅうたねあいだ相互そうご作用さよう、あるいは物質ぶっしつ循環じゅんかん変化へんかなどをとおして生態せいたいけい動態どうたい解明かいめいするとともに、生態せいたいけい保全ほぜん必要ひつよう管理かんりのありかた環境かんきょう影響えいきょう定量ていりょうてき評価ひょうか手法しゅほう確立かくりつをめざす。水圏すいけん生態せいたいけい動態どうたいりくけん生態せいたいけい動態どうたいあつまり水域すいいき環境かんきょう動態どうたいみっつの研究けんきゅう領域りょういき構成こうせいする。
 生物せいぶつ生産せいさん研究けんきゅう部門ぶもんは、農林のうりん水産すいさん生態せいたいけいにおける動植物どうしょくぶつ資源しげん生産せいさんにおいて、環境かんきょうへの負荷ふか最小さいしょうはかりながら、たか生物せいぶつ生産せいさんせい維持いじしうるしょ条件じょうけん究明きゅうめいはかるとともに、持続じぞくてき生物せいぶつ資源しげん生産せいさん可能かのうにする高度こうど技術ぎじゅつ方法ほうほうろん確立かくりつをめざす植物しょくぶつ遺伝いでん資源しげん植物しょくぶつ資源しげん管理かんり動物どうぶつ資源しげん管理かんり生産せいさん環境かんきょう管理かんりよっつの研究けんきゅう領域りょういき構成こうせいする。

研究けんきゅう領域りょういき研究けんきゅう内容ないよう担当たんとう教員きょういん

生物せいぶつけん環境かんきょう研究けんきゅう部門ぶもん 生態せいたいけい保全ほぜん研究けんきゅう部門ぶもん 生物せいぶつ生産せいさん研究けんきゅう部門ぶもん

環境かんきょう計画けいかくがく専攻せんこう

 ほん専攻せんこうは、自然しぜん環境かんきょうとバランスのとれた人間にんげん社会しゃかい提案ていあんとその持続じぞくてき発展はってんをめざし、人間にんげん環境かんきょうデザインと地域ちいき社会しゃかいシステムの計画けいかく対象たいしょうとした研究けんきゅうをおこなう。人間にんげん環境かんきょうデザインをおも対象たいしょうとする環境かんきょう意匠いしょう研究けんきゅう部門ぶもん地域ちいき社会しゃかいシステムの計画けいかくおも対象たいしょうとする地域ちいき環境かんきょう経営けいえい研究けんきゅう部門ぶもんの2研究けんきゅう部門ぶもんもうけ、ほん専攻せんこう構成こうせいする。
 環境かんきょう意匠いしょう研究けんきゅう部門ぶもんは、自然しぜん環境かんきょう社会しゃかい環境かんきょう調和ちょうわした都市としおよ地域ちいき計画けいかく手法しゅほう研究けんきゅうならびに建築けんちく空間くうかんおよびランドスケープ空間くうかん創造そうぞう手法しゅほう研究けんきゅうをテーマとし、分野ぶんやとの連携れんけいはかりながら、総合そうごうてき研究けんきゅう教育きょういく推進すいしんする。この目的もくてき達成たっせいするために、環境かんきょう意匠いしょう研究けんきゅう部門ぶもんは、デザイン領域りょういき(コミュニティ・建築けんちくデザイン、都市とし建築けんちくデザイン、ランドスケープデザイン)、歴史れきし理論りろん領域りょういき環境かんきょう設計せっけい理論りろん・アジア都市とし建築けんちく建築けんちく空間くうかんデザイン・理論りろん建築けんちく建築けんちく空間くうかん意匠いしょうろん)、計画けいかく領域りょういき地域ちいき空間くうかん計画けいかく都市とし空間くうかんデザイン・都市とし建築けんちく生活せいかつ空間くうかん計画けいかく)、エンジニアリング領域りょういき建築けんちく構造こうぞうデザイン、建築けんちく構造こうぞう居住きょじゅう環境かんきょう工学こうがく)、以上いじょう領域りょういき、13専門せんもん分野ぶんや構成こうせいする。
 地域ちいき環境かんきょう経営けいえい研究けんきゅう部門ぶもんは、持続じぞくてき資源しげん利用りよう地域ちいき経営けいえい環境かんきょう保全ほぜん可能かのうにする地域ちいき社会しゃかいさぐり、それを可能かのうにする環境かんきょうマネジメントおよび環境かんきょう政策せいさくのための計画けいかく監視かんし評価ひょうか参加さんか手法しゅほうについて研究けんきゅうする。このために、環境かんきょうシステム、資源しげん環境かんきょう経済けいざいおよび環境かんきょう政策せいさくみっつの領域りょういきもうけ、社会しゃかい科学かがくから工学こうがくにわたる学問がくもん領域りょういきからの知識ちしき継承けいしょう発展はってん視野しやいている。

研究けんきゅう領域りょういき研究けんきゅう内容ないよう担当たんとう教員きょういん

環境かんきょう意匠いしょう研究けんきゅう部門ぶもん 地域ちいき環境かんきょう経営けいえい研究けんきゅう部門ぶもん

教育きょういく研究けんきゅう特色とくしょく

 ほん研究けんきゅうは、自然しぜん環境かんきょう調和ちょうわした人間にんげん社会しゃかい建設けんせつ必要ひつようとされる高度こうど研究けんきゅうしゃ職業しょくぎょうじんそだてるため、地域ちいき自然しぜん環境かんきょう人間にんげん社会しゃかい有機ゆうきてき連関れんかん動態どうたい総合そうごうてき理解りかいのうえに、問題もんだい解決かいけつのための学理がくり技術ぎじゅつについて教育きょういく研究けんきゅうすすめる。また、環境かんきょう問題もんだい多様たようであり、せま専門せんもん領域りょういき学問がくもん体系たいけいでは対応たいおうできない。ほん研究けんきゅうは、学生がくせい研究けんきゅう課題かだいそくして選任せんにんされた専攻せんこうしゅ指導しどう教員きょういんと、その研究けんきゅう遂行すいこう必要ひつようふく指導しどう教員きょういんどういち専攻せんこう専攻せんこう、または研究けんきゅう教員きょういん滋賀しがけん研究けんきゅう機関きかんゆう資格しかく研究けんきゅういん)からなるコミティによる学生がくせい指導しどうおこない、多様たよう環境かんきょう問題もんだい対応たいおう人材じんざい育成いくせいする。学生がくせいは、入学にゅうがく研究けんきゅう領域りょういきとともにしゅ指導しどう教員きょういんめる。しゅ指導しどう教員きょういんは、ふく指導しどう教員きょういん連携れんけい修学しゅうがく演習えんしゅう指導しどう、ならびに修士しゅうし論文ろんぶん作成さくせい指導しどうおこなう。学生がくせい標準ひょうじゅん修業しゅうぎょう年限ねんげんは2ねんとし、必修ひっしゅう環境かんきょう動態どうたいがく専攻せんこう18単位たんい環境かんきょう計画けいかくがく専攻せんこう環境かんきょう意匠いしょう研究けんきゅう部門ぶもん16単位たんい環境かんきょう計画けいかくがく専攻せんこう地域ちいき環境かんきょう経営けいえい研究けんきゅう部門ぶもん12単位たんい)をふくむ30単位たんい修得しゅうとく修士しゅうし論文ろんぶん審査しんさおよび最終さいしゅう試験しけん合格ごうかくしたものに、修士しゅうし環境かんきょう科学かがく)の学位がくいあたえる。