弋謙

弋謙
	大明だいめい交趾右みぎ布ぬの政せい使し
籍せき貫ぬき	山西さんせい承うけたまわ宣布せんぷ政せい使し司し太ふとし原はら府ふ代だい州しゅう
出生しゅっしょう	生年せいねん不ふ詳しょう;
逝世	景けい泰たい二に年ねん（1451年ねん）;
出身しゅっしん
	永樂えいらく元年がんねん癸みずのと未み科か山さん西鄉さいごう試ためし舉人; 永樂えいらく九年辛卯科進士出身;

弋謙（？—1450年ねん），山西さんせい太ふとし原はら府ふ代だい州しゅう人ひと。明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ。

生平おいだいら

永樂えいらく元年がんねん（1403年ねん）鄉さと試ためし中ちゅう舉^[1]。永樂えいらく九きゅう年ねん（1411年ねん）辛からし卯う科か進士しんし，授監かん察御史し，在ざい出で按江西えにし時とき，因いん進言しんげん忤旨，貶為峽かい山やま知ち縣けん，再さい因いん事ごと連坐れんざ罷免ひめん歸鄉ききょう。

明仁あきひと宗むね繼つぎ位い后きさき，召為大だい理り寺てら少しょう卿きょう。任にん上じょう直言ちょくげん進しん諫，因いん言語げんご過激かげき，招致しょうち禮れい部ぶ尚書しょうしょ呂りょ震ふるえ、吳ご中なか，侍さむらい郎ろう吳ご廷用，大だい理り卿きょう虞おそれ謙けん等とう人ひと彈劾だんがい。而在內閣首くび輔楊士奇き的てき解釋かいしゃく下か，明仁あきひと宗むね寬恕かんじょ弋謙，并下詔みことのり己おのれ罪ざい。之これ後ご升ます副ふく都と御ご史し，去さ四川しせん監督かんとく采さい木き事務じむ。

宣せん德とく年間ねんかん，派は任にん交趾右みぎ布ぬの政せい使し，因いん王おう通とおる退出たいしゅつ交趾，弋謙被ひ一いち併判死し。

正統せいとう初年しょねん，釋放しゃくほう為ため民みん。土木どぼく之の變へん后きさき，以布衣ころも之の身み上京じょうきょう舉薦寧やすし懋、阮遷等とう人ひと。景けい泰たい二に年ねん（1451年ねん）卒そつ^[2]。

参考さんこう文献ぶんけん

^ 《欽定きんてい四よん庫こ全書ぜんしょ·山西さんせい通どおり志こころざし》（卷まき六ろく十じゅう六ろく·科目かもく二に·明あかり）：永樂えいらく元年がんねん癸みずのと未み科か鄉きょう試ためし……弋謙，代だい州しゅう人じん，進士しんし。
^ 《明あかり史し·卷まき164》：弋謙，代だい州しゅう人じん。永樂えいらく九きゅう年ねん進士しんし。除じょ監かん察御史し。出で按江西にし，言げん事ごと忤旨，貶峽山やま知ち縣けん。復ふく坐すわ事こと免めん歸き。仁ひとし宗そう在ざい東宮とうぐう，素す知ち謙けん骨ほね鯁。及嗣位い，召為大だい理り少しょう卿きょう。直ちょく陳ちん時政ときまさ，言げん官かん吏貪殘ざん，政事せいじ多た非ひ洪ひろし武之たけゆき舊きゅう，及有司し誅求ちゅうきゅう無藝むげい。帝みかど多た采さい納おさめ。既すんで復ふく言ごと五ご事こと，詞し太ふとし激げき，帝みかど乃不懌。尚書しょうしょ呂りょ震ふるえ、吳ご中ちゅう，侍さむらい郎ろう吳くれ廷用，大だい理り卿きょう虞おそれ謙けん等とう因いん劾謙誣罔，都と御ご史し劉りゅう觀かん令れい眾御史し合ごう糾謙。帝みかど召楊士し奇き等とう言げん之の，士し奇き對たい曰：「謙けん不ふ諳大體だいたい，然しか心しん感かん超ちょう擢恩，欲よく圖ず報ほう耳みみ。主しゅ聖ひじり則そく臣しん直じき，惟おもんみ陛下へいか優ゆう容よう之の。」帝みかど乃不罪ざい謙けん。然しか每まい見み謙けん，詞し色しょく甚厲。士し奇き從容しょうよう言ごと：「陛下へいか詔みことのり求もとめ直言ちょくげん，謙けん言げん不當ふとう，觸さわ怒いか。外そと廷悚惕，以言為ため戒。今いま四方朝覲之臣皆集闕下，見み謙けん如此，將はた謂いい陛下へいか不能ふのう容よう直言ちょくげん。」帝みかど惕然曰：「此固朕ちん不能ふのう容よう，亦また呂りょ震ふるえ輩やから迎合げいごう以益朕ちん過か，自今じこん當とう置おけ之これ。」遂とげ免めん謙けん朝ちょう參さん，令れい專せん視し司つかさ事ごと。未み幾いく，帝みかど以言事ごと者しゃ益えき少しょう，復ふく召士奇き曰：「朕ちん怒いか謙けん矯激きょうげき過か實じつ耳みみ，朝臣あそん遂とげ月余げつよ無言むごん。爾なんじ語ご諸しょ臣しん，白しろ朕ちん心しん。」士し奇き曰：「臣しん空言くうげん不足ふそく信しんじ，乞親降くだ璽書。」遂とげ令れい就榻前書ぜんしょ敕引過か曰：「朕ちん自じ即位そくい以來いらい，臣民しんみん上うえ章あきら以數百ひゃく計けい，未み嘗不欣然きんぜん聽納ちょうのう。茍有不當ふとう，不ふ加か譴訶，群臣ぐんしん所しょ共ども知也ともや。間あいだ者しゃ，大だい理り少しょう卿きょう弋謙所しょ言げん，多た非ひ實事じつごと，群臣ぐんしん迎合げいごう朕ちん意い，交章奏そう其賣直じき，請置諸法しょほう。朕ちん皆みな拒こばめ而不聽，但ただし免めん謙けん朝ちょう參さん。而自是ぜ以來いらい，言げん者しゃ益えき少しょう。今こん自じ去さ冬ふゆ無む雪ゆき，春はる亦また少雨しょうう，陰陽いんよう愆和，必有其咎，豈あに無む可か言げん？而為臣しん者しゃ，懷ふところ自じ全ぜん之これ計けい，退すさ而默默もくもく，何なに以為忠ただし？朕ちん于謙一いち時じ不能ふのう含容，未み嘗不自じ愧咎。爾しか群臣ぐんしん勿以前ぜん事こと為ため戒，於國家こっか利り弊へい、政令せいれい未み當とう者しゃ，直言ちょくげん勿諱。謙けん朝ちょう參まいり如故。」時じ中ちゅう官かん采さい木き四よん川がわ，貪むさぼ橫よこ。帝みかど以謙清せい直ただし，命いのち往治之の。擢謙副ふく都と御ご史し，賜たまもの鈔以行ぎょう，遂とげ罷やめ采さい木き之これ役やく。宣せん德とく初はつ，交阯右みぎ布ぬの政せい戚遜以貪淫いん黜，命いのち謙けん往代。王おう通どおり棄交阯，謙けん亦また論ろん死し。正統せいとう初はつ，釋しゃく為ため民みん。土木どぼく之の變へん，謙けん布衣ふい走はし闕下，薦こも通どおり及寧懋、阮遷等とう十じゅう三さん人にん，皆みな奇才きさい可用かよう。眾議以通副ふく石いし亨とおる，謙けん請專任せんにん通どおり，事こと遂とげ寢ね。廷臣ていしん以謙負ふ重じゅう名めい，奏そう留とめ之の，亦また不ふ報ほう。景けい泰たい二に年ねん復ふく至いたり京きょう，疏薦通どおり等とう，不納ふのう。罷やめ歸き，未み幾いく卒そつ。仁じん宗むね性せい寬大かんだい，容よう直言ちょくげん，謙けん以故得とく無罪むざい，反はん責せめ呂りょ震ふるえ等とう。

相あい关条目め

交趾等とう處しょ承うけたまわ宣布せんぷ政せい使し司し

[1] 《欽定きんてい四よん庫こ全書ぜんしょ·山西さんせい通どおり志こころざし》（卷まき六ろく十じゅう六ろく·科目かもく二に·明あかり）：永樂えいらく元年がんねん癸みずのと未み科か鄉きょう試ためし……弋謙，代だい州しゅう人じん，進士しんし。

[2] 《明あかり史し·卷まき164》：弋謙，代だい州しゅう人じん。永樂えいらく九きゅう年ねん進士しんし。除じょ監かん察御史し。出で按江西にし，言げん事ごと忤旨，貶峽山やま知ち縣けん。復ふく坐すわ事こと免めん歸き。仁ひとし宗そう在ざい東宮とうぐう，素す知ち謙けん骨ほね鯁。及嗣位い，召為大だい理り少しょう卿きょう。直ちょく陳ちん時政ときまさ，言げん官かん吏貪殘ざん，政事せいじ多た非ひ洪ひろし武之たけゆき舊きゅう，及有司し誅求ちゅうきゅう無藝むげい。帝みかど多た采さい納おさめ。既すんで復ふく言ごと五ご事こと，詞し太ふとし激げき，帝みかど乃不懌。尚書しょうしょ呂りょ震ふるえ、吳ご中ちゅう，侍さむらい郎ろう吳くれ廷用，大だい理り卿きょう虞おそれ謙けん等とう因いん劾謙誣罔，都と御ご史し劉りゅう觀かん令れい眾御史し合ごう糾謙。帝みかど召楊士し奇き等とう言げん之の，士し奇き對たい曰：「謙けん不ふ諳大體だいたい，然しか心しん感かん超ちょう擢恩，欲よく圖ず報ほう耳みみ。主しゅ聖ひじり則そく臣しん直じき，惟おもんみ陛下へいか優ゆう容よう之の。」帝みかど乃不罪ざい謙けん。然しか每まい見み謙けん，詞し色しょく甚厲。士し奇き從容しょうよう言ごと：「陛下へいか詔みことのり求もとめ直言ちょくげん，謙けん言げん不當ふとう，觸さわ怒いか。外そと廷悚惕，以言為ため戒。今いま四方朝覲之臣皆集闕下，見み謙けん如此，將はた謂いい陛下へいか不能ふのう容よう直言ちょくげん。」帝みかど惕然曰：「此固朕ちん不能ふのう容よう，亦また呂りょ震ふるえ輩やから迎合げいごう以益朕ちん過か，自今じこん當とう置おけ之これ。」遂とげ免めん謙けん朝ちょう參さん，令れい專せん視し司つかさ事ごと。未み幾いく，帝みかど以言事ごと者しゃ益えき少しょう，復ふく召士奇き曰：「朕ちん怒いか謙けん矯激きょうげき過か實じつ耳みみ，朝臣あそん遂とげ月余げつよ無言むごん。爾なんじ語ご諸しょ臣しん，白しろ朕ちん心しん。」士し奇き曰：「臣しん空言くうげん不足ふそく信しんじ，乞親降くだ璽書。」遂とげ令れい就榻前書ぜんしょ敕引過か曰：「朕ちん自じ即位そくい以來いらい，臣民しんみん上うえ章あきら以數百ひゃく計けい，未み嘗不欣然きんぜん聽納ちょうのう。茍有不當ふとう，不ふ加か譴訶，群臣ぐんしん所しょ共ども知也ともや。間あいだ者しゃ，大だい理り少しょう卿きょう弋謙所しょ言げん，多た非ひ實事じつごと，群臣ぐんしん迎合げいごう朕ちん意い，交章奏そう其賣直じき，請置諸法しょほう。朕ちん皆みな拒こばめ而不聽，但ただし免めん謙けん朝ちょう參さん。而自是ぜ以來いらい，言げん者しゃ益えき少しょう。今こん自じ去さ冬ふゆ無む雪ゆき，春はる亦また少雨しょうう，陰陽いんよう愆和，必有其咎，豈あに無む可か言げん？而為臣しん者しゃ，懷ふところ自じ全ぜん之これ計けい，退すさ而默默もくもく，何なに以為忠ただし？朕ちん于謙一いち時じ不能ふのう含容，未み嘗不自じ愧咎。爾しか群臣ぐんしん勿以前ぜん事こと為ため戒，於國家こっか利り弊へい、政令せいれい未み當とう者しゃ，直言ちょくげん勿諱。謙けん朝ちょう參まいり如故。」時じ中ちゅう官かん采さい木き四よん川がわ，貪むさぼ橫よこ。帝みかど以謙清せい直ただし，命いのち往治之の。擢謙副ふく都と御ご史し，賜たまもの鈔以行ぎょう，遂とげ罷やめ采さい木き之これ役やく。宣せん德とく初はつ，交阯右みぎ布ぬの政せい戚遜以貪淫いん黜，命いのち謙けん往代。王おう通どおり棄交阯，謙けん亦また論ろん死し。正統せいとう初はつ，釋しゃく為ため民みん。土木どぼく之の變へん，謙けん布衣ふい走はし闕下，薦こも通どおり及寧懋、阮遷等とう十じゅう三さん人にん，皆みな奇才きさい可用かよう。眾議以通副ふく石いし亨とおる，謙けん請專任せんにん通どおり，事こと遂とげ寢ね。廷臣ていしん以謙負ふ重じゅう名めい，奏そう留とめ之の，亦また不ふ報ほう。景けい泰たい二に年ねん復ふく至いたり京きょう，疏薦通どおり等とう，不納ふのう。罷やめ歸き，未み幾いく卒そつ。仁じん宗むね性せい寬大かんだい，容よう直言ちょくげん，謙けん以故得とく無罪むざい，反はん責せめ呂りょ震ふるえ等とう。

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