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無上正等正覺 - 维基百科，自由的百科全书
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無む上正かみしょう等とう正覺しょうがく

（重定しげさだ向こう自じ阿おもね耨多罗三さん藐三さん菩提ぼだい）

無む上正かみしょう等とう正覺しょうがく（梵語ぼんご：अनुत्तर सम्यक् सम्बोधि，羅ら馬うま化か：anuttara-samyak-saṃbodhi；巴ともえ利とし語ご：anuttara-sammā-sambodhi），又また作つく無む上正かみしょう等とう菩提ぼだい、無む上正かみしょう等とう覺さとし、無上むじょう正覺しょうがく，音譯おんやく為ため阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提ぼだい、阿おもね耨多羅ら三さん耶三さん菩，意い爲ため“至高しこう無上むじょう正確せいかく徹底的てっていてき全面ぜんめん覺悟かくご”，舊譯きゅうやく作さく無上むじょう正真しょうしん道どう[1]。是ぜ指ゆび佛教ぶっきょう修行しゅぎょう的てき最高さいこう覺悟かくご、最高さいこう涅槃ねはん境界きょうかい，證あかし得とく此者與あずか成佛じょうぶつ無む異こと。

正せい等とう正覺しょうがく（梵語ぼんご：samyaksaṃbodhi；巴ともえ利とし語ご：sammāsambodhi，三さん藐三さん菩提ぼだい）[2][3]，又また作つく正せい等とう覺さとし、等とう正覺しょうがく、正せい等とう菩提ぼだい、正せい遍あまね知ち、正せい遍あまね覺さとし、正せい遍あまね知覺ちかく、正せい盡つき覺さとし、正真しょうしん正道せいどう、正真しょうしん道どう、正真しょうしん覺さとし、正真しょうしん正覺しょうがく、正真しょうしん道どう最さい正覺しょうがく、正真しょうしん最さい正覺しょうがく、正真しょうしん等とう正覺しょうがく、至いたり真しん等とう正覺しょうがく、最さい正覺しょうがく、平等びょうどう覺さとし、平等びょうどう道どう、平等びょうどう正覺しょうがく、平等びょうどう正道せいどう、正覺しょうがく等ひとし。《元げん亨とおる寺てら漢かん譯やく南みなみ傳でん大藏經だいぞうきょう》譯やく三さん藐三さん佛陀ぶっだ為ため正せい自覺じかく[4]。

詞し義よし

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「阿おもね」（a-）就是「無む、沒ぼつ有ゆう、沒ぼつ盡つき頭あたま、沒ぼつ有限ゆうげん量りょう」的てき意思いし，「耨多羅ら」（nuttara）則のり是ぜ「更さら高だか、更さら上じょう」的てき意思いし，“阿おもね耨多羅ら”（anuttara）義よし思おもえ爲ため“無上むじょう”，就是「沒ぼつ有ゆう更さら高だか、更さら上じょう」的てき意思いし，指ゆび的てき是ぜ「最高さいこう」。「三さん」（sam-）為ため「完全かんぜん，合一ごういつ」的てき意思いし，「藐」（-myak）則のり為ため「正せい确、非ひ错」之の意い[5]，「三さん藐」（梵語ぼんご：samyak，巴ともえ利とし語ご：Sammā）為ため“准じゅん确”[6]，漢かん譯やく爲ため“正せい等とう”、「正真しょうしん」或ある「正ただし」[7]，解釋かいしゃく為ため「正確せいかく的てき」、「徹底的てっていてき」、「完全かんぜん的てき」。「菩提ぼだい」是ぜ「覺さとし知ち、覺悟かくご」，「三さん菩提ぼだい」（saṃbodhi）漢かん譯やく為ため「正覺しょうがく」、「正道せいどう」、「遍あまね知ち」、「遍あまね覺さとし」或ある「等とう覺さとし」[7]，意思いし是ぜ「完かん美的びてき、最高さいこう的てき覺悟かくご」。

鳩ばと摩ま羅ら什解かい作さく：「三さん藐名正ただし，三さん名めい遍へん，菩提ぼだい名めい知ち，佛ふつ名めい覺さとし」[8]，慧遠えおん解かい作さく：「三之さんの言げん正せい；藐之言げん真ま；三さん復ふく名めい正せい；菩提ぼだい名めい道どう；佛陀ぶっだ名めい覺さとし。」[9]，窺基解かい作さく：「三さん，正也まさや；藐，等とう也；又また三さん正也まさや；菩提ぼだい覺さとし也」[10]，慧とし苑えん解かい作さく：「三さん藐，正也まさや；三さん，遍へん也、等とう也；菩提ぼだい，覺さとし也」[11]。

正せい等とう正覺しょうがく(者しゃ)、正せい等とう覺さとし(者しゃ)、等とう正覺しょうがく(者しゃ)、正ただし遍へん知ち(者しゃ)、正せい遍あまね覺さとし(者しゃ)、最さい正覺しょうがく(者しゃ)（梵語ぼんご：samyak-saṃbuddha；巴ともえ利とし語ご：sammā-saṃbuddha[12][13]，三さん藐三さん菩陀、三さん藐三さん佛陀ぶっだ、三さん耶三さん佛ほとけ）是これ如來にょらい十じゅう號ごう之これ一いち。

闡釋

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《大智たいち度ど論ろん》解釋かいしゃく「正ただし」名めい諸法しょほう不動ふどう不壞ふえ相しょう，「遍あまね」名めい不為ふため一法いっぽう、二に法ほう故こ，以悉知ち一切いっさい法ほう無む餘よ不盡ふじん，是ぜ名めい三さん藐三さん佛陀ぶっだ。知ち苦く如苦相しょう，知ち集しゅう如集相しょう，知ち滅めつ如滅相しょう，知道ともみち如道相しょう。知ち一切いっさい諸法しょほう實じつ不壞ふえ相しょう，不ふ增ぞう不ふ減げん。知ち一切いっさい十方じっぽう諸しょ世界せかい名號みょうごう，六道所攝眾生名號；眾生先さき世よ因緣いんねん，未み來世らいせ生せい處しょ；一切いっさい十じゅう方ぽう眾生心しん相しょう，諸しょ結ゆい使し、諸しょ善根ぜんこん、諸しょ出で要よう，如是にょぜ等とう一切いっさい諸法しょほう悉知，是ぜ名めい三さん藐三さん佛陀ぶっだ[14]。

《成なり實み論ろん》解釋かいしゃく為ため「前まえ際さい、後ご際さい及不相續そうぞく，善ぜん通達つうたつ故こ，得とく名めい正せい智さとし（正ただし遍へん智さとし）」[15][16]。

鳩ばと摩ま羅ら什釋しゃく為ため「法ほう無む差さ故こ言げん正せい；智さとし無む不ふ周しゅう故こ言げん遍あまね；出生しゅっしょう死し夢ゆめ故こ言げん覺さとし」、僧そう肇はじめ釋しゃく為ため「見み法ほう無む差さ謂いい之の正せい；智さとし無む不ふ周しゅう謂いい之の遍あまね；決定けってい法相ほうしょう謂いい之の知ち」、竺道生せい釋しゃく為ため「諸佛しょぶつ色身いろみ雖復若干じゃっかん，而一一いち佛ふつ無む不ふ有ゆう之の，故こ無む不等ふとう矣……若わか不等ふとう者しゃ，便びん有ゆう所しょ不盡ふじん，不ふ得とく名めい為ため正ただし遍あまね覺さとし人じん也」[8]。

曇くもり鸞的てき《往生おうじょう論ろん註》解釋かいしゃく「等とう覺さとし」為ため「以諸法ほう等とう故こ，諸しょ如來にょらい等とう，是ぜ故こ諸佛しょぶつ如來にょらい名めい為ため等とう覺さとし」[17]。

《解脫げだつ道どう論ろん》解釋かいしゃく為ため「正ただし遍へん知者ちしゃ，以一切行正知一切諸法，名めい正ただし遍あまね覺さとし。復ふく殺ころせ無明むみょう，名めい正ただし遍あまね覺さとし。以獨覺さとし無上むじょう菩提ぼだい，名めい正ただし遍あまね覺さとし」[18]。

《清淨せいじょう道どう論ろん》解釋かいしゃく為ため「由ゆかり於自己じこ正覺しょうがく一切いっさい法ほう，故こ稱しょうsammā-saṃbuddha（正せい自覺じかく者しゃ）。即そく是ぜ說せつ他た是ぜ一切いっさい法的ほうてき正覺しょうがく者しゃ，應おう該通達たち的てき諸法しょほう業ぎょう已やめ通達つうたつ覺悟かくご，應おう該遍知的ちてき諸もろ（苦く）法ほう業ぎょう已やめ遍あまね知ち，應おう斷だん的てき諸もろ（集しゅう）法ほう業ぎょう已やめ斷絕だんぜつ，應おう證しょう的てき諸もろ（滅めつ）法ほう業ぎょう已やめ證しょう得え，應おう修おさむ的てき諸もろ（道みち）法ほう業ぎょう已やめ修習しゅうしゅう」[19]。巴ともえ利とし義ぎ註將はたsammā解釋かいしゃく為ため正確せいかく，saṃ，作さくsāmaṃ解かい，意い為ため獨自どくじ，因いん此sammā-saṃbuddha意い為ため「正確せいかく地ち、自己じこ覺悟かくご了りょう一切いっさい諸法しょほう」[4]。

《阿おもね毘達磨だるま法ほう蘊足論ろん》解釋かいしゃく此詞為ため：「正せい等とう覺さとし者しゃ，如世尊せそん言ごと：諸しょ所有しょゆう法ほう、一切いっさい正せい性せい，如來にょらい一切知見解了正等覺，故こ名めい正せい等とう覺さとし。」，又また解釋かいしゃく「等とう法ほう」（sam-）謂いい四よん念ねん住じゅう、四よん正勝まさかつ、四よん神足こうたり、五根ごこん、五ご力りょく、七なな等とう覺さとし支ささえ（sapta sam-bodhyanga）、八はち聖ひじり道どう支ささえ，如來にょらい一切知見解了正等覺，故こ名めい正せい等とう覺さとし」。又また「於一切苦集滅道，能のう現げん觀かん道みち，能のう證しょう四よん沙門しゃもん果はて道みち，能のう證しょう六ろく神通じんずう，能のう盡つき貪むさぼ瞋癡慢憍垢あか道どう，如來にょらい一切いっさい皆みな正せい等とう覺さとし，至誠しせい堅けん住じゅう慇重作意さくい，以因、以門、以理、以相正せい等とう覺さとし故ゆえ」，名めい正せい等とう覺さとし。[20]

《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》解釋かいしゃく為ため：永えい斷だん所しょ知ち障さわ名めい為ため正せい等とう覺さとし，解脫げだつ一切いっさい煩惱ぼんのう障さわ為ため應おう供きょう（阿羅漢あらかん）[21]。以及「如其勝義まさよし，覺さとし諸法しょほう故こ，名めい正せい等とう覺さとし」[22]。

《金きむ剛つよし般若はんにゃ波羅蜜はらみつ經けい破やぶ取ど著しる不壞ふえ假名がな論ろん》解釋かいしゃく為ため：「正ただし」者しゃ，不ふ顛倒てんとう義ぎ，「等ひとし」者しゃ，遍へん及滿義よし，故こ名めい正せい等とう覺さとし。[23]

窺基提出ていしゅつ兩りょう種たね解釋かいしゃく，一いち為ため「諸法しょほう莫先名めい無上むじょう，理事りじ遍あまね知名ちめい正せい等とう，離はなれ妄真照あきら名めい正覺しょうがく」，另一為ため「智さとし、斷だん圓滿えんまん名めい無上むじょう，簡別外道げどう、凡夫ぼんぷ邪智じゃち名めい正ただし，簡別小乘しょうじょう分ぶん智さとし名めい等とう，簡別菩薩ぼさつ缺かけ智さとし名めい正覺しょうがく」[10]。

清涼せいりょう澄きよし觀かん在ざい《大方おおがた廣こう佛ふつ華嚴經けごんきょう隨ずい疏演義えんぎ鈔》釋しゃく為ため：「理無わりな偏へん邪よこしま目め之の為ため正ただし、無法むほう不ふ照あきら名めい曰遍知ち」[24]。

《十じゅう號ごう經けい》解釋かいしゃく為ため：「如來にょらい具ぐ一切いっさい智さとし，於一切いっさい處しょ無む不ふ了知りょうち，以四念ねん處しょ、四よん正せい斷だん、四よん神足こうたり、五根ごこん、五ご力りょく、七なな覺さとし支ささえ、八はち聖ひじり道どう、十じゅう二に緣えん生せい、四諦法等如是之法，平等びょうどう開ひらけ覺さと一切いっさい眾生，令れい起おこり智さとし斷だん惑。證あかし須陀洹果、斯陀含果、阿おもね那な含果、阿羅漢あらかん，具ぐ三明さんめい、六ろく通つう，復ふく於大おだい乘じょう作さく意思いし求もとめ，歷れき修おさむ諸しょ地ち，斷だん盡つき結ゆい習，成なり無む上覺じょうかく，此名正せい等とう正覺しょうがく。」

《大だい薩遮尼あま乾いぬい子こ所しょ說經せっきょう》和かず《大だい寶積ほうしゃく經けい·菩薩ぼさつ藏ぞう會かい》解釋かいしゃく為ため：沙門しゃもん瞿曇於凡夫ぼんぷ法ほう、聖人せいじん法ほう、聲聞しょうもん法ほう、緣えん覺さとし法ほう、佛法ぶっぽう、菩薩ぼさつ法ほう、學がく法ほう、無學むがく法ほう、世間せけん法ほう、出世間しゅっせけん法ほう、善ぜん法ほう、不善ふぜん法ほう、有ゆう漏も法ほう、無む漏も法ほう、有為ゆうい法ほう、無為むい法ほう，如是にょぜ等とう一切いっさい諸法しょほう，如來にょらい悉能平等びょうどう正覺しょうがく，是ぜ故こ名めい為ため正せい等とう覺さとし者しゃ。又また解釋かいしゃく平等びょうどう（sama）之これ性せい為ため「諸見しょみ自體じたい與あずか彼かれ空そら性せい其性平等びょうどう」乃至ないし於「生死せいし流轉るてん自體じたい與あずか彼かれ寂靜じゃくじょう涅槃ねはん其性平等びょうどう」[25]。

參考さんこう

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  1. ^ 《佛學ぶつがく大だい辭典じてん》【無む上正かみしょう等とう正覺しょうがく】：（術語じゅつご）阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提ぼだい之の新譯しんやく。法華ほっけ玄げん贊さん二に曰：「阿おもね云うん無な，耨多羅ら云うん上じょう，三さん云うん正ただし，藐云等とう。又また三さん云うん正ただし，菩提ぼだい云うん覺さとし，即そく是ぜ無む上正かみしょう等とう正覺しょうがく。」
  2. ^ 《佛學ぶつがく大だい辭典じてん》【正覺しょうがく】：（術語じゅつご）梵語ぼんご三さん菩提ぼだいSambodhi，此譯正覺しょうがく。如來にょらい之の實じつ智さとし，名めい為ため正覺しょうがく。證あかし語ご。一切いっさい諸法しょほう之の真正しんしょう覺さとし智也ともや。故こ成佛じょうぶつ曰成正覺しょうがく。法華ほっけ玄げん贊さん二に曰：「三さん云うん正ただし，菩提ぼだい云うん覺さとし。」
  3. ^ 《佛教大ぶっきょうだい辭典じてん》【正せい等とう正覺しょうがく】：（術語じゅつご）三さん藐三さん菩提ぼだい，新譯しんやく為ため正せい等とう正覺しょうがく。法華ほっけ玄げん贊さん二に曰：「三さん云うん正ただし，藐云等とう，又また三さん云うん正ただし，菩提ぼだい云うん覺さとし。」
  4. ^ 4.0 4.1 sammā-sambuddha. [2022-01-24]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2022-01-24）. 
  5. ^ true - KST (Online Sanskrit Dictionary). kosha.sanskrit.today. [2023-11-09]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2023-11-09）. 
  6. ^ 暗くら度たび陳ひね倉くら錯千百ひゃく年ねん的てき悉曇しったん梵字ぼんじ | 本來ほんらい無一物むいちもつ Sense All is Akasha. 暗くら度たび陳ひね倉くら錯千百ひゃく年ねん的てき悉曇しったん梵字ぼんじ | 本來ほんらい無一物むいちもつ Sense All is Akasha. 2017-08-26 [2023-11-09]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2023-11-09）. 
  7. ^ 7.0 7.1 《法華經ほけきょう》對たい勘かん材料ざいりょう. [2022-01-24]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2022-01-24）. 
  8. ^ 8.0 8.1 翻譯ほんやく名義めいぎ集しゅう：「三藐三佛陀亦云三耶三菩，秦はた言げん正ただし遍あまね知ち。《大だい論ろん》云うん：「是ぜ言げん正ただし遍あまね知ち一切いっさい法ほう。什師言げん正ただし遍あまね覺さとし也。言げん法ほう無む差さ故こ言げん正せい；智さとし無む不ふ周しゅう故こ言げん遍あまね；出生しゅっしょう死し夢ゆめ故こ言げん覺さとし。」
    《注ちゅう維摩詰つめ經けい》：「什曰。三さん藐三さん菩提ぼだい。秦はた言げん正ただし遍あまね知ち。今こん言げん三さん藐三さん佛陀ぶっだ。言げん正ただし遍あまね覺さとし也。見み法ほう無む差さ故こ言げん正ただし。智さとし無む不ふ周しゅう故こ言げん遍へん也。出生しゅっしょう死し夢ゆめ故こ言げん覺さとし也。肇はじめ曰。秦はた言げん正ただし遍あまね知ち。見み法ほう無む差さ謂いい之の正ただし。智さとし無む不ふ周しゅう謂いい之の遍あまね。決定けってい法相ほうしょう謂いい之の知ち。生なま曰。若わか不等ふとう者しゃ。便びん有ゆう所しょ不盡ふじん。不ふ得とく名めい為ため正ただし遍あまね覺さとし人じん也。」
    翻こぼし梵語ぼんご：三さん藐三さん佛陀ぶっだ(亦また云うん三さん耶三さん佛ふつ　論ろん曰三さん藐名正ただし，三さん名めい遍へん，佛ふつ名めい知ち)
  9. ^ 慧遠えおん《大だい般涅槃經義ぎ記き》：阿おもね之これ言げん無む。耨多羅ら言上ごんじょう。三之さんの言げん正ただし。藐之言げん真しん。三さん復ふく名めい正せい。菩提ぼだい名めい道どう。
    《觀かん無量むりょう壽ことぶき經けい義ぎ疏》：三藐三佛陀此翻名為正真正覺。三之言正藐之言真三復名正佛陀名覺。
  10. ^ 10.0 10.1 一切經いっさいきょう音義おんぎ：「（大だい般涅槃經音義おんぎ，雲くも公こう撰せん）阿おもね此云無む也耨多た羅ら此云上じょう也三云正也藐等也又三正也菩提覺也總云無上正等正覺也
    窺基《妙法みょうほう蓮華れんげ經けい玄げん贊さん》：阿おもね云うん無な，耨多羅ら云うん上じょう，三さん云うん正ただし，藐云等とう。又また三さん云うん正ただし，菩提ぼだい云うん覺さとし，即そく是ぜ無む上正かみしょう等とう正覺しょうがく。此有四よん覺さとし：一いち無む上覺じょうかく，是ぜ總そう也，即そく顯あらわ菩提ぼだい、清淨せいじょう法界ほうかい。二に正覺しょうがく，簡外道どう邪よこしま覺さと故こ。三さん等とう覺さとし，簡二乘但了生空偏覺故。四よん又また正覺しょうがく，簡菩薩ぼさつ，菩薩ぼさつ因いん覺さとし未滿みまん、果はて位い非ひ正覺しょうがく故ゆえ。
    窺基《觀かん彌勒みろく上生わぶ兜かぶと率りつ天てん經けい贊さん》：諸法しょほう莫先名めい無上むじょう。理事りじ遍あまね知名ちめい正せい等とう。離はなれ妄真照あきら名めい正覺しょうがく。或ある智さとし、斷だん圓えん[滿みつる]名めい無む上覺じょうかく。簡異生せい邪智じゃち名めい正覺しょうがく。簡小乘しょうじょう分ぶん智さとし名めい等とう覺さとし。簡菩薩缺智さとし復ふく名めい正覺しょうがく。
    窺基《說せつ無垢むく稱しょう經けい疏》：等とう覺さとし者しゃ正覺しょうがく者しゃ。合名ごうめい正せい等とう覺さとし者しゃ。初はつ正覺しょうがく者しゃ。異い凡夫ぼんぷ。凡夫ぼんぷ耶覺（邪よこしま覺さとし）故こ。次つぎ等とう覺さとし者しゃ。異い二乘にじょう。二乘にじょう唯ただ知生ともお空そら無我むが。偏へん覺さとし法ほう故ゆえ。後こう正覺しょうがく者しゃ。簡異菩薩ぼさつ。菩薩ぼさつ雖正覺しょうがく等とう覺さとし。未み正せい圓滿えんまん覺さとし諸法しょほう故ゆえ。兩りょう正名まさな同どう。合名ごうめい正せい等とう覺さとし。
  11. ^ 翻譯ほんやく名義めいぎ集しゅう：「苑えん師し云うん：阿おもね，此云無む；耨多羅ら，翻こぼし上じょう；三さん藐，翻こぼし正也まさや；三さん，遍へん也，等とう也；菩提ぼだい，覺さとし也。」
    一切經いっさいきょう音義おんぎ：「（新譯しんやく大方おおがた廣こう佛ふつ花はな嚴げん經けい音義おんぎ，慧とし苑えん撰せん）阿おもね此云無む也。耨多羅ら上うえ也。三さん藐正也まさや。三さん遍へん也、等とう也。菩提ぼだい覺さとし也。總そう應おう言げん無む上正かみしょう等とう覺さとし也。
  12. ^ 北きた傳つたえ:雜ざつ阿おもね含402經けい 南みなみ傳でん:相應そうおう部ぶ56相應そうおう23經けい. [2022-01-24]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2021-05-08）. 
  13. ^ 相應そうおう部ぶ22相應そうおう58經けい. [2022-01-24]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2022-04-18）. 
  14. ^ 《大智たいち度ど論ろん》卷まき二に、二に十じゅう一いち
  15. ^ 《成なり實み論ろん》卷まき第だい一いち
  16. ^ 《大智たいち度ど論ろん》卷まき46：「無む上正かみしょう智さとし名めい阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提ぼだい」。
  17. ^ 曇くもり鸞《無量むりょう壽ことぶき經けい優ゆう婆ばば提ひさげ舍しゃ願ねがい生せい偈げ註》
    《大智たいち度ど論ろん》卷まき十じゅう：「諸佛しょぶつ等とう故こ，名めい為ため等とう覺さとし」
    《維摩詰所つめしょ說經せっきょう》：「諸佛しょぶつ如來にょらい功德くどく平等びょうどう……如是にょぜ見み諸しょ佛ふつ色身いろみ有ゆう若干じゃっかん耳みみ，其無礙慧無む若干じゃっかん也。……諸佛しょぶつ色身いろみ、威い相しょう、種たね性せい，戒、定じょう、智慧ちえ、解脫げだつ、解脫げだつ知見ちけん，力ちから、無む所ところ畏かしこ、不ふ共之ともゆき法ほう，大慈だいじ、大悲だいひ，威儀いぎ所行しょぎょう及其壽命じゅみょう，說法せっぽう教化きょうか，成就じょうじゅ眾生，淨きよし佛ふつ國土こくど，具ぐ諸しょ佛法ぶっぽう，悉皆しっかい同等どうとう，是ぜ故こ名めい為ため三さん藐三さん佛陀ぶっだ，名めい為ため多た陀阿伽とぎ度ど，名めい為ため佛陀ぶっだ」。
  18. ^ 《解脫げだつ道どう論ろん》卷まき第だい六ろく
  19. ^ 《清淨せいじょう道どう論ろん》說せつ六ろく隨ずい念ねん品ひん
  20. ^ 《阿おもね毘達磨だるま法ほう蘊足論ろん》卷まき二に
  21. ^ 妙法みょうほう蓮華れんげ經けい玄げん贊さん：「是ぜ《瑜伽ゆが》及此經けい但ただし取と害がい煩惱ぼんのう賊名ぞくめい阿羅漢あらかん，永えい斷だん所しょ知ち障さわ名めい為ため正せい等とう覺さとし」
    《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》卷まき第だい八はち十じゅう三さん
  22. ^ 《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》卷まき第だい三さん十じゅう八はち
  23. ^ 《金きむ剛つよし般若はんにゃ波羅蜜はらみつ經けい破やぶ取ど著しる不壞ふえ假名がな論ろん》卷一けんいち
  24. ^ 《大方おおがた廣こう佛ふつ華嚴經けごんきょう隨ずい疏演義えんぎ鈔》卷まき第だい二に十じゅう三さん
  25. ^ 《大だい薩遮尼あま乾いぬい子こ所しょ說經せっきょう》卷まき第だい九きゅう、《大だい寶積ほうしゃく經けい》卷まき第だい三さん十じゅう九きゅう（菩薩ぼさつ藏ぞう會かい第だい十じゅう二之五如來不思議性品第四之三）
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