陈霸先さき

陳ちん武たけし帝みかど陈霸先さき（503年ねん—559年ねん），字じ兴国，小字こあざ法ほう生せい，吴兴郡ぐん长城县（今いま浙江せっこう长兴）人にん，南北なんぼく朝あさ時代じだい陳ひね朝あさ開國かいこく皇帝こうてい。557年ねん接受せつじゅ梁りょう敬たかし帝みかど萧方智さとし的てき禪ぜん位い建立こんりゅう陳ひね朝あさ，557年ねん－559年ねん在位ざいい。死後しご廟びょう號ごう高祖こうそ，諡號しごう武たけ皇帝こうてい。

陈武帝みかど
統治とうち	557年ねん11月12日にち－559年ねん6月がつ26日にち（1年ねん226天てん）
出生しゅっしょう	503年ねん
逝世	559年ねん（55—56歲さい）
安やす葬そう	万まん安やす陵りょう
年號ねんごう 永えい定じょう：557年ねん十じゅう月がつ－559年ねん六ろく月がつ 谥号 武たけ皇帝こうてい 庙号 高祖こうそ
政せい权	陳ひね朝あさ

生平おいだいら

早期そうき生涯しょうがい

梁りょう武たけし帝みかど天てん监二に年ねん（503年ねん）出生しゅっしょう，自じ幼よう家か境さかい贫寒，却好读兵书。初はつ仕つかまつ乡为里司さとし，后きさき到いた建たて康やすし为油库吏，之これ后きさき又また为新しん渝縣けん侯こう萧暎传教（傳令でんれい吏）。当とう时，萧暎是ぜ广州刺史しし，于是陈霸先さき随ずい萧暎来き到いた广州，任にん中ちゅう直ちょく兵へい参さん军。因よし陈霸先さき平ひら乱らん有功ゆうこう，被ひ提ひさげ任にん为西にし江こう督とく护，很快又また因いん平ひらた交州李り賁之これ乱らん有功ゆうこう，封ふう为交州しゅう司つかさ马兼けん领武平ひらた太守たいしゅ（越こし南みなみ永福えいふく省しょう永安えいあん市し附近ふきん），后きさき任にん振ふ远将军、高こう要かなめ郡ぐん太守たいしゅ。梁りょう武たけし帝みかど萧衍授予陳ひね霸先直ちょく阁将军一职，封ふう号ごう新しん安子やすこ。

侯ほう景けい之の乱みだれ

侯ほう景けい叛乱はんらん，陈霸先さき于梁大宝たいほう元年がんねん（550年ねん）正月しょうがつ，在ざい始はじめ兴（今いま广东韶关）起おこり兵へい讨侯ほう景けい，次じ年ねん与あずか征せい东将军王おう僧そう辩会合かいごう共ども进。天正てんしょう二に年ねん（552年ねん）三さん月がつ，领军围石いし头城（在ざい今いま南京なんきん），大だい败侯景けい。因よし功こう授征虏将军、开府仪同三さん司つかさ，封ふう司つかさ空そら，领扬州刺史しし，镇京口きょうぐち（今江いまえ苏镇江）。

立たて帝みかど之の爭そう

梁りょう承うけたまわ圣三さん年ねん（554年ねん），西にし魏たかし與あずか南みなみ梁はり發生はっせい江こう陵りょう之の戰たたかえ，梁りょう元もと帝みかど被ひ杀。陈霸先さき与あずか王おう僧そう辩请晋すすむ安王やすおう萧方智さとし以太宰だざい承うけたまわ制せい，又また遣や长史谢哲奉たてまつ笺劝进，晋すすむ安王やすおう入居にゅうきょ朝ちょう堂どう，称しょう梁はり王おう。承うけたまわ圣四よん年ねん（555年ねん），王おう僧そう辩屈事ごと北きた齐，迎むかい立たて北きた齐扶植ふしょく的てき萧渊明あきら为梁帝みかど，陈霸先さき苦く劝无效こう，遂とげ诛王僧そう辩，立だて萧方智さとし为帝。后きさき又また击退北きた齐的南下なんか侵略しんりゃく，剷平了りょう王おう僧そう辩餘党とう的てき反抗はんこう，晋すすむ封ふう陈公，受九きゅう锡。

王おう僧そう辩的部下ぶか王おう琳得知とくち陈霸先立さきだて萧方智さとし为帝，並なみ不服ふふく氣き，太平たいへい二に年ねん五ご月がつ，進攻しんこう陈霸先さき。六月ろくがつ。陈霸先さき命いのち平ひら西にし将はた军周しゅう文ぶん育いく、平ひら南みなみ将はた军侯ほう安やすし都と等とう征せい讨王琳。侯ほう安やすし都と至いたり沌口（今こん武たけ昌あきら）与あずか王おう琳对峙多日び，侯ほう安やすし都と军大败。陈霸先さき再さい派遣はけん侯ほう瑱、徐じょ度たび進攻しんこう王おう琳，再さい派は谢哲調しらべ解かい。八はち月がつ，王おう琳退军湘州（今いま湖南こなん长沙），陈霸先さき以大軍ぐん進しん驻大雷かみなり（今いま安徽あんき望もち江こう），同年どうねん十じゅう月がつ，陳ちん霸先因いん此功晉すすむ爵陳王おう。雙方そうほう再度さいど對峙たいじ，直ちょく到いた陈霸先さき病びょう逝。

建立こんりゅう陈朝

陈霸先さき

梁りょう太平たいへい二に年ねん（557年ねん）梁りょう敬たかし帝みかど萧方智さとし禅ぜん位い，陈霸先代せんだい梁はり称しょう帝みかど建立こんりゅう陈朝，史し稱しょう南みなみ陳ひね。陳ひね朝あさ疆域從したがえ江南こうなん到いた嶺みね南みなみ數すう省しょう。王おう琳也立りつ永えい嘉よしみ王おう萧庄，称しょう帝みかど于荆州しゅう。陈永えい定じょう三さん年ねん（559年ねん）六ろく月がつ十じゅう二に日にち，陳ちん霸先生せんせい病びょう，同月どうげつ二に十じゅう一いち日にち病びょう逝。因よし唯一ゆいいつ在世ざいせい亲子陈昌被ひ北きた周あまね扣留，遗诏追つい兄子せこ临川王おう陳ちん蒨入にゅう纂，是ぜ為ため陳ひね文ぶん帝みかど。八はち月がつ甲かぶと午うま，群臣ぐんしん上じょう谥号曰武皇帝こうてい，庙号高祖こうそ。丙へい申さる，葬そう万まん安やす陵りょう（在ざい今いま南京なんきん市し江こう宁区）。隋ずい滅めつ陳ひね後ご，王おう僧そう辯べん之子ゆきこ王おう頒是ぜ隋ずい军大将たいしょう，为报父ちち仇かたき，掘ほ陳ひね霸先之の墓はか，挖出骨こつ骸むくろ，焚化成かせい灰はい水すい喝かつ進しん肚裡。

評價ひょうか

在位ざいい僅二に年ねん，卻是魏ぎ晉すすむ南北なんぼく朝あさ時期じき中ちゅう尤ゆう其南朝あさ方面ほうめん十じゅう分ふん難なん得とく的てき英明えいめい君主くんしゅ，其個性せい节俭樸しらき素もと，“常つね膳ぜん不ふ过数品ひん，私わたし宴えん用よう瓦かわら器き、蚌盘，肴さかな核かく充たかし事ごと而已；后きさき宫无金きん翠みどり之の饰，不ふ设女乐”。在ざい政治せいじ上じょう宽政廉平れんぺい，爱育为本，恒つね崇たかし宽政，不ふ行くだり株かぶ连，怀柔攻おさむ心こころ，诚贯天下でんか。疆域有ゆう江こう表ひょう、沅湘、嶺みね南みなみ等とう地區ちく。在ざい经济上じょう，穩定保持ほじ了りょう江南こうなん的てき發展はってん。

• 南みなみ陳ひね的てき吏部尚書しょうしょ姚察在ざい陳ひね亡ほろび被ひ俘到隋ずい朝あさ後ご，為ため隋ずい文ぶん帝みかど撰せん寫うつし陳ひね朝あさ歷史れきし，仍認為ため陳ひね霸先「英略えいりゃく大度たいど，應變おうへん無な方かた，」與あずか漢かん高祖こうそ劉邦りゅうほう、魏ぎ武たけ帝みかど曹操そうそう一いち樣よう同屬どうぞく偉人いじん（《陳ひね書しょ》卷一けんいち：英略えいりゃく大度たいど，應變おうへん無な方かた，蓋ぶた漢かん高だか、魏ぎ武之たけゆき亞あ矣）。
• 唐とう散ち騎き常つね侍さむらい姚思廉れん（557年ねん－637年ねん），字じ簡之，自じ幼よう習史，父親ちちおや是ぜ南みなみ陳ひね的てき末まつ任にん吏部尚書しょうしょ姚察。姚思廉れん曾任隋ずい朝代あさしろ王おう楊侑侍讀じどく。唐から朝あさ李り淵ふかし稱しょう帝みかど後ご，為ため李り世よ民みん秦しん王おう府ふ文學ぶんがく館かん學士がくし。自じ玄武げんぶ門もん之の變へん，進しん任にん太子たいし洗馬せば。貞さだ觀かん初年しょねん，又また任にん著作ちょさく郎ろう，「十じゅう八はち學士がくし」之の一いち。官かん至いたり散ち騎き常つね侍さむらい，受命じゅめい與あずか魏ぎ徵ちょう同どう修おさむ梁はり陳ひね二に史し。貞さだ觀かん十じゅう年ねん（636年ねん），成なり《梁はり書しょ》（50卷かん）《陳ひね書しょ》（30卷かん），為ため二に十じゅう四よん史し之の一いち。他た評價ひょうか陳ひね霸先「智さとし以綏物ぶつ、武たけ以寧亂みだれ、英えい謀はかりごと獨どく運うん、人ひと皆みな莫及」。
• 唐とう鄭てい國文こくぶん貞さだ公おおやけ魏ぎ徵ちょう（580年ねん－643年ねん2月がつ11日にち），字じ玄げん成なり，唐から朝あさ貞さだ觀かん時じ諫臣，曾是《隋ずい書しょ》、《周しゅう書しょ》、《北きた齊ひとし書しょ》、《梁はり書しょ》、《陳ひね書しょ》五ご部ぶ史書ししょ的てき總そう監修かんしゅう官かん。魏ぎ徵ちょう認みとめ為ため陳ひね霸先效こう命いのち舊きゅう王朝おうちょう，立だて下か豐ゆたか功こう偉績いせき，功こう勳くん不ふ下した曹操そうそう、劉りゅう裕ひろし；三さん分ふん天下でんか，能のう夠「決けつ機き百ひゃく勝しょう」，雄お豪ごう無む愧劉備、孫まご權けん（高祖こうそ拔起壟畝，有ゆう雄ゆう桀之姿すがた。始はじめ佐さ下か藩はん，奮英奇き之の略りゃく。魏ぎ王おう之の延のべ漢かん鼎かなえ祚，宋そう武之たけゆき反はん晉すすむ乘じょう輿こし，懋績鴻おおとり勳くん，無む以尚也なおや。決けつ機き百ひゃく勝しょう，成なり此三さん分ふん，方ほう諸しょ鼎かなえ峙之雄ゆう，足そく以無慚權、備矣）。
• 唐から朝あさ大だい史學しがく家か李り延壽えんじゅ評價ひょうか：用もちい「雄武おうむ英略えいりゃく」、「性せい甚仁愛あい」、「恆つね崇たかし寬ひろし簡」、「彌わたる厲恭儉きょうけん」 來らい稱讚しょうさん陳ひね霸先一生いっしょう。
• 北きた宋そう《資し治ち通どおり鑒》編へん撰者せんじゃ司馬しば光ひかり用もちい「臨戎制勝せいしょう，英えい謀はかりごと獨どく運うん」、「為ため政務せいむ崇たかし寬ひろし簡」、「性せい儉素けんそ」等とう語ご言げん分別ふんべつ概括がいかつ了りょう陳ひね霸先治ち軍ぐん、從したがえ政せい、為ため人的じんてき鮮明せんめい個性こせい。
• 明朝みょうちょう南みなみ京太きょうた僕ぼく寺てら丞すすむ歸かえり有光ありみつ評價ひょうか：恭儉きょうけん勤勞きんろう，志度しど弘ひろし遠とお，江こう左ひだり諸しょ帝みかど，號ごう為ため最さい賢けん。赫然陳ひね祖そ，大業おおわざ光こう燦。寂寞せきばく沛鄉，吾われ茲感歎かんたん。
• 中國共產黨ちゅうごくきょうさんとう中央ちゅうおう委員いいん會かい主席しゅせき毛澤東もうたくとう說せつ他た欣賞的てき是ぜ陳ちん霸先南みなみ征せい北きた戰せん所しょ使用しよう的てき戰術せんじゅつ。毛澤東もうたくとう在ざい晚年ばんねん時じ曾要求人きゅうじん們讀讀《陳ひね書しょ》，瞭あきら解かい陳ひね霸先的てき身み世よ經歷けいれき。
• 中華民國ちゅうかみんこく作者さくしゃ柏かしわ楊在ざい他た的てき一いち本名ほんみょう為ため《中國人ちゅうごくじん史し綱つな》的てき出版しゅっぱん品ひん中ちゅう評ひょう道どう：「陳ひね帝國ていこく是ぜ南北なんぼく朝あさ唯ただ一沒有出過暴君的政權。」

圣井铭并叙じょ碑ひ

隆りゅう庆元年ねん（1567年ねん），长兴县令归有光こう撰せん写うつし《圣井铭并叙じょ碑ひ》，由ゆかり县丞吴承恩おん亲笔书写，刻こく石立いしたて碑ひ，原げん置おけ于陈霸先出生しゅっしょう地ち圣井旁つくり，现藏于长兴博物はくぶつ馆。

廟びょう庭にわ

《陳ひね書しょ》記載きさい高だか祖廟そびょう以下いか配はい享とおる臣子しんし：

• 天てん嘉よしみ年間ねんかん，故こ大だい司馬しば、驃騎大將軍だいしょうぐん侯ほう瑱，故こ司つかさ空むなし周しゅう文ぶん育いく，故こ平ひら北きた將軍しょうぐん、開府かいふ儀ぎ同どう三さん司つかさ杜もり僧そう明あきら，故こ中なか護まもる軍ぐん胡えびす穎，故こ領りょう軍ぐん將軍しょうぐん陳ひね擬なずらえ，故こ護まもる軍ぐん將軍しょうぐん周しゅう鐵てつ虎とら先後せんご配はい食しょく。
• 太ふとし建けん四よん年ねん九きゅう月がつ，故こ太ふとし尉じょう徐じょ度たび、儀ただし同どう杜もり稜りょう、儀ただし同どう程ほど靈れい洗あらい配はい食しょく。
• 陳ひね後ご主しゅ朝あさ，故こ中ちゅう領りょう軍ぐん蔡景歷れき配はい食しょく。

家族かぞく

父親ちちおや

• 陳ちん文ぶん贊さん，追つい尊とうと為ため太ふとし祖そ景けい皇帝こうてい

母親ははおや

• 董ただし氏し，安やす皇后こうごう，陳ちん文ぶん讚たたえ之の妻つま，陳ちん武たけし帝みかど之の母はは

皇后こうごう

• 昭あきら皇后こうごう錢ぜに氏し。
• 宣せん皇后こうごう章あきら氏し，名めい章あきら要よう儿。

亲生子女しじょ

• 陳ちん克かつ，孝こう懷ふところ太子たいし，昭あきら皇后こうごう之子ゆきこ，早はや夭
• 陳ひね立りつ，豫よ章あきら獻けんじ王おう，早はや夭
• 陳ちん權けん，長ちょう沙すな思おもえ王おう，早はや夭
• 陳ちん昌あきら，衡阳獻けんじ王おう，宣せん皇后こうごう之子ゆきこ
• 永世えいせい公主こうしゅ
• 會かい稽穆公主こうしゅ

嗣子しし

• 陈文帝みかど陈蒨

影かげ視し形象けいしょう

• 2020年ねん电视剧《女おんな世子せいし》：郑国霖饰陈霸先

延伸えんしん阅读

[编]

《陳ひね書しょ·卷まき1》，出自しゅつじ姚思廉れん《陳ひね書しょ》

《陳ひね書しょ·卷まき2》，出自しゅつじ姚思廉れん《陳ひね書しょ》

《南みなみ史し·卷まき09》，出自しゅつじ李り延壽えんじゅ《南みなみ史し》

在ざい维基共ども享とおる资源阅览影像えいぞう

参まいり见

中国ちゅうごく东南地区ちく君主くんしゅ
新しん頭あたま銜 陈朝建立こんりゅう	南朝なんちょう·陳ちん朝ちょう皇帝こうてい 557年ねん11月－559年ねん6月がつ	繼つぎ任にん： 陳ちん文ぶん帝みかど 陳ちん蒨
前任ぜんにん： 梁りょう敬たかし帝みかど 蕭しょう方かた智さとし	中國ちゅうごく东南部なんぶ君主くんしゅ 557年ねん－559年ねん
政府せいふ职务
空そら缺かけ 上うえ一位持有相同頭銜者： 蕭しょう恪つとむ	南みなみ梁はり司つかさ空そら 554年ねん－556年ねん	繼つぎ任にん： 侯ほう瑱