傅でん祗

傅でん祗（245年ねん—312年ねん），字じ子こ莊そう，北地きたじ郡ぐん泥どろ陽ひ縣けん人ひと。曹魏太ふとし常つね傅でん嘏之子ゆきこ，西にし晉すすむ時重ときしげ要よう官員かんいん，永えい嘉之よしゆき亂らん後こう設しつらえ行くだり臺だい向こう各地かくち募集ぼしゅう義軍ぎぐん試ためし圖ず營救被ひ俘的晉すすむ懷ふところ帝みかど。

生平おいだいら

傅でん嘏於正せい元もと二に年ねん（255年ねん）逝世，傅でん祗繼嗣承襲かさね陽ひ鄉きょう侯こう爵位しゃくい，咸熙元年がんねん（264年ねん）復ふく建けん五等爵ごとうしゃく，傅でん祗因父ちち功こう改あらため封ふう涇原子げんし。傅でん祗為人じん至孝しこう，年少ねんしょう已やめ知名ちめい，以才能さいのう和わ識見しきけん明達めいたつ精練せいれん見み稱しょう。

傅でん祗先後ご擔任たんにん太子たいし舍人とねり、散ち騎き黃門こうもん郎ろう和わ滎陽太守たいしゅ等とう職しょく，任にん滎陽太守たいしゅ期間きかん建造けんぞう沈萊堰せき解決かいけつ影響えいきょう兗豫よ兩りょう州しゅう黃河こうが泛濫的てき問題もんだい，百姓因而為傅祗立碑稱頌。傅でん祗後兼けん廷尉，又また遷任散ち騎き常つね侍さむらい、左ひだり軍ぐん將軍しょうぐん。

太ふとし熙元年がんねん（290年ねん），晉すすむ武たけ帝みかど司馬しば炎えん逝世。遺體いたい尚ひさし未み下した葬そう，輔政的てき太ふとし傅でん楊駿卻為取と悅えつ人心じんしん，打算ださん進しん封ふう眾人封ふう爵。傅でん祗則寫うつし信しん給きゅう楊駿，以皇帝こうてい新しん死し，臣下しんか不ふ應おう論功ろんこう為ため由よし反對はんたい，但ただし楊駿不ふ聽。不ふ久ひさ傅でん祗調任にん侍さむらい中ちゅう。元康もとやす元年がんねん（291年ねん），賈后密謀みつぼう誅除楊駿，當時とうじ有ゆう宮中きゅうちゅう發生はっせい事變じへん的てき傳聞でんぶん，洛陽らくよう宮南みやみなみ門もん雲龍うんりゅう門もん封ふう閉，楊駿召集しょうしゅう眾官到いた府ふ第だい商議しょうぎ，但ただし楊駿最終さいしゅう未み能のう決定けってい有ゆう作さく何なん行動こうどう。傅でん祗於是ぜ自じ請與尚書しょうしょ武茂たけしげ入にゅう宮みや察看情じょう形がた，作さく揖而走はし，其餘一眾官員亦離開。當とう晚ばん楊駿就被誅殺ちゅうさつ。楊駿死後しご，尚書しょうしょ左ひだり僕ぼく射しゃ荀愷因いん與太よた子こ少しょう師し裴楷不和ふわ，因いん而以裴楷兒じ子こ是ぜ楊駿女婿じょせい而將裴楷收おさむ付づけ廷尉，而楊駿しゅん屬官ぞっかん很多也被送おく到いた廷尉審判しんぱん。傅でん祗不單たん證明しょうめい裴楷無罪むざい，又また以高平たかひら陵りょう之の變へん後のち司馬しば懿不ふ誅殺ちゅうさつ曹爽司馬しば魯芝，日にち後ご更さら任用にんよう他た為ため青あお州しゅう刺史しし的てき事例じれい，上書うわがき表示ひょうじ不ふ應おう一併誅除楊駿屬官。最終さいしゅう他た們都獲え下か詔みことのり赦免しゃめん。

傅でん祗及後ご改あらため任にん司つかさ隸校尉じょう，因いん在ざい誅除楊駿一事的功勳而應封郡公，但ただし傅でん祇堅決けつ辭じ讓ゆずる，只ただ接受せつじゅ封ふう靈れい州しゅう縣けん公こう。又また分ぶん原はら四千戶食邑中的二千二百戶給幼子傅暢封爵；更さら以原本ほん封ふう爵賜給きゅう侄兒傅でん雋，改あらため封ふう為ため東明とうめい亭ちん侯こう。同年どうねん，楚すわえ王おう司馬しば瑋以賈后きさき假かり造みやつこ的てき皇帝こうてい詔書しょうしょ誅除汝なんじ南みなみ王おう司馬しば亮あきら和わ衛まもる瓘，傅でん祗因接せっ詔みことのり後ご遲疑ちぎ而遭免官めんかん。一いち年ねん後任こうにん光ひかり祿ろく勳くん，後こう又また因いん公事こうじ而免職めんしょく。

元康もとやす六ろく年ねん（296年ねん），氐人ひと齊ひとし萬まん年ねん獲え秦はた雍兩りょう州しゅう的てき氐族和わ羌族叛民推舉為ため主ぬし，並稱へいしょう帝みかど反はん晉すすむ。傅でん祗任行ぎょう安西あんざい軍司ぐんじ，加か散ち騎き常つね侍さむらい，與あずか安西あんざい將軍しょうぐん司し夏なつ侯ほう駿しゅん一同いちどう討伐とうばつ齊ひとし萬まん年ねん，但ただし無む甚進展てん，直ちょく至いたり三さん年ねん後ご才ざい在ざい孟はじめ觀かん的てき努力どりょく下か平定へいてい齊ひとし萬まん年ねん。戰後せんご曾先後任こうにん衛まもる尉じょう和わ散ち騎き常つね侍さむらい，後こう加か光ひかり祿ろく大夫たいふ，門前もんぜん施ほどこせ放ひ行馬ぎょうま。

永えい康やすし元年がんねん（300年ねん），趙ちょう王おう司馬しば倫りん誅除賈后並なみ輔政，任命にんめい傅でん祗為中書ちゅうしょ監かん，續ぞく任にん散ち騎き常つね侍さむらい加か光こう祿ろく大夫たいふ，以穩定てい朝ちょう中ちゅう眾人的てき心しん。傅でん祗雖然しか以病推辭，但ただし司馬しば倫りん仍派御ご史し帶たい他た就職しゅうしょく。王おう戎えびす、陳ちん準じゅん等とう人知じんち傅でん祗就任しゅうにん，都と安心あんしん地ち說せつ：「傅でん公こう在ざい事こと，吾われ屬ぞく無む憂ゆう矣。」次つぎ年ねん司馬しば倫りん篡位，傅でん祗改任にん右みぎ光こう祿ろく大夫たいふ、開府かいふ，加か侍さむらい中ちゅう。四個月後司馬倫就被齊王司馬しば冏所領しょりょう的てき討伐とうばつ軍ぐん擊げき敗はい並なみ被ひ誅殺ちゅうさつ，並なみ迎むかい晉すすむ惠めぐみ帝みかど復位ふくい。傅でん祗即以曾經けい受司馬しば倫りん任命にんめい而請辭やめ，但ただし不ふ被ひ准じゅん許もと；及後廷尉以司馬しば倫りん篡位時じ的てき禪讓ぜんじょう詔書しょうしょ出自しゅつじ中書ちゅうしょ省しょう，追究ついきゅう中書ちゅうしょ監かん傅でん祗，但ただし都と獲え赦免しゃめん，及後更さら以傅祗並非ひ撰せん寫うつし詔書しょうしょ草稿そうこう者しゃ而恢復かいふく其光祿ろく大夫たいふ官職かんしょく。傅でん祗其後ご轉任てんにん太子たいし少しょう傅でん。

光ひかり熙元年がんねん（306年ねん），晉すすむ惠めぐみ帝みかど逝世，皇すめらぎ太ふとし弟おとうと司馬しば熾おき（晉すすむ懷ふところ帝みかど）即位そくい，傅でん祗改任にん光こう祿ろく大夫たいふ、侍さむらい中ちゅう，不ふ久ひさ加か尚書しょうしょ右みぎ僕ぼく射しゃ、中書ちゅうしょ監かん。傅でん祗在當時とうじ作為さくい首くび輔大臣だいじん，常常つねづね宣揚せんよう君臣くんしん之の間あいだ謙讓けんじょう的てき道理どうり，令れい兩者りょうしゃ之の間あいだ和睦わぼく共ども處しょ；同どう時又ときまた因いん通曉つうぎょう國家こっか體制たいせい，亦また多た參與さんよ朝廷ちょうてい制度せいど的てき事こと。傅でん祗後轉任てんにん左ひだり光こう祿ろく大夫たいふ、開府かいふ，行ぎょう太子たいし太ふとし傅でん，侍さむらい中ちゅう。永えい嘉よしみ五ご年ねん（311年ねん）升ます任にん司つかさ徒と。

同年どうねん大將軍だいしょうぐん苟晞上表じょうひょう遷都せんと倉垣くらかき，懷ふところ帝みかど最終さいしゅう決意けつい遷都せんと，並なみ派は傅でん祗到河陰かいん營治舟ふね船せん準備じゅんび懷ふところ帝みかど水路すいろ交通こうつう之の用もちい，但ただし懷ふところ帝みかど礙於盜賊とうぞく橫行おうこう而不能ふのう離はなれ開ひらき洛陽らくよう。及後漢國かんごく軍ぐん攻おさむ破やぶ洛陽らくよう，將はた懷ふところ帝みかど擄至平たいら陽よう。傅でん祗於是ぜ與あずか苟晞共ども建けん行ぎょう臺だい，設しつらえ於河陰かげ，以司徒と、持じ節ぶし、大だい都と督とく諸しょ軍事ぐんじ身み份傳檄げき四方しほう，並なみ派は兒じ子こ傅でん宣せん與あずか尚書しょうしょ令れい和かず郁いく向むかい方かた鎮長官ちょうかん徵集ちょうしゅう義軍ぎぐん營救懷ふところ帝みかど，自己じこ屯たむろ盟めい津つ小城おぎ，命いのち傅でん暢とおる為ため河陰かいん縣令けんれい，等とう待まち傅でん宣せん。次つぎ年ねん漢國かんごく河かわ內王劉りゅう粲つばら進攻しんこう傅でん祗所駐ちゅう的てき盟めい津つ，此時傅でん祗急病びょう逝世，享年きょうねん六ろく十じゅう九きゅう歲さい。

子女しじょ

• 傅でん宣せん，傅でん祗子，娶めと弘ひろ農のう公主こうしゅ，官かん至いたり御ご史し中ちゅう丞すすむ。
• 傅でん暢とおる，傅でん宣せん弟おとうと，西にし晉すすむ官かん至いたり秘書ひしょ丞すすむ，行ぎょう河陰かいん令れい。後こう被ひ石いし勒所ところ捕と，任にん大將軍だいしょうぐん右みぎ司馬しば。

延伸えんしん阅读

[在ざい维基数すう据すえ编辑]

《晉すすむ書しょ·卷まき047》，出自しゅつじ房ぼう玄げん齡よわい《晉すすむ書しょ》

參考さんこう資料しりょう

• 《晉すすむ書しょ·傅でん祗傳》
• 《晋すすむ书·卷まき四よん十じゅう七なな·列れつ传第十じゅう七なな》
• 《資し治ち通どおり鑑かん·卷まき八はち十じゅう八はち》