司つかさ马冏

齊ひとし王おう司馬しば冏（？—303年ねん1月がつ26日にち），字じ景けい治ち，是ぜ西にし晉すすむ八はち王おう之の亂みだれ中ちゅう其中一いち王おう。晉すすむ文ぶん帝みかど司馬しば昭あきら次子じし齊ひとし獻けんじ王おう司馬しば攸之子ゆきこ，生母せいぼ賈荃是ぜ惠めぐみ帝みかど皇后こうごう賈南風ふう的てき異母いぼ姊姊（賈充元もと配はい李り婉所生しょせい二に女じょ之の長者ちょうじゃ）。

生平おいだいら

繼承けいしょう父ちち位い

其父司馬しば攸是司馬しば師し與あずか景けい獻けんじ羊ひつじ皇后こうごう的てき養子ようし，性格せいかく溫雅おんが，早はや有ゆう賢けん名めい。王おう太ふとし后きさき臨死りんし時じ，告つげ誡晉武たけ帝みかど不可ふか加害かがい。佞臣ねいしん屢次阻其輔政，且欲使し出外ではずれ，至いたり於被其親兄けい晉すすむ武たけ帝みかど視み為ため心腹しんぷく之の患。當とう司馬しば攸病重おも時とき，武たけ帝みかど不信ふしん，派遣はけん太ふとし醫い診み候こう，皆みな言ごと無病むびょう。及至司馬しば攸薨，武たけ帝みかど往臨喪も，司馬しば冏哭訴父親ちちおや的てき病びょう爲ため太たい醫い所しょ誣諂，司馬しば炎えん下か詔みことのり即そく誅殺ちゅうさつ太ふとし醫い更さら以司馬ば冏爲嗣。

元康もとやす年間ねんかん，拜はい散ち騎き常つね侍さむらい，領りょう左ひだり軍ぐん將軍しょうぐん、翊軍校こう尉じょう。趙ちょう王おう司馬しば倫りん密みつ與あずか相あい結ゆい，利用りよう司し马冏的てき母はは亲贾荃与贾后有ゆう仇かたき，派は他た入いれ殿どの廢はい賈后為ため庶人。贾后惊道：“卿きょう何なん为来！”司つかさ马冏说：“有ゆう诏收后きさき。”贾后说：“诏应该是由よし我わが发出的てき，你奉的てき是ぜ什么诏？”又また问司马冏：“起おこり事ごと者しゃ谁？”司つかさ马冏答こたえ：“梁はり王おう（司つかさ马肜）、赵王。”司つかさ马伦矫诏赐死贾后，司つかさ马冏以功績遷為ため游ゆう擊げき將軍しょうぐん。但ただし司馬しば冏並不滿ふまん意い此地位い而有恨色。孫まご秀しゅう察覺，兼けん且忌憚きたん司馬しば冏，改あらため遷爲平ひら東ひがし將軍しょうぐん、假かり節ふし，鎮守ちんじゅ許もと昌あきら。

八はち王おう之の亂みだれ

主しゅ条目じょうもく：八はち王おう之の乱みだれ

當とう司馬しば倫りん篡位後ご，遷為鎮東大將軍だいしょうぐん、開府かいふ儀ぎ同どう三さん司つかさ，希望きぼう以恩寵ちょう安定あんてい司馬しば冏。

司馬しば冏因見み眾人對たい司馬しば倫りん心しん存そん怨望，便びん圖ず謀はかりごと誅殺ちゅうさつ司馬しば倫りん。

三さん月がつ，司馬しば冏起兵へい反はん司馬しば倫りん，成都せいと王おう司馬しば穎、河間こうま王おう司馬しば顒、常つね山王さんのう司馬しば乂等とう支持しじ響ひびき應おう。司馬しば冏軍初はつ失しつ利り，堅壘けんるい自じ守もり。當とう成都せいと王おう司馬しば穎軍破やぶ司馬しば倫りん軍ぐん於黃き橋きょう，司馬しば冏即出で軍ぐん反攻はんこう，司馬しば倫りん兵へい敗はい。晉すすむ惠めぐみ帝みかど復位ふくい，司馬しば冏率甲かぶと士し數すう十じゅう萬まん入洛にゅうらく，威い震ふるえ京都きょうと。晉すすむ惠めぐみ帝みかど就拜司馬しば冏大だい司馬しば，加か九きゅう錫すず之これ命めいじ，備物典てん策さく以輔政せい。司馬しば顒、司馬しば穎二王被封高爵，擁よう兵へい自重じちょう。

因いん司し马冏起おこり兵へい，司つかさ马伦将司まさし马冏的てき哥哥们东莱王司つかさ马蕤、北海ほっかい王おう司つかさ马寔下しも狱，几乎处死。司つかさ马冏率りつ众入洛にゅうらく阳，司つかさ马蕤在ざい路上ろじょう迎接げいせつ，司つかさ马冏不ふ立たて即そく相しょう见。司つかさ马蕤生せい性せい凶きょう残ざん，好こう嗜酒，先さき前ぜん就曾数すう次じ凌辱りょうじょく司し马冏，司つかさ马冏因いん他た是ぜ自己じこ兄けい长而包容ほうよう他た。此事后きさき，司つかさ马蕤愤然说：“我わが受你株かぶ連れん幾いく乎死去しきょ，想そう不ふ到いた你竟全ぜん無む兄弟きょうだい之の情じょう！”

失敗しっぱい身み死し

司馬しば倫りん死し後ご，司馬しば冏攬政權せいけん後ご不可ふか一いち世せい、卻沒有ゆう大志たいし，沉醉於酒色しょく之の中なか，不ふ去さ朝見ちょうけん惠めぐみ帝みかど、欠かけ缺かけ臣下しんか之の禮れい，儼然げんぜん當とう自己じこ是ぜ皇帝こうてい。虞おそれ预《晋すすむ书》曰：“冏辅政せい岁余，骄矜多た过。”

他た任にん司し马蕤为散ち骑常侍さむらい，加か大将たいしょう军、领后军、侍さむらい中ちゅう、特とく进，增ぞう邑满二に万まん户。司つかさ马蕤向むかい司つかさ马冏请求开府，司つかさ马冏说：“武たけ帝みかど子こ吴王、豫よ章あきら王おう尚なお未み开府，你应该在他た们之后きさき。”司つかさ马蕤因いん此愈发怨恨えんこん，秘密ひみつ上表じょうひょう司し马冏专权。永えい宁元年がんねん（301年ねん）六ろく月がつ，司つかさ马蕤与左ひだり卫将军王おう舆谋废司し马冏，八はち月がつ事ごと败后，司つかさ马蕤被ひ废为庶人，徙居上うえ庸いさお，王おう舆被灭族。当月とうげつ，司つかさ马冏指ゆび使し上じょう庸いさお内ない史し陈锺秘密ひみつ杀死司し马蕤。

翊軍校こう尉じょう李り含到いた長安ながやす，詐稱さしょう受到皇帝こうてい密みつ詔みことのり，要よう河間こうま王おう司馬しば顒攻打だ司馬しば冏。太ふとし安やす元年がんねん（302年ねん）十じゅう二に月がつ司馬しば顒經けい一いち番ばん利害りがい考量こうりょう後ご答こたえ應おう，上表じょうひょう陳述ちんじゅつ司馬しば冏的罪狀ざいじょう。興きょう兵へい討伐とうばつ首都しゅと洛陽らくよう，聲こえ稱たたえ與あずか當時とうじ駐ちゅう軍ぐん在ざい洛陽らくよう的てき長ちょう沙すな王おう驃騎將軍しょうぐん司馬しば乂為ため內應。司馬しば冏得知ち消息しょうそく，派遣はけん其將董ただし艾あい攻おさむ襲かさね司馬しば乂，司馬しば乂連同どう其黨羽わ百ひゃく多た人じん，乘車じょうしゃ飛ひ奔皇宮こうぐう，以奉天子てんし的てき名義めいぎ攻おさむ打だ司馬しば冏府第だい，火燒ひたき諸しょ觀かん閣かく及千秋せんしゅう、神武じんむ門もん，連戰れんせん三さん日にち，司馬しば冏戰敗せんぱい被ひ斬き于閶闔門外がい。

其兒子こ淮南ワイナン王おう司馬しば超すすむ、廣陽こうよう王おう司馬しば冰、濟すみ陽ひ王おう司馬しば英すぐる被ひ囚しゅう禁きん於金墉城，司馬しば冏黨羽わ多た人じん被ひ夷えびす三さん族ぞく。司馬しば冏一黨とう由よし此滅亡めつぼう。司馬しば冏被暴首尸しかばね於西明さいみょう亭てい三さん日にち，沒ぼつ有人ゆうじん敢收斂しゅうれん。最後さいご其故掾じょう屬ぞく荀闓等とう上表じょうひょう乞求殯葬才ざい獲え准じゅん。

身み後事こうじ宜よろし

因いん司し马冏请求，其子司つかさ马几出で继司马冏嗣堂叔（生なま七なな叔父おじ）燕つばめ王おう司つかさ马机，为燕王おう。司つかさ马冏败亡后きさき，燕つばめ国こく国こく除じょ。

永興りょうご初年しょねん，晉すすむ惠めぐみ帝みかど立たて詔みことのり以司馬ば冏輕陷おちい重刑じゅうけい，以前いぜん的てき功こう勛不適宜てきぎ煙けむり沒ぼつ，乃特赦其三さん子し司馬しば超ちょう、司馬しば冰、司馬しば英えい歸き回かい府ふ第だい。封ふう司馬しば超ちょう爲ため縣けん王おう，繼ままし祀まつ司馬しば冏，歷任れきにん員外いんがい散ち騎き常つね侍さむらい。

永えい嘉よしみ中なか，晉すすむ懷ふところ帝みかど下しも詔みことのり，重じゅう述じゅつ司馬しば冏唱義元よしもと勛，還かえ贈おく大だい司馬しば，加か侍さむらい中ちゅう、假かり節ふし，追おい諡おくりな齊ひとし武たけ閔王。

永えい嘉之よしゆき亂らん時とき，司つかさ马冏诸子均ひとし與あずか懷ふところ帝みかど一同いちどう被ひ前ぜん趙ちょう劉りゅう聰さとし俘虏，司つかさ马冏因いん此没有ゆう后きさき嗣。太ふと元もと年とし间，皇帝こうてい下か诏以南いなん顿王司つかさ马宗的てき孙子司つかさ马柔之の袭封齐王，延のべ续司马攸和司かずし马冏的てき祭祀さいし。

評價ひょうか

• 《晉すすむ書しょ》：「冏名父ちち之子ゆきこ，唱義勤王きんのう，摧偽業ぎょう于既成きせい，拯皇輿こし於已墜，策さく勳くん考こう績，良りょう足あし可か稱しょう。然しか而臨禍か忘憂ぼうゆう，逞たくまし心こころ縱たて欲よく，曾不知ふち樂らく不可ふか極ごく，盈みつる難なん久ひさ持じ，笑わらい古人こじん之の未み工こう，忘己事ごと之の已やめ拙つたな。向むかい若わか采さい王おう豹ひょう之の奇策きさく，納おさめ孫まご惠めぐみ之の嘉よしみ謀はかりごと，高こう謝しゃ袞章，永なが表ひょう東海とうかい，雖古之の伊い、霍，何なに以加焉！」「偉えら哉武閔！首くび創そう宏ひろし謨。德之のりゆき不ふ建けん，良りょう可か悲夫！」

延伸えんしん阅读

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《晉すすむ書しょ·卷まき059》，出自しゅつじ房ぼう玄げん齡よわい《晉すすむ書しょ》

參考さんこう文獻ぶんけん

• 《晉すすむ書しょ·齊ひとし王おう司馬しば冏傳》
• 《资治通どおり鉴·晋すすむ紀き六ろく》