施ほどこせ世よ榜

施ほどこせ世よ榜
國家こっか	清きよし
字じ	文ぶん標しるべ
號ごう	澹亭
氏族しぞく	潯海施ほどこせ氏し
出生しゅっしょう	清康きよやす熙十じゅう年ねん十じゅう月がつ廿にじゅう五ご （1671年ねん11月26日にち）
逝世	清きよし乾いぬい隆たかし八はち年ねん正月しょうがつ初はつ二に （1743年ねん1月がつ27日にち）
親おや屬ぞく 父親ちちおや 施ほどこせ啟けい秉 母親ははおや 曾氏 元もと配はい 黃き氏し 繼室けいしつ 曾氏、沈氏 側室そくしつ 王おう氏し、李り氏し、許もと氏し 同胞どうほう兄弟きょうだい 世よ魁さきがけ 異母いぼ兄弟きょうだい 世よ袞、世よ黻 子こ 士し安やす、士し燝、士し晟あきら、士し齡よわい、士し膺、士し諒りょう（士し量りょう）、士し齊ひとし、士し姜きょう（士し薑はじかみ）、士し範はん

施ほどこせ世よ榜
漢字かんじ	施ほどこせ世よ榜
白話はくわ字じ	Si Sè-póng
臺たい羅ら拼音	Si Sè-póng
号ごう
漢字かんじ	澹亭
白話はくわ字じ	Tâm-têng
臺たい羅ら拼音	Tâm-tîng
表おもて字じ
漢字かんじ	文ぶん標しるべ
白話はくわ字じ	Bûn-piau
臺たい羅ら拼音	Bûn-piau

施ほどこせ世よ榜（1671年ねん11月26日にち—1743年ねん1月がつ27日にち），字じ文ぶん標しるべ，號ごう澹亭，為ため福建ふっけん省しょう泉州せんしゅう府ふ晉すすむ江え縣けん安平あびら（今日きょう晉すすむ江え市し安海あんかい鎮）人にん，祖そ籍せき河南かなん固かた始はじめ，後こう隨ずい父親ちちおや施ほどこせ啟けい秉來き臺だい在ざい臺灣たいわん鳳おおとり山縣やまがた落籍らくせき，為ため鳳おおとり山縣やまがた拔貢生せい。是ぜ清きよし代だい臺灣たいわん重大じゅうだい水利すいり工程こうてい——八はち堡圳的てき創建そうけん者しゃ。他た是ぜ施ほどこせ琅的まと族ぞく侄，其父施ほどこせ啟けい秉與施ほどこせ琅同為ため潯海施ほどこせ氏し十じゅう六ろく世せい，乃第七なな世せい祖そ之の後代こうだい，而施琅為三さん房ぼう之これ後ご，施ほどこせ啟けい秉為二に房ぼう之の後のち。

施ほどこせ世よ榜除開鑿かいさく八はち堡圳外がい，還かえ在ざい臺灣たいわん府ふ城ぐすく大南おおみなみ門もん外そと捐建敬けい聖ひじり樓ろう、捐學田た給きゅう海うみ東ひがし書院しょいん、建けん恩赦おんしゃ橋きょう，於晉江こう修おさむ文ぶん廟びょう、安平あびら橋きょう，亦また修おさむ建たて了りょう鳳おおとり山縣やまがた文ぶん廟びょう。此外施ほどこせ世よ榜也先後せんご在ざい康やすし熙五十じゅう七なな年ねん（1718年ねん）與あずか雍正四よん年ねん（1726年ねん）重じゅう修おさむ泉いずみ安やすし龍りゅう山寺やまでら與あずか捐地擴建天上てんじょう聖母せいぼ宮みや（今いま鹿しか港こう天てん后きさき宮みや），並なみ捐獻銀ぎん元もと五十元以整修潯海施氏大宗祠。他た在ざい林はやし先生せんせい廟びょう與あずか鹿しか港こう天てん后きさき宮みや右みぎ廂ひさし供きょう有ゆう其祿位い。

《彰あきら化か縣けん志こころざし》載の說せつ他た「性せい嗜古，善ぜん楷書かいしょ」，其詩作しさく有ゆう幾いく首しゅ收入しゅうにゅう方かた志こころざし之の中なか。

生平おいだいら

施ほどこせ世よ榜與父親ちちおや施ほどこせ啟けい秉約在ざい康やすし熙三さん十じゅう二に年ねん（1693年ねん）時じ來き臺だい，最初さいしょ居住きょじゅう鳳おおとり山さん，並なみ在ざい臺灣たいわん府ふ城じょう置おけ有ゆう門もん第だい，此外施ほどこせ家か在ざい鳳おおとり山さん縣下けんか淡水たんすい西港にしこう東上とうじょう里さと置おけ有田ありた產さん，於鳳山縣やまがた經營けいえい蔗糖しょとう業ごう與あずか白米はくまい業ごう，而後在ざい康やすし熙三さん十じゅう六ろく年ねん時じ（1697年ねん）成なり為ため鳳おおとり山縣やまがた拔貢生せい。

其父施ほどこせ啟けい秉約在ざい康やすし熙四十じゅう年ねん（1701年ねん）左右さゆう曾招募人手ひとで到いた半はん線せん開墾かいこん，後こう康やすし熙四十じゅう八はち年ねん（1709年ねん）施ほどこせ啟けい秉去世よ，開墾かいこん事業じぎょう由よし其長子ちょうし施ほどこせ世よ榜接手しゅ，墾號為ため施ほどこせ長ちょう齡よわい，同年どうねん開始かいし於東おひがし螺にし保ほ興きょう建けん八はち堡圳，於康熙五十じゅう八はち年ねん（1719年ねん）完工かんこう。但ただし水みず圳完工かんこう之の初はつ運轉うんてん並なみ不順ふじゅん利り，後ご得とく一いち位い林りん先生せんせい指ゆび點てん，才ざい使し水すい圳順利り運轉うんてん，後人こうじん感かん念ねん其功德くどく，遂とげ建けん「林はやし先生せんせい廟びょう」以祭祀さいし。而在這之後ご，施ほどこせ世よ榜設有ゆう圳長、埤甲、埤匠、巡めぐ圳等職しょく來らい管理かんり水すい圳事務じむ，並なみ將はた田園でんえん分ぶん給きゅう八はち子し三さん弟おとうと，並なみ沿圳設しつらえ十じゅう二に租館（海うみ口こう水尾みずお四よん館かん，水みず頭あたま八はち館かん）來らい管理かんり收おさむ租與圳務。而八堡圳灌溉一萬一千餘甲的田地中，施ほどこせ家か擁よう地ち約やく有ゆう五ご千せん多た甲かぶと，租穀收入しゅうにゅう約やく有ゆう45000石せき。而在康やすし熙六ろく十じゅう年ねん（1721年ねん）時じ，施ほどこせ世よ榜又築ちく有福ありふく馬ば圳（惡あく馬ば圳）。

康かん熙六ろく十じゅう年ねん（1721年ねん）爆發ばくはつ朱しゅ一貴かずたか事件じけん時とき，閩浙總督そうとく覺さとし羅ら滿みつる保ほ任命にんめい剛つよし好こう人ひと在ざい晉すすむ江こう安海あんかい的てき施ほどこせ世よ榜為參さん軍事ぐんじ，與あずか其三弟施世黻於該年六月隨福建水師提督施ほどこせ世よ驃、南みなみ澳鎮總そう兵へい藍あい廷珍來き臺だい處理しょり，而之後ご施ほどこせ世よ榜又自じ備行糧かて募集ぼしゅう壯丁そうてい前ぜん往瑯嶠（今いま恆つね春はる）搜さがせ捕ど劉りゅう國こく基もと、顏かお廷、張ちょう賽さい、李り法ほう、蔡承祖そ等とう參與さんよ起おこり事ごと人士じんし，而後又また與あずか游ゆう擊げき林はやし秀しげる前ぜん往阿猿ざる林りん（今こん高雄たかお大樹たいき區く）繼續けいぞく搜さがせ捕ど，此外他た也召集しょうしゅう難民なんみん兩りょう千多人安撫復業。由よし於上述じょうじゅつ事蹟じせき，施ほどこせ世よ榜因而獲得かくとく「都みやこ司つかさ」一いち職しょく，後來こうらい因いん為ため他た有ゆう許多きょた捐獻善行ぜんこう，授以壽ことぶき寧やすし教諭きょうゆ。乾いぬい隆たかし初期しょき（1737－1740年ねん）時又ときまた因いん捐納獲え兵馬へいば司し副ふく指揮しき一いち職しょく，不ふ久ひさ告つげ歸き。

他た於乾隆たかし八はち年ねん（1743年ねん）正月しょうがつ初はつ二に去さ世よ，卒そつ年ねん72歲さい。

妻つま兒じ

施ほどこせ世よ榜有娶めと過か六ろく房ぼう妻妾さいしょう，三任妻子分別是出身福建泉いずみ安やすし安平あびら的てき黃き氏し（1676年ねん－1704年ねん）、福建ふっけん泉いずみ安やす西にし垵的てき曾氏（1687年ねん－1716年ねん）與あずか廈門的てき沈氏（1694年ねん－1754年ねん，閨ねや名めい壽ことぶき官かん，諡おくりな淑よし慈），而另外がい三さん名めい側室そくしつ分別ふんべつ是ぜ王おう氏し、李り氏し、許もと氏し。六位妻妾共為他生下九子：

姓せい名字みょうじ號ごう	生母せいぼ	備註
施ほどこせ士し安やす，名めい慶けい	黃き氏し
施ほどこせ士し燝，名越なごや	黃き氏し	過か繼つぎ給きゅう施ほどこせ世よ榜二弟施世魁；雍正十じゅう一いち年ねん（1733年ねん）鳳おおとり山縣やまがた歲とし貢みつぎ生せい，曾任興きょう化か訓導くんどう。
施ほどこせ士し晟あきら，名めい秦はた	黃き氏し	譜ふ名めい慎まき齊ひとし，字じ伯はく涵（1701年ねん－雍正年間ねんかん），無む子こ，由よし施ほどこせ士し安あん次子つぎこ施ほどこせ國義くによし過か繼つぎ。
施ほどこせ士し齡よわい，名めい妙みょう	曾氏	又また一說いっせつ生母せいぼ為ため黃き氏し
施ほどこせ士し膺，名めい老ろう	曾氏	又また一說いっせつ作さく「士し鷹たか」
施ほどこせ士し諒りょう	王おう氏し	又また一說いっせつ作さく「士し量りょう」；譜ふ名めい誠まこと齊ひとし，字じ伯はく友とも（1717年ねん－1745年ねん），娶めと妻つま陳ちん氏し、王おう氏し。
施ほどこせ士し齊ひとし	沈氏	又また一說いっせつ作さく「士し舉」、生母せいぼ為ため王おう氏し
施ほどこせ士し姜きょう	李り氏し	又また一說いっせつ作さく「士し薑はじかみ」
施ほどこせ士し範はん	許もと氏し	又また一說いっせつ作さく「士し盛もり」；乾いぬい隆たかし二に十じゅう五ご年ねん（1760年ねん）鳳おおとり山さん附ふ生せい，捐得例れい貢みつぎ。