陶とう侃ただし

陶とう侃ただし

陶とう侃ただし（259年ねん—334年ねん7月がつ30日にち），字じ士行しこう。江え州しゅう鄱阳郡ぐん枭阳县（今いま江西えにし省しょう都みやこ昌あきら县）人にん，晋すすむ朝あさ名将めいしょう。出身しゅっしん寒かん門もん的てき陶とう侃ただし自じ討平張ちょう昌あきら叛亂はんらん開始かいし以其戰功せんこう一いち直ちょく升ます遷，最終さいしゅう當とう上うえ太ふとし尉じょう之これ位い，並なみ掌握しょうあく重じゅう兵へい，都と督とく八州軍事並任荊江兩州刺史；在ざい世よ族ぞく壟斷ろうだん高だか位い的てき東あずま晉すすむ是ぜ一いち個こ例外れいがい。陶とう侃ただし不ふ單たん對たい東あずま晉すすむ的てき建立こんりゅう與あずか維持いじ在ざい軍事ぐんじ上じょう作出さくしゅつ貢獻こうけん，本身ほんみ亦また甚有治績ちせき，治下ちか荊州太平たいへい安定あんてい，路みち不ふ拾遺しゅうい，亦また深ふか受人民じんみん愛あい戴。曾建杉すぎ庵あん讀書どくしょ於嶽たけ麓山はやま。因よし曾任西にし晉すすむ龍りゅう驤將軍ぐん，故こ又また稱しょう「陶とう龍りゅう驤」。

生平おいだいら

早年そうねん事跡じせき

少時しょうじ家か貧ひん，父ちち陶とう丹まこと早はや亡ほろび，全ぜん靠もたれ母親ははおや諶氏紡織ぼうしょく維生，東ひがし吳くれ滅亡めつぼう後ご全ぜん家いえ遷到尋ひろ陽ひ。陶とう侃ただし早年そうねん曾任寻阳的てき“鱼梁吏”，後任こうにん郡ぐん督とく邮，領りょう樅もみ陽ひ縣令けんれい；及後因いん被ひ稱しょう能のう幹みき而升任にん廬いおり江こう太守たいしゅ張ちょう夔的てき主おも簿ぼ。及後張ちょう夔察陶とう侃ただし為ため孝こう廉れん，到いた洛陽らくよう後こう獲え張ちょう華はな接見せっけん並なみ賞しょう識，任にん郎ろう中ちゅう。後ご又また曾任伏ふく波は將軍しょうぐん孫まご秀しゅう舍人とねり，武岡たけおか縣令けんれい和わ鄱陽郡ぐん小しょう中正ちゅうせい。

數すう平ひら叛亂はんらん

西にし晋すすむ太ふとし安やす二に年ねん（303年ねん），義ぎ陽ひ蠻張ちょう昌あきら於荊州叛亂はんらん，寧やすし朔さく將軍しょうぐん劉りゅう弘ひろし轉任てんにん使し持じ節ぶし、南蠻なんばん校こう尉じょう、荊州刺史しし，並進へいしん討張ちょう昌あきら。劉りゅう弘ひろし尚なお未到みとう任にん即そく任命にんめい陶とう侃ただし為ため南蠻なんばん长史，並なみ派は他た進すすむ兵へい襄じょう陽ひ，後こう於竟陵（今いま湖北こほく潜せん江こう西北せいほく）等地とうち大破たいは张昌军，斬首ざんしゅ數すう萬まん，又また納おさめ降くだ萬まん人にん，張ちょう昌あきら部ぶ眾於是ぜ潰つぶせ散ち，張ちょう昌あきら及其餘あまり眾次年ねん亦また被ひ消滅しょうめつ；戰後せんご陶とう侃ただし以軍功こう封ふう東鄉とうごう侯こう。

永興りょうご二に年ねん（305年ねん）十じゅう二に月がつ，右みぎ將軍しょうぐん陳ちん敏さとし在ざい歷れき陽ひ叛亂はんらん，自稱じしょう楚すわえ公こう，並なみ驅逐くちく揚あげ州しゅう刺史しし劉りゅう儀ただし等とう多た名めい官員かんいん。劉りゅう弘ひろし推陶侃ただし為ため江夏えなつ太守たいしゅ，加か鷹揚おうよう將軍しょうぐん，並なみ且積極せっきょく備戰。及後陳ちん敏さとし派遣はけん其弟陳ちん恢攻おさむ武たけ昌あきら，陶とう侃ただし即そく領りょう兵へい抵抗ていこう；此時隨ずい郡ぐん內史扈瓌試ためし圖ず離間りかん劉りゅう弘和ひろかず陶とう侃ただし，稱たたえ陶とう侃ただし與あずか陳ちん敏さとし曾同居どうきょ廬いおり江え郡ぐん，可能かのう會かい叛歸陳ちん敏さとし，但ただし劉りゅう弘ひろし相しょう信しんじ陶とう侃ただし，陶とう侃ただし知道ともみち後ご亦また派は兒じ子こ陶とう洪ひろし和かず侄兒陶とう臻到いた劉りゅう弘ひろし處しょ表示ひょうじ忠心ちゅうしん，劉りゅう弘ひろし於是加か陶とう侃ただし都みやこ護まもる，命いのち他た與あずか部ぶ眾齊心こころ抗こう擊げき陳ひね恢。陶とう侃ただし最終さいしゅう以運輸うんゆ船せん作戰さくせん艦かん，所しょ向こう披靡，擊げき敗はい陳ひね恢。後來こうらい陶とう侃ただし因いん母親ははおや湛じん氏し離はなれ世よ而離職りしょく。

服喪ふくも後ご，陶とう侃ただし參まいり東海とうかい王おう司馬しば越えつ軍事ぐんじ。及後江え州しゅう刺史しし華はな軼表おもて他た為ため揚あげ武將ぶしょう軍ぐん，駐屯ちゅうとん夏なつ口こう；後來こうらい又また遷任龙骧将はた军、武たけ昌あきら太守たいしゅ。當時とうじ全國ぜんこく正せい鬧饑荒あら，山やま夷えびす很多都と淪為盜賊とうぞく，劫掠ごうりゃく經過けいか長江ながえ的まと船せん隻せき，陶とう侃ただし於是命いのち部將ぶしょう造船ぞうせん以偽裝ぎそう商船しょうせん誘さそえ敵てき，果然かぜん成功せいこう誘さそえ出で盜賊とうぞく，更さら發現はつげん原ばら來らい是ぜ西陽にしび王おう司馬しば羕的てき部下ぶか。陶とう侃ただし於是立りつ刻こく派兵はへい威い逼司馬ば羕進擊げき盜賊とうぞく，自己じこ則そく在ざい釣臺つりだい作さく後繼こうけい。最終さいしゅう司馬しば羕縛送おく二に十名部下送交陶侃並被處死，而長江邊えべ的てき盜賊とうぞく問題もんだい亦また得とく以解決かいけつ。陶とう侃ただし更さら盡力じんりょく賑にぎわい濟ずみ那な些回流りゅう的てき民みん眾，又また於武昌あきら郡ぐん東ひがし設立せつりつ夷えびす市し，穩定當地とうち亦また為ため郡府ぐんぶ賺取不ふ少しょう利り錢ぜに。

杜もり弢之亂らん

永えい嘉よしみ五ご年ねん（311年ねん），荊湘流民りゅうみん擁よう杜もり弢造反ぞうはん。次つぎ年ねん，王おう敦あつし遣や陶とう侃ただし與あずか周しゅう訪おとずれ等とう鎮壓ちんあつ。陶とう侃ただし派は周しゅう訪おとずれ和わ趙ちょう誘さそえ為ため前ぜん鋒ほこさき，擊げき敗はい杜もり弢部眾，後ご又また成功せいこう營救被ひ杜もり弢部眾襲擊げき的てき荊州刺史しし周しゅう顗，更さら大敗たいはい杜もり弢軍隊たい。王おう敦あつし得知とくち勝利しょうり後ご亦また說せつ：「若わか無む陶すえ侯こう，便びん失しつ荊州矣。」表おもて拜はい陶とう侃ただし為ため使し持じ節ぶし、寧やすし遠どお將軍しょうぐん、南蠻なんばん校こう尉じょう、荊州刺史しし，領りょう西陽にしび、江夏えなつ、武たけ昌あきら，並なみ先後せんご駐屯ちゅうとん沌口和わ沔江。但ただし建けん興きょう元年がんねん（313年ねん），參さん軍ぐん王おう貢みつぐ與あずか杜もり曾叛變，襲擊しゅうげき陶とう侃ただし部ぶ眾，陶とう侃ただし在ざい石城せきじょう進攻しんこう杜もり曾又失敗しっぱい，於是打算ださん退すさ入いれ溳中，但ただし圖ず謀叛ぼうほん變へん的てき部將ぶしょう張ちょう奕卻勸陶とう侃ただし停とま駐ちゅう迎むかえ戰せん逼近的てき杜もり弢部眾，以免部ぶ眾慌亂みだれ，陶とう侃ただし停とま駐ちゅう卻於次じ年ねん遭到來とうらい的てき敵てき軍ぐん擊げき敗はい，陶とう侃ただし所しょ乘じょう的てき船艦せんかん更さら被ひ敵てき軍ぐん鉤かぎ住じゅう，幸さいわい有ゆう部將ぶしょう朱しゅ伺力戰りきせん而得以逃脫だっ。陶とう侃ただし因いん此戰而免官めんかん，王おう敦あつし則のり上表じょうひょう請陶侃ただし白衣はくい領りょう職しょく，繼續けいぞく參與さんよ平ひら亂らん。

陶とう侃ただし及後率りつ領りょう周しゅう訪おとずれ等とう進軍しんぐん湘城，派は都と尉じょう楊舉擊破げきは杜もり弢並駐屯ちゅうとん城西じょうさい，王おう敦あつし於戰後ご上奏じょうそう恢復かいふく陶とう侃ただし官位かんい。後來こうらい王おう真しん領りょう兵へい三さん千せん出で武たけ陵りょう江こう，誘さそえ請五ご谿夷派兵はへい支持しじ並なみ進攻しんこう武たけ昌あきら。陶とう侃ただし派は鄭てい攀よじ和わ陶とう延のべ夜よる取と巴ともえ陵りょう，攻おさむ其不備ふび，大破たいは王おう真しん，王おう真しん亦また回かい湘城。杜もり弢及後ご又また懷疑かいぎ並なみ殺ころせ死し張ちょう奕，更さら令れい部ぶ眾恐懼きょうく，很多人じん歸き降くだ。陶とう侃ただし後來こうらい更さら於陣前ぜん勸降かんこう王おう真しん，成功せいこう令れい王おう真ま投降とうこう，杜もり弢敗走はいそう，後ご又また進すすむ兵へい長ちょう沙すな，俘獲敵てき將しょう毛もう寶たから、高こう寶たから和わ梁はり堪こらえ。

安定あんてい南みなみ土ど

此時陶とう侃ただし在ざい湘州大敗たいはい杜もり弢的軍功ぐんこう遭王敦あつし所しょ忌き，趁將回かい江こう陵りょう的てき陶とう侃ただし向こう他た辭じ別べつ時じ將はた他た留とめ住じゅう，後ご即そく調ちょう任にん廣州こうしゅう刺史しし、平たいら越中えっちゅう郎ろう將はた，改あらため以王おう廙為ため荊州刺史しし。陶とう侃ただし部ぶ眾要求ようきゅう陶とう侃ただし留とめ位い但ただし遭王敦あつし拒絕きょぜつ，陶とう侃ただし部將ぶしょう鄭てい攀よじ、馬うま儁等とう人ひと竟迎杜もり曾對抗たいこう王おう廙。王おう敦あつし知道ともみち後ご認みとめ為ため鄭てい攀よじ所為しょい是ぜ陶とう侃ただし的てき意い旨むね，於是打算ださん趁餞別宴べつえん上じょう殺ころせ死し陶とう侃ただし，遲疑ちぎ握にぎ劍けん來らい回かい踱步，後ご因いん梅うめ陶すえ和わ陳ちん頒以周しゅう訪おとずれ與あずか陶とう侃ただし關係かんけい密みつ切きり（陶とう侃ただし之子ゆきこ娶めと周しゅう訪おとずれ之の女おんな，二人ふたり為ため親おや家か關係かんけい），勸すすむ阻王敦あつし才ざい沒ぼつ有ゆう實行じっこう，陶とう侃ただし在ざい王おう敦あつし餞別せんべつ宴えん一いち結束けっそく，當日とうじつ即そく啟けい程ほど前ぜん往廣州しゅう上じょう任にん，以免生せい變へん。

陶とう侃ただし到いた廣州こうしゅう後ご，變へん民みん杜もり弘ひろ即そく派は使者ししゃ向こう陶とう侃ただし假かり意い投降とうこう，陶とう侃ただし識破後ご即そく建造けんぞう發はつ石せき車しゃ。及後杜もり弘ひろ領りょう兵へい前まえ來らい，知道ともみち陶とう侃ただし有ゆう所しょ準じゅん備而撤退てったい，陶とう侃ただし便びん出兵しゅっぺい追擊ついげき，大破たいは杜もり弘ひろし，又また先後せんご捕獲ほかく杜もり弘ひろし的てき數すう名めい同どう黨とう，威名いめい傳でん遍へん廣州こうしゅう。因よし功こう獲え封ふう柴しば桑くわ侯こう。太ふとし興きょう初年しょねん又また進平しんぺい南みなみ將軍しょうぐん，不ふ久ひさ又また加都かつ督とく交州軍事ぐんじ。

永昌えいしょう元年がんねん（322年ねん），王おう敦あつし以討伐とうばつ劉りゅう隗等とう人為じんい名めい舉兵，陶とう侃ただし加か領りょう江え州しゅう刺史しし，不ふ久ひさ又また轉てん都と督とく、湘州刺史しし，又また派は高だか寶たから領りょう兵へい對抗たいこう王おう敦あつし。但ただし同年どうねん王おう敦あつし攻おさむ破やぶ建たて康やすし，並なみ執と掌てのひら朝政ちょうせい，陶とう侃ただし改あらため回かい原はら職しょく並なみ加か散ち騎き常つね侍さむらい。後來こうらい交州刺史しし王おう諒りょう被ひ梁りょう碩せき叛軍はんぐん圍かこえ困こま於龍りゅう編へん，陶とう侃ただし派は高だか寶たから營救，但ただし次つぎ年ねん龍りゅう編へん陷落かんらく後ご高だか寶たから才ざい到達とうたつ平定へいてい叛亂はんらん，此時王おう諒りょう已やめ死し，陶とう侃ただし於是加か領りょう交州刺史しし，亦また因いん功こう進しん位い征せい南みなみ大將軍だいしょうぐん、開府かいふ儀ぎ同どう三さん司し。

太ふと寧やすし二に年ねん（324年ねん），王おう敦あつし敗はい死し，陶とう侃ただし遷為都と督とく荊、雍、益えき、梁りょう州しゅう諸しょ軍事ぐんじ，本職ほんしょく加か領りょう護まもる南蠻なんばん校こう尉じょう、征せい西にし大將軍だいしょうぐん、荊州刺史しし。荊州人民じんみん知道ともみち陶とう侃ただし再さい治ち荊州都しゅうと互相慶祝けいしゅく。

蘇そ峻たかし之の亂みだれ

主しゅ条目じょうもく：蘇そ峻たかし之の亂みだれ

咸和二に年ねん（327年ねん）十じゅう月がつ，庾亮欲よく召苏峻为大だい司つかさ农，苏峻拒しゅんきょ不ふ受命じゅめい，起おこり兵へい反抗はんこう。次つぎ年ねん蘇そ峻たかし即そく攻おさむ陷おちい建たて康やすし，執と掌てのひら朝政ちょうせい，陶とう侃ただし之子ゆきこ陶とう瞻亦また为苏峻たかし所しょ杀。平ひら南みなみ將軍しょうぐん溫ゆたか嶠派は人じん去さ荊州邀請陶とう侃ただし勤王きんのう，並なみ要よう推舉陶とう侃ただし為ため盟主めいしゅ。但ただし陶とう侃ただし因いん自己じこ當日とうじつ不ふ被ひ任命にんめい為ため成なり帝みかど的てき顧命大臣だいじん，始終しじゅう心こころ有ゆう不ふ甘あま，以「疆埸（yì）外そと將はた，不ふ敢越局きょく」為ため由よし拒絕きょぜつ，後ご溫ゆたか嶠多番ばん勸請かんじょう，陶とう侃ただし才ざい答こたえ應おう，並なみ派は督とく護まもる龔登領りょう兵へい支持しじ溫ぬる嶠。(但ただし據よりどころ趙ちょう翼つばさ的てき《二に十じゅう二に史し劄記》：因よし陶とう侃ただし出身しゅっしん寒さむ微ほろ，頗為當時とうじ豪ごう門もん貴族きぞく所しょ排はい陷おちい，上述じょうじゅつ的てき拒絕きょぜつ一事いちじ，為ため誣詞之の一いち。清しん代だい學者がくしゃ多おお為ため之の辨わきまえ正ただし，以王おう懋竑之これ說せつ最さい為ため詳しょう盡つき，可か參考さんこう《白田しろた草堂そうどう存そん稿こう》卷まき四よん〈論ろん陶すえ長ちょう沙すな侃ただし〉)

但ただし在ざい陳列ちんれつ祖そ約やく、蘇そ峻たかし罪狀ざいじょう，正式せいしき宣戰せんせん後ご不ふ久ひさ，陶とう侃ただし卻反悔，追つい還かえ龔登，此時溫ゆたか嶠又寫うつし信しん給きゅう陶とう侃ただし，內容辭じ懇意こんい切きり，力ちから陳ひね進退しんたい利り弊へい，更さら以陶瞻之死し激げき起おこり陶とう侃ただし的てき憤怒ふんぬ；同時どうじ王おう愆期和わ陶すえ妻つま龔氏亦また勸すすむ陶とう侃ただし支持しじ溫ぬる嶠，最終さいしゅう令れい陶とう侃ただし決定けってい支持しじ討伐とうばつ蘇そ峻たかし，並なみ放下ほうか陶すえ瞻的喪も事ごと，動どう身み親おや自じ率りつ軍ぐん進攻しんこう。

五月ごがつ，陶とう侃ただし與あずか庾亮和かず溫あつし嶠領兵へい進攻しんこう建たて康やすし，到いた石頭いしあたま城じょう集合しゅうごう。當時とうじ眾人都と期き望もち一いち戰せん擊げき敗はい蘇そ峻たかし，結束けっそく戰せん事ごと，但ただし陶とう侃ただし認みとめ為ため蘇そ峻たかし部ぶ眾正盛もり，難なん與あずか爭そう鋒ほこさき，建議けんぎ久ひさ持じ而智取と。及後討伐とうばつ軍ぐん與あずか蘇そ峻たかし軍ぐん作戰さくせん互有勝負しょうぶ，相あい持じ不ふ下した，郗鑒部將ぶしょう李り根ね於是建議けんぎ在ざい查浦修築しゅうちく白石しらいし壘るい，陶とう侃ただし聽從ちょうじゅう並立へいりつ刻こく建築けんちく，一夜いちや之の間あいだ就建成なり，令れい蘇そ峻たかし軍ぐん大だい驚おどろき。但ただし溫ゆたか嶠與蘇そ峻たかし相しょう持じ日び久ひさ仍未有ゆう進展しんてん，反はん令れい軍ぐん中ちゅう乏とぼし糧かて，陶とう侃ただし憤いきどお恨溫嶠等人じん輕易けいい出兵しゅっぺい，不ふ答こたえ應おう借か糧かて，並なみ要よう脅おびえ撤軍回かい荊州。將領しょうりょう毛もう寶たから即そく前まえ去さ勸すすむ諫陶侃ただし，最終さいしゅう令れい陶とう侃ただし回心かいしん轉てん意い，分ふん五萬石軍餉給溫嶠。不ふ久ひさ毛げ寶たから更さら燒しょう毀蘇峻たかし於句く容よう和わ湖みずうみ孰的てき積せき糧かて，令れい蘇そ峻たかし軍ぐん陷おちい入にゅう缺かけ糧かて危機きき。及後蘇そ峻たかし部將ぶしょう張ちょう健けん、韓かん晃あきら等とう進攻しんこう郭かく默だま駐ちゅう守もり的てき大業おおわざ壘るい；陶とう侃ただし打算ださん營救，但ただし長ちょう史ふみ殷いん羨とも認みとめ為ため陶とう侃ただし部ぶ眾擅長ちょう水みず戰せん而不善ふぜん陸戰りくせん，不ふ如進攻しんこう石頭いしあたま城じょう，一旦成功即可為大業壘解圍。陶とう侃ただし於是領水りょうすい軍ぐん進攻しんこう石頭いしあたま城じょう，庾亮、溫ゆたか嶠和趙ちょう胤たね亦また領りょう萬兵從白石壘進逼建康。蘇そ峻たかし先さき派は匡ただし孝こう擊げき敗はい趙ちょう胤たね，及後蘇そ峻たかし見み匡ただし孝こう戰勝せんしょう，離はなれ開ひらき大軍たいぐん，只ただ率りつ數すう騎き北上ほくじょう突擊とつげき敵陣てきじん但ただし失敗しっぱい，更さら在ざい東陵とうりょう東ひがし白木しらき陂因いん馬匹ばひつ遇ぐう障さわ不ふ前ぜん而遇襲かさね，最終さいしゅう墮馬被ひ殺ころせ。蘇そ峻たかし部ぶ眾知道どう蘇そ峻たかし死し後ご即そく崩潰ほうかい，陶とう侃ただし與あずか諸しょ軍ぐん於是繼續けいぞく進軍しんぐん石頭いしあたま城じょう，並なみ於次年ねん完全かんぜん清きよし剿和收おさむ降くだ蘇そ峻たかし的てき殘餘ざんよ勢力せいりょく，救出きゅうしゅつ晉すすむ成なり帝みかど。

進すすむ位い三公みつきみ

蘇そ峻たかし之の亂みだれ平定へいてい後ご，陶とう侃ただし因いん功こう而升为侍さむらい中ちゅう、太ふとし尉じょう、都と督とく交、廣こう、寧やすし、荊、益えき、雍、梁はり七なな州しゅう军事，封ふう长沙郡こおり公こう，仍驻荆州。咸和四よん年ねん（329年ねん）十じゅう二に月がつ，郭かく默だま假稱かしょう詔みことのり命いのち殺ころせ江え州しゅう刺史しし劉りゅう胤たね，王おう導因どういん郭くるわ默だま驍勇難なん制せい而容忍しのべ，更さら讓ゆず他た任にん江え州しゅう刺史しし。但ただし陶とう侃ただし則のり動どう軍ぐん，並なみ上書うわがき朝廷ちょうてい請求せいきゅう討伐とうばつ。次つぎ年ねん，郭かく默だま與あずか陶とう侃ただし部隊ぶたい作戰さくせん，但ただし不利ふり，唯ただ有ゆう入にゅう尋ひろ陽ひ城じょう固守こしゅ，及後陶とう侃ただし大軍たいぐん齊ひとし集しゅう，對峙たいじ兩個りゃんこ月がつ後ご郭かく默だま部將ぶしょう宋そう侯こう縛ばく送おく郭かく默だま父子ふし五ご人にん和わ張ちょう丑うし出で降ぶ，陶とう侃ただし於是將はた郭かく默だま斬首ざんしゅ，傳つて首くび京師けいし，平定へいてい事件じけん。陶とう侃ただし戰後せんご加都かつ督とく江え州しゅう，領りょう刺史しし，並なみ加か置おけ屬官ぞっかん。

咸和七なな年ねん（332年ねん），陶とう侃ただし又また派は兒じ子こ陶とう斌あきら和わ南中なんちゅう郎ろう將しょう桓宣擊げき敗はい在ざい樊城的てき後こう趙ちょう將領しょうりょう郭かく敬たかし；派は陶すえ臻和竟陵太守たいしゅ李り陽よう攻おさむ破やぶ新野しんの，再さい奪だつ襄じょう陽ひ。陶とう侃ただし因いん功こう進しん為ため大將軍だいしょうぐん，劍けん履くつ上殿かみどの，入朝にゅうちょう不ふ趨，贊さん拜はい不ふ名な，陶とう侃ただし辭じ讓ゆずる。陶とう侃ただし晚年ばんねん都と不ふ與あずか朝權ちょうけん，更さら多た次つぎ上書うわがき求もとめ退ずさ，都と因いん部下ぶか苦く求もとめ而留下か。

咸和九きゅう年ねん（334年ねん），陶とう侃ただし因いん病びょう重じゅう而上表ひょう告つげ老ろう歸國きこく，將はた後事こうじ都と交給右みぎ司馬しば王おう愆期，然しか後こう登とう舟ぶね赴長ちょう沙すな，途中とちゅう病びょう逝於樊溪舟ぶね中ちゅう，享年きょうねん七なな十じゅう六ろく歲さい，諡おくりな桓公かんこう。朝廷ちょうてい追贈ついぞう陶とう侃ただし大だい司馬しば，祀まつ以太牢ろう。陶とう侃ただし手下てした在ざい武たけ昌あきら西にし刊かん石刻せっこく碑ひ並なみ畫が陶とう侃ただし形象けいしょう。陶とう侃ただし遗令葬そう于长沙すな国こく城南しろみなみ二に十じゅう里さと。

性格せいかく特徵とくちょう

• 史ふみ載の陶とう侃ただし「性せい聰さと敏さとし，勤つとむ於吏職しょく，恭きょう而近禮れい，愛好あいこう人倫じんりん。」又また「雄ゆう毅あつし有權ゆうけん，明あきら悟さとる善ぜん決斷けつだん」任にん廣州こうしゅう刺史しし時じ雖然事務じむ繁多はんた，但ただし都と不ふ會かい遺漏いろう。同時どうじ所有しょゆう書信しょしん文ぶん件けん都と親おや自じ答こたえ覆くつがえ，而且下か筆ひつ如流，未み嘗有停滯ていたい。陶とう侃ただし無む論客ろんかく人じん是ぜ否ひ相しょう熟じゅく都會とかい接待せったい，不ふ會かい待まち慢他們在門前もんぜん久ひさ候こう。有ゆう一いち次じ外出がいしゅつ，看み见一いち人にん手持てもち一いち束たば未み成熟せいじゅく的てき稻穗いなほ。便びん问：“用よう此何为？”那な人じん回答かいとう：“行道ぎょうどう所しょ见，聊取之の耳みみ！”他た听了大だい怒いか：“汝なんじ既すんで不ふ佃つくだ，而戏践人稻いね。”便びん抓つめ起おこり來らい痛つう打だ一いち頓とみ。
• 陶とう侃ただし在ざい王おう敦あつし被ひ消滅しょうめつ後任こうにん荊州刺史しし，其時荊州有ゆう饑ひだる荒あら，很多人じん餓死がし，陶とう侃ただし就在秋あき收おさむ時じ買かい進しん穀こく糧かて，到いた饑ひだる荒あら出現しゅつげん時じ將はた穀こく糧かて拿出市場いちば供應きょうおう，荊州士し庶都十じゅう分ふん高だか興きょう。
• 性格せいかく節儉せっけん，有ゆう智慧ちえ，一いち次じ公家くげ造船ぞうせん，留とめ下か許多きょた竹ちく根ね、竹たけ梢こずえ和わ鋸のこ末まつ粉こな屑くず，陶とう侃ただし叫さけべ人じん把わ它收藏しゅうぞう起おこり來らい。時人じじん怪異かいい之の。恰逢雪ゆき後天こうてん晴はれ，道路どうろ泥濘でいねい，陶とう侃ただし叫さけべ人じん把わ木屑きくず舖在地上ちじょう，以免行人こうじん滑すべり倒たおせ。又また有ゆう一いち次じ，因いん軍事ぐんじ造船ぞうせん，陶とう侃ただし便びん拿出收藏しゅうぞう的てき竹たけ根ね、竹たけ梢こずえ，作為さくい造船ぞうせん的てき竹たけ釘くぎ子こ，這是「竹たけ頭あたま木屑きくず」的てき典故てんこ。
• 陶とう侃ただし做事仔細しさい，辭じ官かん離はなれ開ひらき前まえ，軍資ぐんし、器うつわ仗、牛馬ぎゅうば和わ舟ぶね船ふな都と全部ぜんぶ作さく了りょう記錄きろく，並なみ將はた倉庫そうこ封印ふういん，自じ加か管かん鑰，全ぜん交給繼つぎ任にん的てき王おう愆期，然しか後こう才ざい離はなれ開ひらき。陶とう侃ただし的てき行動こうどう於當時とうじ朝野ちょうや為ため一いち時じ美談びだん。
• 陶とう侃ただし得とく鄱阳孝こう廉れん范逵舉薦而獲廬いおり江こう太守たいしゅ張ちょう夔任命にんめい。陶とう侃ただし也將張ちょう夔像父親ちちおや一いち樣よう對たい待まち，曾有一次為了給張夔的妻子請醫生而冒雪前進數百里的路程。後來こうらい，張ちょう夔又將はた陶とう侃ただし舉為孝こう廉れん，使つかい他た進入しんにゅう當時とうじ的てき政治せいじ中心ちゅうしん——洛陽らくよう。過か了りょう許多きょた年ねん以後いご，陶とう侃ただし成なり為ため一いち代だい名將めいしょう，身み居い都と督とく八はち州しゅう之の高位こうい。他念たねん及范逵、張ちょう夔及劉りゅう弘ひろし對たい其的知遇ちぐう之の恩おん，將はた張ちょう夔子張はり隱かくれ任命にんめい為ため自己じこ的てき參さん軍ぐん，范逵子こ范珧任命にんめい為ため湘東太守たいしゅ，劉りゅう弘ひろし曾孫そうそん劉りゅう安やすし為ため掾じょう屬ぞく，以報答こたえ當年とうねん的てき恩情おんじょう。
• 據よりどころ《晉すすむ書しょ》，陶とう侃ただし養やしなえ有ゆう媵妾數すう十じゅう，家いえ僮千餘人よにん，更さら擁よう有ゆう極ごく多た珍奇ちんき寶物ほうもつ。

逸事いつじ

• 陶とう侃ただし任にん广州刺史しし期き间，每まい天てん早はや上じょう把わ数すう百块砖頭搬到室外，傍はた晚ばん又また搬回室内しつない，严寒無む間あいだ。有人ゆうじん怪かい而問之の，他た卻说：“吾われ方かた致力于中原なかはら，过尔优逸，恐おそれ不堪ふかん事ごと，故こ自じ劳尔。”后きさき人称にんしょう“运甓翁おきな”。
• 郭かく默だま曾經多た次つぎ與あずか後のち趙ちょう君主くんしゅ石いし勒作戰さくせん，連石れんじゃく勒也畏かしこ懼其勇いさむ悍，但ただし知道ともみち陶とう侃ただし兵へい不ふ血ち刃は地ち討平郭くるわ默だま，石いし勒更是ぜ畏かしこ懼陶侃ただし。蘇そ峻たかし之の亂みだれ時じ殺ころせ死し陶とう侃ただし之子ゆきこ陶すえ瞻的蘇そ峻たかし部將ぶしょう馮鐵後來こうらい北きた投石とうせき勒，石せき勒讓他た守もり邊べ。但ただし陶とう侃ただし告訴こくそ石せき勒馮鐵てつ殺ころせ陶すえ瞻的事後じご，石せき勒即將はた馮鐵殺ころせ死し。
• 陶とう侃ただし曾經造づくり夢ゆめ，發現はつげん自己じこ有ゆう八はち翼つばさ，飛ひ上天じょうてん並なみ登とう九きゅう重じゅう天てん門もん，到いた最後さいご一いち扇おうぎ門もん時じ受阻，更さら被ひ守門すもん人じん以杖擊げき打だ，因いん而墮地ち，左邊さへん翼つばさ都と折おり斷だん了りょう。醒來後ご陶とう侃ただし仍覺得とく左邊さへん腋わき下か隱かくれ隱かくれ作さく痛つう。又また一いち次じ如廁時じ遇ぐう一いち人にん，向むかい他た預言よげん他日たじつ後ご當為とうい公こう，位い至いたり八はち州都しゅうと督とく。又また有ゆう一いち名めい相しょう士し師し圭けい向むかい陶とう侃ただし說せつ他た左手ひだりて中指なかゆび有ゆう垂直すいちょく的てき指紋しもん，日にち後會こうかい為ため公こう，極ごく為ため尊みこと貴とうと。陶とう侃ただし以針刺とげ手しゅ，將はた鮮血せんけつ灑血牆壁しょうへき而見「公おおやけ」字じ，後ご以紙包つつみ著ちょ手しゅ，字體じたい愈いよいよ見明みみょう顯あらわ。及至陶とう侃ただし都と督とく八はち州しゅう軍事ぐんじ，據よりどころ長ちょう江上えがみ游ゆう而手握にぎ重じゅう兵へい，每まい有ゆう覬覦權けん位い之の志こころざし時じ都と想そう著ちょ折おり翼つばさ的てき夢ゆめ，便びん即そく止とめ住じゅう念頭ねんとう。
• 陶とう侃ただし曾將佐さ吏的博奕ばくえき器具きぐ丟到江中えなか，稱しょう圍かこえ棋是堯舜用よう來らい教きょう愚ぐ蠢的兒じ子こ，而賭博はく器具きぐ就是紂王造みやつこ的てき，認みとめ為ため佐さ吏們是ぜ國家こっか棟とう樑，不要ふよう碰這些東西とうざい。《晉すすむ書しょ》亦また有ゆう類似るいじ記載きさい，寫うつし陶とう侃ただし不ふ欲よく部下ぶか荒廢こうはい正せい事こと而沉迷遊戲ゆうぎ，浪費ろうひ時間じかん。
• 父親ちちおや死時しにどき，陶とう侃ただし曾見過か一個身高九尺的人來拜訪，但ただし給きゅう出で的てき名めい片へん陶とう侃ただし一個字也看不懂，於是感かん到いた很奇怪かい。送おく他た離はなれ去さ時とき，他た表示ひょうじ自己じこ是ぜ仙人せんにん王子おうじ喬たかし，說せつ陶とう侃ただし有ゆう貴き相あい而特別べつ來訪らいほう，說せつ罷やめ就騎鶴づる升ます天てん了りょう。而在為ため母親ははおや湛じん氏し守もり喪も時じ，他た也見過か兩りょう個人こじん來らい弔ちょう祭さい，然しか而此二に人にん不ふ哭而退，衣ころも著ちょ光こう鮮潔淨きよし，陶とう侃ただし心こころ知ち他た們不是ぜ平常へいじょう人じん，但ただし跟著去さ看み時じ就只看み到いた兩りょう只ただ鶴づる飛ひ往天上じょう。
• 武たけ昌あきら路邊ろへん種しゅ有ゆう柳やなぎ樹いつき，有人ゆうじん曾經偷走了りょう一棵種在自己家中，卻為陶とう侃ただし認みとめ出で，問とい他た為ため甚麼いんも偷走公家くげ柳やなぎ樹じゅ，當とう時人じじん都と認みとめ為ため其神妙みょう。

評論ひょうろん

• 《晉すすむ書しょ》史し臣しん曰：士行しこう望もち非ひ世よ族ぞく，俗ぞく異い諸しょ華はな，拔萃ばっすい陬落之の間あいだ，比肩ひけん髦儁之の列れつ，超ちょう居きょ外相がいしょう，宏ひろし總そう上流じょうりゅう。布澤ぬのざわ懷ふところ邊あたり，則のり嚴いむ城じょう靜しず柝；釋しゃく位い匡ただし主ぬし,則のり淪鼎再さい寧やすし。元もと規ぶんまわし以戚里さと之の崇たかし，挹其膺而下か拜はい；茂弘しげひろ以保衡之貴とうと，肥こえ其言而動色しょく。望もち隆たかし分ぶん陝，理り則そく宜むべ然しか。至いたり於時屬ぞく雲くも屯たむろ，富とみ逾天府ふ，潛せん有ゆう包藏ほうぞう之の志こころざし，顧思折おり翼つばさ之の祥さち，悖もと矣！夫子ふうし曰「人ひと無む求もとめ備」，斯言之の信しんじ，於是有ゆう徵ちょう。
• 《晉すすむ書しょ》贊さん曰：長ちょう沙すな勤王きんのう，擁よう斾戎場じょう。任にん隆三りゅうぞう事ごと，功こう宣せん一いち匡ただし。繄賴之の重おも，匪伊舟航しゅうこう。
• 東あずま晉すすむ尚書しょうしょ梅うめ陶すえ：「神かみ机つくえ明あかり鉴似魏ぎ武ぶ（曹操そうそう），忠ちゅう顺勤劳似孔明こうめい（諸しょ葛かずら亮あきら），陆抗诸人不能ふのう及也。」
• 謝しゃ安やす：「陶とう公こう雖用法ほう，而恒得どく法外ほうがい意い。」

家人かじん

父母ちちはは

• 陶とう丹まこと，東ひがし吳ご揚よう武將ぶしょう軍ぐん。
• 湛じん氏し，陶とう侃ただし生母せいぼ，父親ちちおや陶すえ丹に的てき妾わらわ。湛じん氏し是ぜ位い德とく婦ふ，《晋すすむ书·列れつ女おんな传》記載きさい：“侃ただし少しょう为寻阳县吏，尝监鱼梁，以一坩鮓遗母。湛じん氏し封ふう鮓すし及书责侃曰：‘尔为吏，以官物ぶつ遗我，非ひ惟おもんみ不能ふのう益えき吾われ，乃以增ぞう吾われ忧矣。’”

妻つま

• 龚氏

子女しじょ

陶とう侃ただし有ゆう十じゅう七なな子し，但ただし部分ぶぶん因いん名めい氣き不ふ顯あらわ而沒有ゆう記載きさい於史書しょ上じょう。

• 陶とう洪ひろし，丞相じょうしょう掾じょう，早はや卒そつ。
• 陶とう瞻，官かん至いたり散ち騎き常つね侍さむらい，被ひ蘇そ峻たかし殺害さつがい後ご諡おくりな「愍悼世子せいし」。
• 陶とう夏なつ，陶とう瞻死後ご為ため世子せいし，陶とう侃ただし死し後送こうそう靈柩れいきゅう到いた長ちょう沙すな，與あずか陶とう斌あきら與あずか陶すえ稱たたえ各かく擁よう數すう千兵互相圖謀，後ご因いん陶とう斌あきら先入せんにゅう長ちょう沙すな掠奪りゃくだつ器き杖つえ財物ざいぶつ而殺害さつがい他た，被ひ庾亮上表じょうひょう請加懲治，但ただし陶すえ夏なつ不ふ久ひさ即そく病死びょうし。
• 陶とう琦，司つかさ空そら掾じょう。
• 陶とう旗はた，性せい甚凶暴きょうぼう，官かん至いたり散ち騎き常つね侍さむらい，封ふう郴縣開國かいこく伯はく。
• 陶とう斌あきら，尚書しょうしょ郎ろう，後ご被ひ哥哥陶すえ夏なつ所しょ殺ころせ。
• 陶とう稱しょう，性せい虓勇不倫ふりん，官かん至いたり南中なんちゅう郎ろう將はた，監かん江夏えなつ隨ずい義ぎ陽ひ三さん郡ぐん軍事ぐんじ、江夏えなつ相しょう。後こう被ひ庾亮以「肆縱醜みにく言げん，無む所しょ顧忌、要よう結ゆい諸しょ將しょう，欲よく阻兵構難」等とう原因げんいん處しょ死し。
• 陶とう範はん，諸子しょし最さい為ため知名ちめい，官かん至いたり光ひかり祿ろく勳くん。
• 陶とう岱，官かん至いたり散ち騎き侍さむらい郎ろう。
• 陶とう茂しげる，武たけ昌あきら太守たいしゅ，陶とう潛せん祖父そふ。
• 陶とう氏し，陶とう侃ただし女兒じょじ，嫁よめ孟はじめ嘉よしみ，即そく陶とう淵ふかし明あかり之の外祖母がいそぼ。孟はじめ嘉之よしゆき女じょ嫁よめ陶とう茂之しげゆき子こ陶すえ逸いっ。

侄兒

• 陶とう臻，有ゆう勇いさみ略りゃく智謀ちぼう，官かん至いたり南みなみ郡ぐん太守たいしゅ、領りょう南蠻なんばん校こう尉じょう、假かり節ふし。
• 陶とう輿こし，陶とう臻弟，果はて烈れつ善戰ぜんせん，武威ぶい將軍しょうぐん，於杜弢作戰時せんじ受重創そう而死。

孫まご兒じ

• 陶とう弘ひろし，陶とう瞻息子むすこ，陶とう夏なつ被ひ廢はい後ご繼承けいしょう長ちょう沙すな郡ぐん公爵こうしゃく位い，位い至いたり光こう祿ろく勳くん。
• 陶すえ淡あわ，陶とう夏子なつこ，好こう導しるべ養やしなえ之これ術じゅつ，好こう讀《易えき經けい》和かず喜好きよし占うらない卜ぼく。
• 陶とう定じょう，陶とう旗はた子こ，承うけたまわ袭郴县开国こく伯はく。
• 陶とう逸いつ，陶とう茂子しげこ，官かん至いたり安成やすなり太守たいしゅ，妻つま為ため其表姊妹，即そく陶とう侃ただし之の外孫そとまご女おんな。
• 陶とう氏し，陶とう茂しげる女おんな，嫁よめ羅ら遵士

曾孫そうそん

• 陶とう綽之，陶とう弘子ひろこ，承うけたまわ袭长沙すな郡ぐん公こう。
• 陶とう袭之，陶とう定子さだこ，承うけたまわ袭郴县开国こく伯はく。
• 陶とう潛せん (陶とう渊明)，陶とう茂しげる孫まご，陶とう逸子いつこ，東あずま晉すすむ著ちょ名めい詩人しじん。
• 陶とう氏し，陶とう逸いつ女兒じょじ，嫁よめ程ほど元もと振ふ和かず游ゆう氏し之の第だい三さん子し程ほど寶たから俊しゅん。

玄孫げんそん

• 陶とう延寿えんじゅ，陶とう绰之子こ，承うけたまわ袭为长沙郡ぐん公こう，刘裕接受せつじゅ禅ぜん让后降くだ封ふう为醴陵りょう县侯，食しょく邑五百ひゃく户
• 陶とう谦之，陶とう袭之子こ，承うけたまわ袭郴县开国こく伯はく。
• 陶とう儼げん，陶とう淵ふかし明子あきこ。
• 陶とう俟，陶とう淵ふかし明子あきこ。
• 陶とう份，陶とう淵ふかし明子あきこ。
• 陶とう佚，陶とう淵ふかし明子あきこ。
• 陶とう佟，陶とう淵ふかし明子あきこ。

人物じんぶつ紀き念ねん

今こん湖南こなみ省しょう長ちょう沙すな市し東南とうなん榔梨鎮有座ざ「陶とう公こう庙」，主要しゅよう祭祀さいし陶とう侃ただし後裔こうえい陶すえ淡あわ、陶とう烜叔侄二に人にん。

湘江湖南こなみ湘潭段だん西岸せいがん有座ありざ名めい爲ため陶とう公こう山やま的てき山やま丘おか（原名げんめい壶山），相傳そうでん為ため陶とう侃ただし駐ちゅう軍ぐん的てき地方ちほう。山上やまかみ有ゆう陶とう侃ただし衣冠いかん冢，為當ためとう地ち百姓的紀念曾任湘州刺史的陶侃。該冢重じゅう修おさむ于中華民國ちゅうかみんこく10年ねん（1921年ねん），現げん爲ため湘潭市し級きゅう文物ぶんぶつ保護ほご單位たんい。

延伸えんしん阅读

[在ざい维基数すう据すえ编辑]

《晉すすむ書しょ·卷まき066》，出自しゅつじ房ぼう玄げん齡よわい《晉すすむ書しょ》

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參考さんこう資料しりょう

• 《晉すすむ書しょ·陶とう侃ただし傳でん》
• 《資し治ち通どおり鑑かん》卷まき八はち十じゅう五ご至いたり九きゅう十じゅう五ご
• 《世よ說せつ新語しんご》賢けん媛ひめ第だい十じゅう九きゅう
• 《廿にじゅう二に史し劄記校こう證しょう（訂てい補ほ本ほん）》，［清きよし］趙ちょう翼つばさ著ちょ，王おう樹いつき民みん校こう證しょう。北京ぺきん：中華ちゅうか書しょ局きょく，2001第だい1版はん，頁ぺーじ154-159(卷まき七なな)。