寶たから正ただし

寶たから正ただし	926年ねん-931年ねん
	926年ねん-931年ねん
政權せいけん	吳ご越えつ
君主くんしゅ	吳ご越こし太ふとし祖そ錢ぜに鏐
歷れき時じ	6年ねん
寶たから正ただし在ざい吳ご越えつ及錢ぜに鏐在位ざいい時期じき的てき位置いち。

寶たから正ただし（926年ねん—931年ねん）或ある作さく寶たから貞さだ、保ほ貞さだ，是ぜ吳ご越えつ太ふとし祖そ錢ぜに鏐的てき年號ねんごう，共きょう計けい6年ねん。這也是ぜ吳ご越えつ政權せいけん所しょ使用しよう的てき自己じこ改元かいげん的てき年號ねんごう之の一いち，其後還かえ有ゆう廣こう初はつ、正明まさあき年號ねんごう，未み詳しょう何なん時じ。^[1]^[2]

文獻ぶんけん出處しゅっしょ

《水月すいげつ寺てら幢》：寶たから正ただし元年がんねん丙へい戌いぬ十じゅう月がつ，具ぐ位い錢ぜに鏐建。^[3]
《招賢寺てら幢》：丁ちょう亥い寶たから正ただし二に年ねん。^[3]
貢みつぎ院いん前橋まえばし柱ばしら：寶たから正ただし六ろく年ねん歲とし在ざい辛からし卯う造づくり。^[3]
寶たから石山いしやま制せい書しょ：寶たから正ただし六ろく年ねん，歲さい在ざい辛からし卯う。^[3]

紀年きねん

寶たから正ただし	元年がんねん	二に年ねん	三さん年ねん	四よん年ねん	五ご年ねん	六ろく年ねん
公おおやけ元もと	926年ねん	927年ねん	928年ねん	929年ねん	930年ねん	931年ねん
干支えと	丙へい戌いぬ	丁ちょう亥い	戊子ぼし	己おのれ丑うし	庚かのえ寅とら	辛からし卯う

同期どうき存在そんざい的てき其他政權せいけん年號ねんごう

中國ちゅうごく
- 同どう光ひかり（923年ねん－926年ねん）：後こう唐とう—李り存そん勗つとむ之これ年ねん號ごう
- 天成てんせい（926年ねん－930年ねん）：後こう唐から—李り嗣源之これ年ねん號ごう
- 長ちょう興きょう（930年ねん－933年ねん）：後こう唐から—李り嗣源之の年號ねんごう
- 順じゅん義よし（921年ねん－927年ねん）：吳ご—楊溥之これ年ねん號ごう
- 乾いぬい貞さだ（927年ねん－929年ねん）：吳ご—楊溥之の年號ねんごう
- 大和やまと（929年ねん－935年ねん）：吳ご—楊溥之の年號ねんごう
- 白はく龍りゅう（925年ねん－928年ねん）：南みなみ漢かん—劉りゅう龑之これ年ねん號ごう
- 大だい有ゆう（928年ねん－942年ねん）：南みなみ漢かん—劉りゅう龑之年號ねんごう
- 初はつ曆こよみ（925年ねん－926年ねん）：大だい長和ながわ—鄭てい仁ひとし旻みん之これ年ねん號ごう
- 天てん應おう（927年ねん－928年ねん）：大だい長和ながわ—鄭てい隆たかし亶之これ年ねん號ごう
- 尊みこと聖きよし（928年ねん－929年ねん）：大だい天てん興きょう—趙ちょう善政ぜんせい之これ年ねん號ごう
- 興きょう聖きよし（929年ねん－930年ねん）：大義たいぎ寧やすし—楊干真しん之これ年ねん號ごう
- 大明だいめい（931年ねん－937年ねん）：大義たいぎ寧やすし—楊干真之まさゆき年號ねんごう
- 天てん贊さん（922年ねん－926年ねん）：契ちぎり丹に—耶律阿保あぼ機き之これ年ねん號ごう
- 天てん顯あらわ（926年ねん－938年ねん）：契ちぎり丹に—耶律阿保あぼ機き、耶律德光とくみつ之これ年ねん號ごう
- 甘露かんろ（926年ねん－936年ねん）：東ひがし丹に—耶律倍ばい之これ年ねん號ごう
- 同慶どうけい（912年ねん－966年ねん）：于闐—尉じょう遲おそ烏がらす僧そう波は之これ年ねん號ごう
朝鮮半島ちょうせんはんとう
- 天授てんじゅ（918年ねん－933年ねん）：高こう麗うらら—高麗こうらい太たい祖そ王おう建けん之の年號ねんごう
日本にっぽん平安へいあん時代じだい
- 延長えんちょう（923年ねん－931年ねん）：醍醐天皇だいごてんのう之これ年ねん號ごう
- 承うけたまわ平ひらた（931年ねん－938年ねん）：朱雀すざく天皇てんのう之これ年ねん號ごう

參まいり見み

中國ちゅうごく年號ねんごう索引さくいん

參考さんこう文獻ぶんけん

^ 李り崇たかし智さとし，《中國ちゅうごく歷代れきだい年號ねんごう考こう》，第だい146、148頁ぺーじ。
^ 李り兆ちょう洛らく《紀元きげん編へん》：「寶たから正ただし〈一作いつさく保ほ貞さだ，又また作さく寶たから貞さだ。　後こう唐とう同どう光ひかり四よん年ねん丙へい戌いぬ改あらため〉。」
^ ^3.0 ^3.1 ^3.2 ^3.3 洪ひろし邁. 容齋ようさい四よん筆ぴつ錢せん武たけし肅三さん改元かいげん. 維基文庫ぶんこ. 「歐おう陽ひ公こう《五ご代だい史し》敘《列國れっこく年譜ねんぷ》云うん：「聞於故老ころう，謂いい吳ご越えつ亦また嘗稱帝みかど改元かいげん，而求其事跡あと不可ふか得え，頗疑吳くれ越後えちご自じ諱いみな之の。及旁采さい諸しょ國書こくしょ，與あずか吳ご越えつ往來おうらい者しゃ多た矣，皆みな無む稱しょう帝みかど之の事こと。獨得どくとく其封落星石せき為ため寶たから石山いしやま制せい書しょ，稱たたえ寶たから正ただし六ろく年ねん辛からし卯う耳みみ。」王おう順じゅん伯はく收おさむ碑ひ，有ゆう《臨安府ふ石屋いしや崇たかし化か寺てら尊みこと勝しょう幢》云うん：「時じ天寶てんぽう四年歲次辛來四月某日，元帥げんすい府ふ府ふ庫こ使つかい王おう某ぼう。」又また《明あきら慶寺けいじ白しろ傘かさ蓋ぶた陀羅尼だらに幢》云うん：「吳ご越えつ國こく女おんな弟子でし吳ご氏し十じゅう五ご娘むすめ建けん。」其發願文がんもん序じょ曰：「十じゅう五娘生忝霸朝，貴き彰あきら國こく懿。天寶てんぽう五年太歲壬申月日題。」順じゅん伯はく考こう其歲年ねん，知ち非ひ唐とう天寶てんぽう，而辛未み乃梁開平かいへい五ご年ねん，其五ご月がつ改あらため乾いぬい化か，王おう申さる乃二に年ねん。梁はり以丁卯う篡唐，武たけ肅是歲とし猶なお用もちい唐から天祐てんゆう，次じ年ねん自じ建たて元也もとなり。《錢ぜに唐から湖みずうみ廣こう潤じゅん龍王りゅうおう廟びょう碑ひ》云うん：「錢ぜに鏐貞明あかり二に年ねん丙へい子こ正月しょうがつ建けん。」《新しん功臣こうしん壇だん院いん碑ひ》、《封ふう睦むつみ州しゅう墻下神しん廟びょう敕》，皆みな貞明ていめい中ちゅう登のぼり聖きよし寺てら磨すり崖がけ，梁りょう龍りゅう德元とくもと年みのる，歲次さいじ辛からし巳み，錢ぜに鏐建。又また有ゆう龍りゅう德とく三さん年ねん《上宮かみみや詩し》，是これ歲さい梁はり亡ほろび。《九里松觀音尊勝幢》：「寶たから大だい二に年ねん歲次さいじ乙おつ酉とり建けん。」《衢州司馬しば墓誌ぼし》云うん：「寶たから大だい二に年ねん八はち月がつ歿。」順じゅん伯はく案あん，乙おつ酉とり乃唐莊そう宗そう同どう光ひかり三さん年ねん，其元年ねん當とう在ざい甲かぶと申さる。蓋ぶた自じ壬みずのえ申さる以後いご用よう梁りょう紀元きげん，至いたり後ご唐から革命かくめい，復ふく自立じりつ正せい朔ついたち也。又また《水月すいげつ寺てら幢》云うん：「寶たから正ただし元年がんねん丙へい戌いぬ十じゅう月がつ，具ぐ位い錢ぜに鏐建。」是これ年ねん為ため明あきら宗そう天成てんせい。《招賢寺てら幢》云うん：「丁ちょう亥い寶たから正ただし二に年ねん。」又また小しょう昭あきら慶けい金きん牛うし、碼碯等とう九きゅう幢，皆みな二に年ねん至いたり五ご年ねん所しょ刻こく。貢みつぎ院いん前橋まえばし柱ばしら，刻こく寶たから正ただし六ろく年ねん歲とし在ざい辛からし卯う造づくり。然しか則のり寶たから大だい止とめ二に年ねん，而改寶たから正ただし。寶たから正ただし盡つき六ろく年ねん，次じ年ねん壬みずのえ辰たつ，有ゆう天竺てんじく《日にち觀かん庵あん》經けい幢，復ふく稱しょう長ちょう興きょう三さん年ねん八はち月がつ，用もちい唐から正せい朔ついたち，其年三さん月がつ，武たけ肅薨。方かた寢ね疾やまし，語ご其子元もと瓘曰：「子孫しそん善事ぜんじ中國ちゅうごく，勿以易えき姓せい廢はい事大じだい之の禮れい。」於是以遺命めいじ去ざ國儀こくぎ，用よう藩はん鎮法，然しか則のっと有ゆう天寶てんぽう、寶たから大まさる、寶たから正ただし三さん名めい，歐おう陽ひ公こう但ただし知ち其一耳みみ。《通つう鑑かん》亦また然しか。自じ是ぜ歷れき晉すすむ、漢かん、周しゅう及本朝あさ，不ふ復ふく建けん元もと。今いま猶なお有ゆう清泰きよやす、天福てんぷく、開運かいうん、會同かいどう、係かかり契ちぎり丹に年ねん。乾いぬい祐ゆう、廣こう順じゅん、顯德けんとく石刻せっこく，存そん者しゃ三さん四よん十じゅう種しゅ，固かた未み嘗稱帝みかど也。」

深入ふかいり閱讀

李り崇たかし智さとし. 中國ちゅうごく歷代れきだい年號ねんごう考こう. 北京ぺきん: 中華ちゅうか書しょ局きょく. 2004年ねん12月. ISBN 7101025129.
鄧洪波は. 東亞とうあ歷史れきし年表ねんぴょう. 臺北たいぺい: 國立こくりつ臺灣たいわん大學だいがく東亞とうあ經典きょうてん與あずか文化ぶんか研究けんきゅう計けい劃. 2005年ねん3月がつ [2022-01-03]. ISBN 9789860005189. （原始げんし內容 (pdf)存そん檔於2007-08-25）.

前ぜん一いち年ねん號ごう：寶たから大まさる	吳ご越年えつねん號ごう 926年ねん－931年ねん	下した一いち年ねん號ごう：長ちょう興きょう

[1] 李り崇たかし智さとし，《中國ちゅうごく歷代れきだい年號ねんごう考こう》，第だい146、148頁ぺーじ。

[2] 李り兆ちょう洛らく《紀元きげん編へん》：「寶たから正ただし〈一作いつさく保ほ貞さだ，又また作さく寶たから貞さだ。　後こう唐とう同どう光ひかり四よん年ねん丙へい戌いぬ改あらため〉。」

[寶正-3] 3.0 ^3.1 ^3.2 ^3.3 洪ひろし邁. 容齋ようさい四よん筆ぴつ錢せん武たけし肅三さん改元かいげん. 維基文庫ぶんこ. 「歐おう陽ひ公こう《五ご代だい史し》敘《列國れっこく年譜ねんぷ》云うん：「聞於故老ころう，謂いい吳ご越えつ亦また嘗稱帝みかど改元かいげん，而求其事跡あと不可ふか得え，頗疑吳くれ越後えちご自じ諱いみな之の。及旁采さい諸しょ國書こくしょ，與あずか吳ご越えつ往來おうらい者しゃ多た矣，皆みな無む稱しょう帝みかど之の事こと。獨得どくとく其封落星石せき為ため寶たから石山いしやま制せい書しょ，稱たたえ寶たから正ただし六ろく年ねん辛からし卯う耳みみ。」王おう順じゅん伯はく收おさむ碑ひ，有ゆう《臨安府ふ石屋いしや崇たかし化か寺てら尊みこと勝しょう幢》云うん：「時じ天寶てんぽう四年歲次辛來四月某日，元帥げんすい府ふ府ふ庫こ使つかい王おう某ぼう。」又また《明あきら慶寺けいじ白しろ傘かさ蓋ぶた陀羅尼だらに幢》云うん：「吳ご越えつ國こく女おんな弟子でし吳ご氏し十じゅう五ご娘むすめ建けん。」其發願文がんもん序じょ曰：「十じゅう五娘生忝霸朝，貴き彰あきら國こく懿。天寶てんぽう五年太歲壬申月日題。」順じゅん伯はく考こう其歲年ねん，知ち非ひ唐とう天寶てんぽう，而辛未み乃梁開平かいへい五ご年ねん，其五ご月がつ改あらため乾いぬい化か，王おう申さる乃二に年ねん。梁はり以丁卯う篡唐，武たけ肅是歲とし猶なお用もちい唐から天祐てんゆう，次じ年ねん自じ建たて元也もとなり。《錢ぜに唐から湖みずうみ廣こう潤じゅん龍王りゅうおう廟びょう碑ひ》云うん：「錢ぜに鏐貞明あかり二に年ねん丙へい子こ正月しょうがつ建けん。」《新しん功臣こうしん壇だん院いん碑ひ》、《封ふう睦むつみ州しゅう墻下神しん廟びょう敕》，皆みな貞明ていめい中ちゅう登のぼり聖きよし寺てら磨すり崖がけ，梁りょう龍りゅう德元とくもと年みのる，歲次さいじ辛からし巳み，錢ぜに鏐建。又また有ゆう龍りゅう德とく三さん年ねん《上宮かみみや詩し》，是これ歲さい梁はり亡ほろび。《九里松觀音尊勝幢》：「寶たから大だい二に年ねん歲次さいじ乙おつ酉とり建けん。」《衢州司馬しば墓誌ぼし》云うん：「寶たから大だい二に年ねん八はち月がつ歿。」順じゅん伯はく案あん，乙おつ酉とり乃唐莊そう宗そう同どう光ひかり三さん年ねん，其元年ねん當とう在ざい甲かぶと申さる。蓋ぶた自じ壬みずのえ申さる以後いご用よう梁りょう紀元きげん，至いたり後ご唐から革命かくめい，復ふく自立じりつ正せい朔ついたち也。又また《水月すいげつ寺てら幢》云うん：「寶たから正ただし元年がんねん丙へい戌いぬ十じゅう月がつ，具ぐ位い錢ぜに鏐建。」是これ年ねん為ため明あきら宗そう天成てんせい。《招賢寺てら幢》云うん：「丁ちょう亥い寶たから正ただし二に年ねん。」又また小しょう昭あきら慶けい金きん牛うし、碼碯等とう九きゅう幢，皆みな二に年ねん至いたり五ご年ねん所しょ刻こく。貢みつぎ院いん前橋まえばし柱ばしら，刻こく寶たから正ただし六ろく年ねん歲とし在ざい辛からし卯う造づくり。然しか則のり寶たから大だい止とめ二に年ねん，而改寶たから正ただし。寶たから正ただし盡つき六ろく年ねん，次じ年ねん壬みずのえ辰たつ，有ゆう天竺てんじく《日にち觀かん庵あん》經けい幢，復ふく稱しょう長ちょう興きょう三さん年ねん八はち月がつ，用もちい唐から正せい朔ついたち，其年三さん月がつ，武たけ肅薨。方かた寢ね疾やまし，語ご其子元もと瓘曰：「子孫しそん善事ぜんじ中國ちゅうごく，勿以易えき姓せい廢はい事大じだい之の禮れい。」於是以遺命めいじ去ざ國儀こくぎ，用よう藩はん鎮法，然しか則のっと有ゆう天寶てんぽう、寶たから大まさる、寶たから正ただし三さん名めい，歐おう陽ひ公こう但ただし知ち其一耳みみ。《通つう鑑かん》亦また然しか。自じ是ぜ歷れき晉すすむ、漢かん、周しゅう及本朝あさ，不ふ復ふく建けん元もと。今いま猶なお有ゆう清泰きよやす、天福てんぷく、開運かいうん、會同かいどう、係かかり契ちぎり丹に年ねん。乾いぬい祐ゆう、廣こう順じゅん、顯德けんとく石刻せっこく，存そん者しゃ三さん四よん十じゅう種しゅ，固かた未み嘗稱帝みかど也。」

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