錢ぜに桓

錢ぜに桓
錢ぜに桓
	上海しゃんはい百ひゃく宋そう印刷いんさつ局きょく1947年ねん《太ふとし倉くら鄉きょう先賢せんけん畫像がぞう》之の錢ぜに桓像
	大明だいめい僉都御ご史し巡じゅん撫なで南みなみ贛
籍せき貫ぬき	直ちょく隸太ふとし倉くら州しゅう
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ握にぎ之これ，號ごう浩ひろし川がわ
出生しゅっしょう	生年せいねん不ふ詳しょう;
逝世	天啓てんけい三さん年ねん;
親おや屬ぞく	（子こ）錢ぜに炳、錢ぜに華はな、（孫まご）錢ぜに增ぞう
出身しゅっしん
	萬曆十六年戊子科舉人; 萬曆十七年己丑科同進士出身;

錢ぜに桓（？年とし—1623年ねん），字じ握にぎ之これ，號ごう浩ひろし川がわ，直ちょく隸蘇州そしゅう府ふ太ふとし倉くら州しゅう（今いま江蘇こうそ太ふとし倉くら市し）人にん。明朝みんちょう政治せいじ人物じんぶつ，萬まん曆れき進士しんし，官かん至いたり南みなみ贛巡撫なで。

生平おいだいら

萬まん曆れき十じゅう七なな年ねん（1589年ねん）己おのれ丑うし科か進士しんし，授任にん丘おか縣けん（今こん河北かほく任にん丘おか市し）知ち縣けん。丁ちょう憂ゆう離職りしょく，補ほ藁わら城じょう知ち縣けん。三さん十じゅう年ねん擢山東道とうどう監かん察御史し，巡視じゅんし光こう祿ろく寺てら，三さん十じゅう三年九月巡按畿南真定等四府、三さん十じゅう六ろく年ねん巡じゅん按四よん川がわ^[1]。入にゅう掌てのひら河南かなん道どう，四よん十じゅう年ねん八はち月がつ監かん順じゅん天てん府ふ鄉さと試ためし。十じゅう月がつ九きゅう年ねん考かんがえ滿まん，升しょう太ふと僕ぼく寺てら少しょう卿きょう^[2]。四よん十じゅう四よん年ねん二に月がつ官かん右みぎ僉都御ご史し、巡じゅん撫なで南みなみ贛^[3]，四よん十じゅう七なな年ねん五月以眼病去職^[4]。天啓てんけい三さん年ねん卒そつ，賜たまもの祭さい葬そう。

著作ちょさく

有ゆう《寓ぐう燕つばめ疏草》。

墓はか葬そう

其墓在ざい太ふとし倉くら吳川くれかわ塘西。^[5]

參考さんこう文獻ぶんけん

^ 《四川しせん通どおり志こころざし》：錢ぜに桓，字じ浩ひろし川がわ，太ふとし倉くら人じん。進士しんし。萬歴三十六年任四川巡按，服ふく官かん清きよし慎まき，嘗憫蜀しょく道どう艱難かんなん，行ぎょう人道じんどう渇，沿途捐俸鑿井さくせい數すう十じゅう口くち以飲渇者，又また以贖鍰買義ぎ田た，賑にぎわい給きゅう蜀しょく藩はん貧ひん宗むね。巡じゅん撫なで某ぼう欲よく疏請褒奬，桓立止どめ之の。歴れき官かん至いたり南みなみ贑巡撫なで，都と御ご史し。
^ 《明神みょうじん宗むね顯あらわ皇帝こうてい實錄じつろく·卷まき之の四よん百ひゃく五ご十じゅう九きゅう》：萬まん曆れき三さん十じゅう七なな年ねん六ろく月がつ。
^ 《大明神だいみょうじん宗むね顯あらわ皇帝こうてい實錄じつろく卷まき之の五ご百ひゃく四よん十じゅう二に》：萬まん曆れき四よん十じゅう四よん年ねん二に月がつ丙へい寅とら，升ます陝西せんせい右みぎ布ぬの政せい李り維翰巡めぐ撫なで遼東りゃおとん；順じゅん天てん府ふ府ふ尹いん李り長ちょう庚かのえ巡めぐ撫なで山東さんとう；太ふと僕ぼく寺てら少しょう卿きょう錢ぜに桓巡撫なで南みなみ贛。長ちょう庚かのえ右みぎ副ふく都と御ご史し，維翰、桓各僉都御ご史し。
^ 嘉よしみ慶けい《太ふとし倉くら州しゅう志こころざし》：錢ぜに桓，字じ握にぎ之これ，萬まん曆れき七なな年ねん進士しんし，授任邱知縣けん，丁ちょう艱，補ほ藁わら城じょう，擢山東道とうどう御ご史し，巡視じゅんし京きょう城じょう，出で按畿南みなみ，再さい按四よん川がわ。入にゅう掌てのひら河南かなん道どう，升ます太ふと僕ぼく寺てら少しょう卿きょう，以僉都と御ご史し巡じゅん撫なで南みなみ贛，目もく眚乞休きゅう歸き，又また數すう年ねん卒そつ。桓長者しゃ，中立ちゅうりつ無む所しょ黨とう，歷へ有ゆう政實まさみ。任にん邱地沖おき且雜，中ちゅう人じん豪ごう貴き治ち以清肅稱。盜ぬすめ劫こう富民とみん未み獲え，富民とみん執と其讎以抵之の，桓疑非ひ是ぜ，釋しゃく所しょ執と，購得真しん盜とう。按畿南みなみ時じ，邯鄲かんたん、井い徑みち間あいだ大だい俠恣橫よこ，桓置諸法しょほう，三さん輔震慄。四川しせん榷酤，歲さい約やく四よん萬まん，中ちゅう人じん徵ちょう督とく為ため厲，桓同巡じゅん撫なで割わり贖緩代だい之の，民みん以不擾。章あきら貢みつぎ水すい溢，漂民廬いおり舍しゃ，桓急請賑，報ほう可か。苗なえ民みん時じ狶突，桓戒將はた吏守要害ようがい，毋弛備，毋貪細ほそ功こう，諸しょ蠻讋服ふく。信しん豐ゆたか令れい貪むさぼ墨すみ，巡じゅん撫なで、巡めぐ按庇之の，桓力劾去。兩りょう關稅かんぜい萬まん計けい，舊きゅう為ため官吏かんり乾いぬい沒ぼつ，桓檄關せき吏薄其榷，貯之府ふ藏ぞう，以備兵へい興きょう旱ひでり潦にわたずみ。性せい儉，日にち鮭さけ菜さい一いち盂，居きょ鄉ごう清きよし謹約束やくそく，子し姓せい至いたり今こん頌其醇あつし德とく。長子ちょうし炳，以明經けい授富陽ひ令れい。次子じし華はな，天啟てんけい辛からし酉とり副ふく榜，歷任れきにん英德ひでのり、仁じん化か令れい，經濟けいざい俱有父ちち風ふう。孫まご增ぞう，字じ裒卿，崇たかし禎ただし四よん年ねん進士しんし，授行人じん，奉たてまつ敕封藩はん，屏へい絕ぜっ饋遺。擢兵科か給きゅう事ごと中ちゅう，轉うたて刑けい科か都と給きゅう事ごと。讜直敢言，嘗劾楊嗣昌あきら誤あやま國狀こくじょう，年ねん四よん十じゅう二に乞終養やしなえ歸き。國くに朝あさ順治じゅんじ九きゅう年ねん，撫なで按交章あきら薦こも，以母老ろう辭じ，歿祀鄉ごう賢けん祠ほこら。
^ 嘉よしみ慶けい《太ふとし倉くら州しゅう志しむら·卷まき二に十じゅう八はち》：僉都御ご史し錢ぜに桓墓在ざい吳川くれかわ塘西。

[1] 《四川しせん通どおり志こころざし》：錢ぜに桓，字じ浩ひろし川がわ，太ふとし倉くら人じん。進士しんし。萬歴三十六年任四川巡按，服ふく官かん清きよし慎まき，嘗憫蜀しょく道どう艱難かんなん，行ぎょう人道じんどう渇，沿途捐俸鑿井さくせい數すう十じゅう口くち以飲渇者，又また以贖鍰買義ぎ田た，賑にぎわい給きゅう蜀しょく藩はん貧ひん宗むね。巡じゅん撫なで某ぼう欲よく疏請褒奬，桓立止どめ之の。歴れき官かん至いたり南みなみ贑巡撫なで，都と御ご史し。

[2] 《明神みょうじん宗むね顯あらわ皇帝こうてい實錄じつろく·卷まき之の四よん百ひゃく五ご十じゅう九きゅう》：萬まん曆れき三さん十じゅう七なな年ねん六ろく月がつ。

[3] 《大明神だいみょうじん宗むね顯あらわ皇帝こうてい實錄じつろく卷まき之の五ご百ひゃく四よん十じゅう二に》：萬まん曆れき四よん十じゅう四よん年ねん二に月がつ丙へい寅とら，升ます陝西せんせい右みぎ布ぬの政せい李り維翰巡めぐ撫なで遼東りゃおとん；順じゅん天てん府ふ府ふ尹いん李り長ちょう庚かのえ巡めぐ撫なで山東さんとう；太ふと僕ぼく寺てら少しょう卿きょう錢ぜに桓巡撫なで南みなみ贛。長ちょう庚かのえ右みぎ副ふく都と御ご史し，維翰、桓各僉都御ご史し。

[4] 嘉よしみ慶けい《太ふとし倉くら州しゅう志こころざし》：錢ぜに桓，字じ握にぎ之これ，萬まん曆れき七なな年ねん進士しんし，授任邱知縣けん，丁ちょう艱，補ほ藁わら城じょう，擢山東道とうどう御ご史し，巡視じゅんし京きょう城じょう，出で按畿南みなみ，再さい按四よん川がわ。入にゅう掌てのひら河南かなん道どう，升ます太ふと僕ぼく寺てら少しょう卿きょう，以僉都と御ご史し巡じゅん撫なで南みなみ贛，目もく眚乞休きゅう歸き，又また數すう年ねん卒そつ。桓長者しゃ，中立ちゅうりつ無む所しょ黨とう，歷へ有ゆう政實まさみ。任にん邱地沖おき且雜，中ちゅう人じん豪ごう貴き治ち以清肅稱。盜ぬすめ劫こう富民とみん未み獲え，富民とみん執と其讎以抵之の，桓疑非ひ是ぜ，釋しゃく所しょ執と，購得真しん盜とう。按畿南みなみ時じ，邯鄲かんたん、井い徑みち間あいだ大だい俠恣橫よこ，桓置諸法しょほう，三さん輔震慄。四川しせん榷酤，歲さい約やく四よん萬まん，中ちゅう人じん徵ちょう督とく為ため厲，桓同巡じゅん撫なで割わり贖緩代だい之の，民みん以不擾。章あきら貢みつぎ水すい溢，漂民廬いおり舍しゃ，桓急請賑，報ほう可か。苗なえ民みん時じ狶突，桓戒將はた吏守要害ようがい，毋弛備，毋貪細ほそ功こう，諸しょ蠻讋服ふく。信しん豐ゆたか令れい貪むさぼ墨すみ，巡じゅん撫なで、巡めぐ按庇之の，桓力劾去。兩りょう關稅かんぜい萬まん計けい，舊きゅう為ため官吏かんり乾いぬい沒ぼつ，桓檄關せき吏薄其榷，貯之府ふ藏ぞう，以備兵へい興きょう旱ひでり潦にわたずみ。性せい儉，日にち鮭さけ菜さい一いち盂，居きょ鄉ごう清きよし謹約束やくそく，子し姓せい至いたり今こん頌其醇あつし德とく。長子ちょうし炳，以明經けい授富陽ひ令れい。次子じし華はな，天啟てんけい辛からし酉とり副ふく榜，歷任れきにん英德ひでのり、仁じん化か令れい，經濟けいざい俱有父ちち風ふう。孫まご增ぞう，字じ裒卿，崇たかし禎ただし四よん年ねん進士しんし，授行人じん，奉たてまつ敕封藩はん，屏へい絕ぜっ饋遺。擢兵科か給きゅう事ごと中ちゅう，轉うたて刑けい科か都と給きゅう事ごと。讜直敢言，嘗劾楊嗣昌あきら誤あやま國狀こくじょう，年ねん四よん十じゅう二に乞終養やしなえ歸き。國くに朝あさ順治じゅんじ九きゅう年ねん，撫なで按交章あきら薦こも，以母老ろう辭じ，歿祀鄉ごう賢けん祠ほこら。

[5] 嘉よしみ慶けい《太ふとし倉くら州しゅう志しむら·卷まき二に十じゅう八はち》：僉都御ご史し錢ぜに桓墓在ざい吳川くれかわ塘西。

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