ボージョレ解禁かいきん前まえに知しっとくべき！ワインにものスゴい健康けんこう効果こうかがあった！

2015年ねんのボージョレ・ヌーボー（「Amazon　HP」より）

　ハロウィンも終おわり、クリスマスや年末年始ねんまつねんしまでもう少すこし。そんな11月のイベントといえば、ワイン好すきの方ほうはもちろん、普段ふだんワインを飲のまない方ほうも興味きょうみをそそられる「ボージョレ解禁かいきん」ではないでしょうか。

　そもそも、「ボージョレ・ヌーボー」とはどのようなワインなのでしょうか。

　フランスのボージョレ地方ちほうでその年としに収穫しゅうかくされたブドウ（ガメイ種しゅ）でつくられた新酒しんしゅの赤あかワインが解禁かいきんされる日ひで、毎年まいとし11月がつの第だい3木曜日もくようび（今年ことしは11月19日にち）に設定せっていされています。ワイン好すきの方ほうにとっては、毎年まいとし楽たのしみに待まちわびている日ひかもしれません。

　せっかく飲のむのであれば、美味おいしいことはもちろんですが、体からだにも良よいことがあればいいなと思おもいませんか。

　飲のみ過すぎには注意ちゅういが必要ひつようですが、ワインにはさまざまな健康けんこう効果こうかが期待きたいできます。

　まず一番いちばん有名ゆうめいなのが、「ポリフェノール」ですね。ポリフェノールは皮かわの部分ぶぶんに豊富ほうふに含ふくまれています。赤あかワインは色いろの濃こいブドウを皮かわごと使用しようするため、ポリフェノールが豊富ほうふに含ふくまれています。ポリフェノールにはさまざまな種類しゅるいがありますが、特徴とくちょうはなんといっても強つよい抗こう酸化さんか力りょくです。

　私わたしたちは、ストレスや紫外線しがいせん、加か齢よわいなどの影響えいきょうで体内たいないに「活性かっせい酸素さんそ」というものを増ふやしてしまいます。活性かっせい酸素さんそは必かならずしも悪わるい存在そんざいというわけではなく、私わたしたちを守まもるために存在そんざいしているのですが、増ふえすぎることで疲つかれやすくなる、老化ろうかを進すすめる原因げんいんになるなど、体からだに悪わるい影響えいきょうを及およぼします。

　それを防ふせいでくれるのが抗こう酸化さんか物質ぶっしつです。体内たいないで活性かっせい酸素さんそが増ふえすぎないように作用さようしてくれるので、老化ろうか防止ぼうしなどの効果こうかが期待きたいできます。

免疫めんえき力りょくアップ

　また、ワインにはリンゴ酸さんや酒石酸しゅせきさんといった「有機ゆうき酸さん」が豊富ほうふに含ふくまれています。有機ゆうき酸さんは腸ちょう内ないで悪玉あくだま菌きんの増殖ぞうしょくを抑制よくせいし、善玉ぜんだま菌きんがすみやすい環境かんきょうをつくってくれるといわれています。腸ちょう内ない環境かんきょうを整ととのえることは、健康けんこうの面めんでも非常ひじょうに重要じゅうようです。便秘べんぴや下痢げりの解消かいしょうだけでなく、栄養素えいようそがより効率こうりつよく吸収きゅうしゅうされるようになる、免疫めんえき力りょくがアップするなどの効果こうかが期待きたいできます。殺菌さっきん効果こうかもあるため食中毒しょくちゅうどく予防よぼうにも効果こうかが期待きたいできます。

　ちなみに、ポリフェノールは赤あかワインに多おおく含ふくまれていますが、有機ゆうき酸さんに関かんしては赤あかワインと比くらべて白しろワインのほうがより多おおく含ふくまれています。

　アルコールなので、もちろん飲のみ過すぎは体からだの負担ふたんになりますが、お酒さけは適量てきりょうであればストレス解消かいしょうなどの効果こうかが期待きたいできます。適量てきりょうを守まもりながら、今年ことしのボージョレ・ヌーボーを楽たのしんでみてはいかがでしょうか。
（文ぶん＝北嶋きたじま佳奈かな／管理かんり栄養士えいようし、フードコーディネーター）