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Kongzi Jiayu : 正論解 - Chinese Text Project
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正論せいろんかい

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1 正論せいろんかい:
孔子こうしざいひとしひとしほう出田いでた,招虞じん以弓。すすむ公使こうしこれたい曰:「むかし先君せんくん也,旃以招大夫たいふゆみ以招かわかんむり以招おそれじんしんがわかんむり敢進。」乃舍孔子こうし聞之,曰:「善哉ぜんざい守道もち如守かん君子くんし韙之。」

2 正論せいろんかい:
ひとし國書こくしょ魯,康子やすこ使冉求りつひだり禦之,樊遲ためみぎ。「不能ふのう也,不信ふしん乎。請さんこく而踰。」如之,眾從いれひとしぐん。「ひとしぐん遁。」冉有ようほこのうにゅう焉。孔子こうし聞之,曰:「義也よしや。」すんでせんまごいい冉有曰:「於戰,がく乎?せいたち乎?」たい曰:「がく。」まご曰:「從事じゅうじ孔子こうしあく乎學?」冉有曰:「そくがく孔子こうし也。おっと孔子こうししゃ大聖たいせい該,文武ぶんぶなみようけんどおりもとめ也適聞其戰法せんぽうなおこれしょう也。」まごえつ。樊遲以告孔子こうし孔子こうし曰:「まご於是乎可いいえつじん有能ゆうのう矣。」

3 正論せいろんかい:
みなみようせつなかまごなんすんでじょ,而昭こう在外ざいがいこれいのち也。ていおおやけ即位そくい,乃命曰:「さきしんゆう遺命いめい焉,曰:おっとれいひと幹也みきや非禮ひれいそく以立。しょく家老がろう使命しめい二臣必事孔子而學禮,以定其位。」公許こうきょ二子ふたごがく於孔孔子こうし曰:「のうしゃ君子くんし也。《うん:『君子くんし是則これのりこう。』はじめ僖子よしこのり傚矣。懲己しょびょう,以誨其嗣。《大雅たいが所謂いわゆる詒厥まごはかりごと,以燕つばさるい也夫!」

4 正論せいろんかい:
まもるまご文子ふみことくざい於獻こうきょ戚。おおやけそつひつじそう文子ふみこげきがね焉。のべりょう季子としこてきすすむ戚,聞之,曰:「哉!夫子ふうしざい此,なおつばめ于幕也,懼猶也,またなにらく焉?くんまたざい殯,乎?」文子ふみこ於是終身しゅうしん琴瑟きんしつ孔子こうし聞之,曰:「季子としこのう以義正人まさと文子ふみこのう克己こっきふくよしいいぜんあらため矣。」

5 正論せいろんかい:
孔子こうしらんすすむこころざし》,すすむちょう穿ほじころせれいこうちょうたてほろび及山而還。史書ししょ:「ちょうたて弒君。」たて曰:「しか。」曰:「ためせいきょうほろび不出ふしゅつさかいかえし討賊,而誰?」たて曰:「嗚呼ああわがこれふところ矣,詒伊戚,其我いい乎?」孔子こうし歎曰:「ただしきつねいにしえりょう也,書法しょほうかくれちょう宣子のぶこいにしえりょう大夫たいふ也。ためほう受惡;受惡,惜也。越境えっきょう乃免。」

6 正論せいろんかい:
ていひねいれ使つかいさんけんじとし于晉。すすむじんといひねつみ焉,さんたい曰:「ひねほろびしゅう大德だいとくいのこ恃楚眾,馮陵へい邑,以有往年おうねんつげいのちのりまた有東うとうもんこれやくとうひね隧者,堙木かん,敝邑だい懼,てんさそえ其衷,けい敝邑しん其罪,授首于我。よう敢獻こう。」すすむじん曰:「何故なぜおかせしょう?」たい曰:「先王せんおうめいじおもんみざい所在しょざいかく致其辟。且昔天子てんしいち圻,列國れっこく一同いちどう以衰,しゅうこれせい也。こん大國たいこく多數たすう圻矣。わかおかせしょうなに以至焉!」すすむじん曰:「其辭じゅん。」孔子こうし聞之,いいみつぎ曰:「こころざしゆうげん以足こころざしぶん以足ごと不言ふげんだれ其志?げん無文むもんぎょうとおすすむためはくていにゅうひね文辭ぶんじ不為ふためこうまき哉!」

7 正論せいろんかい:
すわえれいおう汰侈,みぎいんかわ侍坐じざひだり倚相趨而おう曰:「りょう也,ぜん是能これよし讀《さんふん》、《てん》、《はちさく》、《きゅうおか》。」たい曰:「おっとりょうしゃくんようくんぜん。而此以潤ためかん不可ふかためりょうしんまた嘗問焉,むかししゅうきよしおうよく肆其しんはたくだり天下でんか使つかいみなゆうしゃわだち迹焉。まつりこうはかりごとちちさくいのりあきら》以止おうこころおうただし以獲歿於ぶんみやしん聞其焉而どるわかといどお焉,其焉のう?」おう曰:「のう乎?」たい曰:「のう。其詩曰:『いのり昭之あきゆき愔愔乎,しき昭德あきのりおんおもえわがおうしき如玉,しき如金,けいみんちから,而無ゆうよい飽之しん。』」れいおう揖而いれ,饋不しょく寐。數日すうじつのりかた不能ふのうしょう其情,以及其難。孔子こうし讀其こころざし,曰:「剋己ふくれいためじんしん善哉ぜんざいすわえれいおうわかのう如是にょぜあに其辱於乾谿?かわひだり所以ゆえんふう也。しょう以諫,じゅん哉!」

8 正論せいろんかい:
叔孫きよし避難ひなん奔齊,宿やど於庚宗之むねゆき邑。かのえむね寡婦かふどおり焉,而生うしきよしはん魯,以牛ため內豎,そううし讒叔まごにんころせこれ。叔孫ゆうびょううし不通ふつう其饋,しょく而死。うしとげ輔叔まご庶子しょしあきら而立じりつ昭子あきこすんでりつあさ其家眾曰:「豎牛叔孫使つかいらんだいしたがえころせてきりつ庶,また披其邑,以求しゃざいつみ莫大ばくだい焉!必速ころせこれ。」とげころせ豎牛。孔子こうし曰:「叔孫昭子あきこ不勞ふろう不可能ふかのう也。しゅうつとむゆうげん曰:『為政者いせいしゃしょうわたしろうばっ私怨しえん。』《うん:『ゆうさとし德行とっこう四國しこくじゅん昭子あきこゆう焉!」

9 正論せいろんかい:
すすむ邢侯あずか雍子そうでん。叔魚攝理せつりつみざい雍子。雍子おさめ其女於叔ぎょ,叔魚へい其邢ごく。邢侯いかころせ叔魚あずか雍子於朝。かん宣子のぶこ問罪もんざい於叔むこう,叔向曰:「さんかん同罪どうざいほどこせなま戮死,可也かなり。雍子其罪,而賂以置じきふな也鬻ごく。邢侯せんころせ,其罪いち也已。あく而掠ため昏,むさぼ以賂かんためだま殺人さつじんためぞく。《なつしょ》曰:『昏默ぞくころせとがめすえけい也。』請從。」乃施邢侯,而尸雍子、叔魚於市。孔子こうし曰:「叔向、いにしえのこ直也なおや治國ちこくせいけいかくれ於親,さんすう叔魚つみ不為ふためまつある,曰義,いいちょく矣。平丘ひらおかこれかいすう其賄也,以寬まもるこくすすむ不為ふため㬥。かえり魯季まごしょう其詐也。以寬魯國,すすむ不為ふためしいたげ。邢侯ごくげん其貪也,以正けいしょすすむ不為ふため頗。さんこと而除さんあくさんころせしん益榮ますえゆかり義也よしやおっと。」

10 正論せいろんかい:
ていゆうさとこうさとこうろん執政しっせい。鬷明よく毀鄉こうさん曰:「なに以毀ため夫人ふじん朝夕あさゆう退すさ而遊焉,以議執政しっせいいな。其所ぜんしゃわれ則行のりゆき;其所しゃわれそくあらためわかなに其毀也?わが聞忠ぜん以損怨,聞立以防怨。ぼう怨,なお防水ぼうすい也。だいけつしょはんきずじん必多,われどるかつすくい也。如小けつ使しるべ如吾しょ聞而やく。」孔子こうし聞是げん也,曰:「われ以是かんにんいいさん不仁ふじんわれ信也しんや。」

11 正論せいろんかい:
晉平しんぺい公會こうかい諸侯しょこう于平おかひとしこう及盟,ていさんそうみつぎこれしょうけたまわ,曰:「昔日せきじつ天子てんしはんみつげ輕重けいちょう以列,れつ尊卑そんぴ而貢,しゅうこれせい也。卑而みつぎじゅうしゃ甸服。ていはくみなみ也,而使したがえおおやけこうみつげ,懼弗きゅう也。敢以ため請。」にちちゅういさかい,以至于昏。すすむじんもと孔子こうし曰:「さん於是ぎょう也,以為こく也。《うん:『らくただ君子くんし邦家ほうかもとさん君子くんし於樂しゃ。且曰:ごう諸侯しょこう而藝みつぎごとれい也。」

12 正論せいろんかい:
ていさんゆうやましいいふとし叔曰:「わが為政いせいただ有德うとくしゃのう以寬ふくみん,其次莫如たけしおっとれつ民望みんぼう而畏鮮死焉。みず濡弱,みん狎而翫之かんののり焉。ひろしなん。」さんそつふとし為政いせいしのぶたけし、而寬。ていこくかすめぬすめふとし叔悔,曰:「われはやしたがえ夫子ふうし,必不及此。」孔子こうし聞之,曰:「善哉ぜんざいせいひろしのりみん慢,慢則ただす於猛;もうのりみんざんみんざんそくほどこせ以寬,ひろし以濟たけしもう以濟ひろしひろしもうそうずみせい以和。《うん:『みんまたろうどめ,汔可小康しょうこうめぐみ此中こく,以綏四方しほうほどこせ以寬。『毋縱詭隨,以謹りょうしき遏寇しいたげむごかしこあきら。』ただす以猛也。『やわとおのう邇,以定わがおう。』平之ひらの和也かずやまた曰:『きおい絿,つよしやわらぬのせいゆうゆうひゃく祿ろく遒。』和之かずゆきいたり也。」さんこれそつ也,孔子こうし聞之,涕,曰:「いにしえ遺愛いあい也。」

13 正論せいろんかい:
孔子こうしてきひとし泰山たいざんこれがわゆう婦人ふじん哭於しゃ而哀。夫子ふうししき而聽,曰:「此哀一似重有憂者。」使つかいみつぎ往問。而曰:「しゅうと於虎,われおっとまた焉,こん吾子あごまた焉!」みつぎ曰:「なに乎?」婦人ふじん曰:「苛政かせい。」みつぎ以告孔子こうし曰:「しょう識之!苛政かせいもう於暴とら。」

14 正論せいろんかい:
すすむけんじ為政いせいふん祁氏及羊した,以賞しょ大夫たいふ及其なりみな以賢舉也。またいい賈辛曰:「こんなんじ有力ゆうりょく於王しつわれ以舉なんじくだり乎,敬之たかゆき哉!毋墮乃力。」孔子こうし聞之,曰:「舉也,きんしつおやとおしつ舉,いい矣。また聞其いのち賈辛,以為ちゅう。《うん:『えいげんはいいのちもとめぶく忠也ちゅうや舉也よし,其命也忠,其長ゆう於晉こく乎。」

15 正論せいろんかい:
ちょう𥳑すすむこくいちがね,以鑄けいかなえちょ范宣所為しょいけいしょ孔子こうし曰:「すすむ其亡乎,しつ其度矣!おっとすすむこくはたまもから叔之しょ法度はっと,以經緯けいい其民しゃ也。きょう大夫たいふ以序守之もりゆきみん以能遵其どう而守其業。賤不愆,いい也。ぶんこう以作秩之かんためいおりほう,以為盟主めいしゅこん棄此也而ためけいかなえみんざいかなえ矣,なに以尊たかなにぎょう守也もりや賤無じょなに以為こく?且夫宣子のぶこけい夷之えびすの蒐也。すすむこくらんせいわかなに其為ほう乎?」

16 正論せいろんかい:
すわえあきらおうゆうやましぼく曰:「かわためたたり。」おうどるさい大夫たいふ請祭しょ郊,おう曰:「さんだいめいじまつまつりえつもちこうかん、沮、漳,すわえもち也。禍福かふくいたり乎?こく不德ふとくかわしょざい也。」とげまつり孔子こうし曰:「すわえあきらおう知大ともひろどう矣,其不しつこく也宜哉!《なつしょ》曰:『維彼すえとうりつかれてんつねざい此冀かたこんしつ其行,らん紀綱きこう,乃滅而亡。』また曰:『まこと玆在玆,ゆかりおのれりつつね矣。』」

17 正論せいろんかい:
まもるあな文子ふみこ使ふとし叔疾其妻,而以其女つまやましさそえ其初つま娣,為之ためゆきたてみやあずかぶん子女しじょつまれい文子ふみこいかはたおさむこれ孔子こうししゃ璩伯だまいえ文子ふみこ就而おとずれ焉。孔子こうし曰:「簠簋ことのり嘗聞がく矣。へい甲之こうしごとこれ聞也。」退すさ而命而行,曰:「とりそくあにのうとり乎?」文子ふみこ遽自どめ,曰:「圉也あに敢度其私哉!またおとずれまもるこくなん也。」はたやめかい康子やすことい冉求たたかえ,冉求すんでたいまた曰:「夫子ふうし播之百姓ひゃくしょうしつしょ鬼神きじん而無憾,ようのり有名ゆうめい。」康子やすこげん於哀こう,以幣むかい孔子こうし。曰:「ひと於冉もとめ信之のぶゆき矣,はた大用おおゆう。」

18 正論せいろんかい:
ひとしちんひさし弒其くん𥳑おおやけ孔子こうし聞之,三日みっか沐浴もくよく而適あさつげ於哀こう曰:「ちんひさし弒其くん,請伐。」おおやけどるもとさん請,おおやけ曰:「魯為ひとしじゃくひさ矣。也,はたわかこれなに?」たい曰:「ちんひさし弒其くんみんあずかしゃはん。以魯眾,ひとしはん剋也。」おおやけ曰:「つげ。」孔子こうし退すさ而告じん曰:「以吾したがえ大夫たいふこれ敢不つげ也。」

19 正論せいろんかい:
ちょうとい曰:「《しょうん:『こうむねさんねん不言ふげんげん乃雍。』ゆうしょ?」孔子こうし曰:「えびすため其不しか也!いにしえしゃ天子てんしくずれのり世子せいしせい於冢宰さんねんなりすんで歿,ふとしかぶと聽於いんたけおうすんでなりおう聽於しゅうこう。其義一也かずや。」

20 正論せいろんかい:
まもるまご桓子おかせひとしぐうはい焉。ひとしじんじょう新築しんちく大夫たいふなか叔于奚以其眾すくい桓子,桓子乃免。まもるじん以邑しょうなか叔于奚,于奚やめ,請曲かからくしげるえい以朝。もとしょざいさんかんつかまつまもる其政,以訪孔子こうし孔子こうし曰:「惜也!如多あずかこれ邑,ただあずかめい不可ふか以假じんくん所司しょし也,めい以出しんじしん以守うつわ以藏れいれい以行生利しょうりとぎ以平いたいらみん政之まさゆきだい節也せつやわか以假じんあずかひとせい也。せいほろびそく國家こっかしたがえ不可ふかどめやめ。」

21 正論せいろんかい:
おおやけちちぶんはくはは紡績ぼうせきかいぶんはく諫焉。其母曰:「いにしえしゃおうきさきおやげん紞。おおやけこう夫人ふじんひろし綖。きょう內子ためだいたい命婦みょうぶなり祭服さいふくれつつま以朝ふく庶士やめかくころも其夫。あき而戎ごと,烝而けんじこう男女だんじょ紡績ぼうせき,愆則ゆう辟。聖王せいおうこれせい也。いまわが寡也,しかまた在位ざいい朝夕ちょうせき恪勤かっきんなおおそれほろび先人せんじんこれぎょうきょうゆう怠惰たいだ,其何以避辟?」孔子こうし聞之,曰:「弟子でしこころざしこれいい矣。」

22 正論せいろんかい:
樊遲とい於孔曰:「あわび牽事ひとしくん執政しっせい不撓ふとういいちゅう矣,而君刖之。其為いたりやみ乎?」孔子こうし曰:「いにしえしゃ國有こくゆう道則みちのり盡忠じんちゅう以輔無道むどうそく退すさ以避こんあわびそうしょく淫亂いんらんあさりょうぬし明暗めいあん,以受だいけい智之としゆき如葵,あおいなおのうまもる其足。」

23 正論せいろんかい:
康子やすこよく以一井田出法賦焉,使つかいおとずれ孔子こうし曰:「おかどる識也。」冉有さんはつそつ曰:「ため國老こくろう待子まちこ而行,わかなん不言ふげん?」孔子こうしたい,而私於冉ゆう曰:「もとむなんじらいなんじどる聞乎?先王せんおうせいせき以力,而底其遠近えんきんさと以入,而量其有にんりょく以夫,而議其老幼ろうよう。於是鰥、寡、やましろうしゃゆう軍旅ぐんりょそくちょうのりやめ。其歲,おさむ一井いちい秉缶まい芻槀,先王せんおう以為あし君子くんしこれぎょう,必度於禮。ほどこせ其厚,こと舉其ちゅう,歛從其薄。わか其已おかまたあし矣。於禮,而貪おかせいやのり雖賦はたゆう不足ふそく。且子孫しそんわか以行而取ほうのりゆうしゅうこうてんざいわかよくはんほうのり苟行またなにおとずれ焉?」

24 正論せいろんかい:
ゆうとい於孔曰:「夫子ふうし極言きょくげんさんめぐみ也,とく聞乎?」孔子こうし曰:「いいざいあいみん而已矣。」ゆう曰:「あいみんいいとくきょうなに翅施めぐみ哉?」孔子こうし曰:「夫子ふうしさんしゃなお眾人はは也。のうしょく,而不能ふのうきょう也。」ゆう曰:「其事げん乎?」孔子こうし曰:「さん以所じょうくるまずみふゆわたるあい而無きょう也。」

25 正論せいろんかい:
ていおおやけとい於孔曰:「三大夫皆勸寡人,使つかいりゅうたかし於高ねんなに也?」孔子こうしたい曰:「きみ及此げん也,はた天下てんかじつよりゆきこれあにただ魯哉!」おおやけ曰:「なに也?其義とく聞乎?」孔子こうし曰:「むかししゃゆうおそれ貴德たかのり而尚なつきさき爵而尚齒しょうしいんじんとみ而尚しゅうじんおや而尚おそれなついんしゅう天下てんかうえおう也,ゆうのことししゃ焉,ねんしゃ於天ひさ矣。つぎ于事おや朝廷ちょうていどう爵而尚齒しょうしななじゅうつえ於朝,きみもんそくせき;八十則不仕朝,きみもんそく就之,而悌たち乎朝廷矣。其行也,かた而不なみ錯則ずいはんしろおい以其にん於路,而悌たち乎道矣。きょきょう以齒,而老きゅう匱,つよ不犯ふぼんじゃく,眾不暴寡,而悌たち乎州ちまた矣。いにしえみちじゅう不為ふため甸役,頒禽隆之たかゆき長者ちょうじゃ,而悌たち乎蒐かり矣;軍旅ぐんりょ什,どうそく尚齒しょうし,而悌たち軍旅ぐんりょ矣。おっと聖人せいじんきょう孝悌こうていはつしょ朝廷ちょうていぎょう於道いたり于州ちまた於蒐かり,循于軍旅ぐんりょのり眾感以義,而弗敢犯。」おおやけ曰:「善哉ぜんざい!寡人雖聞どる能成よしなり。」

26 正論せいろんかい:
あいこうとい於孔曰:「寡人聞東えき不祥ふしょうしんゆう乎?」孔子こうし曰:「不祥ふしょうゆう,而東えきあずか焉。おっとそんじんえき不祥ふしょう;棄老而取よういえ不祥ふしょうしゃくけん而任不肖ふしょう國之くにゆき不祥ふしょうろうしゃきょう幼者ようしゃ不學ふがくぞく不祥ふしょう聖人せいじんふく匿,愚者ぐしゃ擅權,天下てんか不祥ふしょう不祥ふしょうゆうひがしえきあずか焉。」

27 正論せいろんかい:
孔子こうしてきまごまごおさむ謁曰:「きみ使もとめかり於田,はたあずかこれ乎?」まごげん孔子こうし曰:「われ聞之,きみ於臣,いいあずか於臣,いいたまものしん於君,いいかりあずか於君,いいけんじ。」まごしょくしかさとる曰:「われまことひつじたち此義。」とげいのち其宰曰:「自今じこんやめ往,くんゆう,一切不得復言假也。」

URN: ctp:kongzi-jiayu/zheng-lun-jie