vol.105
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、2017年2月に上演される舞台『柔道少年』に出演する宮崎くん&三津谷くんが登場♪
撮影/大槻志穂 取材・文/根岸聖子
宮崎秋人
「2017年2月の舞台『柔道少年』では、観た人が柔道やりたくなるくらいアツい舞台にします!!」
――二人の出会いについて、教えてください。
三津谷亮「秋人との出会いは、ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇を観に行ったのが最初です。ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)で共演した大ちゃん(廣瀬大介)が出演していることもあって、当日券を買って観に行ったんですよね。“芝居も安定しているし、誰だろう?”と思っていたら、まさかの同じ事務所の子だったという(笑)。楽屋に挨拶に行ったら、これがまた、腰が低くて爽やかでねぇ〜」
宮崎秋人「先輩ですから!(笑)。急にいらしたので、びっくりしましたよ。三津谷さんこそ、初対面から物腰の柔らかい人でした。僕はその前から、三津谷さんのことはテニミュで観ていて知っていましたからね。出演者を調べてから観に行ったので、三津谷さんに関しては“一輪車で世界一”っていう、インパクトの強いプロフィールが特に印象的でした。さすがに、舞台でも動きがキレイだなぁと。あと、ほかの方々に『三津谷さんってどんな人?』って聞くと、大体の人が三津谷さんのことを『泣き虫』って言っていたんですよね」
三津谷「たぶん、テニミュのときの卒業公演で、稽古場の段階からずっと泣いていたせいだ(笑)。“泣き虫”っていうイメージが一人歩きしていて、今でもいろんな現場で『あ、よく泣く子でしょ?』って言われる(笑)。でもさ、秋人の印象は最初と今とでは、だいぶ変わったよ」
三津谷 亮
――どんな風に変わったんですか?
三津谷「去年のDステ17th『夕陽伝』が大きかったんだけど、以前は可愛らしいイメージだったのが、男性としての魅力、カッコ良さ、色気が増したなと。初めて会ったときの秋人のイメージは、目がくりっくりで可愛かったんだよね(笑)。厳しい演出家さんと組んだり、座長を経験したりして、今の秋人ができあがったんだなって思ったし、自分としても、大いに刺激を受けました」
宮崎「(三津谷が出演した)劇団Patch版の『幽悲伝』のアフタートークに出させてもらったときに、Patchのメンバーも含めて一緒にご飯に行ったんですよね。あのとき、僕は年下だし後輩なのに、三津谷さんに対して、ガンガン意見を言えたんです。“なんで、こんなにいろいろぶつけてんだろう!?”って思いつつ、ストレートにぶつかって、率直に意見が言える人なんだなって実感した。それを真っ直ぐ受け止めてくれて、本当に信頼できる人だなと思いました」
三津谷「年齢とか先輩後輩関係なく、自分の経験を踏まえて、実績があるからこその意見だったからね。何のこだわりもなく素直に聞けたなぁ。むしろ、いいタイミングで話せたなって。がっつり話したのは初めてだったけど、グッと距離が縮まったし、今回、共演する上でも、本当に良かったと思う」
――お互いの芝居に関してはどうですか?
三津谷「秋人は『夕陽伝』のときに、D-BOYSに加入後すぐに、先輩で主演の瀬戸(康史)さんの弟役を堂々と演じ切っていたけれど、相当な精神的な強さがないと、なし得ないことだと思います。先輩・後輩という空気を一切感じさせずにやるって、意外と難しかったりするので。そんな一面も含めて、役者として本当に尊敬しているから、秋人に対してはたまに敬語になっちゃうこともあるんだよね(笑)」
宮崎「ありますね(笑)。僕も三津谷くんの作品は、舞台『真田十勇士』とか、いろいろ観ているんですが、動きや表現がとにかくキレイなんです。一方で、作品のためならなりふり構わず、何でもするという姿勢が、本当にカッコ良くて。それが好きになったキッカケでもありますね。そして、相変わらず、よく泣きますよねぇ(笑)。『幽悲伝』のあとに一緒にご飯食べていたときも泣いてたしね」
三津谷「語っていてアツくなると、つい涙腺が弱くなっちゃって。最近では涙を堪える芝居が増えてきているのに、涙があふれると止まらなくなるから、そこが課題なんです」
宮崎「(涙を)堪える芝居、大変ですよね」
――そんな2人が共演する、舞台『柔道少年』では、それぞれ、どんな役柄を演じるのでしょうか?
宮崎「僕が演じるのは、柔道部の主将で、実力はあるものの、やる気がないわけではないのですが、根気強さがなくて、コーチに怒られてばかりいる。頑張れば、もっと上にいけるのに、そこで踏ん張りきれないというか……。思春期をこじらせた男子高生で、女の子に一目惚れし、思いっきり恋にも邁進します」
三津谷「ライバルも登場するしね!」
宮崎「イケメンボクサーのライバル・荒井敦史くんが、またカッコイイんですよ!」
――三津谷くんは?
三津谷「僕は、池岡(亮介)とともに、柔道部の後輩役です。“マニュアルがすべて”という性格だったんですが、先輩たちの姿を見て、そうではないんだと気づいて成長していくようなキャラクターです。あ! あと、柔道部員は青森出身の設定なので、僕は方言指導も担当しています。スタッフ一覧に名前も載っているんですよ!!」
宮崎「しっかりと記載されていますよね(笑)」
――演出の中屋敷法仁さんとは、それぞれお仕事経験がありますね。
三津谷「そうなんです。僕はDステ13th『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』以来だから、約4年ぶりなんです。『柔道少年』はオリンピックを目指す人たちの物語でもあるので、4年越しにまたご一緒できるっていうのもなんか感慨深いな〜と。この作品をやると聞いたときは、自分から、“やりたい!”と立候補しました。秋人が主演と聞いて、“年齢的に自分が後輩役って大丈夫かな!?”という心配もあったんですが、キャスティングされたということは、まだまだ僕も若いってことで!(笑)」
――宮崎くんはすでに柔道の練習を始めたとか。
宮崎「本格的な練習はまだですが、フライヤーの撮影のために教えてもらいました。柔道は高校の体育で習った以来ですね。剣道か柔道かの二択で、柔道を選択したんです。転んでも受け身を取れるようになるかなと思って。三津谷さんは?」
三津谷「僕は中学1年のとき以来かな。うちの学校は剣道とかなくて、柔道一択だったよ。小さい体で大きい人を投げ飛ばすのに憧れていたのに、授業では寝技しか教えてもらえなくてさ。いつになったら教えてもらえるんだろう!?って思っているうちに中2になって、柔道の授業が終わっちゃったんだよね(笑)」
――本格的な柔道の練習や稽古はこれからだと思いますが、楽しみにしていること、この舞台の見どころを教えてください!
三津谷「これまで、
秋人が
出演している
舞台を
観たり、アフタートークで
一緒になったことはあったけど、がっつり
組んで
芝居をするのは
初めてなので、
今回の
共演は
本当に
楽しみです。
劇場もずっと
立ちたいと
思っていた『ザ・スズナリ』での
上演になるので、
舞台と
客席の
距離が
近く、
密集した
空間だからこそ、より
役者たちの
熱を
感じられると
思うし、こういう
作品だからこその
迫力も
感じてもらえると
思うので、ぜひ、
楽しみにしていてください!」
宮崎「
韓国でとても
人気のある
作品の
日本初演ということで、とても
気合が
入っています。スピード
感溢れる、
青春どコメディになると
思いますので、
柔道部の
部員になった
気持ちで、お
客様にも
楽しんでいただければと
思います!また、
柔道部は
道着での
芝居もあるし、ボクサーはきっと、ボクサーパンツで
舞台に
立つこともあると
思うので、まずはみんなで
体をしっかり
鍛えて、
仕上げていこうかと
思います。
三津谷くんと(
池岡)
亮介、(
荒井)
敦史にもこれまでの
作品で
培ってきた
筋トレを
叩き
込んで、
稽古でもいい
汗をかきながら、
作品づくりをしていきたいですね」
三津谷「
僕も、これを
機会に
腹筋をバキッと
割りたいな」
宮崎「
正月太りはさせませんよ!(笑)」
三津谷「はい! この
作品を
観た
人が
柔道やりたくなるくらい、アツい
舞台にします!!」
宮崎「ぜひ、
劇場に
足をお
運びください!」
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宮崎秋人
みやざき・しゅうと
1990年9月3日生まれ、東京都出身。ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』主演、舞台『青の祓魔師 京都紅蓮篇』W主演、Dステ17th『夕陽伝』、舞台『つかこうへい七回忌特別公演「引退屋リリー」』、BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』など、様々な作品に出演。1月クールのドラマ『男水!』(日テレ系/5月に舞台化)に出演決定。
三津谷亮
みつや・りょう
1988年2月11日生まれ、青森県出身。主な出演作は、學蘭歌劇『帝一の國』シリーズ、キャラメルボックスfeaturing D-BOYS『また逢おうと竜馬は言った』主演(岡本役/土方役)、NHK 大河ドラマ『真田丸』豊臣秀保役など。11月よりネスレシアター『踊る大空港、(略)』が放送中のほか、11月18日から上演されるミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』に出演する。
舞台『柔道少年』に出演する、D-BOYS宮崎秋人&三津谷亮が2016年を振り返る!
舞台『柔道少年』
2017年2月9日(木)〜21日(火)ザ・スズナリ
2017年2月24日(金)〜26日(日)ABCホール
2014年5月に韓国・ソウルの演劇のメッカ、大学路で初演されると、年代性別を越えた幅広い観客を集め、1ヵ月の公演が延長。翌2015年には4ヵ月を越えるロングランでの再演が行われるなど、韓国で人気を博した舞台。高校生たちの青春、おバカな日常、恋愛のドキドキ、スポーツに打ち込む真摯な姿が描かれる青春群像コメディ。
Dステの13回公演として上演した、韓国の人気小劇場ミュージカル『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』の日本初上演の演出を手がけた、劇団「柿喰う客」主宰の中屋敷法仁が演出を務める。
キャストは、主人公の柔道少年に宮崎秋人、ボクシング選手でライバル役に荒井敦史、柔道部の後輩役に三津谷亮&池岡亮介、ヒロイン役に桜井美南、そして客演には、劇団青年座・小林正寛が出演。