国語こくご辞書じしょの索引さくいん「こじ」1ページ目め

こ‐じ【小師こもろ】

受戒じゅかいしてから10年ねん未満みまんで、まだ師しを離はなれていない僧そう。

こ‐じ【巾はば子こ】

《「こんじ」の撥音はつおんの無む表記ひょうき》冠かんむりの頂上ちょうじょう後部こうぶに高たかく突つき出でている部分ぶぶん。髻たぶさ(もとどり)を入いれ、その根元ねもとに笄(こうがい)を挿...

こ‐じ【火箸ひばし／火ひ筋すじ／火ひ匙さじ】

《「こ（火ひ）」は唐音とういん》香道こうどう具ぐで、柄えが象牙ぞうげや桑くわの火ひばし。また、禅家ぜんかで単たんに火ひばしをいう。

こ‐じ【古こ字じ】

現在げんざいは用もちいられていないが、昔むかし、使つかわれた文字もじや書体しょたい。

こ‐じ【古寺ふるでら】

古ふるい寺てら。ふるでら。「—名刹めいさつを訪たずねる」

こ‐じ【固持こじ】

［名な］(スル)意見いけんや信念しんねんなどをかたく守まもって変かえないこと。固執こしつ。「自説じせつを—して譲ゆずらない」

こ‐じ【固辞こじ】

［名な］(スル)かたく辞退じたいすること。「役員やくいんの職しょくを—する」

こ‐じ【居士こじ】

１ 学徳がくとくがありながら、官かんに仕つかえず民間みんかんにある人ひと。処士しょし(しょし)。 ２ 在家ありいえの男子だんしであって、仏教ぶっきょうに帰依きえした者もの。 ３ 成なり...

こ‐じ【怙恃】

１ たのみとすること。頼たより。 ２ 《「詩経しきょう」小しょう雅みやび・蓼たで莪の「父ちち無なくんば何なにをか怙(たの)まん、母ははなくんば何なにをか恃(たの...

こ‐じ【虎とら児じ】

虎とらの子こ。虎とら子こ(こし)。転てんじて、非常ひじょうに得えがたいもののたとえ。「虎穴こけつに入はいらずんば—を得えず」

こ‐じ【孤児こじ】

１ 両親りょうしんのいない子こ。みなしご。孤こ子こ(こし)。「天涯てんがいの—」 ２ 仲間なかまのない人ひと。「文壇ぶんだんの—」

こ‐じ【故事こじ／古事ふるごと】

１ 昔むかしあった事柄ことがら。古ふるい事こと。 ２ 昔むかしから伝つたわってきている、いわれのある事柄ことがら。古ふるくからの由緒ゆいしょのあること。「—成句せいく」

こ‐じ【誇示こじ】

［名な］(スル)誇ほこらしげに示しめすこと。得意とくいになって見みせること。「権力けんりょくを—する」

こじ‐あ・ける【抉こじ開あける】

［動どうカ下か一いち］［文ぶん］こじあ・く［カ下か二に］すきまに物ものを差さし込こんだりして無理むりにあける。「戸とを—・ける」

コジアスコ‐さん【コジアスコ山さん】

《Mount Kosciusko》オーストラリア、ニューサウスウェールズ州しゅう、グレートディバイディング山脈さんみゃく南部なんぶのスノ...

コジア‐ひろば【コジア広場ひろば】

《Plateia Kotzia／Πλατεία Κοτζιά》ギリシャの首都しゅとアテネの中心ちゅうしん部ぶにある広場ひろば。オモニア広場ひろば...

こじ‐いん【孤児こじ院いん】

身寄みよりのない児童じどうを収容しゅうようして養育よういくする施設しせつ。昭和しょうわ22年ねん（1947）児童じどう福祉ふくし法ほうの制定せいていによって養護ようご施設しせつと改称かいしょう。

コジェネ

「コジェネレーション」の略りゃく。

コジェネレーション

《「コージェネレーション」「コゼネレーション」とも》 １ 電気でんき・熱ねつ・蒸気じょうきなどを同時どうじに発生はっせいさせること。ガスタービンや...

コジェネレーション‐システム

《「コージェネレーションシステム」とも》ガスタービンやディーゼルエンジンで発電はつでんする一方いっぽう、その排出はいしゅつガスの排はい熱ねつを利用りようし...

コジェマ

《(フランス)Compagnie Generale des Matieres Nucleaires》核かく燃料ねんりょうサイクル...

こじ‐え【居士こじ衣ころも】

隠者いんじゃや僧侶そうりょなどが着きる衣服いふく。居士こじごろも。

コジオスコ‐さん【コジオスコ山さん】

《Mount Kosciusko》⇒コジアスコ山やま

こ‐じかけ【小しょう仕掛しかけ（け）】

規模きぼの小ちいさい設備せつびや装置そうち。

こじ‐がた【巾はば子こ形がた】

《形かたちが巾はば子こに似にるところから》敷居しきいのない門もんの中央ちゅうおうの地面じめんに置おき、閉しめた戸とを受うけるための石いし。内側うちがわを低ひくくし、外側そとがわを高たかくしてある。

こじ‐がみ【巾はば子こ紙し】

冠かんむりの纓えい(えい)を前方ぜんぽうに折おり曲まげて、巾はば子こに挟はさむのに用もちいる紙かみ。長方形ちょうほうけいの檀紙だんし(だんし)を2枚まい重かさね、両面りょうめんに金箔きんぱくを押おし、中央ちゅうおう...

こ‐じき【乞食こじき】

《「こつじき」の音おと変化へんか》 １ 食物しょくもつや金銭きんせんを人ひとから恵めぐんでもらって生活せいかつすること。また、その人ひと。ものもらい。おこも。 ２...

こじき【古事記こじき】

奈良なら時代じだいの歴史れきし書しょ。3巻かん。天武天皇てんむてんのうの勅命ちょくめいで稗田ひえた阿礼あれい(ひえだのあれ)が誦習(しょうしゅう)した帝みかど紀きや先代せんだい旧きゅう辞じを、元もと明天めいてん...

乞食こじき(こじき)が赤あか包つつみ(あかづつ)み

《みすぼらしい乞食こじきがはでな赤あかい包つつみを持もつ意いから》不ふ似合にあいなことのたとえ。また、身分みぶん不相応ふそうおうな物ものを持もつことのたとえ。

乞食こじき(こじき)が馬うま(うま)を貰もらい(もら)う

身分みぶん不相応ふそうおうなものをもらって、始末しまつに困こまるたとえ。乞食こじきが馬うまを買かったよう。

乞食こじき(こじき)が米べい(こめ)を零れい(こぼ)したよう

ちょっとしたことに大騒おおさわぎをすることのたとえ。また、困窮こんきゅうしている者ものがいっそう窮きゅうすることのたとえ。

こじき‐こんじょう【乞食こじき根性こんじょう】

むやみに他人たにんのものをもらいたがる卑いやしい性質せいしつ。

こじき‐しばい【乞食こじき芝居しばい】

１ 近世きんせい、路上ろじょうや人家じんかの門前もんぜんで、銭ぜにを乞こうて演えんじた芝居しばい。 ２ 下等かとうな芝居しばい。

こじきでん【古事記こじき伝でん】

古事記こじきの注釈ちゅうしゃく書しょ。44巻かん。本ほん居きょ宣長のりなが著ちょ。寛政かんせい10年ねん（1798）完成かんせい。文政ぶんせい5年ねん（1822）全巻ぜんかん刊かん。最初さいしょの文献ぶんけん学がく的てきな古事記こじき...

乞食こじき(こじき)に氏し(うじ)無む(な)し

人ひとは、生うまれながらにして乞食こじきとなるのではなく、その人ひと自身じしんの不ふ始末しまつから乞食こじきになるのである。乞食こじきに筋すじなし。

乞食こじき(こじき)に貧乏びんぼう(びんぼう)無む(な)し

乞食こじきにまで落おちぶれると、もうそれ以上いじょう貧乏びんぼうになることはない。

乞食こじき(こじき)にも門出かどで(かどで)

どんなにつまらない者しゃたちでも、門出かどでのときはそれ相応そうおうの式しき作法さほうがあることのたとえ。

乞食こじき(こじき)の朝あさ謡うたい(あさうたい)

乞食こじきは暇ひまなので、朝あさから謡うたいをうたう意い。乞食こじきは普通ふつうの人ひとよりかえって気楽きらくな生活せいかつをしていることのたとえ。

乞食こじき(こじき)の系図けいず話ばなし(けいずばなし)

乞食こじきが落おちぶれる前まえの自分じぶんの家系かけいについての自慢じまん話ばなしをする意い。言いってもかいのない愚痴ぐちを言いうことのたとえ。

こじきのしょうねん【乞食こじきの少年しょうねん】

《原題げんだい、(スペイン)El joven mendigo》⇒蚤のみを取とる少年しょうねん

乞食こじき(こじき)の空そら笑わらい(そらわら)い

乞食こじきが物もの欲ほしさに心しんにもない笑顔えがおを見みせるように、目前もくぜんの利益りえきを得えるために心しんにもないおせじを言いうことを卑いやしんでいうたとえ。

乞食こじき(こじき)の断食だんじき(だんじき)

やむをえずしたことを、自発じはつ的てきに行いったように、ことさら殊勝しゅしょうに見みせかけようとすることのたとえ。

乞食こじき(こじき)の嫁よめ入いれ(よめい)り

《「振袖ふりそで(ふりそで)振ふらぬ」を「降おりそで降ふらぬ」に掛かけたしゃれ》雨あめが降おりそうで降ふらないこと。天気てんきのはっきりしないこ...

こじき‐ぶくろ【乞食こじき袋ぶくろ】

１ 托鉢たくはつ僧そうや乞食こじきが首くびに掛かけて歩あるき、もらった物ものなどを入いれる布袋ほてい。頭陀袋ずだぶくろ(ずだぶくろ)。こつじきぶくろ。 ２ 歌学かがく・俳...

こじき‐ぼうず【乞食こじき坊主ぼうず】

僧そうをあざけっていう語かたり。こつじきぼうず。

乞食こじき(こじき)も場所ばしょ(ばしょ)

何事なにごとをするにも場所ばしょ選えらびは大切たいせつであることのたとえ。

乞食こじき(こじき)も袋ふくろ祝はじめ(ふくろいわ)い

乞食こじきでも初はじめて使つかう袋ふくろには祝いわいをするように、祝いわうべきときにはそれ相応そうおうの祝いわいをすべきであるというたとえ。

乞食こじき(こじき)も身み祝しゅく(みいわ)い

だれでも祝いわうべきときには、それ相応そうおうの祝いわいをすべきであるというたとえ。

乞食こじき(こじき)も三さん日にち(みっか)すれば忘(わす)れられぬ

乞食こじきを3日にちすれば、その気楽きらくさが忘わすれられなくなるものである。人ひとを当あてにする怠惰たいだな気持きもちはなかなか直なおらない、また、習慣しゅうかん...

こじ・く【乞食こじきく】

［動どうカ四よん］《「こじき（乞食こじき）」の動詞どうし化か》乞食こじき(こじき)をする。托鉢たくはつをする。「娘むすめのかねが手てを引ひき、道みち々—・いて」〈浮...